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ビルメン(設備管理)の資格一覧!4点セットから三種の神器まで徹底解説!【2023年最新】

ビルメン(設備管理)の仕事では様々な資格が登場します。

それぞれの資格は、ビル設備の運転・管理・点検をするために、法律によって取得することを義務付けられていますので、業務に使う資格を取得することはビルメンにとって重要なことです。

ただし1人で全ての資格を取得する必要は全く無く、同じ現場で勤務している他のビルメンが資格を持っていれば問題ありません。

そのためこれから未経験で入社する新人ビルメンの方は、実務経験を積みながらゆっくりと資格を増やしていけばOKです!

しかしビルメンの仕事を本気で続けるつもりなら、それぞれの資格が何のために存在するのかくらいは早い段階で理解しておくと良いと思います。

この記事ではビルメン歴10年の私がビルメンの仕事に必要となる資格を全てご紹介致しますので、気になる資格があれば少しずつ勉強を進めていきましょう。

キヨシ

確かに自分の仕事に関する資格のことは知っておきたいね。
ちなみに取得する優先順位とかあるんか?

ヘタ・レイ

はい、取得する優先順位はありますね!
記事内は取得する順番も紹介してるので参考にしてください。

この記事はこんな人におすすめ
  • ビルメンに関係する資格を知りたい
  • 資格を取得する優先順位を知りたい
  • ビルメンが資格を取る理由を知りたい

ビルメンに資格が必要な3つの理由

資格の紹介をする前に、ビルメンに資格が必要な理由を解説します!

キヨシ

理由も無いのに勉強なんかしたくないから当然ですね!

ビルメンが資格を取得する理由は以下の3つあると私は考えています。

ビルメンが資格を取得する理由
  1. ビルには国家資格が必要な設備がある
  2. 資格手当を貰える
  3. 転職・社内評価に影響する

それぞれの理由について詳しく説明します。

①ビルの中には国家資格が必要な設備がある

ビルメンが管理することになるビルには様々な設備が設置されています。

そういった設備の中には、運転・管理・点検をするために国家資格が必要なものがあります。

これらの設備は法律によって有資格者を選任することが義務付けられているため、ビルを管理するビルメンが資格を取得して管理していく必要があるのです。

ヘタ・レイ

例えば冷凍機なら冷凍機械責任者の資格が必要だったり、
ボイラーであればボイラー技士の資格が必要になりまね。

しかし、近年では資格不要な設備が増え始めているため、法律的な意味での資格の必要性は薄れつつあります。

②ビルメン会社では資格手当が支給される

ビルメンが資格を取る理由の中で大きなウエイトを占めているのがこの理由だと思います。

ビルメン会社の中には、資格を所持しているだけで毎月資格手当(お金)を貰えるサービス精神旺盛の会社があったりします。

ビルメンの中には、この資格手当を目的に資格を取得している人がかなりいます。

資格の難易度によって貰える金額に差はありますが、高いものですと毎月1万円程度貰えたりしますので薄給のビルメンにとって大きな収入になります。

キヨシ

資格手当は美味しいね。
たくさん資格持ってたらそれだけ貰える金額も増えるの?

ヘタ・レイ

もちろん複数の資格を持ってるいと重複して貰えますよ!
多い人だと毎月2万円以上も資格手当だけで稼いでいる人もいますね。

資格手当の金額相場(一部です)

第二種電気工事士:2,000円

二級ボイラー技士:2,000円

危険物取扱者乙種4類:1,000円

第三種冷凍機械責任者:2,000円

電験三種:8,000円

ビル管理士:7,500円

エネルギー管理士:7,500円

★以下の記事では、私のYouTubeチャンネルでビルメンのリスナーさんから情報提供頂いた資格手当の相場をご紹介しています↓

③ビルメン会社での転職・社内評価に影響する

資格を所持していると勤務先のビルメン会社の評価アップに繋がることも見逃せません。

これは入社前の面接の採用結果であったり、入社後の給料の査定や昇給・昇進などに関係してくるという意味です。

キヨシ

なるほど。
そりゃ資格は無いよりはあったほうが絶対良いよね。

ヘタ・レイ

そうですね。
それに管理を任せるビルオーナーの立場になっても、有資格者が多いビルメン会社に管理を任せたほうが安心感がありますね。

ちなみに私は待遇の良い系列系のビルメン会社に転職するために、ビルメン資格の中では難易度が高い電験三種という資格を取得しました。

★以下の記事では、電験三種取得後の私の面接結果をまとめています。

ビルメン資格4点セット

いよいよ本題のビルメン資格の紹介です。

まずは最優先で取得したいビルメン4点セットからご紹介します。

ビルメン4点セットは、ビルメン資格の基本セットとなっており、資格の勉強をすることでビル設備管理の知識も増やすことができます。

また、ビルメン未経験者が4点セットを取得しておくと採用結果にも大きな影響を与えます。

それぞれの資格について詳しく紹介します。

危険物取扱者乙種4類

ガソスタ

この資格は、ガソリン・重油・軽油などの火災の危険性が高い物質を取り扱うために必要な資格です。

正式名称は「危険物取扱者乙種4類」ですが、名前が長いため乙4(おつよん)と略されて呼ばれいています。

そもそも危険物取扱者は乙種だけで6種類あり、危険物の性質に応じて種類が分けられています。

※甲種、丙種という分類もありますが、ここでは割愛させて頂きます。

その中でも乙種4類は引火性液体というカテゴリで、先ほど挙げたようにガソリン、重油、軽油などの液体の物質が該当します。

乙種4類は危険物取扱者の中でも需要が高く、ガソリンスタンドや液体の危険物を運搬するトラック運転手として働く際にも必要になる場合があるため人気資格となっています。

また頻繁に試験も実施されているため、気軽に受験することが出来ます。

資格試験に慣れる目的で受験しても良いと思います。

キヨシ

ビルメンはガソリンスタンドでもトラック運転手でもないのに、なんで危険物取扱者が必要なんですか?

