キヨシ電験三種って合格するのに何点取ればいいんですか?
難しい試験だし合格率は低いですよね?



電験三種は60点で合格です。
しかし難しい回などは合格基準点が調整される場合があります。
合格率は低いですが・・・。
電験三種は各科目ごとに60点で合格できます。
しかし難易度が高い試験のため、合格者が少なすぎると合格基準点が調整される場合があります。
この記事では、これまでの電験三種の合格率と合格基準点の推移を、最新の令和8年度上期の結果まで紹介します。
令和8年度上期の合格率は12.8%(受験者25,127人、合格者3,223人)で、合格基準点は全科目60点でした。
合格率を知ることで難易度の検討が付くと思いますよ!
★電験三種のことをよく知らない方は以下の記事を先に読んでください。


電験三種は易化した後、再び難化しています


電験三種の難易度は、この数年で大きく変わりました。
令和4年度下期から令和5年度下期にかけては合格しやすくなりましたが、令和6年度以降は合格率が下がり、直近は13%前後です。
まずは、一時的に合格しやすくなった要因を3つ紹介します。
試験が年2回実施に変更
令和3年まで電験三種は年1回実施の試験でしたが、現在は年に2回受験のチャンスがあります。
実施される試験回数が多いという事は、それだけ合格できる可能性が高くなります。
これが易化した要因の一つです。
CBT試験の導入
令和4年まで電験三種は筆記試験(ペーパーテスト)のみでしたが、現在は筆記試験の他に、CBT方式というパソコンを使った受験方式を選択できるようになりました。
これまでは4科目同時に受験する必要があったのですが、CBT方式を選択した場合は科目ごとにそれぞれ別の日に受験出来るようになり、1科目に集中して勉強出来るようになりました。
なお、令和10年度からは原則CBT方式のみになります(令和9年度までは筆記方式も選べます)。
★上記説明だけだとイマイチメリットが分かりにくいと思うので、詳しくは以下の記事をご覧ください。


過去問の使い回しが増えた
これまで電験三種では過去問の類似問題が出ることはあっても、過去問と全く同じ問題が出ることはありませんでした。
しかし、令和4年の試験より過去問と同じ問題が少しずつ出題されるようになり、令和5年の上期試験に至っては8割近くの問題が過去問と同じ問題でした。
資格試験の難易度というのは、過去問と同じ問題が出るかどうかで大きく変わります。
例えば消防設備士や危険物取扱者は難易度の低い試験に該当しますが、この理由は問題が使い回しされているため問題集の丸暗記でも合格が可能だからです。
逆にエネルギー管理士やビル管理士などは、過去問の類似問題はあっても全く同じ問題が出題されることが無いため、丸暗記は通用せず過去問の理解が必要になります。
私は、これが当時の電験三種が易化した一番の要因だと思っています。



当時は過去問の暗記でも合格を狙えましたが、今はオススメしません。
当時の状況や古い過去問の入手方法は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】令和5年から電験三種の難易度が簡単になった
令和6年度以降は丸暗記対策で合格率が下がった
ところが、令和6年度に入ると合格率は下がり始め、令和7年度上期からは12.9%、13.1%、12.8%と13%前後が続いています。
過去問の数値を変えた類題や、選択肢を変えた改題が出題されるようになり、答えを丸暗記するだけでは合格点に届きにくくなったのが大きな要因だと私は考えています。
さらに、令和10年度からは原則CBT方式のみに移行し、公表される問題は「類題・例題」になります。過去問丸暗記に頼るのは、今後さらに危険です。


