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電験三種の合格率・合格点からから難易度を分析!点数の調整はあるの?【第三種電気主任技術者】

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キヨシ
キヨシ

電験三種って合格するのに何点取ればいいんですか?
難しい試験だし合格率は低いですよね?

電験三種は60点で合格です。
しかし難しい回などは合格基準点が調整される場合があります。
合格率は低いですが・・・。

ヘタ・レイ
ヘタ・レイ

電験三種は各科目ごとに60点で合格できます。

しかし難易度が高い試験のため、合格者が少なすぎると合格基準点が調整される場合があります。

この記事では、これまでの電験三種の合格率と合格基準点の推移を紹介します。

合格率を知ることで難易度の検討が付くと思いますよ!

★電験三種のことをよく知らない方は以下の記事を先に読んでください↓

電験三種は易化傾向にあります

これから電験三種の受験を考えている方に朗報です。

令和4年より電験三種は合格しやすくなっており、受験するなら今がチャンスです。

合格しやすくなった要因として以下の3つが挙げられます。

試験が年2回実施に変更

令和3年まで電験三種は年1回実施の試験でしたが、現在は年に2回受験のチャンスがあります。

実施される試験回数が多いという事は、それだけ合格できる可能性が高くなります。

これが易化した要因の一つです。

年に1回しかチャンスが無い試験はそれだけで難易度が高く感じます・・。
落ちたらまた来年ですからね。 

ヘタ・レイ
ヘタ・レイ

CBT試験の導入

令和4年まで電験三種は筆記試験(ペーパーテスト)のみでしたが、現在は筆記試験の他に、CBT方式というパソコンを使った受験方式を選択できるようになりました。

これまでは4科目同時に受験する必要があったのですが、CBT方式を選択した場合は科目ごとにそれぞれ別の日に受験出来るようになり、1科目に集中して勉強出来るようになりました。

★上記説明だけだとイマイチメリットが分かりにくいと思うので、詳しくは以下の記事をご覧ください。

過去問の使い回しが増えた

これまで電験三種では過去問の類似問題が出ることはあっても、過去問と全く同じ問題が出ることはありませんでした。

しかし、令和4年の試験より過去問と同じ問題が少しずつ出題されるようになり、令和5年の上期試験に至っては8割近くの問題が過去問と同じ問題でした。

資格試験の難易度というのは、過去問と同じ問題が出るかどうかで大きく変わります。

例えば消防設備士や危険物取扱者は難易度の低い試験に該当しますが、この理由は問題が使い回しされているため問題集の丸暗記でも合格が可能だからです。

逆にエネルギー管理士やビル管理士などは、過去問の類似問題はあっても全く同じ問題が出題されることが無いため、丸暗記は通用せず過去問の理解が必要になります。

私は、これが電験三種が難易度低下した理由の一番の要因だと思っています。

ただし20年分以上の過去問を暗記しなくてはいけないため、勉強時間はかなりかかると思います。
古い過去問の入手方法などは以下の記事をご覧ください。
>>令和5年から電験三種の難易度が簡単になった

ヘタ・レイ
ヘタ・レイ

電験三種「受験者」「合格率」の推移

それでは電験三種の受験者数や合格率を紹介致します。

以下の表は令和5年から平成22年までの結果です。

先ほど「電験三種が易化した」と説明しましたが、令和4年度下期の試験より合格率が大きく上昇していることがわかると思います。

年度受験者数(人)合格者数(人)合格率
令和5年下期24,5675,21121.2%
令和5年上期28,1684,683 16.6%
令和4年下期28,785 4,51415.7%
令和4年上期33,7862,7938.3%
令和3年37,7654,35711.5%
令和2年39,0103,8369.8%
令和元年41,5433,8799.3%
平成30年42,9763,9189.1%
平成29年45,7203,6988.1%
平成28年46,5523,9808.5%
平成27年45,3113,5027.7%
平成26年48,6814,1028.4%
平成25年49,5754,3118.7%
平成24年49,4522,8955.9%
平成23年48,8642,6745.5%
平成22年50,7943,6397.2%

電験三種の受験者数推移(グラフ)

