電験三種はビルメンに必要?実務未経験だと意味が無い?「いいえ、人生逆転できる資格です!」

おい、会社で電験三種の勉強しとったら、無資格の先輩から電験三種取っても実務経験が無いと意味ない言われたぞ!
どういことだヘタレ!おのれが電験三種取れと言うから勉強したんやぞ!

落ち着いてください。
その先輩が何を持って意味無いと言ってるのかわかりませんが、実務経験の有無に関わらずビルメンに電験三種は効果絶大です。
電験三種で人生が変わった私の話をしますから、それで判断してください。
ビルメン界隈で資格の話になると必ず出てくるのが、実務経験が無いと意味がない問題です。
その中でも電験三種は一番話題に上がりやすい資格ではないでしょうか。
実際のビルメン現場でも話題に上がりますし、インターネットが普及している現代では某掲示板や某SNSなどでも電験三種の実務経験について論争が起きていますよね。
最近では電験アンチとかいう、電験三種の勉強を頑張っている人に対して熱い応援メッセージを送ってくれる方もいるみたいです。
こういう論争って言うのは、それぞれの考えがあるのでどちらが正しいということも無いですし、多数派の意見で少数派の意見を潰す必要も無いと思います。
ただ、現在電験三種を勉強している多くの方に、私が電験三種を取って人生が好転した事実だけはお伝えしたくこの記事を執筆しました。
電験三種の攻略法などを公開しているわけでもないので、勉強の休憩時間にでも読んで貰えたら幸いです。
私の経歴

この記事で私を知った方もいると思いますので、私の経歴を簡単に書いておきます。
- 高校卒業後、20代中盤まほとんど働かずに過ごす
- 正社員になりたくて就活するも、職歴も資格も無いので仕事も見つからずアルバイトで妥協する(年収200万円)
- 20代後半からビルメン資格4点セットなどを取得して底辺ビルメン会社へ就職する(年収300万円)
- 30代前半で底辺ビルメン会社を解雇される
- 職業訓練に通い電験三種を取得する
- 電験三種を活かして系列系ビルメン会社へ転職(年収400万円)
- その後も転職を繰り返し、30代後半で現在もビルメンを継続中(令和4年度の年収530万円)
ご覧頂ければわかると思いますが、電験三種の取得をきっかけに年収が大きく向上しました。
全て電験三種のおかげとは言いませんが、電験三種の取得が大きなきっかけになったのは間違いないと思っています。

電験三種以外にもビル管理士を取得したり、
単純にビルメンとしての実務経験が増えていることも影響していると思います。
年収が上がったとはいえ、きつい仕事をしているわけでもなく、現在もごく平凡なビルメン業務をやっています。
もちろん経験年数が増えたので、任される仕事は増えていますけどね・・。
★私の経歴をさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください↓
電験三種を取るメリット4選!電験アンチは気にしない!

それでは、私が考える電験三種を取得するメリットを具体的にあげます。
これは私の実体験を元にしている事実のため異論は認めません笑
電験三種を取ると給料が上がる
まず一番大きなメリットは、給料が上がることです。
資格手当や昇給など色々な形で恩恵があるはずです。
ただし現在の勤務先が底辺クラスの独立系で、年収が300万円未満の会社だと、昇給に頼るよりも転職したほうが大きく収入を上げられると思います。
電験三種を取得しても年収が変わらないとおっしゃっている方は、他のビルメン会社の給与相場をチェックしてみることをおススメします。
極端な話をすれば、ビルメンが年収を上げたい場合は、資格取得と転職活動がセットと言ってもいいかもしれませんね。
私は電験三種を取得したあとは、必ず転職エージェントを使って転職しています。
電験三種を持っているだけで、本当に色んな求人を紹介してもらえます。
(※ビルメン以外のインフラ設備管理、発電所設備管理などもありました)
私が異常なほど設備管理関係の会社の情報に詳しいのは転職エージェントのお陰かもしれません笑
下記は私が初めて使った転職エージェントです。
担当者がめっちゃ良い人で、色々相談に乗ってもらえて助かりました。
念のため、私がエージェントに求人探しをお願いするときの条件を以下にまとめておきます。
①年収400万円以上
②年間休日120日以上
③残業月に10時間以内
④昇給あり
⑤退職金あり
以下の記事は、転職1~2年目のビルメンを対象とした年収のアンケート結果です↓
私が電験取得後に転職活動をしたところ、電験無しの頃と比較して提示される年収が最低でも50万円以上(高いところは100万円)は増加しました。
50万円が大したことないと言われてしまえばそれまでなのですが、私にとって50万円は大金です!

現在の年収が既に450万円くらいだと、転職だけでは年収を上げづらいかもしれません。
上記の内容は、底辺クラスのビルメン会社からの転職を前提として話をしています。
電験三種を取ると転職で有利になる
電験三種を取得すると転職で内定が出やすくなります。
書類選考の通過率がかなり上がりますし、さらに面接の突破率も上がることでしょう。
やはり試験で合格したということは、それだけ努力ができる人間と評価してもらえますので、応募先の企業としても価値のある人材と認識されるようです。
努力する人間=真面目な人間なので会社からも信頼してもらえます。
また、私が感じただけかもしれませんが、面接官から丁寧に扱われるようになりました。
そのため面接を受けることに対して恐怖が無くなりましたね。
電験三種によって自分に自信が持てる
私は高卒のガチニートだったので、正直自分に全く自信が無かったです。
一生年収300万円で生活していくんだろうなと、20代後半の頃は思っていました。
しかし電験三種を取得後にビルメン会社の面接を受けてみると、どの会社からも電験三種を評価して頂き、提示される年収も400万円付近ばかりでした。
どの会社も昇給があるため、年収500万円台を目指すことも可能でした。
元々年収300万円で満足していた人間が、年収500万円を目指せる地位になったのですから、自分に自信が持てるようになりました。
人間の評価は年収が全てではないですが、何のために働いているかと言えばお金のためなので、単純に貰える年収が増えることは自分の自信に繋がりました。
そして自信がついたことで、宅建や行政書士など他分野の資格に挑戦したりYouTubeで情報を発信するなど、以前の自分では考えられないようなことも出来るようになったと思います。

