ビル管理士試験一問一答オリジナル問題⑫【過去問ベースだから安心】
ビル管理士試験一問一答(他の問題に挑戦する)ビル管理士試験のオリジナル問題を過去問ベースで作成しました。
一問一答形式で出題しますので、試験を受ける前の最終確認にご利用ください。
過去問をしっかり学習していれば解ける内容になっています!
- この問題は既に過去問を3周以上した向けの内容となっています。
- 全部で18問あり、苦手分野を発見するために本試験と同じ割合で全部の科目を掲載しています。
- 回答するときは、必ずその答えになる理由を頭に思い浮かべてください。
- 理由が思い浮かばない場合は、過去問又はテキストで復習をしてください。
- 8割以上正答を目指してください。
※問題や回答にミスがあったらコメ欄又はメールで教えて頂ければ幸いです。
建築物衛生行政概論
【問1】
建築物衛生法に基づき備えておかなければならない帳簿書類について、臨時に行われた水質検査には、保存期間の決まりはない。
答え
答え ×
臨時で行われた検査でも保存期間は5年です。
・帳簿書類の保存期間:5年
・図面の保存期間:永久
【令和2年問6-肢4】
【問2】
水質汚濁防止法で定めている「公共用水域への排出」とは河川、湖、海等、下水道への排出のことである。
答え
答え ×
「公共用水域への排出」とは河川、湖、海等への排出であって、下水道への排出は含みません。
【令和2年問16-肢2】
建築物の環境衛生
【問3】
シックビル症候群発症の危険因子として、仕事のストレスとアトピー体質があげられる。
答え
答え 〇
正しいです。
・シックビル症候群が引き起こされる要因:ビルなどの気密性の高い無機質な空間での換気不足や各種汚染物質の発生量の増大がベースにあります。原因物質として、木材の接着剤や断熱材からのホルムアルデヒドや事務機器からのオゾン、タバコの煙やカーペット用の洗剤、植木用の肥料や殺虫剤、空調機器からのカビなどのアレルゲン物質などが考えられます。
・シックビル症候群の症状:頭痛や吐き気やめまい、月経の異常や生理の異常、目の痛みや視力の低下など。
※個々の要因などを覚えるのはきついと思うので、「原因も症状も様々ある」と覚えておきましょう!
【平成30年問26-肢1,4】
【問4】
レジオネラ症は室内の空気汚染が原因で感染することがある。
答え
答え 〇
正しいです。
レジオネラ菌の感染経路:人工的な水循環設備(循環式浴槽、冷却塔、給湯設備など)の中に菌が侵入、繁殖し、それらの施設から発生するレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染します(空気感染、飛沫感染)。
ヒトからヒトに直接感染することはありません。
【平成30年問27-肢5】
空気環境の調整
【問5】
ダクト内気流速度を8.0m/sであったとすると、この気流の動圧(速度圧)の値は38.4Paである。(ダクト内の空気の密度は1.2kg/㎥とする。
答え
答え 〇
正しいです。
動圧を求めろと問題文に出てきたら以下の式に数値をあてはめてください。
公式:1/2×(ダクト内気流速度)^2×ダクト内の空気の密度
※^2は二乗のことです。
問題文の数値を代入
動圧=1/2×(8.0)^2×1.2
=1/2×64×1.2
=38.4
38.4[Pa]
※過去問にダクト内の空気の密度の1.2kg/㎥という数値が与えられていないことがあったので、空気の密度1.2は出来れば暗記しておいてください。
【平成30年問51】
【問6】
高温空気は室内の底部に滞留する傾向があり、その傾向を利用した換気方式に置換換気がある。
答え
答え ×
底部に滞留する傾向にあるのは低温空気(冷たい空気)で、それを利用した換気方式が置換換気です。
置換換気:人が活動する床付近の換気や、冷房を効率良く行うシステム。
