ビルメン(設備管理)とは?建物の維持管理をする重要な仕事です!
この記事ではビルメンの仕事について、実際の事例などを交えながら解説していきます。
これさえ見ればビルメンの仕事がほぼ理解できますよ。
そしてあなたもビルメンに転職したくなるはず?
早速ですがざっくりとビルメンのことを紹介します。
ビルメンとはビルメンテナンスという職種の略称で、ビルが正常に利用出来るように維持管理を行う仕事のことを指します。
維持管理には、警備・清掃・設備の管理などビルを安全・清潔・正常に保つために必要な裏方の仕事全てが含まれています。
上記の仕事は底辺とか呼ばれたりしていますが、一つでも欠けたらビルは正常に運営出来なくなりますので必要不可欠な仕事です。
ちなみに、ネット界隈でビルメンと言えば「設備管理」の仕事をしている人のことを指すことが一般的です。
元々はビルメンテナンスという仕事の略称だったはずが、いつの間にか「ビルで設備管理の仕事をする人」のことをビルメンと呼ぶようになったようです。
この記事では、そんなビルメン(設備管理)の正しい知識を皆さんに分かりやすくお伝えしていきます。
ビルメンはこんな仕事

それではビルメン(設備管理)の仕事内容や働き方などを具体的に解説します!
ビルメンの良いところ悪いところなど全て網羅していますので、ビルメンの知識が全く無い方は必ず読むようにしてくださいね!
主な業務内容
ビルメンの主な業務はビルに設置されている様々な設備の点検およびメンテナンスです。
代表的な設備の種類を以下に記載します。
- 電気設備:照明、分電盤、キュービクルなど
- 空調設備:エアコン、AHU(エアハンドリングユニット)、FCU(ファンコイルユニット)など
- 換気設備:送風機、排風機など
- 熱源設備:冷凍機、ボイラー、チラーなど
- 防災防犯設備:消防設備全般、防犯カメラ、人感センサーなど
- 搬送設備:エレベーター、エスカレーターなど
- 通信情報設備:電話回線、インターネット回線など

たくさん種類があって難しく感じるかもしれませんが、業務で経験したり、関連する資格の勉強をすることで知識を深めていけるので安心してください。
基本的にビル内の機械設備の点検がメインなので、毎日同じことの繰り返しになります。
点検中に壊れた設備を発見したら、自分達で修理したり専門の業者を手配して早期修復に努めます。
営業職のようにノルマなどが無いため、落ち着いた環境で働けることがビルメン最大のメリットになります。
以下の記事では、ビルメンの基本的な仕事や日常の業務スケジュールなど特集していますので是非ご覧ください。
壊れた設備を自分で修理すると聞くと難しく感じるかもしれませんが、最初から出来る必要は全く無いので安心してください。
どこの職場でも先輩からOJT形式で時間をかけて教えてもらうことになるはずです。
しかもDIYレベルの修理が出来れば十分で、それ以上の修理は専門の業者に任せるのが一般的です。
2chのビルメン質問スレも仕事のイメージを掴むのに参考になりますよ!下の動画を見てみてね!
ビルメンの種類
ビルメンは配属現場の名称を先頭につけて、〇〇ビルメンと呼ばれることがあります。
例えば、オフィスビルならオフィスビルメン、病院なら病院ビルメンなどです。
余談ですがネットで「ビルメン 配属現場」などで検索をすると、3大ブラック現場というワードを目にすることになると思います。
ブラック現場・・・。恐ろしい響きですね。
この3大ブラック現場ですが、具体的には以下の3つの物件が該当します。
【ビルメン3大ブラック現場】
①病院
②商業施設
③ホテル
私はこの中だと商業施設を2か所経験したことがありますが、商業施設に関してはそこまでブラックではないと感じました。
もちろん働く施設によってはブラックなところもあると思いますが、知人の商業施設ビルメンに聞いてもホテルや病院ほどきつくないという意見を聞くことが多いです。
以下の記事では商業施設ビルメンの1日のスケジュールや具体的な仕事内容を紹介していますので、気になる方はご覧ください。
待機時間もありますし、ネットで言われてるほどブラックとは感じないはずです。
巡回型ビルメン
ビルメンを語るうえで絶対に知っておいてほしい知識があります。
それは「巡回型ビルメンには気を付けろ」です。
巡回型ビルメンというのは、小規模なビルを複数棟同時に管理するビルメンになります。
基本的に1人1人が担当物件を持たされ、平社員であっても担当を任された物件については責任者と同じような立ち位置で管理していくこになります。
例えば以下のような仕事があります。
・設備が故障した場合の見積もり作成から、改修工事に立会い
・入居テナントからのクレームの窓口業務
・ビルオーナーとの折衝
上記のような仕事は常駐型ビルメンでも任されることもありますが、常駐型ビルメンの場合は配属されているメンバー全員で1つの物件を管理していくため業務や責任は分散されます。
しかし、巡回型ビルメンは複数の小規模ビルを一人で管理するため全て担当者の責任になります。
※一応副担当みたいな人は付きますが、窓口は基本的に自分一人になると思った方が良いです。
小規模ビルなので1物件あたりのボリュームは大したことないのですが、一人で複数棟の物件を任されることになるため基本的に激務になると思っておいたほうが良いです。