ヘタ・レイ

ほとんどのビルには、停電や災害時に備え、非常用発電機が設置されています。
この発電機を動かすための燃料として、重油や軽油が必要となるため危険物取扱者が必要になります。

下の写真はヤンマー製の発電機の写真です。(引用元 ヤンマー)

キヨシ

そうなんだね。
でも国家試験だし難しいんでしょ?

ヘタ・レイ

乙4の合格率は30~40%程度です。10人受けたら3人から4人受かる試験ということです。
合格率が低いため難しそうに感じますが、この試験は会社や学校の指示で無理矢理受けさせられたりしてる人も一定数います。
そういった勉強をほとんどしてない人達が合格率を下げている傾向にあります。

キヨシ

それなら安心だ。
勉強はどのくらいすればいいですか?

ヘタ・レイ

一般的に50時間前後と言われていますね。
毎日1,2時間の勉強を1か月続けることが出来れば受かりますよ!

危険物取扱者乙種4類まとめ

【受験日】月に1、2回(地域によって変動あり)

【受験資格】無し(誰でも受験可能)

【受験料】4600円

【勉強時間】50時間程度

【合格率】30~40%

【資格手当相場】1000円

【出来ること】4類危険物の取扱いが出来る

【コメント】発電機はほとんどのビルに設置してあるため、是非取得してほしい資格です。

【取得優先順位】★★★★★

【難易度】★☆☆☆☆

【試験センター】一般財団法人消防試験研究センター

【売れ筋おすすめテキスト】

★危険物取扱者乙種4類について勉強方法なども知りたい方は以下の記事をご覧ください!

第二種電気工事士

この資格は電気工事をするために必要な資格です。

電気は取扱を誤ると大きな事故につながるため、電気工事士法により資格保有者しか工事が出来ないよう制限を設けています。

正式名称は「第二種電気工事士」ですが、電工二種(でんこうにしゅ)と略されて呼ばれることが多いです。

キヨシ

ビルメンも電気工事するの?
感電怖いな。

ヘタ・レイ

全く電気工事をしない現場もありますが、ビルメンは基本的に電気工事をすると思っておいたほうが良いです。
ただしブレーカーや照明器具の交換など簡易的なものが多く難易度の高い工事はありません。

ちなみに第二種電気工事士を持っていないと応募が出来ないビルメン求人もあるため、転職しやすくするためにも優先的に取得したい資格です。

私は第二種電気工事士を取得してからビルメンの就活を始めましたが、資格を所持していることで努力が認められ面接官から褒められたことが何度かありました。(勿論内定も貰えました)

ちなみに以前は年1回しか受験チャンスがありませんでしたが、現在は試験が年2回に増えているためかなり取得しやすくなっています。

電気の勉強って難しいの?

電気の試験ということで難しそうに思う方が多いようですが、電工二種は電気系の資格の中でも簡単な部類に入る資格です。

毎年過去問と同じような問題が繰り返し出題されているので、過去問を何度も解いて練習をすれば簡単に合格出来ます。

ただし、筆記試験合格後に工具を使って工作をする実技試験というものがあります。

実技試験も練習をすれば受かるのですが、不器用な人は苦戦するかもしれません。

それでも、筆記試験、実技試験ともにそれぞれ合格率が50%くらいですので、簡単な試験であると言えます!

キヨシ

勉強時間はどのくらいが目安ですか?

ヘタ・レイ

筆記試験、実技試験ともにそれぞれ50時間程度(計100時間)が理想です。
筆記試験終了後から実技試験まで2か月くらい期間がありますので、忙しい方でも勉強時間を捻出できると思いますよ。

第二種電気工事士まとめ

【受験日】年2回。前期試験:筆記5月、実技7月 後期試験:筆記10月、実技12月
※令和5年度より筆記試験でCBT方式が導入されます(下記写真参照。クリックで拡大できます)

電気工事士試験情報

【受験資格】無し(誰でも受験可能)

【受験料】9300円

【勉強時間】100時間(筆記、実技合わせて)

【合格率】50%(筆記、実技ともに)

【出来ること】一般用電気工作物の工事

【資格手当相場】2000円

【コメント】ビルメン必須資格ですが、法律的には資格不要で工事が出来ます・・。理由はコチラの記事にあります。

【取得優先順位】★★★★★

【難易度】★★☆☆☆

【試験センター】一般財団法人電気技術者試験センター

【売れ筋テキスト(筆記)&過去問】

【売れ筋テキスト(技能)】

【技能試験用おすすめ練習セット】

★第二種電気工事士について勉強方法などを詳しく知りたい方は下のリンクからどうぞ。

第三種冷凍機械責任者

冷凍機を安全に利用するために設けられた資格です。

正式名称は「第三種冷凍機械責任者」ですが、3冷(さんれい)と略されて呼ばれることが多いです。

冷凍機は化学物質を扱うため、適切な管理をしないととても危険です。

そこで知識を備えた資格保有者に、冷凍機を適正に管理させて事故やトラブルの発生を未然に防いでいます。

下はターボ冷凍機の写真です(冷凍機にはガスの圧縮方式により種類があります)

この資格は年に1回(11月)しか受験のチャンスが無いため、その年の試験に落ちると次回は1年後になってしまいます。

というわけで、もし受験する場合は他の資格よりも真剣に取り組んだ方が良いですね。(全ての資格で真剣に取り組むべきですが・・)

なお、この資格は取り扱える冷凍機の規模により、第一種から第三種までランク分けされていますが、全て受験資格が設けられていないため、いきなり上位の第一種を受けることも可能となっています。

冷凍機は何に使うの?

