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行政書士試験合格体験記【ビルメンが士業の試験を受験してみた】

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私はビルメンですが、去年の行政書士試験を受験し合格しています。

今回はビルメンである私が行政書士取得を決めた経緯や、勉強方法なんかを書いていきたいと思います。

以前、YouTubeに動画も上げていますが、ブログにするにあたりいくつか追記しています。

動画が良い方は下記のリンクからどうぞ。

何故行政書士を取ろうと思ったのか?

私が行政書士を取得しようと思った理由は2つあります。

1つは、宅建で民法の勉強をしたときに、法律の勉強が大切なんだということを痛感したからです。

それまで法律というものを意識してこなかったので、宅建で民法を勉強することで日本人には様々な権利や義務が法律によって定められていることをに感動しました。

そのため、もっと法律の勉強をしたいと思い、せっかくなら資格のように形に残るものにしたかったので行政書士を選びました。

そして、もう1つの理由ですが、私は仕事の辞めグセが酷く現在就いているビルメンテナンス業においても何度も転職しており、このままではいずれ入れる会社が無くなってしまうかもしれないと感じており、そうなってしまったら、もうビルメンという職にこだわらず別の業界に行く選択肢も必要かなと思ったからです。

さらに、この当時は会社の上司のパワハラがひどく本気で仕事を辞めたい時期で、ビルメン自体が嫌になっていました。【重要】

ただ、中年のおっさんが未経験で入れる業界など、ブラックな業種ばかりでしょうし、それならばいっそのこと独立してしまうのもありかなと思い、独立開業前提の行政書士を選ぶことにしました。

他にも電気管理技術者で独立という道も考えましたが、実務証明は出来てもスキル的に厳しいかもと思い断念しました。

しかし、せっかく苦労して電験を取ったんですし、いずれは電気管理技術者という道も悪くないかなとは思っています。

前提条件

私は資格を色々取ってきましたが、学歴は底辺普通科高校卒業ですし、法律の勉強もしたことはありません。

そのため、私のように法律に疎い人でも行政書士の資格は努力次第で取得可能です。

なお、この時点で既に宅建は取得していましたが、宅建と行政書士だと難易度が10倍くらい違いますので、宅建の勉強をしたからと言って行政書士の勉強が楽になるかというと、そこまで影響はないと考えています。

学習内容

私は行政書士を取るのに2年かかってますので、1年目の勉強方法でこれが良くなかったのかと思われる部分も一緒にご説明できればと思います。

まず、私が勉強を開始したのが令和元年の12月くらいからでした。

勉強内容については、1年目と2年目にわけてそれぞれお話をしたいと思います。

1年目

ネットの評判が良かったので合格革命の肢別過去問を使って勉強をしようと思っていたのですが、まだ今年度版が発売されていなかったので、それまでの間の教材としてスタディングという通信講座を利用して勉強を開始しました。

スタディングを選んだ理由は、スマホで勉強をしやすいことと、他の通信講座と比べて低価格なところです。他の通信講座は20万円とかするのに対し、スタディングは5万円程度で受講できます。

他にも、肢別過去問のように一問一答形式の問題が含まれていたり、12年分の過去問を解説付きで解けるところも良いかなと思いました。※市販の過去問は10年分が多いです。

最初にWEBテキストにそって講義動画を見ていたのですが、内容は講師がただテキストを読んでるだけなので動画は別に見なくても良いんじゃないかなと思いながら勉強してました。

講義を視聴したら、練習問題を繰り返し解き、憲法、民法、行政法まで一周させました。

なお、スタディングの一問一答は問題数が少ないため、肢別過去問のような使い方はできませんでした・・。

そして1月末頃にやっと合格革命の肢別過去問が発売されたので、家で勉強するときは肢別過去問、通勤時間などの外出先ではスマホを使ってスタディングの問題をやるって感じで勉強してました。

合格革命の肢別過去問は、行政書士に受かるために必要な条文や判例がしっかりまとめられており、最初はかなり難しく感じましたが、繰り返し問題を解いて暗記してました。

だいたい、5月くらいまでで過去問の憲法、民法、行政法の過去問は9割くらい解けるようになっており、そっから会社法や個人情報保護法の勉強も追加して学習しました。

ちなみに、スタディング以外に合格革命のテキストや、市販の予想模試も購入しました。むしろ、スタディングのテキストより合格革命のテキストのほうが見やすかったかも・・。