巡回型ビルメンの中にも点検や検針しかしなくても良い楽な会社もあるようなので、
例外はありますが・・・。
巡回型ビルメンについては、以下の記事で特集をしています。
自社ビルメン

ビルメン未経験の方だと自社ビルメンと言われてもピンと来ないですよね。
自社ビルメンとは、管理しているビルの所有者に直接雇用されているビルメンのことを指します。
一般的なビルメンはビルメンテナンス会社に雇用され、管理対象のビルに派遣されてビルを管理していくスタイルなので、この点が大きく違います。
昔は自社ビルメンの求人も結構あったようですが、自社で直接ビルメンを雇用するよりもビル管理のノウハウを熟知しているビルメンテナンス会社に管理を委託した方がメリットが大きいため、最近では自社ビルメンの求人は激減しているようです。
- 待遇が良い(給料、年間休日など)
- 転勤が無い
- 発注者側として働ける
以下の記事では、自社ビルメン経験者の私が自社ビルメンの特徴や求人の探し方などを解説していますので興味がある方は是非見てくださいね。
実際のビルメン現場
実際のビルメン現場の話をまとめてみました。
私はビルメンとして10年も働いてきましたので様々な業務を経験してきました。
ここでは私が経験したビルメン現場でのリアルな情報を公開します。
ビルメン一人現場

まったりビルメンライフを目指すならおさえておきたい情報の一つにビルメン一人現場があります。
文字通りビルメンが一人だけ常駐して管理する現場のことです。
一人でビルを管理するなんて大変そうと思われるかもしれませんが、ほとんどの一人現場は仕事量が少なく一人でも管理できる仕事量であることが多いです。
例えば、午前と午後にそれぞれ20分程度巡回をして、残りの時間はボケーっと事務所で待機なんて現場も存在します。
しかも現場に一人しかいないので、煩わしい人間関係からも解放されますしコミュ障の人にとっては天国と言えるでしょう。
ただし、何かトラブルがあった場合は基本的に一人で対応しなければいけません。
そのため、ある程度の知識は必要になりますね。
私がビルメン一人で現場で働いていたときの体験談を以下の記事にまとめていますので良かったら見てみてください。

さすがに仕事しなさすぎ・・・

実際にこういう現場もあるんですよね。この環境に慣れてしまうと廃人になります笑
ビルメンの辛い業務

辛い業務もあるんだ?

残念ですが辛い業務もあります。
しかしほとんどの業務が我慢出来る範囲だと思いますよ
ビルメンって楽なのに人気がない職業ですよね。
人気がない理由の一つとして、人が嫌がる仕事をしている点が挙げられると思います。
人が嫌がる仕事・・・・、具体的には汚い作業のことを指します。
トイレの修理、ホコリまみれの狭い空間に入っての作業、害虫の駆除など、誰だってこんな不潔な作業はしたくないですよね。

全ての現場で汚い作業があるわけではないのですが、ビルメンを長く続けていけば経験する可能性がありますので覚悟は必要です。
もしビルメンに転職を考えているなら、あらかじめ以下の記事で予習をしておいてくださいね!

