電験三種試験で必要な電卓の機能・テクニックの紹介!オススメの電卓はコレ【ビルメン資格】

今度ビルメン資格の試験を受けるんですが、電卓の持ち込みがOKなんです。
何かオススメの電卓とかありますか?

計算問題が出題される試験を受けるんですね。
私はSHARPの卓上電卓を使っていましたよ!
せっかくなのでオススメ電卓の紹介と、電験三種の試験などで使える最低限必要な電卓の機能やテクニックをご紹介しますね!
YouTubeで配信をしているときに、私が試験でどんな電卓を使っていたか質問を受けることがあります。
そこで今回はオススメの電卓の紹介と、最低限必要な電卓の機能(テクニック)を紹介致します!
これらの機能を使いこなす事で、計算を迅速・正確に行う事が出来るようになるはずです。
電験三種に限らず電卓の計算が早くなれば答案を見直す時間が増えますので、合格できる可能性が高まります。
電卓についての理解を深めてビルメン資格合格を目指しましょう!
電卓が使えるビルメン資格
まず先に電卓が使用可能なビルメン資格の紹介をします。
電気主任技術者
電気主任技術者は、第一種、第二種、第三種と区分がありますが、全ての区分において電卓を使用します。
むしろ、電卓が無いと手も足も出ません。
私は電験三種しか持っていませんが、8か月に及ぶ受験勉強期間中、ほぼ毎日電卓を叩き続けていました。
つまり、電卓を効率良く操作できれば試験で有利になるということです。
冷凍機械責任者
冷凍機械責任者は第一種、第二種、第三種と区分が分かれており、全ての区分において電卓の使用が可能です。
ただし、第三種では電卓を使用する問題は基本的に出題されませんので、電卓を購入するなら第二種以上を受ける人になるかと思います。

それでも冷凍機械責任者は、電験と比べて電卓を使用する問題は少ないですけどね。
ボイラー技士
ボイラー技士も全ての級で電卓使用可能です。
2級レベルだと電卓を使うような計算問題は出ないと思いますが・・。
エネルギー管理士
エネルギー管理士は電気分野、熱分野と区分があり、どちらも電卓の使用が可能です。
こちらも電験三種と同様に計算量が多い試験ですので、電卓の機能(テクニック)を覚えることが重要となります。
他の資格
私が所持している他の資格だと、日商簿記とFP技能士でも電卓の使用が出来ました。
このように電卓を使用できる資格試験は多いので、色々な資格を取得してキャリアアップを考えている人は、最初から電卓の機能(テクニック)を覚えておくほうが効率が良いですね。
試験で使用できる電卓
試験に持ち込める電卓には制限があります。
仮に試験に持ち込んだ電卓が使ってはいけない物だったら、手計算をしなければいけなくなりますので大幅な時間ロスになってしまいます。(電験だと手計算では合格不可能です)
そうならない為にも、ここで確認をしておきましょう。
以下は電験の試験センターで公開されている、使用できる電卓の説明です。
他の資格でもほぼ同じ内容なので、今回はこちらを使って説明します。
試験では、四則演算、開平計算(√)を行うための電卓を使用することができます。ただし、次の電卓は使用できません。使用した場合は、不正行為となりますのでご注意ください。
・数式が記憶できる電卓
・関数電卓
・印字機能を有する電卓
電卓の使用に際しては、音を発することはできません。
出典:一般社団法人 電気技術者試験センター
つまりどういう事かというと、
普通の電卓→持ち込みOK
特殊機能がある電卓→持ち込みNG
というわけです.
もちろんスマホの電卓もダメですよ!
普通の電卓
普通の電卓はこんな製品になります。
一般的に使われているものですね。


関数電卓
こちらが関数電卓です。


関数電卓の方には、より多くの機能がありますのでたくさんボタンがありますね。
見た目が違うので大丈夫だとは思いますが、間違えないように注意してください!
電卓のキー解説(シャープの場合)