ビルの中で冷房を使用する場合に、冷凍機で熱源(冷たい水など)を作って、その熱源を利用して空調機でビル全体を冷やしています。(空調機は大きなエアコンみたいなものを想像してください)

ビルメンの業務の中には空調設備の維持管理も含まれており、空調機に付随する設備である冷凍機の管理のために冷凍機機械責任者を所持したビルメンが必要になってくるのです。
こういった冷房の方式はセントラル空調方式と呼びます。

また、空調機などを使わずに、各居室に業務用エアコンを設置して温度管理する方式は個別空調方式と呼んでいます。
大きめのビルだとセントラルと個別空調方式を併用していることが多いです。

キヨシ

ビルメンの業務は本当に幅広いね。
ちなみに試験は難しいの?

ヘタ・レイ

冷凍機はビルメン4点セットの中では難易度が高い資格となっています。
合格率も低いときは18%なんてことあったようです。
(18%だと上位資格のビル管理士と同程度の合格率です・・・)
しかし簡単なときは合格率50%なんてこともあるので、問題を作る側が下手クソなんだと思いますね。
合格率18%の時のようなハズレ回に当たらなければ、勉強時間は60~100時間程度で受かる試験です。

冷凍機を設置しているビルは減っている

実は冷凍機の資格が必要なビルは年々減少傾向にあります。

私自身もビルメンを10年やってきて、いくつかのビルの管理をしてきましたが冷凍機械責任者の資格が必要なビルに配属されたことはありません。

しかし、冷凍機で学習する知識はビルメンの実務でも役に立つ機会はありますので、勉強しておいて損はないですよ!

第三種冷凍機械責任者まとめ

【受験日】年1回(11月頃)

【受験資格】無し(誰でも受験可能)

【受験料】9800円

【勉強時間】60~100時間

【合格率】30%(平均)

【資格手当相場】2000円

【出来ること】1日の冷凍能力が100t未満の製造施設における製造にかかわる保安

【コメント】近年は資格不要の冷凍機が多いですが、学んだ知識は役に立ちます。

【取得優先順位】★★★☆☆

【難易度】★★★☆☆

【試験センター】高圧ガス保安協会

【売れ筋テキスト&過去問】

冷凍機は講習を受けて受験科目を減らす方法もある

冷凍機械責任者には有料講習というものがあり、講習を受けることで本試験の際の受験科目を減らすことが出来ます。

近年の冷凍機械責任者試験は難化しているため、過去問でしっかり対策をしても本試験で落ちてしまう方がいるようです。

そのため少しでも早く資格が欲しいという人は、有料の講習を受けても良いかもしれません。

有料講習を受講しても良い人の例
  • 会社が講習費用を負担してくれる人
  • 冷凍機械責任者を取得すれば資格手当が貰える人
  • 会社からの指示で絶対に取得しなければいけない人

★講習の情報も含めて冷凍機械責任者について詳しく知りたい方は下の記事を見てください。

二級ボイラー技士

ボイラー技士はボイラーの運転や保守に関する資格で、2級であれば試験問題は簡単ですが、取得が面倒なんですよね・・。(理由は後ほど)

ボイラーは、高温・高圧の蒸気等を発生させる機械であり危険性が高いです。

そのため適切な知識や技能を持った人による管理が重要となっています。

そこで、ボイラーに精通した有資格者(ボイラー技士)にボイラーを保守管理をさせることで、ボイラーを安全に利用出来るようにしています。

ボイラーで作った蒸気や温水は、空調の熱源や給湯(お湯)などに利用されています。

ちなみに、ボイラー技士には、特級・一級・二級と3つの分類があります。

二級が一番簡単な資格となっており、上位の資格ほど扱うことが出来るボイラーが大きくなります。

ボイラー技士は免状化するために実務経験が必要

ボイラー技士は免状化するためにボイラー運転の実務経験等が必要です。

この実務経験は、法定講習を受けることで免除することが出来るようになっており、ほとんどのビルメンは講習を受けて免状化しています。

詳しくは下の記事をご覧ください。

キヨシ

本当に2級ボイラー技士の試験は簡単なの?

ヘタ・レイ

はい。勉強時間は50時間くらいで合格ラインに持っていけると思います。
試験は毎月実施されていますので、受験しやすいのも特徴です。
ただし受験地が僻地にあるので、自宅の場所によっては試験会場に行くまでが大変です。
これが面倒な理由です。
関東なら千葉県市原市の五井駅で、私の場合は自宅から片道2時間以上かかりました。

ボイラーを設置しているビルは減っている

冷凍機と同様に新しく建設されているビルではボイラーを設置していないケースが多く、あっても資格不要のボイラーだったりと資格の必要性は低くなってきています。

それでもこの資格を持っていると、ビルメン転職の成功率が上がりますので持っていて損は無いです。

また、公務員ビルメンになりたい場合はボイラー技士が必要になる可能性が高いです。

公務員ビルメンが勤務する公共施設系は、古い建物が多いためか未だにボイラーを現役で使っているようです。

そこで定期的にボイラー技士の資格保持者の求人が出たりしています。

※求められるのは1級以上のボイラー技士ですが、1級の受験資格の中に2級ボイラー技士の資格保有者があげられています。

二級ボイラー技士まとめ

【受験日】毎月

【受験資格】無し(誰でも受験可能)
※免状化するには実務経験or講習を受ける必要がある

【受験料】6800円→8800円(令和5年6月1日以降から値上げ)