※空気に限らず、基本的に物質が温まると密度が小さくなるので、同じ物質でも温まった部分は軽くなって上に上がっていく傾向にあります。
【平成30年問53-肢5】
【問7】
汚れた空気の中に含まれる各種ダストを除去するために電気集じん機を用いることがある。
答え
答え 〇
正しいです。
電気集塵機:汚れた空気の中に含まれる各種ダストの微粒子に電荷を与え、集塵極に引き寄せることでダストを捕集する集塵装置です。 放電極と集塵極の間に高電圧をかけると、コロナ放電(電極付近に不均一な電界が生じることで起こる放電現象)によって(-)の電荷を持つイオンが発生します。
【平成30年問55-肢2】
【問8】
全空気方式では、熱負荷を処理するための熱媒として空気のみを用いるため、比較的小型の空気調和機にすることができる。
答え
答え ×
「全空気方式」の空気調和機は、熱負荷を処理するための熱媒として空気のみを用いるため、「空気-水方式」などと比較して空調機本体及びダクトが大型になります。
【令和元年問63-肢1】
【問9】
演色評価数は、0に近いほど基準光で照らした場合の色に近い色に再現できる。
答え
答え ×
演色評価数は、100に近いほど基準光で照らした場合の色に近い色に再現できます。
演色評価数:15色の試験色がその照射光の下でどのように見えるかを表す指数です。 評価したい光源と規定の基準光源との光の下での比較値で、数値が100の場合が最良の状態です。
※演色評価数なんて、普段から聞きなれない言葉なので、0か100どっちが最良なのか引っ掛け問題が出題される可能性もあります。15色とか細かいルールなんて覚えなくて良いので、100が最良ということだけは絶対に暗記しておきましょう。
【令和元年問87-肢2】
建築物の構造概論
【問10】
建築材料で使うせっこうボードは比較的安価であるが、熱や火に弱い。
答え
答え ×
せっこうボードは耐火性能、断熱性能が高いです。
しかし、水分や湿気に弱いという特徴があります。
【令和4年問97-肢5】
【問11】
内付けブラインドの日射遮蔽効果は、20%程度しか望めない。
答え
答え ×
内付けブラインドの日射遮蔽効果は、50%程度です。
※重要では無さそうですが、過去問に出てきた以上は数値だけでも覚えておく方が確実です。
【令和3年問91-肢3】
給水・排水の管理
【問12】
赤水とは、水道管に鉄管が用いられている場合に起こり、金属表面にできた赤錆(酸化第二鉄)が水中に溶け出し、水を赤く染める現象である。
【問13】
事務室の消火設備として、不活性ガス消火設備を使うことは適切である。
答え
答え ×
不活性ガス消火設備は、電気室や美術館、精密機械、電気通信機室等に設置されるもので、消火剤による汚損が少なく、復旧を早急にすることが必要な施設に設置されるものです。
事務室であれば、スプリンクラーや消火の利用が適切です。
【令和4年問101-肢1】
【問14】
鉄鋼の線膨張係数は、コンクリ―トとほぼ等しい。
答え
答え 〇
正しいです。
膨張係数が等しいからこそ、鉄筋コンクリートが成り立つといえます。
線膨張係数:温度の上昇によって生じる物体の変化や長さの膨張する割合のことです。線膨張係数の値が大きい材料は、温度上昇により長さに変化が起こりやすいといえます。
【平成30年問98-肢1】
清掃
【問15】
ごみの焼却処理はごみの総処理量の約50%を占めている。
答え
答え ×
ごみの焼却処理はごみの総処理量の約80%を占めています。
【令和2年問157-肢5】
【問16】
塩化ビニルタイルはアルカリ性洗剤に強い。
答え
答え 〇
正しいです。
【平成30年問153-肢5】
ねずみ・昆虫等の防除
【問17】
マラリアはハマダラカが媒介する。
【問18】
蚊の防除で使うULV処理は、成虫に対する速効性が低い。
答え
答え ×
ULV処理は速攻性が高いですが、残効性に欠けます。
【令和元年問167-肢1】
ビル管理士試験一問一答(他の問題に挑戦する)