ビルメンで経験した汚い仕事【トイレ・害虫】
皆さんは汚い仕事は好きですか?
普通は嫌いだと思います。私も当然嫌いです・・。
この記事ではビルメンをやるうえで避けられない業務の一つである汚い仕事についてご紹介します。
配属される現場次第ではありますが、これから紹介する業務に関してはビルメンを長くやっていれば遭遇する可能性がありますので、絶対に無理って人はビルメンは諦めたほうが良いです。
でも、仕事としてやってみると意外に平気になったりするんですけどね・・w
トイレ関係の仕事

まずはトイレですね!
ビルメン=トイレの詰まりを直す人。
そんなイメージだと思いますw
配属されるビルにもよりますが、不特定多数が利用するビルは頻繁にトイレトラブルが発生します。
ほとんどは紙の詰まりが原因による便器の排水不良なので、ラバーカップで対応すれば復旧できますが、それでも復旧しない場合は排水管の中で何かが詰まっている場合もあるので、トーラーという柔らかい金属製のワイヤーみたいなものを便器につっこんで、排水管内の詰まりを除去する場合もあります。
下記にトーラーのリンク貼っておきます。(アマゾンリンクですが、写真のイメージのために表示しただけで買う必要はないですからね笑)
トーラーは巻き取り式のホースのように、金属ワイヤーがグルグルと巻かれて収納されています。
伸ばしたトーラーの金属ワイヤーがグルグルと直接便器の中に入っていき、その工具を出し入れすることになるので、かなり「汚いレベル」が高い作業です。
それに、引き抜いてきたワイヤーにお釣り(ペーパーや汚物)がついてたりします。
なんなら、臭いも結構します。
また、異物が流された場合などは便器の脱着が必要になってくる場合もあります。
私は便器の脱着を1人でやったことはありませんが、あそこまでやるとビルメンというよりは設備屋の気がしますね。
これも「汚いレベル」が高い作業となっています。
そして便器は見た目通りかなり重いです。
こんな重いものよく持てるなってくらい重いです。
先輩ビルメンはそれを抱きかかえながら移動します。
ビルメンの鑑です。ありがとう関谷さん(先輩ビルメン)
ちなみにラバーカップで直るような詰まりは、常駐している清掃さんが復旧させてくれる場合もあります。
ラバーカップで復旧する作業までビルメンで対応してると、忙しい現場だと仕事が終わりません。
清掃さんには感謝ですね!
あとビル利用者によっては、トイレが詰まったことによりパニックになってしまい、さらに水を流そうとする人もいます。
こうなると水が流れないのに、新たに便器へ水が供給されるため、当然便器の水があふれます。
ビルメンが呼ばれるのはこの状態のときが多いですね。
上記の状況を模型を使って表現した動画があるのでよかったら見てください。
こうなってくると、便器の詰まり解消プラス床の清掃もしなくてはいけません。
汚水つきのペーパーをモップで清掃しているときはビルメンをやめたくなります。
皆さんはトイレが詰まった時は、無理に水を流さないでくださいね。

上記までの半分冗談で、仕事として作業する分には意外に汚い作業も我慢出来たりしますよ。ただ、潔癖の人もいると思うので大げさに言っておきます笑
油まみれになる作業
常駐物件だとほぼやらされる業務の一つに、空調機や吸排気ファンのグリスアップという作業があります。
これらの設備はモーターで動いているので、摺動部(擦れる部分のこと)の動きを滑らかにするため定期的にグリスという油みたいな潤滑剤を入れ替えてあげないといけないんです。
新しいグリスを注入すると、古いグリスが押し出されてきて、軍手をしていてもこの古く真っ黒になったグリスが手についてしまうんですね。
さらに爪の中とかにも真っ黒なグリス入ってしまうので、しばらく指先とかが黒くなってしまいます。
私はこういった作業は平気なほうなんですが、若い人とかで仕事終わりにデートが控えてるとかだと、ちょっと嫌になってしまうかもしれません。
「汚いレベル」は低い作業ですが、念のためお知らせしておきます。
害虫
虫が汚いかどうかは人によって考え方が違いますが、私は汚いと考えています。
よく出くわすのが、ゴキブリ、ハサミムシ、チョウバエなんかです。
ゴキブリは地下の機械室や、飲食店などに多くいます。
ハサミムシは地下室、チョウバエは汚水槽周辺にいます。
どれも見た目がきついですし、ゴキブリとチョウバエは大群でいることもあります。
これらを退治することは業務に含まれていないのですが、ビルメンが点検する場所にいる以上は退治していかないと自分自身がつらいです。
ちなみにネズミも出ますが、私は哺乳類はわりと平気なのでそんなにきつくないです。
ただし、ドブネズミやクマネズミは汚水管などを通ったりしているためか、凄まじく臭いんですよね。
ネズミがその辺にいる場合、臭いで付近にいることがわかります。
そのくらい臭いです・・・。
あと、テナントで入っている飲食店にネズミやゴキブリが出ている場合は、ちゃんと駆除業者を入れるように指導したほうが良いですよ
大繁殖しちゃうと、テナントもビルメンも困ることになりますので。
もちろんビル側としても、これらを駆除する専門業者による定期メンテナンスが需要です。
害虫(ゴキたち)、害獣(マウスたち)ともに、繁殖する前の数が少ないうちに駆除業者を入れて一気に退治することが大切です!!