【勉強時間】50時間

【合格率】50%

【資格手当相場】2000円

【出来ること】伝熱面積の合計が25m2未満のボイラー取扱作業主任者となることができる

【コメント】近年は資格の必要性が低くなってきていますが公務員ビルメンを目指すなら取得推奨。

【取得優先順位】★★★☆☆

【難易度】★★☆☆☆

【試験センター】公益財団法人 安全衛生技術試験協会

【売れ筋テキスト&過去問】

★二級ボイラー技士の勉強方法などについて詳しく知りたい方は下のリンクの記事を見てね。

ビルメン資格4点セット総括

ビルメン資格4点セットのご紹介でした。

実際のところは入社後に使わない資格の方が多いのですが、求人の応募条件にこれらの資格を求めていたり、実務で知識が役に立つなどメリットがそこそこあります。

また、ビルメンが資格を取得する最大の理由ともいえる資格手当が支給される会社もありますので、ビルメンを目指すのであれば是非4点セット全て取得することをお勧めします。

ヘタ・レイ

4点セット全部持っていると毎月1万円くらい貰える会社もありますよ。
とはいえ、勉強は大変ですよね・・。

絶対にビルメン4点セットは必須?

ビルメン4点セットは絶対に全部揃える必要はありません。

これらの資格はあくまでビルメン会社に入社しやすくなるための手段でしかありませんので、必要に応じで取得する資格を選んでも問題ありませんよ!

詳しくは以下の記事で解説しております。

できれば欲しいビルメン資格(消防設備士)

4点セットよりは優先度が落ちますが、消防設備士という資格もお勧めです。

消防設備士は、消防法で定められた消防設備の点検・整備・改修などをすることが出来る資格で、これらの業務は消防設備士の独占業務となっています。

ビルにはさまざまな消防設備が設置されているため、ビルの設備管理を任されているビルメンには消防設備について一定レベルの知識を保有していることが望まれます。

なお、消防設備士の資格は大きく分けて7つに分類されています。

消防設備士の種類
  • 1類:水系消火設備
  • 2類:泡消火設備
  • 3類:不活性ガス消火設備
  • 4類:自動火災報知設備
  • 5類:避難器具
  • 6類:消火器
  • 7類:漏電火災警報器

特類や甲種という分類も存在しますがここでは省略します。

ここでは私のおススメである4類と6類のみご紹介をします。

資格マニアや資格手当を増やしたい人は、全ての種類の消防設備士をコンプリートしても良いですよ!

ビルメンは消防設備士の資格を実務で使いません

一般的なビルメンテナンス会社であれば、法令(消防法)で定められた消防設備の点検業務を専門の防災業者に任せています。

※消防設備点検は年に2回実施します。

そのため、ビルメンがこの資格を使って実際に点検業務にあたる可能性は低いのご注意ください。

実務で使わないとはいえ、自分の勤務しているビルに設置されている消防設備の仕組みくらいは、ビルメンでも知っておく必要があると思いますけどね。

消防設備士乙種6類

最初の取得におススメなのは乙種6類です。

理由は簡単だからです!

消防設備士6類は消火器の点検・整備が出来る資格となっており、消火器は身近にある消防設備なので、イメージもしやすいと思います。

まずは6類を取得して、別の類の消防設備士資格に挑戦する事をお勧めします。

また、6類を取得してから他の類の消防設備士を受験する場合、法令共通科目(6問)を免除することが出来ます。

消防設備士乙種6類まとめ

【受験日】年に数回実施

【受験資格】無し(誰でも受験可能)

【受験料】3800円

【勉強時間】40時間

【合格率】40%

【資格手当相場】1000円

【出来ること】消火器の点検・整備ができる

【コメント】資格を活かす機会は皆無ですが、ビルメンでも資格手当(平均2000円)が貰える場合があります!

【取得優先順位】★★★☆☆

【難易度】★★☆☆☆

【試験センター】一般財団法人消防試験研究センター

【売れ筋テキスト】

消防設備士乙種4類

次に取得したい消防設備士の資格は乙種4類です。

乙種4類は自動火災報知設備といわれるもので、受信機から感知器などの設備一式を含めた設備のことを指します。

煙感知器や熱感知器などは一般の人でも見たことがあるかと思いますが、受信機は防災センターに設置されているため一般の人が見る機会が少なくイメージもしにくいと思います。

ヘタ・レイ

マンションに住んでいる人なら1階の共用廊下などに受信機が設置してあるのを見たことがあるかも?