ん-、自分は潔癖症だからしんどいな。
でもビルメンの楽なところは魅力的だし、汚い部分は我慢して仕事するしかなさそう。

ほとんどのビルメンがそんな感じだと思いますよ。
要はビルメンの楽な部分と辛い部分を比較して、メリットのほうが大きいからビルメンを続けてる人が多いってことです。
私も汚い業務は嫌いですが、普段は楽させて貰ってますのでビルメンを続けられています笑
ビルメンの危険な仕事

危険な仕事もあるですか・・?
死にたくないよ・・・

ビルメンはデスクワークの仕事と違い、現場作業があるので多少危険な業務もありますね。
具体的な下記のような業務の際に危険を感じるかも?
- 高所作業・・・高架水槽点検、脚立を使った作業
- 電気作業・・・低圧電気工事・点検、高圧電気点検
- 各種点検・・・マンホール点検、回転機巻き込み
- 営繕作業・・・電動工具などを使った物の修理

高所作業・・・。高いところの作業もあるんですね・・。

怖いと感じる作業もありますが、安全に作業すれば怪我をすることはほぼありません。
現に私も10年ビルメンをやってますが一度も怪我や事故の経験がありませんよ。
以下の記事でビルメンの危険な作業について具体的に解説しています。
ビルメンの待機時間

待機時間ってほんまにあるんか?

よっぽどブラックな現場でなければ、待機時間は必ずあります!
突然のトラブルに備えて待機するのもビルメンの仕事ですからね。
ビルメンが楽と言われる理由の一つに待機時間の存在があげられます。
一般的な常駐現場のビルメンは、日常の点検と月ごとに実施している点検さえやれば後は待機時間になります。
他にも業者の立ち会いや事務作業なんかもありますが、これらの作業は毎日必ずあるわけでもないです。
なので、異常なほど設備が壊れまくるような古い現場だったり、ブラックすぎて本来配置しなければいけない人数を満たしていないような現場でなければ必ず待機時間があります。
では、そんな待機時間にビルメンは何をしているのでしょうか?
以下の記事では、ビルメンが待機時間に何をしているのかをご紹介しています。
これを見ればビルメンをやりたくなること間違いなしですよ笑

待機時間でゲームするンゴ!!

待機時間とはいえ、設備の故障警報が鳴ったら対応しますし、テナントや業者から電話がかかってくることもあるので気を抜きすぎてはダメですよ!
ビルメン現場で働いてる人たち

ビルメンの職場ってどんな人たちが働いてるの?
女子はいるんか?
変な人が多いって聞いたぞ。

ネットの情報だとビルメン=変な人が多いなんて書かれてますが、どんな職場にも変な人っていますしビルメンだけが特別変な人が多いわけじゃない気がしますね。
ただし、他の職種と比べるとコミュ障の人が多い傾向にありますので、コミュ障の人のことを指して変な人と言ってるのかもしれません。ちなみに女性も働いていますよ!
ビルメンがおじいさんの仕事なんて言われていたのは昔の話で、今は20代から70代まで幅広い年齢層の方がビルメンの仕事をしています。
私が働いてきた現場にも70歳近い高齢の方や新卒入社の若者もいましたし、女性ビルメンも一人だけ見たことがあります。
以下の記事では、私が配属されていた現場の年齢層やビルメン女子の存在についてまとめていますので、気になる方はどうぞ!

未経験の中高年でもビルメンに転職できるのかね?

40代、50代の未経験者もたくさんいますよ!
詳しく以下の記事を見てね。中高年のビルメン転職テクニックなんかも解説しております!
>>中高年でもビルメンに就職できるの?
ビルメンの宿直
ビルメンは宿直(夜勤)をしなくてはいけない会社がほとんどです。
しかもビルメンの夜勤は24時間拘束されますので、一般的な夜勤とは違います。
24時間拘束と聞くと大変そうに感じますが、実はビルメンの夜勤はメリットも多いです。
ビルメンの夜勤については以下の記事でかなり詳しくまとめていますので、メリットも是非知っておいてくださいね。
ビルメンの給料事情


実際のところビルメンはどのくらい給料貰ってるの?