ハムスターは好きです^^
ホコリまみれ
点検やトラブル内容によっては、普段開けてない点検口などを開けて作業する場合があります。
これらを開けた時、結構ホコリが舞います。
なんならネズミのウン〇とかも落ちてきたりします。
そのためホコリとかでアレルギー反応とか出る人は厳しいかもしれません。
私もホコリを大量に吸ったり、手で触ったりすると痒くなったりします・・・。
また、業務用エアコンのフィルター清掃もビルメンの業務でして、これらもかなりホコリが付着しています。
大型の施設だと大量のエアコンが設置されているので、2,3時間ぶっとおしでフィルターを交換したりしますが、フィルターを外すたびに結構な量のホコリが舞います。
ちなみに、フィルター交換の流れですが、予め綺麗にしておいた大量のフィルターを持っていき、現地で汚れたフィルターと都度交換し、全部交換が終わったら、次の交換にそなえて高圧洗浄機などを使って洗って乾かしておく感じです。
トイレとかに比べれば「汚いレベル」は低いですが、体質などによってNGの方もいると思いますのでお伝えしておきます。
汚水槽清掃
この作業自体は直接ビルメンが実施する作業ではありません。
どのビルでも専門の業者を呼んで作業をしてもらいます。
この作業の立ち合いはビルメンの仕事ですので、念のため載せておきます。
そもそも、汚水槽というのは公共の下水道の高さより低い位置で水を使用している場合、高低差を利用して公共の下水道に水を排水できないため、一度ビルの一番低いところに設置しているタンクに排水を集め、そのタンクの中に設置しているポンプによって排水を地上付近の高さまで汲み上げ、公共の下水道に排水する設備になります。
この排水を一度貯めておくタンクのことを汚水槽と呼びます。
また汚水槽の他に雑排水槽なんてのもあって、汚水槽はトイレ排水、雑排水層はその他の排水のためのタンクになります。
清掃業者の方はこのタンク内の汚水をバキュームカーで空にしたあとに、タンク内に入ってタンクの中を清掃をしてくれます。
本当に大変な作業だと思いますので頭が上がりません。
ビルメン初心者は、作業の立ち会いのときに汚水槽の臭いを吸ってしまうと、慣れないうちは気分が悪くなってしまうかもしれません。
YouTubeのリスナーさんから聞いたのですが、汚水槽内に入るビルメンもいるそうです。
もし汚水槽に入ることを命じられた場合、すぐにその職場は辞めましょう。
汚水槽に入るためには、槽内の硫化水素濃度の測定など安全に作業するための準備が必要ですが、そういうったことをさせるビルメン会社は安全配慮など考えていないはずなので、とても危険です。
最悪命を落とす危険性もあるので逃げてください。
グリストラップ清掃
この作業も、本来はビルメンの作業ではないのですが緊急時は作業する場合もあるので載せておきます。
飲食店には、調理で使用した排水の油や野菜くずなどが直接排水管に流れていかないようにグリストラップという、ゴミと油を受け止めるような設備がついています。
長く使用しているとこれらの油やゴミがグリストラップに溜まってしまうので、定期的に清掃をして溜まったゴミや油を除去する必要があります。
本来、このグリストラップは設置しているテナントで清掃して管理していくものなのですが、たくさんのテナントが入っている商業ビルだと、たまにアホなテナントが清掃を怠り、排水不良でグリストラップの水が溢れ出してしまうことがあります。
こうなるとお店の営業にも関係してくるので、ビルメンとしても手伝わないわけにはいかず、一緒に清掃をすることになります。
ひどいテナントだと、店舗スタッフは何もしないで緊急で駆けつけてきたビルメンにやらせて清掃の手伝いすらしないこともあります。
これは、長期に溜まった油や野菜くずで臭いもひどく「汚いレベル」も高い作業ですし、アホなテナントからのビルメンなら汚い作業を全部やれみたいな対応も相まってつらい作業となっています。
害虫関係と同じで、定期的にグリストラップを清掃してないテナントには指導する法が良いです。
汚い仕事を避けることは難しい
私が経験した汚い作業をまとめてみました。
こういった作業があることを面接では細かく教えてくれませんし、入社してから経験してびっくりすることもあるかもしれませんので、この記事を見てある程度業務のイメージが出来たら幸いです。
冒頭でも述べましたが、汚い作業は仕事としてやる分には意外に平気です。
それに感覚がマヒするのか、数をこなすうちに慣れてきますので実は心配しなくても良いんですけどね。