丸暗記が通用しなくなった理由と今の試験に合った勉強法は、以下の記事で詳しく紹介しています。


電験三種「受験者」「合格率」の推移
それでは電験三種の受験者数や合格率を紹介致します。
以下の表は令和8年度上期から平成22年までの結果です。
令和4年度下期から合格率が大きく上昇し、令和5年度下期の21.2%をピークに下がっていることがわかると思います。
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 |
| 令和8年上期 | 25,127 | 3,223 | 12.8% |
| 令和7年下期 | 24,176 | 3,164 | 13.1% |
| 令和7年上期 | 24,766 | 3,201 | 12.9% |
| 令和6年下期 | 24,547 | 4,117 | 16.8% |
| 令和6年上期 | 25,416 | 4,064 | 16.0% |
| 令和5年下期 | 24,567 | 5,211 | 21.2% |
| 令和5年上期 | 28,168 | 4,683 | 16.6% |
| 令和4年下期 | 28,785 | 4,514 | 15.7% |
| 令和4年上期 | 33,786 | 2,793 | 8.3% |
| 令和3年 | 37,765 | 4,357 | 11.5% |
| 令和2年 | 39,010 | 3,836 | 9.8% |
| 令和元年 | 41,543 | 3,879 | 9.3% |
| 平成30年 | 42,976 | 3,918 | 9.1% |
| 平成29年 | 45,720 | 3,698 | 8.1% |
| 平成28年 | 46,552 | 3,980 | 8.5% |
| 平成27年 | 45,311 | 3,502 | 7.7% |
| 平成26年 | 48,681 | 4,102 | 8.4% |
| 平成25年 | 49,575 | 4,311 | 8.7% |
| 平成24年 | 49,452 | 2,895 | 5.9% |
| 平成23年 | 48,864 | 2,674 | 5.5% |
| 平成22年 | 50,794 | 3,639 | 7.2% |
電験三種の受験者数推移(グラフ)
こちらは平成28年から最新の試験の受験者数の推移をグラフ化したものです。


平成28年度以降、受験者数は減少してきましたが、令和5年度下期からは1回あたり2万5千人前後で横ばいです。
なお、令和4年度から試験が年2回になったため、1回あたりの受験者数はガクンと落ちています。年度の合計で見ると、令和3年度の37,765人に対して令和7年度は48,942人です。
電験三種の合格者数推移(グラフ)
こちらは合格者数の推移をグラフにしたものです。


令和5年度下期の5,211人をピークに、合格者数は減少しています。
過去問の丸暗記対策が進んだ影響か、直近3回は3,200人前後です。
電験三種の合格率推移(グラフ)
最後に電験三種の合格率の推移をグラフにしたものです。


元々10%前後の合格率だったものが、令和4年度下期から15%を超え、令和5年度下期には21.2%まで上がりました。
しかし令和7年度以降は13%前後まで下がり、易化した時期は終わったと言えます。



令和5年下期試験では合格率が20%を超えておりネットをザワつかせていました。
【関連記事】電験三種合格発表!合格率は驚異の〇〇%でした!
電験三種科目別の試験結果
次に電験三種の科目別の試験結果を紹介します。
冒頭でも説明しましたが、電験三種は各科目ごとに100点満点中60点で合格です。
しかし試験問題の難易度を高く設定しすぎて合格者が少なくなると、合格基準点を下方修正する場合があります。
表には合格基準点も掲載していますので、参考までに確認してみてください。
理論の試験結果
まずは電験三種で最難関と言われている理論の試験結果です。
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 合格基準点 |
| 令和8年上期 | 17,792 | 4,326 | 24.3% | 60 |
| 令和7年下期 | 17,087 | 4,077 | 23.9% | 60 |
| 令和7年上期 | 17,173 | 3,217 | 18.7% | 60 |
| 令和6年下期 | 17,266 | 5,044 | 29.2% | 60 |
| 令和6年上期 | 17,705 | 4,103 | 23.2% | 60 |
| 令和5年下期 | 17,307 | 5,690 | 32.9% | 60 |
| 令和5年上期 | 20,994 | 5,588 | 26.6% | 60 |
| 令和4年下期 | 20,712 | 5,102 | 24.6% | 60 |
| 令和4年上期 | 28,427 | 6,554 | 23.1% | 60 |
| 令和3年 | 29,263 | 3,030 | 10.4% | 60 |
| 令和2年 | 31,936 | 7,867 | 24.6% | 60 |
| 令和元年 | 33,939 | 6,239 | 18.4% | 55 |
| 平成30年 | 33,749 | 4,998 | 14.8% | 55 |
理論は電験三種の中でも難しい科目で、合格率が10%台になる回もあります。
過去問の使い回しが始まった令和4年度からは20%を超える回が続きましたが、令和7年度上期は18.7%まで下がりました。



なぜ理論は難しいんですか?