ボタン | 名称 | 機能 |
![]() | クリアオールキー | 表示数値の他、計算過程、GTメモリー、メモリーの内容を含めて、電卓内をすべて消去(ご破算)します。 意味のない数字や記号を表示しているときや、[C]を押しても解除できないときに押します。 |
![]() | クリアキー | GTメモリーとメモリー以外の数値が消去されます。 電卓内部の数値や計算命令を消去するときに押します。 電源ON のキーを兼ねている機種もあります。 |
![]() | クリアエントリーキー | 数字入力直後やメモリーの内容を呼び出したときなどに押すと、表示数値がクリア(消去)されます。 入力した数値全体を訂正するときに使います。 |
![]() | クリア・クリアエントリーキー | 1回押すと [CE]、2回続けて押すと [C]キーの役割をします。 電源ON のキーを兼ねている機種もあります。 |
![]() | 最も右側に表示されている数字を一つ消します。 続けて押すと、押した数だけ数字が消されていきます。 | |
![]() | グランドトータルキー | GTメモリー(グランドトータル:総計)の内容を表示します。 2回続けて押すと、GTメモリーの内容を消去します。 |
![]() | イコールキー | 計算結果を表示します。 GTメモリーに加算する役割もします。 |
![]() | メモリープラスキー | 入力数値や計算結果をメモリーに加算します。 |
![]() | メモリーマイナスキー | 入力数値や計算結果をメモリーから減算します。 |
![]() | リコールメモリーキー | メモリーに記憶されている内容(数値)を呼び出します。 |
![]() | クリアメモリーキー | メモリーに記憶されている内容(数値)を消去します。 |
![]() | リコールメモリー・クリアメモリーキー | 1回押すと [RM]、2回続けて押すと [CM]キーの役割をします。 |
![]() | プラス・マイナスキー | 表示されている数値の「正(+)」と「負(-)」を入れ替えます。 |
![]() | パーセントキー | 百分率(パーセント)の計算をします。 |
![]() | ルートキー | 表示されている数値の平方根(ルート)を計算します。 |
![]() | 税込みキー | 表示されている数値を税込み額にします。 |
![]() | 税抜きキー | 表示されている数値を税抜き額にします。 |
★基本的な使い方は同じですが、CASIOとCanonの電卓には以下の機能があります。
CASIO | 検算機能 | 計算した結果を、再度同じ計算を入力しながら確認と訂正ができます。音と液晶画面で一致・不一致を知らせます。 |
日数/時間計算機能 | 期間の日数や日付の加算・減算、また日付による定数計算や、時間・分・秒単位で時間計算ができます。 また、定数計算、メモリー計算、パーセント計算ができます。 | |
Canon | 千万単位機能 | 千単位、万単位といった大きな単位を一発入力し漢字で単位を表示する機能です。 |
時間計算機能 | 時、分、秒の時間の単位を通常の数値に換算せずに四則計算ができます。給与計算や勤務時間の計算に便利です。 |
資格試験で有効な電卓の機能(電験、エネ管、冷凍機)

それでは資格試験で必要な電卓の機能(テクニック)を紹介していきます!
メモリー機能(電験やエネ管受験では必須機能!)
使用するキー | |||
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
電卓の便利な機能といえば、何といってもメモリー機能です。

電験受験では必須の機能です。
とりあえずメモリー機能だけ覚えておけばいいかも。
メモリーとは、その名の通り計算結果を覚えさせる機能です。
何も記録していない状態はメモリー内の数値が0で、M+でメモリーに加算していき、M-でメモリーから減算していきます。
そしてRMでメモリーに記録した数値を呼び出します。
※矢印は順番を表す物なので、押す時はないものとして無視してください。
例えば「100+100→M+」で、メモリー内に100+100の計算結果である「200」が記録されます。
そして今度は「50×20→M+」で、この時点で先ほどのメモリー内の「200」に、50×20の計算結果である「1000」が加算され、メモリー内は「1200」となります。
今度は 300÷50→M-と押すと、先ほどのメモリー内に記録されていた「1200」から、今回入力した300を50で割った計算結果である「6」を引いた「1194」がメモリー内記録されます。