こちらは電験三種の受験者数の推移です。

平成28年付近から受験者は減少傾向にあります。

なお、令和4年から年二回の試験になっているため、1回あたりの受験者数はさらに減少する可能性があります。

電験三種の合格者数推移(グラフ)

次に合格者数の推移をグラフにしたものです。

受験者数は減少傾向にありましたが、合格者の人数は逆に上昇しています。

合格者が増えれば受験者は減りますので、この現象はしばらく続くかもしれませんね。

電験三種の合格率推移(グラフ)

最後に電験三種の合格率の推移をグラフにしたものです。

元々10%前後の合格率だったものが、令和4年下期から15%を超えています。

難易度の易化が数値に表れていますね。

ヘタ・レイ
ヘタ・レイ

最新の令和5年下期試験では合格率が20%を超えてしまいました・・。
【関連記事】電験三種合格発表!合格率は驚異の〇〇%でした!

電験三種科目別の試験結果

こちらは令和5年から平成30年までの電験三種科目別の試験結果です。

冒頭でも説明しましたが、電験三種は各科目ごとに100点満点中60点で合格です。

しかし試験問題の難易度を高く設定しすぎて合格者が少なくなると、合格基準点を下方修正する場合があります。

表には合格基準点も掲載していますので、参考までに確認してみてください。

理論の試験結果

まずは電験三種で最難関と言われている理論の試験結果です。

難しい科目のため合格率は10%台が多いですが、令和4年からは20%を超えています。

年度受験者数(人)合格者数(人)合格率合格基準点
令和5年下期17,3075,69032.9%60
令和5年上期20,9945,58826.6%60
令和4年下期20,712 5,10224.6%60
令和4年上期 28,427 6,55423.1%60
令和3年29,2633,03010.4%60
令和2年31,9367,86724.6%60
令和元年33,9396,23918.4%55
平成30年33,7494,99814.8%55
キヨシ
キヨシ

なぜ理論は難しいんですか?

理論は出題される問題の7~8割近くが計算問題です。
複雑な公式を組み合わせて計算問題を解いていかなくてはいけないため、文系の人にとっては難易度が高く感じてしまうようです。
逆に理系の人だと、あっさり合格出来ることもあります。

ヘタ・レイ
ヘタ・レイ

【理論】合格率の推移(グラフ)

こちらは理論の合格率の推移をグラフにしたものです。

令和3年だけ異常に合格率が低いですが、他の年度はそこまで低くはないようです。

なお、出題方式などに大きな変更が無ければ、次回(令和5年下期)以降の合格率も25%付近になると予想されます。

【理論】合格基準点の推移(グラフ)

こちらは理論の合格基準点の推移をグラフにしたものです。

近年の試験では60点が維持されており、合格率が極端に低かった令和3年に関しても調整が入っておりません。

試験が易化したこともあり、今後も合格基準点の調整は入らないと思われます。

電力の試験結果

次に比較的優しい科目でもある電力の試験結果です。

電力は平均して20%前後の合格率を維持しており、合格基準点の調整も平成30年のみです。

年度受験者数(人)合格者数(人)合格率合格基準点
令和5年下期15,8945,37533.8%60
令和5年上期18,4114,68525.4%60
令和4年下期16,9843,54020.8%60
令和4年上期23,2155,61024.2%60
令和3年29,2959,56132.6%60
令和2年29,4245,20017.7%60
令和元年30,9205,64618.3%60
平成30年35,3518,87625.1%55
キヨシ
キヨシ

合格率を見ても電力は簡単そうですね!

【電力】合格率の推移(グラフ)

こちらは電力の合格率の推移をグラフにしたものです。

全体的に高い合格率で推移していることがわかると思います。

しかし、令和3年の32.6%は高すぎますけどね。

【電力】合格基準点の推移(グラフ)

こちらは電力の合格基準点の推移をグラフにしたものです。

平成30年のみ55点ですが、あとは点数調整が入っていません。

もともと難易度が低い科目のため、今後も60点が続くと思われます。

機械の試験結果

続いて機械の試験結果です。

機械は学習範囲が広く難易度の高い科目のため合格点の調整が入りやすいです。

年度受験者数(人)合格者数(人)合格率合格基準点
令和5年下期16,7415,07930.3%60
令和5年上期19,0244,67324.6%60
令和4年下期20,4335,80728.4%60
令和4年上期41,5702,72711.3%55
令和3年27,9236,36522.8%60
令和2年26,6363,03911.4%60
令和元年29,9757,98926.7%60
平成30年30,6565,99119.5%55
キヨシ
キヨシ

機械はそんなに範囲が広いの?