やはり給料が一番気になりますよね。
最初は薄給ですが、努力すればそれなりの給料を貰えますよ!
ビルメンは薄給と言われていますが、会社選びを間違えなければ意外に稼げます。
私もビルメンに転職したばかりの頃は年収250万程度でしたが、資格取得や実務経験を積み転職を繰り返すことで年収を倍以上にすることが出来ました。
もちろん今の職場でも待機時間はありますし、多少面倒な仕事もありますがビルメン特有のゆるい仕事内容の範囲で仕事をさせてもらっています。
ビルメン収入に影響する3要素
ビルメンの年収には、保有資格・経験年数・入社する会社の3つが大きく関係しますので、それぞれご紹介します。
①会社選び
ビルメンの給料に影響する要素で最も大きいのが入社する会社です。
具体的には系列系ビルメン会社ほど高い給料を貰えるようになっていますので、給料を重視して就職・転職する人は系列系ビルメン会社を選んでおけば間違いないと思います。
ただし、系列系ビルメン会社もピンキリですので、上位の系列系を目指してください。
底辺独立系と上位系列系では、同じスペックの人でも年収が100万円近く違います。

大手系列系ビルメン会社については以下の記事に会社名をまとめています。
ランキングもつけていますので、ランクA以上の会社に正社員で入社すれば相場よりも高い給料がもらえる可能性が高いです。
>>最新ビルメンランキング
②保有資格
次に大事な要素が資格です。
具体的には三種の神器と呼ばれる資格を1つでも保有しているかどうかで年収が50万円近く変わります。
私も三種の神器の1つである電験三種を取得してから、転職の際に企業から提示される年収が大幅に上昇しました。
③経験年数
ビルメンは資格が大事だと言われていますが、普通の会社員と同じで経験も重要です。
具体的には2年程度同じビルメン会社で勤務すると良いと言われています。
しかし、底辺独立系のビルメン会社で長く働いていても昇級は期待出来ませんので、2年程度経験を積んだら大手の系列系ビルメン会社へ転職することが年収をアップさせるコツです。

それなら最初から系列系ビルメン会社に入っておくほうがお得やね

そのとおりですね!
とくに若い方は、未経験無資格でも系列系ビルメン会社に採用されやすいので、最初から系列系ビルメン会社へ入社することをお勧めします。
>>若者がビルメンに転職する方法
【重要】
ビルメンで転職活動をするなら転職エージェントの利用が絶対おススメです!
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さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてもらえます。
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【2023年】新人ビルメン年収相場
私のYouTubeチャンネルのリスナーさんを対象に、現在の年収アンケートを取りました。
データには年代や保有資格なども載っていますので、現役ビルメンの方は今の自分の年収と比較してみると良いかも。

うわ、ワシの年収低すぎっ;;

資格を取りましょう・・・
以下の記事は私の実体験に基づく年収相場です。アンケート記事と比較しながら読んでいただくと面白いと思います。
ビルメンに転職したくなったら
この記事をご覧になってビルメンに転職したくなったら、以下の記事を見てみてください!
ビルメン転職に関するあらゆる情報を詰め込んでいます。
職業訓練ビルメン科に通う選択肢もあります
異業種からの転職で失業保険の受給資格がある方は、職業訓練のビルメン科を経由してビルメンへ転職する方法もあります。
職業訓練では、ビルメン関連の実務や資格を取得するための勉強を教えてもらうことができます。
さらに在学中は失業手当(お金)も貰えますよ!
詳しくは以下の記事をご覧ください。
ビルメンが使う工具
以下の記事で、私がビルメンの仕事をするために購入した工具の紹介をしています。
ビルメンは現場作業もするので、実際に工具を使い作業することも多々あります。
初心者でも工具の名前くらいは知っておいた方が良いので、未経験の方は入社前に是非読んでおいてください!
ビルメン雑談
ビルメンのちょっとした情報とかを紹介している記事です。
暇な時にでも読んでください。