ここで押したのは「M-(メモリーマイナス)」なので、引き算になります。
そして最後に、RMを押すと記録されている「1194」が画面に表示されます。
最後にCMを押せばメモリー内は消去され「0」に戻ります。

CMを押さなければ続けて計算も出来ますよ!
例題①
(12×23)+(3×4)-(5+66)
では、先ほどの説明を踏まえてこの式を電卓で計算します。
カッコの中を足したり引いたりするので、先ほどと考え方は同じです。
ですので 12×23→M+→3×4→M+→5+66→M-→= となります。
メモリーの中に何を足すか、何を引くかをイメージすれば良いです。
例題②
(3+5)×(2+7)
例題なので簡単すぎる式ですが、メモリー機能を使って計算してみます。
まず例題の場合、押す順番としましては 2+7→M+→3+5→×→RM→= となります。
これはまず最初に後ろのカッコ内の式(2+7)を記録させて、その後に前のカッコ内の式(3+5)を計算し、RMで呼び出した後ろのカッコ内の値を掛けているわけです。

なんで後ろのカッコ内から計算するの?

今回は掛け算だから前のカッコ内から計算しても計算結果は同じになりますが、割り算や引き算の場合は、計算の結果が変わってしまうからですよ!
(3+5)×(2+7)→(3+5)÷(2+7)
実際に先ほどの式の真ん中の×を÷に変えて計算してみると、意味が分かると思います!
足したり掛けたりする場合は前のカッコから始めても同じ答えになりますが、引いたり割ったりする場合は答えが変わりますので、必ず後ろのカッコを記録するように癖を付けましょう。
定数加算
10+20、10+30、10+40のように、最初の数が同じでそれぞれ加算する場合、毎回計算をするのが面倒だと思いますが、電卓に 10+ を記憶させれば簡単に求められます。
※矢印は順番を表す物なので、押す時はないものとして無視してください。
やり方は、「10+=」→「20」→=と、イコールを挟みます。
上記の場合は、「30」と画面に表示されます。
その後、「30=」と入力すれば「40」が、「40=」と入力すれば「50」が計算結果として画面に表示されます。
上記はSHARP製の場合で、CASIO製は「10++=」と+キーを一回多く押します。
その後の操作は同じで、「20=」と入力すれば「30」が、「30=」と入力すれば「40」が、「40=」と入力すれば「50」が計算結果として画面に表示されます。
定数加算(連続)
同じ数字を連続して足していきたい場合は以下の操作で可能です。
例えば、「30」に何度も「+10」したいなら、
「30+10=」のあとに、何度も「=」を押し続けましょう。
=を押した回数分だけ、計算結果に10が加算されていきます。
定数減算
色々な数字から同じ数字を引いていく計算ですので、引く方を記録させます。
例えば「-10」を記録させたい場合、
40-10=と入力すると、「30」が画面に表示されます。
その後に「30=」と入力すれば、30-10の結果である「20」が、「20=」と入力すれば、20-10の結果である「10」が画面に表示されます。
加算の時とは入力が違うので注意が必要です。
定数減算(連続)
一つの数字から同じ数字を連続して引く方法です。
例えば100-10-10-10-10の場合
「100-10==== 」となります。
引きたい回数分イコールを押す事で計算が出来、手間が省けます。
定数乗算
一つの数字に色々な数字を掛ける計算も、簡単に出来ます。
例えば 12×13、12×14、12×15 といった場合です。
まずは普通に「12×13=」で一つ目を求めます。
その後は「14=」「15=」と続きます。
これで例の3つの式が求められます。
定数乗算(連続)
こちらは同じ数字を連続して掛ける場合です。
50×2×2×2×2 の場合ですが、「2×50====」 で求められます。
定数減算の連続バージョンと同じように=を掛ける数だけ押します。
ただ、注意してほしいのが掛ける方の数字を先に入力するという点です。
順番を逆にしてしまうと正しい答えになりません。
定数除算
色々な数字を同じ数字で割る計算です。
例えば 100÷2、50÷2、30÷2 の場の入力方法は以下の通りです。
まずは普通に「100÷2=」で答えを求めます。
その後は「50=」「30=」と続けて入力すればOKです。
定数除算(連続)
同じ数字を連続で割ります。
例えば 100÷2÷2÷2÷2 の場合は、100÷2==== となります。
割る回数分、イコールを入力します。定数減算(連続)と同じですね。
累乗計算
2乗、3乗、4乗と同じ数字を掛けていく計算です。
3の4乗の場合、式は「3×3×3×3」ですね。
この時の入力は「3×===」となります。
ポイントとしては、掛ける回数よりイコールが一つ少ないので、イコールの一つ目を押しながら「2乗」、二つ目を押しながら「3乗」と心の中で数える事です。