電力や法規と比べてテキストの厚みに1.5倍くらいの差があります。
これだけで範囲の広さが何となくわかりますよね。

ヘタ・レイ
ヘタ・レイ

【機械】合格率の推移(グラフ)

こちらは機械の合格率の推移をグラフにしたものです。

偶々だとは思いますが綺麗にジグザグになっていますね。

機械は難しい科目のため全体的に合格率も低くなるかと思いきや、合格率が20%を超える回が多いです。

ちなみに、機械は計算問題もありますが、論説問題(文章問題)も全体の半分近く出題されるため暗記も重要です。

【機械】合格基準点の推移(グラフ)

こちらは機械の合格基準点の推移をグラフにしたものです。

平成30年以降だと、合格基準点に調整が入ったのは2回だけでした。

法規の試験結果

最後に法規の試験結果です。

法規は電験三種の中で簡単と言われていますが、法律(電気事業法など)の条文からいくらでも作問出来るため厄介な科目です。

そのため、平成30年以降で合格基準点の調整が3回も入っています。

油断できない科目ではありますが、今後は過去問と全く同じ問題が出題されるようになるため、しっかり過去問をやり込んでおけば恐れる必要はないかもしれません。

年度受験者数(人)合格者数(人)合格率合格基準点
令和5年下期17,1535,49432%60
令和5年上期20,4895,89928.8%60
令和4年下期19,3463、56618.4%60
令和4年上期23,7523,49914.7%54
令和3年28,0456,76124.1%60
令和2年30,8286,57321.3%60
令和元年33,0795,85817.7%49
平成30年33,5944,49513.4%51

【法規】合格率の推移(グラフ)

こちらは法規の合格率の推移をグラフにしたものです。

難易度にバラツキがあり、法規が油断出来ない科目であることがわかりますね。

【法規】合格基準点の推移(グラフ)

こちらは法規の合格基準点の推移をグラフにしたものです。

令和元年の49点はすごいですよね。

100点満点の半分以下の点数で合格出来るってことですからね。

これから電験三種を受験する方へ

これから電験三種を受験予定の方に、勉強を進めていくうえで絶対に抑えておいてほしいことや、勉強のモチベーションアップのためのアドバイスをさせてください。

試験方式はCBTがオススメ

現在の電験三種では、従来通りの筆記方式(マークシート)とパソコンを使って問題を解くCBT方式を選ぶことが出来ます。

パソコン操作に抵抗が無い方は、なるべくCBT方式を選択してみてください。

一発合格出来る可能性が筆記試験よりも高くなるはずです。

本件に関しては説明すると長くなりますので、詳しくは以下の記事をご覧ください!

電験三種では電卓を使う

電験三種の試験では電卓を使います。

以下の記事では電験三種用のおススメの電卓や、受験に必要な電卓のテクニックを紹介しています。

電卓に不慣れな方は必ず確認しておいてください。

キヨシ
キヨシ

普段は電卓なんて使わないからなぁ

電験三種に必要な教材

電験三種は4科目に分かれているため、教材を揃えるのも大変です。

以下の記事では、私が電験三種に一発合格したときに使っていた教材の紹介をしています。

私はケチなので絶対に高い教材を勧めません。
最低限必要なものだけ紹介していますので、安心して見て頂ければと思います。

ヘタ・レイ
ヘタ・レイ

電験三種の価値が下がる?

この記事では電験三種の合格率を紹介しましたが、近年は明らかに合格者が増えています。

ということは、転職市場に電験三種保有者が多くなるということなので、電験三種の価値が下がるのではと心配される方もいることでしょう。

以下の記事では、ビルメン業界での電験三種の価値の変化について私なりの考えをまとめました。

基本的に価値は下がらないという考えなので、心配な方は一読して頂き勉強のモチベーションアップに繋げて頂ければと思います。

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