理論は出題される問題の7~8割が計算問題です。
複雑な公式を組み合わせて問題を解かなくてはいけないため、文系の人にとっては難易度が高く感じてしまうようです。
逆に理系の人だと簡単に合格出来ることもあります。
【理論】合格率の推移(グラフ)
こちらは理論の合格率の推移をグラフにしたものです。


令和3年だけ異常に合格率が低いですね。
直近の令和8年度上期は24.3%で、4科目の中で最も高い合格率でした。
【理論】合格基準点の推移(グラフ)
こちらは理論の合格基準点の推移をグラフにしたものです。
近年の試験では60点が維持されており、合格率が極端に低かった令和3年に関しても調整が入っておりません。
ちなみに、平成30年度と令和元年度は55点に調整されていますので、難しい回には今後も調整が入る可能性があります。


電力の試験結果
次は電力の試験結果です。
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 合格基準点 |
| 令和8年上期 | 17,311 | 3,515 | 20.3% | 60 |
| 令和7年下期 | 15,926 | 3,295 | 20.7% | 60 |
| 令和7年上期 | 16,965 | 4,211 | 24.8% | 60 |
| 令和6年下期 | 16,560 | 4,185 | 25.3% | 55 |
| 令和6年上期 | 17,310 | 4,365 | 25.2% | 60 |
| 令和5年下期 | 15,894 | 5,375 | 33.8% | 60 |
| 令和5年上期 | 18,411 | 4,685 | 25.4% | 60 |
| 令和4年下期 | 16,984 | 3,540 | 20.8% | 60 |
| 令和4年上期 | 23,215 | 5,610 | 24.2% | 60 |
| 令和3年 | 29,295 | 9,561 | 32.6% | 60 |
| 令和2年 | 29,424 | 5,200 | 17.7% | 60 |
| 令和元年 | 30,920 | 5,646 | 18.3% | 60 |
| 平成30年 | 35,351 | 8,876 | 25.1% | 55 |
電力は20%台で推移している回が多いですが、直近2回は20%台前半まで下がっています。
【電力】合格率の推移(グラフ)
こちらは電力の合格率の推移をグラフにしたものです。


令和6年度までは合格率が25%前後の回が多かったのですが、令和7年度下期と令和8年度上期は20%台前半です。
しかし令和3年の32.6%や令和5年下期の33.8%は高すぎますけどね。
【電力】合格基準点の推移(グラフ)
こちらは電力の合格基準点の推移をグラフにしたものです。


なんと令和6年下期で合格点の調整が入りました。
CBT試験の導入でかなり易化したと思われましたが、それでも合格者数の基準値に足らなかったのかもしれませんね。
今後も、合格者数が少ない科目に関しては点数調整が入る可能性があることがわかりました!
機械の試験結果
続いて機械の試験結果です。
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 合格基準点 |
| 令和8年上期 | 17,393 | 3,502 | 20.1% | 60 |
| 令和7年下期 | 16,491 | 3,273 | 19.8% | 60 |
| 令和7年上期 | 16,794 | 3,203 | 19.1% | 55 |
| 令和6年下期 | 16,678 | 4,160 | 24.9% | 60 |
| 令和6年上期 | 17,459 | 4,592 | 26.3% | 60 |
| 令和5年下期 | 16,741 | 5,079 | 30.3% | 60 |
| 令和5年上期 | 19,024 | 4,673 | 24.6% | 60 |
| 令和4年下期 | 20,433 | 5,807 | 28.4% | 60 |
| 令和4年上期 | 24,184 | 2,727 | 11.3% | 55 |
| 令和3年 | 27,923 | 6,365 | 22.8% | 60 |
| 令和2年 | 26,636 | 3,039 | 11.4% | 60 |
| 令和元年 | 29,975 | 7,989 | 26.7% | 60 |
| 平成30年 | 30,656 | 5,991 | 19.5% | 55 |
機械は学習範囲が広く難易度の高い科目のため合格点の調整が入りやすいです。



機械はそんなに範囲が広いの?