必須では無いですが、累乗計算は覚えておいて損は無いですね。
GT機能について
最後にGTキーの紹介です。
先ほどの電卓キーの解説にも掲載されていましたが、GT機能がある電卓の場合、イコールを押すと必ず液晶にGの表示が出ます。
これはグランドトータルといって、イコールを押すたびに答えが足されていきます。
いくつも式を解いて、その合計の和が必要な時にGTボタンを押すと合計が表示されます。
そしてもう一度「GT」を押すと消去されます。

ビルメンの資格試験ではそんなに使わないかもしれませんね・・。
ビルメン資格試験にオススメの電卓(電験、エネ管、冷凍機)

最後に私のおススメの電卓を二つ紹介します。
似たようなモノをお持ちであれば、その電卓をそのまま使ってもOKです!
もし電卓をまだ持っていなくて、何を購入するか迷っている人は参考にしてみてください。

電卓は1つの物を使い込んで慣れたほうが良いので、購入するならどちらか一つにしてくださいね!
卓上電卓
最初にご紹介するのはこちらの卓上電卓です。
大型なのでポケットには入りませんが、ボタンが大きく押しやすいです。
また画面の角度を変えられるので、見やすい構造となっています。
私が電験三種受験の時は、この電卓を使って試験を受けて一発合格を果たして思い入れるがある電卓です。
値段も安いですしおススメです。
ポケットサイズ電卓
次にこちらのポケットサイズの電卓です。
この電卓はポケットに入るサイズなので持ち運びがしやすいです。
また、試験会場のデスクが狭い場合、卓上電卓だと余計に机が狭く感じますが、ポケットサイズ電卓なら手で持ったまま片手でも操作出来るので机が広く使えます。
ただし卓上電卓と比べて各ボタンが小さいので、打ちにくい点がデメリットですね。

私は簿記の試験の時にポケットサイズの電卓を使いましたが、スマホを操作するみたいに左手に電卓を持ったまま計算してました。
結局どちらがおススメ?

悩むなぁ。結局どっちの電卓がいいの?

私は卓上電卓をおススメします!
コロナ以降の試験会場では、受験者同士の距離を広く取ってくれるようになったので、机が狭くなるというケースが減っています。
そのためポケットサイズを使うメリットが、私の中では消えました。
また、先ほど紹介した卓上電卓を約10年ほど使っていますが、全く壊れる気配も無く現在も使えていますのでとても丈夫な製品です。
電卓なんてそんなに頻繁に買い替えるモノでもないので、卓上電卓をお持ちでない方はこれを機に買い替えてみてはいかがでしょうか!

100均の電卓は、ボタンの反応が悪かったりとクソなので買わないように。
電卓が原因で試験に落ちたら悲惨ですよ・・。