人間は努力すれば何でもできるはず(この努力が大変なんですけどね・・)
電験三種は独立が出来る
電験三種は個人事業主として独立することも出来る資格です。
具体的には電気管理技術者と呼ばれる仕事のことですね。
独立するためには、高圧電気設備に関わる実務経験を積む必要があります。
一般的には電気主任技術者として選任されるとで実務経験を積むのですが、選任経験が無いビルメンでも実務経験を積むことが可能です。
以下の記事で、平社員のビルメンが電気管理技術者の実務経験を積むための方法を紹介していますので、良かったら御覧ください。
ちなみに独立した場合は、頑張り次第で年収1000万円以上を目指すことも出来るようです。
そのためには相当な努力が必要でしょうし、自分が経営者になるということは大きな責任を伴います。
しかし、個人事業主として自分の判断で自由に働ける環境は魅力的ですよね。
今後ビルメン業界は非常駐の巡回管理物件が増えていくことが予想されます。
巡回ビルメンではビルメンを続けるメリットも薄いため、電気管理技術者として独立する選択肢もありかなと思います。
なので、将来の保険のためにも、なるべく電気管理技術者の実務経験を積めるように常駐型ビルメンで長く働ける会社を探す良いかなと思います!
>>自分の条件に合うビルメン会社を探したいなら転職エージェントを使いましょう
電験ドリーム

私はTwitterをやるまで知らなかったのですが、電験ドリームという言葉があるんですね。
電験ドリームってどのような状態を指すのでしょうか・・?
私の今の状態は電験ドリームなんでしょうか。
よくわかりません。
仮に電験ドリームのことが年収1000万円を超えることでしたら、本当にドリームだと思います。
でも、そこまでの夢は見ないほうが良いのかなと思っています。
もちろん電気管理技術者の方で年収1000万円の方は大勢いると思いますが、彼らは相応の努力をしてますし、脱サラするときには相当な覚悟も必要だったと思います。
私も電気管理技術者になろうとした時期がありましたが、覚悟が足りず諦めています。
ビルメンや電気保安法人で年収1000万円は可能?
雇われのサラリーマンであるビルメンや電気保安法人勤務で、年収1000万円は可能なのでしょうか?
これは正直なところ電験三種では厳しいと思います。(一種、二種ならいけるかも?)
【関東電気保安協会の年収事情】
・係長レベルになれば残業ありで年収1000万円超える。
・残業代が入らない課長で900万円、本部長で1300円
・中途入社の技士で平均年収500~600万円
・全体の平均年収は800万円近く
もしかしたら、そのレベル帯の年収の方もごく少数いるかもしれませんが、本当に上位階級でそもそも現場の作業員ではないですよね。
では、ビルメンや電気保安法人が電気管理技術者より劣っているかというと、私はそうは思いません。
やはりサラリーマンは安定しています。
適当に働いていても毎月給料が振り込まれ、社会保険にも入れて退職金もある。
また会社に損害を与えるような大きなミスをしたとしても、個人が責任を負わされることはありません。

鬼のように怒られるとは思いますが・・・。
なので電験三種を取得したからといって、必ずしも独立することが正解だとは思いません。
ビルメンでも人並みの生活を送れることが大事
そもそも私は元ニートで、社会復帰することすら絶望的でした。
そんなダメ人間が、正社員のビルメンになり、電験三種により年収500万円を貰えるようになった。
これだけで十分電験ドリームだと思っています。
というか、私の能力で今の状態は恵まれすぎてるくらいです。
人類は皆平等とは言いますが、個々の能力には確実に差があります。
あまり高望みせずに、電験三種によって人並みの生活が出来ることに満足することも大切です。
それに、もともと頭が良ければ資格取得などせずに経営者になっていますよね。
それが出来ない大多数の凡人達が、資格に頼ることで生活を豊かにしようと努力しているのだと思います。
電験三種は結局ビルメンに必要なのか?
ビルメンとして働くだけであれば電験三種は不要です。
電験三種が無くてもビルメン会社に就職は可能ですし、自社ビルメンや、系列系ビルメン会社を選べば年収もそこそこ貰えるようになります。
しかし、今回ご紹介したように大きく年収を上げたかったり、ビルメン業界で転職をしやすくしたければ電験三種は必要な資格であると言えます。
そして上記の恩恵を受けることだけが目的であれば実務経験は不要であるというのが、私の実体験を元にした感想です。
ここから実務経験を積んでスキルアップし、選任の電気主任技術者になるかどうかは各々が決めれば良いことですね。
ちなみに私は会社から求められれば、電気主任技術者に選任されるつもりです。
勿論その場合は電気の猛勉強をすると思います!

ワシは人並みの生活が遅れればええから、やっぱ電験三種の勉強するわ。
【重要】
ビルメンで転職活動をするなら転職エージェントの利用が絶対おススメです!
一般の求人サイトには出てこない自社ビルメンなどのレア求人の紹介や、職務経歴書の無料添削サービスにより書類選考通過率が格段に上がります。
さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてもらえます。
以下の転職エージェントは、私も使ったことがあるビルメン求人が豊富なオススメのエージェントです。