あとケータイ行政書士六法も買っています。

この六法は賛否両論あるかと思いますが、私は持っていても損は無いかなと思います。

ただ、やはり省略されている条文もあるため、心配な方は別に六法を買ったほうが安心です。

そんな感じで色々と教材をこなしいき、8月くらいから予想模試を開始しました。

ここで驚愕の事実がわかりました。

択一はそこそこ取れるんですが、記述が書けません。

この理由としては、おそらく問題集を解くというアウトプットの作業が中心になっていたせいで、こまかい条文を暗記するという作業がから逃げていたためです。

なので、それから勉強をするときには、過去問とかで出てきた問題の条文を意識して覚えるようにしてました。
そうすると、予想模試に出てくる記述も解けるようになってきて、ほとんどの回で合格点が取れるようにはなってましたので、本試験は受かるかなーと思って勉強をしてました。

そして、本試験うけたところ、記述抜きで164点。記述は14点という悲しい結果に・・。(あと2点で合格)
このときは、まじでへこみました。

自分なりに、なぜ落ちたかというのを考えたところ、3つ思い浮かびました。
1つ目は、条文の勉強を開始するのが遅かった。

2つ目は、教材を買いすぎていた。スタディングと市販の教材の両刀使いは、量が多すぎてどちらも中途半端になってしまい良くなかったかもしれません。

3つ目は、記述を甘く見ていた。というのも、択一の点数164点というのは目標としていた点数をクリアしており、記述でもうちょっと取れると思っていました。

もともと、行政法は10点くらいで、民法も1問は難しい問題がが出ても、もう一問は取れるだろうとタカをくくっていたので、最低でも30点は記述で稼げるつもりでいました。

しかし、本試験の記述が予想以上に難しく、行政法では、被告適格を間違えてしまい、民法の1問目は錯誤で解答しておそらく0点、2問目はほとんど書けてないので0点という状態でした。

来年も受けるつもりでいたので、これらのことを注意して学習しようと決意しました。

しかし、すぐに勉強する気にもなれず、好きなゲームが発売したこともあり、とりあえず6月くらいまではゲームして過ごしてました。

2年目

さて、2年目ですが、まず勉強を開始したのが6月くらいからです。

今回は、勉強する教材を増やしすぎないように注意しようと思い、メインとして買い足したのは、肢別過去問の最新バージョンと、判例六法になります。

この六法は判例の知識をもっと増やしたく買ったのですが、載っている判例はかなり簡略に説明されており、合格革命のテキストに載っている判例の説明でも十分でした。

ただ、この六法は文字が大きく、ケータイ六法と違って、省略されている条文もないので、六法として使う分にはかなり良いものだと思います。

あと、もう一つ追加した教材が、「行政書士合格道場」というwebサイトです。

こちらは、過去問が解説つきで無料で掲載されており、有料会員になれば大量の練習問題もついてくるようだったので、有料会員になってみました。

本当は、教材をあまり増やしたくなかったのですが、有料会員でも7000円程度と安いですし、たくさんの練習問題(記述対策もあります)に触れたほうが、本試験で難しい問題がでたときにも焦らないかなと思い合格道場を利用することにしました。

では、具体的な2年目の勉強スケジュールですが、まずは6月から肢別過去問を始め、移動中などは合格道場に練習問題や過去問をといてました。

半年くらい期間があいてたので、かなり忘れてるかなと思いましたが、意外に覚えていたので安心しました。

それよりも勉強する習慣が抜けていたので、机に座って勉強するのがすごい苦痛でつらかったです。

そして、過去問を解くときは、最初から条文の暗記を意識して、出てきた条文で重要そうなものを暗記するために、エクセルにまとめていました。

六法に書き込む方もいると思いますが、私の場合マーカーしたりメモしたりするのが絶望的に下手なので、最初は他の人の真似で重要な箇所を六法にメモしたりしてましたが、それだと綺麗にまとめられなかったので、エクセルにまとめるようにしました。