下の図(出展wikipedia)ですと、受信機はビルメンが勤務する防災センター内に設置されており、感知器や発信機、音響装置などはビル内の各部屋や通路に設置されています。

出典元:wikipedhia

例えば火災が発生して感知器が火災の煙を検知したら、受信機に信号が飛び防災センター内で警報が鳴ります。

その後、受信機を通じてビル内に設置されている音響装置を鳴動させてビルの来館者に火災の発生をアナウンスすることが出来るシステムとなっています。

ヘタ・レイ

受信機は各機器を連携させるための脳みたいな役割をしています。

これらの機能は音響装置の鳴動まで全て自動で行われるため、誤報(たばこの煙を検知した)だった場合はビルの来館者に迷惑をかけてしまうことになります。

ヘタ・レイ

煙感知器が設置してある場所で喫煙をするバカがいたりするので誤報は結構あります。
誤報だと判明した時点で、非常放送を使い誤報であった旨をアナウンスします。

話が長くなってしまいましたが、ほぼ全てのビルに自動火災報知設備は設置されていると言っても過言ではないので、ビルメンでも是非知っておいてほしい知識です。

消防設備士乙種4類まとめ

【受験日】年に数回実施

【受験資格】無し(誰でも受験可能)

【受験料】3800円

【勉強時間】60時間

【合格率】30%

【資格手当相場】1000円

【出来ること】自火報機器の点検・整備ができる

【コメント】乙種6類と比べると難易度が高くなりますが、ビルメンにとって必須の知識と言えます。

【取得優先順位】★★★★☆

【難易度】★★☆☆☆

【試験センター】一般財団法人消防試験研究センター

【売れ筋テキスト】

ビルメン5点セット

ちなみにビルメン4点セットに、今回ご紹介した消防設備士乙種4類が加わると、ビルメン5点セットになります。

ボイラーや冷凍機を必要とするビルが減少しているため、今後は消防設備士の方が人気資格となる可能性もありますので、ビルメン5点セットの名称くらいは覚えておくと良いですね。

消防設備士総括

資格を活かして働くかどうかは置いておいて、消防設備はビルメンに関わりの深い設備ですので、ここで学習する知識は絶対に必要だと思います。

今回は出てきませんでしたが、スプリンクラーや消火栓、避難梯子等も消防設備ですので興味がある方は他の類の資格も取得してみると良いですよ。

キヨシ

ビルメンやるなら消防設備士は必須ですか?

ヘタ・レイ

消防設備士を取得するかどうかは、得られるメリットを考えて決めれば良いと思います。
この資格を取るのは、おそらくビルメン会社入社後になると思いますので、自分が入社した会社で消防設備士に資格手当を支給してくれるなら取って損はないと思いますよ。

★消防設備士についてもっと詳しく知りたい方は下のリンクの記事を見てね。

ビルメン上位資格

ここで紹介する資格はビルメン4点セットの上位資格です。

具体的には以下の5つの資格が該当します。

ビルメン会社に就職するだけなら、4点セットが揃っているだけで十分に内定が出ます。

しかし、資格手当を少しでも多く欲しい方や、次の章で紹介する3種の神器に挑戦する前の腕試しをしたい方などにお勧めできるのが、ここで紹介するビルメン上位資格になります。

ただし試験を受けることは出来ても免状化するには実務経験が必要だったりと、ちょっと面倒ですけどね。

そのため4点セットが揃った時点で一旦ビルメン会社に就職してしまい、実務経験を積みながらこれらの上位資格に挑戦することをお勧めします!

第一種電気工事士

まずは第二種電気工事士の上位資格である、第一種電気工事士をご紹介します。

第二種電気工事士では、戸建ての家やアパートなどの一般用電気工作物の電気工事士しか出来ないのですが、第一種電気工事士を所持しているとビルなどの自家用電気工作物(最大電力500kw未満まで)の工事ができるようになります。

キヨシ

仕事が出来る範囲が広がるんですね。
しかもこれがないとビルの電気工事が出来ないなら持ってないといけないね!

ヘタ・レイ

確かに第二種電気工事士だとビル内の電気工事は出来ません。
しかし法律的(電気工事士法)な観点で考えると第一種電気工事士もほとんどの場合ビルメンには不要なんです。
詳しくは以下の記事にまとめていますので気になる方は見てください。
>>第一種電気工事士の必要性を教えます
不要とは言っても、資格手当を貰えますし電気の知識は増えるので取得することは賛成です。

第一種電気工事士まとめ

【受験日】年1回。筆記10月、実技12月
※令和5年度より筆記試験でCBT方式が導入されます

電気工事士試験情報

【受験資格】無し(誰でも受験可能)
※免状化するには実務経験が3年必要(以前は5年でした)

【受験料】10900円

【勉強時間】120時間(電工二種取得者が勉強した場合の筆記、実技合わせた勉強時間。)

【合格率】筆記試験:50% 実技試験60%

【資格手当相場】3500円

【出来ること】自家用電気工作物(最大電力500kw未満)の電気工事ができる

【コメント】電工二種を既に持っている人が受験するためか合格率が高いです。免状化するのに実務経験が必要ですが、ビルメン会社によっては試験に合格しただけでも資格手当をもらえる会社もあるようです。

【取得優先順位】★★☆☆☆

【難易度】★★★☆☆

【試験センター】一般財団法人電気技術者試験センター

【売れ筋テキスト(筆記)&過去問】

【売れ筋テキスト(技能)】

キヨシ

この合格率なら僕にも取れそう!

第一種電気工事士は認定(無試験)で取得する方法があります

電験三種をお持ちの方でしたら、実務経験5年を条件に無試験で第一種電気工事士を取得できます。

普通に常駐型のビルメンとして働いていれば、この条件はほぼクリアできますので電験三種を所持している方には絶対におススメできる方法です!

ちなみに私もこの方法で第一種電気工事士を取得しています。

詳細は以下の記事からどうぞ↓

一級・特級ボイラー技士

次は二級ボイラー技士の上位資格である、一級・特級ボイラー技士です。

実は二級ボイラー技士は2回も進化を残していました。

ちなみに級が上がるごとに、扱えるボイラーの規模が大きくなります。

ボイラーを極めたければ、最上の特級を目指したいところですね!