電力や法規と比べてテキストの厚みに1.5倍くらいの差があります。
これだけで範囲の広さが何となくわかりますよね。
【機械】合格率の推移(グラフ)
こちらは機械の合格率の推移をグラフにしたものです。


令和4年度上期までは、回によって合格率の差が大きい科目でした。
機械は難しい科目のため全体的に合格率も低くなるかと思いきや、合格率が20%を超える回が多いです。
ちなみに機械は計算問題もありますが、論説問題(文章問題)も全体の半分近く出題されるため暗記も重要な科目です。
令和4年度下期から令和6年度下期までは20%以上が続きましたが、令和7年度以降は20%前後まで下がっています。
【機械】合格基準点の推移(グラフ)
こちらは機械の合格基準点の推移をグラフにしたものです。


令和に入ってから、合格基準点に調整が入ったのは令和4年度上期と令和7年度上期の2回です。
合格率が低くなる回には、今後も調整が入る可能性があります。
法規の試験結果
最後に法規の試験結果です。
法規は電験三種の中で簡単と言われていますが、法律(電気事業法など)の条文からいくらでも作問出来るため厄介な科目です。
そのため、平成30年以降で合格基準点の調整が3回も入っています。
過去問の使い回しが増えた時期は合格率が上がりましたが、直近は20%台前半です。丸暗記に頼らず、条文の理解も進めておきましょう。
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 合格基準点 |
| 令和8年上期 | 17,497 | 3,980 | 22.7% | 60 |
| 令和7年下期 | 16,443 | 3,472 | 21.1% | 60 |
| 令和7年上期 | 17,255 | 3,990 | 23.1% | 60 |
| 令和6年下期 | 17,018 | 4,144 | 24.4% | 60 |
| 令和6年上期 | 17,945 | 4,902 | 27.3% | 60 |
| 令和5年下期 | 17,153 | 5,494 | 32.0% | 60 |
| 令和5年上期 | 20,489 | 5,899 | 28.8% | 60 |
| 令和4年下期 | 19,346 | 3,566 | 18.4% | 60 |
| 令和4年上期 | 23,752 | 3,499 | 14.7% | 54 |
| 令和3年 | 28,045 | 6,761 | 24.1% | 60 |
| 令和2年 | 30,828 | 6,573 | 21.3% | 60 |
| 令和元年 | 33,079 | 5,858 | 17.7% | 49 |
| 平成30年 | 33,594 | 4,495 | 13.4% | 51 |
【法規】合格率の推移(グラフ)
こちらは法規の合格率の推移をグラフにしたものです。


令和4年下期までは難易度にバラツキがあり、法規が油断出来ない科目であったことがわかりますね。
令和5年度下期の32.0%から4回続けて下がり、令和8年度上期は22.7%まで少し回復しました。
【法規】合格基準点の推移(グラフ)
こちらは法規の合格基準点の推移をグラフにしたものです。


令和元年の49点はすごいですよね。
100点満点の半分以下の点数で合格出来るってことですからね。
これから電験三種を受験する方へ


これから電験三種を受験予定の方に、勉強を進めていくうえで絶対に抑えておいてほしいことや、勉強のモチベーションアップのためのアドバイスをさせてください。
試験方式はCBTがオススメ
現在の電験三種では、従来通りの筆記方式(マークシート)とパソコンを使って問題を解くCBT方式を選ぶことが出来ます。
パソコン操作に抵抗が無い方は、なるべくCBT方式を選択してみてください。
一発合格出来る可能性が筆記試験よりも高くなるはずです。
令和10年度からは原則CBT方式のみになるので、早めに慣れておくと安心です。
本件に関しては説明すると長くなりますので、詳しくは以下の記事をご覧ください!


電験三種は電卓を使う試験!
電験三種の試験では電卓を使います。
以下の記事では電験三種用のおススメの電卓や、受験に必要な電卓のテクニックを紹介しています。
電卓に不慣れな方は必ず確認しておいてください。


電験三種に必要な教材
電験三種は4科目に分かれているため、教材を揃えるのも大変です。
以下の記事では、私が電験三種に一発合格したときに使っていた教材の紹介をしています。





私はケチなので絶対に高い教材を勧めません。
最低限必要なものだけ紹介していますので、安心して見て頂ければと思います。
電験三種の価値が下がる?
この記事では電験三種の合格率を紹介しましたが、年度の合計で見ると、平成28〜30年度は3,000人台だった合格者が、令和7年度は6,365人に増えています。
ということは、転職市場に電験三種保有者が多くなるということなので、電験三種の価値が下がるのではと心配される方もいることでしょう。
以下の記事では、ビルメン業界での電験三種の価値の変化について私なりの考えをまとめました。
基本的に価値は下がらないという考えなので、心配な方は一読して頂き勉強のモチベーションアップに繋げて頂ければと思います。


他の資格の合格率も確認する
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