同様に判例も覚えにくいものは要点とかを全てエクセルにまとめて、いつでも確認できるようにしてました。

前年、勉強した貯金もあるからだとは思いますが、これをしたことでかなり正確に条文の暗記が出来、その後にやった市販の予想模試もかなり良い点数がとれていました。

そんな感じで、本試験を迎え、結果は択一が170点、記述が36点で合格となりました。

結果を見ればわかりますが、択一は前回と比べ6点しか上がっていません。

正直、私にとって行政書士試験は難しかったです。

この時の試験は記述が簡単だったので、点数も取りやすかったと思います。

いずれにしましても、無事に受かって良かったです。

予想模試の必要性

どの資格試験においても予想模試は存在しまして、予想模試が必要かどうかは意見が分かれると思います。

私の考えですが、学力を上げることを考えるなら予想模試は不要で、本試験に備えて時間配分の確認など、試験当日のシミュレーションをするためなら重要かなと思っています。(簡単な試験は別ですが、基本的に予想模試と同じ問題は本番で出ません。)

特に行政書士試験において与えられている試験時間は、試験問題数に対して少な目です。

私のように何十回も過去問を繰り返し解き訓練すれば、本試験でも時間を余らせることは可能だと思いますが、中途半端な訓練だと確実に時間はギリギリになると思います。

そのため、難易度の高い問題は飛ばして次の問題にいくなど、試験本番で必要なテクニックを予想模試を使って磨いていくことはとても重要だと思います。

ちなみに、私は2年間で市販の予想模試を4社、計7冊買いましたので、それぞれの会社の良し悪しを書いていきます。

LEC:難しい問題が多く、得点が伸びにくいです。試験直前にこれをやると自信喪失する可能性があるので、直前期はやらないほうがいいかも・・。

TAC:優しい問題が多いため、試験直前にやって自信をつけるのに向いています。

合格革命:普通の難易度です。私のやった回はひっかけ問題が多かったので、文章をよく読む癖がつくので良いかなと思いました。

伊藤塾:他の会社は1冊に3回分の問題があるのに対して、伊藤塾は2回分しかなくコスパが悪いです。問題も他社を変わらない内容なので、無理して買わなくても良いかもです。

上記のような感じです。それぞれの会社で問題のクセみたいなものが違うため、やってて面白かったです。

いずれにしても、時間配分の確認のために最低でも1社くらいは買ってもいいかと思います。

あと、一般知識に関しては点数が悪くても気にしなくてOKです。

どうせ、本番で同じ問題は出ませんw

記述対策は本当に重要です

前節の通り、択一の点数は対策の難しい一般知識などもあるため、一定のライン以上から点数を上げていくのは難しいです。(凡人は記述抜きで150~160点付近までしか取れません)

そのため、どうしても記述で30点程度は得点する必要があります。

記述の点数を上げる方法は、とにかく過去問に出てきた条文や判例の言い回しを丸暗記することだと思います。

法的思考は択一をやってれば勝手に上がっていくので、あとはそれを文章するために条文や判例を暗記するのです。

これは苦痛な作業ですが、避けて通れない道だなと試験勉強をしていて思いました。

暗記作業はこの時期からでも間に合いますので、記述で得点するために頑張ってみてください!

勉強時間の配分

私は捨て科目を作らず、法律分野(憲法、行政法、民法、商法)については全て平均的に勉強しました。

ただし、過去問中心に勉強したため、必然的に問題数の少ない憲法と商法にかける勉強時間は少なめになりました。

いずれにしても、あまり勉強範囲を広げすぎず過去問対策をメインに進めていくことが重要な試験だと思います。

自分に与えられた時間を逆算し、行政法、民法、憲法、商法、その他の順で時間を割り振っていけば良いと思います。
どの分野に何時間かけるというのは個人差があるので決めるのは難しいですが、個人的には苦手分野は作らないほうが良いと思っています。

一般知識対策

法律分野と違い、一般知識の対策は不要だと思います。

強いていうなら、情報分野と文章理解だけは対策をしたほうがいいです。

こちらは、過去問に出てきた範囲だけで十分です。

文章理解については、国語力がある人は全く練習しなくても得点可能だと思います。

ちなみに、学生時代に国語が苦手だった私でも文章理解は常に2/3以上は取れていますので、むしろ得点源に出来る分野です。

間違っても、予備校が出してる一般知識の予想問題なんか買わないでください。

当たるわけないです。詳しくは下の動画を見てください!

最後に

今年、受験される方、辛いと思いますが本当に頑張ってください。

私は一度落ちていることもあり、去年のこの時期は本当に地獄でした。

一日中、試験勉強のことを考えていて、仕事にも集中出来ませんでした。

でも、あとちょっとの辛抱ですので、最後まで諦めずに頑張ってください。

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