一級ボイラー技士まとめ

【受験日】年5回程度

【受験資格】二級ボイラー技士免許所持者のほか、学校で指定の学科を修めた者など
ビルメンの場合、二級ボイラー技士を受験資格にする人がほとんど

1級ボイラー技士受験資格

【受験料】6800円→8800円(令和5年6月1日以降から値上げ)

【勉強時間】100時間

【合格率】55%

【資格手当相場】3000円

【出来ること】伝熱面積の合計が500m2未満(貫流ボイラーのみを取り扱う場合において、その伝熱面積の合計が五百平方メートル以上のときを含む。)のボイラー取扱作業主任者となることができる。

【コメント】二級ボイラー技士の上の資格です。免状化するには二級と同様に実務経験が必要です。

【取得優先順位】★★☆☆☆

【難易度】★★★☆☆

【試験センター】公益財団法人 安全衛生技術試験協会

【売れ筋テキスト&問題集】

特級ボイラー技士まとめ

【受験日】年1回(10月)

【受験資格】一級ボイラー技士免許所持者のほか、学校で指定の学科を修めた者など

特級ボイラー受験資格

【受験料】6800円→8800円(令和5年6月1日以降から値上げ)

【勉強時間】150時間

【合格率】25%

【資格手当相場】5000円

【出来ること】全ての規模のボイラー取扱作業主任者となることができる。

【コメント】全てのボイラーが扱えるようになる資格です。ここまでくると合格率も低いですね。特級も免状化するのに実務経験が必要です。

【取得優先順位】★☆☆☆☆

【難易度】★★★★☆

【試験センター】公益財団法人 安全衛生技術試験協会

【売れ筋テキスト&問題集】

キヨシ

実務経験が面倒そうですね・・・

ヘタ・レイ

そもそもボイラーを設置しているビルが少ないので実務経験を積むのは大変です。
もしボイラーがあるビルに配属されたらラッキーかも?
ボイラーの運転・管理は面倒なので、ビルメン的にはボイラーが設置してあるビルは嫌われていますがね・・。

第二種・第一種冷凍機械責任者

上位資格最後は、第三種冷凍機械責任者の上位資格である、第二種・第一種冷凍機械責任者です。

階級が上がるごとに扱える冷凍機のサイズが大きくなります。

キヨシ

冷凍機もボイラーと同じで2回進化出来るんですね。

第二種冷凍機械責任者まとめ

【受験日】年1回(11月頃)

【受験資格】無し(誰でも受験可能)

【受験料】11100円

【勉強時間】100時間

【合格率】30%

【資格手当相場】4000円

【出来ること】1日の冷凍能力が300t未満の製造施設における製造にかかわる保安

【コメント】ボイラー技士のように下位の資格を所持していなくても受験可能です。受験料が結構高いので、勉強に自信がある方はいきなり上位資格の2種を受けても良いかもしれません。

【取得優先順位】★★★☆☆

【難易度】★★★☆☆

【試験センター】高圧ガス保安協会

【売れ筋テキスト&過去問】

第一種冷凍機械責任者まとめ

【受験日】年1回(11月頃)

【受験資格】無し(誰でも受験可能)

【受験料】17300円

【勉強時間】300時間

【合格率】30%

【資格手当相場】5000円

【出来ること】全ての製造施設における製造にかかわる保安業務

【コメント】私は一種を持っていませんが、二種受かる人は一種もいけるようです。資格手当も美味しいですし、余裕があれば欲しい資格ですね。

【取得優先順位】★★★☆☆

【難易度】★★★★☆

【試験センター】高圧ガス保安協会

【売れ筋テキスト&過去問】

ヘタ・レイ

冷凍機試験は受験資格が無いので、いきなり上位を受けるほうが効率が良いです。
私は三種を取らずに二種から取得しましたので、余裕がある方は上位の資格を狙いましょう!

ビルメン三種の神器

さて、ここからは難易度の高いビルメン資格「ビルメン三種の神器」のご紹介です。

該当する資格は以下の3つです。

ビルメン三種の神器はビルメン資格の中でも難易度が高く、その代わり資格手当の金額高く設定されていたり、転職時の採用結果にも大きな影響を与えます。

勉強時間はどの資格も200時間以上必要になりますので、勉強開始するだけでも相当な覚悟が必要です。

また、先ほどまでの資格であればストレートで一発合格出来る人も多くいますが、このレベルの資格からは2,3回目の受験で何とか受かることが出来たって人もいれば、最終的に受からなくて取得を諦めてしまう人います。

ビルメン未経験者も3種の神器を取るべき?

たまにビルメン会社に入社する前に3種の神器を取ろうとする方がいますが全く必要ありません。

最初にご紹介したビルメン4点セットがあれば、ビルメンに転職することは十分に可能ですし、年齢が若ければ無資格で採用されている人だっています。
>>若者がビルメンになる方法

それではビルメン三種の神器についてそれぞれご紹介します!

ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)

まずはビル管理士です。

この資格は難易度がそこまで高くないのに、所持していればビルメン業界で食いっぱぐれることが無くなるコスパ最強資格です。(ビルメン界隈限定ですが)

ちなみに正式名称は「建築物環境衛生管理技術者」ですが、名前が長いためビル管理士と略されて呼ばれています。

さて、ビルメンが勤務することになるビルですが、大部分は「ビル管理法」で定められている特定建築物というものに該当します。

特定建築物では、ビル管理法に基づきビル管理士の資格保有者を選任し、環境衛生上の監督をすることを義務付けています。

具体的には、空気環境測定や飲料水の水質検査、空調設備、貯水槽・排水槽・清掃・ゴミ処理、害虫害獣の防除等の実施内容を管理することが挙げられます。

キヨシ

何を言ってるかわかりません・・・

ヘタ・レイ

実務を経験しないとイメージしにくいですよね。
要はビルの来館者が気持ちよくビルを利用出来るように環境衛生を維持することを義務付ける法律がありまして、その法律の基準に適合するように点検結果を管理していくことを、選任されたビル管理士に求めているんです。
当然ですが点検の結果が悪ければ、選任されたビル管理士は是正するように努力しなければいけません。

法律によって選任が義務付けられた資格ですので、とても強い効力があります。

なので、是非取得してください・・・と言いたいところですが、この資格を受験するにはビルメンとしての実務経験が2年必要です。

そのためビルメンになって間もない時期は別の資格の勉強をして、受験資格を満たしたらすぐにこの資格に挑戦しましょう!

建築物環境衛生管理技術者まとめ

【受験日】年に1回実施(10月)

【受験資格】ビルメンの実務経験が2年必要(他の条件もあります)

【受験料】13900円

【勉強時間】200時間

【合格率】17%

【資格手当相場】7000円

【コメント】重要な資格ですが実務経験が必要なのですぐには受けられません。実務経験を満たしたらすぐに取得しましょう!

【取得優先順位】★★★★★(実務経験必要)

【難易度】★★★★☆

【試験センター】公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター

【売れ筋テキスト&過去問】

★私が作成したオリジナル問題です↓

ビル管理士試験一問一答オリジナル問題

200時間の勉強は大変と感じる方には、講習取得をお勧めします。

講習で取得する場合は実務経験が5年も必要ですが、三週間の講習+簡単な効果測定を受けるだけでビル管理士がゲットできます!

講習取得の場合

【受験日】年に数回実施

【受験資格】ビルメンの実務経験が5年必要(他の条件もあります)

【受験料】108000円

【講習期間】3週間程度(連日あるので大変)

【合格率】90%以上(ほぼ受かります)

【資格手当相場】7000円

【コメント】連続して3週間近く実施されるため、働きながら受講する場合は会社の理解が必要です。

【試験センター】公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター

ビル管理士の詳しい情報が知りたい方は下記の記事を見てください。

電験三種(第三種電気主任技術者)

こちらもビル管理士と同様にビルメン業界において強力な効果がある資格です。

ビルメンが勤務することになるビルは、自家用電気工作物というものに該当し、自家用電気工作物には電気主任技術者を選任することを電気事業法で義務付けています。

ビル管理士と同様に法律で選任が義務付けられているため、常に一定の需要があるということです。

外部委託

配属されるビルによっては、電気主任技術者を外部委託(〇〇電気保安協会など)している場合があります。

この場合は、ビルメン会社の社員が電気主任技術者の資格を有している必要はなくなります。

電験三種の試験は全部で4科目あり、理論、機械、電力、法規と分けられています。

理論が一番難しく法規が簡単とされていますが、回によって難易度にバラツキがあるためどの科目も難しいと言えます。

必要な勉強時間は理系の素養が無い人で1000時間くらいですが、科目合格制度があるため1回目の試験で理論、機械合格、2回目の試験で電力、法規合格みたいな感じで分割して受験している方が多いです。※科目合格は3年間有効

キヨシ

電験三種はかなり難しそうですね・・・。

ヘタ・レイ

はい、難しいです。
しかし令和4年度の試験から易化傾向にあります。
例年10%くらいの合格率だったのが、令和5年度下期は15%近い合格率まで上がっております。
今後も易化が続くと断言はできませんが、以前よりは取得しやすくなると予想されます。
関連記事:電験三種が簡単になってる?【電験三種易化?】
関連記事:【最新】電験三種合格率を検証

第三種電気主任技術者まとめ

【受験日】年2回実施

【受験資格】無し(誰でも受験可能)

【受験料】7700円

【勉強時間】1000時間(今後は減る可能性があります)

【合格率】例年10%(直近15%)

【資格手当相場】8000円

【コメント】重要な資格ですが実務経験が必要なのですぐには受けられません。

【取得優先順位】★★★★☆

【難易度】★★★★★

【試験センター】一般財団法人 電気技術者試験センター

【売れ筋テキスト】

こちらの記事で紹介しています。→>>電験三種一発合格体験記

電験三種は難易度の高い資格ですが、持っているだけで努力した証明になりますので転職活動においても有利に働きます。

ビルメンを永く続けていくのであれば是非取得することをお勧めします。

電験三種の記事をいくつか書いてますので良かったら見てください。

>>令和4年度電験三種の合格率を検証/おさえておきたいCBT方式試験の知識

>>電験三種一発合格体験記/私が電験三種を取得したときの勉強方法などを紹介

>>電験三種/試験合格と認定取得で価値は違うのか

>>電験三種取得後の面接突破率/電験三種はビルメン転職で効果絶大です

>>電験三種はビルメンに必要なの?電験三種で人生が変わった私の話

エネルギー管理士

規定量以上のエネルギーを使用する工場において、省エネのためにエネルギー管理士の免状を所持している者を選任するよう義務付けています。

主に工場勤務で必要となる資格なので、ビルメンが勤務するビルではほぼ不要な資格ですが、ビルメン会社では資格手当が支給されたり、昇進に影響したりと評価してもらえます。

ヘタ・レイ

ビルでも省エネという考えは必要ですからね。

この資格は、電気分野・熱分野を選んで受験することが可能で、熱の方が簡単と言われています。

なお、電気・熱どちらで受験しても資格の効果は同じ扱いのため、簡単な熱分野で取得する方が多いようです。

ビルメンであればほぼ使用する機会がないため個人的に必要性が低いと感じておりますが、資格手当などを目的に取得するなら良いと思います。

エネルギー管理士まとめ

【受験日】年1回実施

【受験資格】無し(合格後、免状化するのに実務経験が1年以上必要。詳細はコチラ

【受験料】17000円

【勉強時間】(電気分野)1000時間、(熱分野)300時間

【合格率】30%

【資格手当相場】7000円

【コメント】結局私は取得しませんでした・・。

【取得優先順位】★★★☆☆(実務経験必要)

【難易度】★★★★★

【試験センター】一般財団法人 省エネルギーセンター

売れ筋おすすめテキスト

講習取得の場合

【受験日】年1回実施

【受験資格】無し(合格後、免状化するのに実務経験が1年以上必要。詳細はコチラ

【受験料】70,000円

【講習期間】6日間の講義と1日間の修了試験の合計7日間

【合格率】60%以上(7万円も払ってるのに低い合格率)

【資格手当相場】7000円

【コメント】高い講習料の割に、最後に受ける修了試験の難易度がそれなりに高いです。

【試験センター】公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター

未経験者がビルメン資格を取得するおススメの順番

ビルメン未経験者の方が資格を取得する場合のおススメの順番を紹介します。

必ずこの通りに取得しなければいけないわけではありませんし、そもそも全ての資格を揃える必要もありません。

あくまで資格を取得する際の参考程度にしてください。

ヘタ・レイおすすめの資格を取る順番!
  1. 危険物取扱者乙種4類
  2. 第二種電気工事士
  3. 二級ボイラー技士or第三種冷凍機械責任者
  4. 消防設備士4類or6類
  5. ビル管理士
  6. 電験三種(令和5年よりビル管理士より先に取ることを推奨
  7. エネルギー管理士
  8. ビルメン上位資格(一級ボイラー技士、1種冷凍機械責任者、その他消防設備士)

以下の記事では、ビルメン資格の取得順番について理由付きで詳細に解説しています。

講習で取得できるビルメン資格

ビルメン関連の資格の中には、講習を受けるだけで取得可能なものがいくつかあります。

ビルメンになったばかりの頃は所持している資格も少ないため、こういった資格でも数が増えれば嬉しいものです。

キヨシ

試験を受けなくても資格が取れるの?

ヘタ・レイ

指定の有料講習を受けることで取得可能な資格もあります。
講習の最後に確認テストみたいなのはありますが、ほぼノー勉で取得可能ですよ!

講習で取れるビルメン資格
  • 認定電気工事従事者
  • 消防設備点検資格者
  • 防火管理者
  • 防火管理技能者
  • 防災センター要員
  • 自衛消防技術者
  • 酸素欠乏危険作業主任者
  • 建築物環境衛生管理技術者
  • エネルギー管理講習
  • 防火対象物点検資格者

講習で取得できる資格は、基本的に現場で必要だからという理由で会社の指示により取得することになると思います。

そのため取得にかかる費用は会社が負担してくれるはずなので、わざわざ自腹で取得する必要はありません。

以下の記事で各資格の取得方法や用途などを解説しています!なんと資格手当が貰える資格もありますよ!

その他の資格

ここでご紹介する資格は、実務で使用することは無いため無理に取得する必要はありません。

しかし、勤務先のビルメン会社において資格手当の支給対象であるとか、関連する職種へ転職したいなどの希望があれば、役に立つこともあるためご紹介しておきます。

取得するかどうかは、ビルメンの基本的な資格を取得してから考えましょう!

それでは早速ご紹介します!

地域限定資格

条例等を根拠に設けられた、ある地域でしか効果が無い資格です。

会社からの指示があった場合は、速やかに取得しましょう。

検定試験

独占業務が無いビルメン資格です。

ビルメン会社によっては稀に資格手当の支給対象になっている場合があるので、その場合は取得しても良いかもしれません。

この資格が無いと出来ない業務が特に無いため、知識の証明のために取得する方が多いようです。

施工管理系の資格

施工管理系の資格はビルメン会社によっては、高額な資格手当(2,000円~10,000円)を支給してくれる場合があります。

しかし、運が悪いと激務と言われている工事部門に異動となる可能性があるため、取得する場合は慎重に考えましょう。

建設業界に転職したい場合に有効な資格です。

施工管理系の資格

不動産系の資格

不動産系の資格もビルメン会社によっては、資格手当を支給してくれる場合があります。

また、現場のビルメン(設備管理)から、本社のビルマネジメント部門に異動したい場合などに有効な資格です。

不動産系の資格

ビルメン資格勉強のコツ

学生時代に勉強が苦手だったからと言って、資格の取得を諦めてはいけません。

学校の勉強と資格の勉強は全く違います。

資格の試験勉強のコツをまとめた記事を書きましたので、これから資格の勉強を始める方や、なかなか試験に合格出来ないという方は下のリンクの記事を読んで実践してみてください。

記事内には動画もあるので、読むのが面倒な方は動画を視聴することもできますよ!

【重要】

ビルメンで転職活動をするなら転職エージェントの利用が絶対おススメです!
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Posted by reiheta