ビルメンの宿直(夜勤)はきついの?メリット、デメリット教えます!
ビルメンって夜勤があるんですね。
自分はニートなんで昼夜逆転生活には慣れてるんですが、
それでも夜に仕事するのってきついですかね?
夜勤がきついかどうかは体質によるので実際に働いてみないと何とも言えません。
ただし、ビルメンの夜勤は他の仕事の夜勤と少し違うので、まずはその違いから説明しますね。
皆さんは夜勤についてどんなイメージを持たれていますか?
ネットで夜勤を調べると、「きつい」、「大変」、「早死にする」みたいな書き込みを見かけると思いますので、あまり良くないイメージをお持ちではないでしょうか。
ご存知だと思いますが、ビルメンは配属される現場によって夜勤を含むシフトで働くことがあります。
果たしてネットの評判と同じで、ビルメンの夜勤もきついのでしょうか。
これからビルメンになろうと考えているビルメン未経験者の方にとっては、健康面のこともあるため心配な事だと思います。
というわけで、この記事ではビルメンの夜勤について私の経験を元に解説していきます。
ビルメンの夜勤は宿直と呼ぶ?
ビルメンの夜勤は24時間勤務を指します。
24時間勤務のことを宿直って呼びますので、ここからは「宿直(しゅくちょく)」と呼称させて頂きます。
まずは夜勤と宿直の違いをご説明します。
会社に24時間もいるのかぁ・・。
なんか大変そうだな。
一般的な夜勤の仕事
一般的な夜勤は夜に出勤して、次の日に朝に帰ります。
私も20代で派遣社員をやっていた頃に夜勤の仕事をやったことがありますが、その時は21時に出勤して、次の日の7時頃に退勤していました。
休憩時間は深夜0時頃に夜食休憩(1時間)と、3時ごろに小休止(30分程度)が設けられていました。
派遣先は印刷会社の工場で、業務用の印刷機に用紙をセットするだけの頭を使わなくていい簡単な仕事でしたが、夜中にずっと動いていたのと、月~金までの週5勤務だったので体力はかなり消耗しましたね。
この仕事は月に21~22日出勤で18万円しか貰えませんでした。
職場は都内で、夜勤の仕事なのにこの待遇です・・・。
皆さんも派遣社員になる時は、派遣会社に搾取されないように適正な対価が支払われているか吟味してくださいね。
もちろんこの仕事は数か月でバックレました。
ビルメンの宿直
さて、先ほどビルメンの宿直は24時間勤務と説明しましたが、一般的に朝の9時に出勤して、次の日の9時に退勤するような現場が多いです。
拘束時間は24時間となっており、そのうちの8時間は休憩や仮眠時間となります。
また、宿直が終わって帰るの日のことを明休み(あけやすみ)と呼ぶのですが、この明休みは自由に使えます。
明休みのイメージがしづらい方もいると思いますので、具体例を紹介します。
例えば月曜日から水曜日までのスケジュールがあったとします。
【月曜日】
・宿直(24時間勤務)
朝の9時から出勤して、翌日(火曜日)の9時まで仕事をします。勤務中に6時間前後の仮眠時間があります。2日分働いことになります。
【火曜日】
・明休み
上記の続き、午前9時に仕事が終わったので帰宅します。前日の宿直で仮眠時間(6時間)がしっかり取れていれ、そのまま遊びに行くことも出来ます。なお、明休みは公休に入りません。
【水曜日】
・公休
この間までに公休は1日しか消化していませんが、前日の明休みから連続して休んでいるため実質2連休です。
若くて体力があるなら、火曜日と水曜日で小旅行やキャンプに行ったりも出来ますね。
宿直があるシフトのイメージは以下のようになります。
宿直シフトのイメージ(28日間) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 |
明休み | 公休 | 宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 | 明休み |
公休 | 宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 | 明休み | 公休 |
宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 |
上記のシフトは、宿直勤務しか無い現場の場合です。
配属される現場によっては、日勤が混ざるパターンもあります。
夜勤シフトのビルメン現場もある
あまり多くは無いですが、夜勤シフトのビルメンの現場もあります。
例えば夕方の17時くらいから出勤して次の日の朝9時に退勤とかですね。
この場合は仮眠時間が短かったり、そもそも仮眠時間自体が無いこともあります。
先ほどの宿直のスケジュールと同じように、夜勤の後に明休みと公休がしっかり取れれば良いのですが、仮眠がほとんど取れず公休が無かったりすると健康を害しそうです。
夜勤で身体を壊す原因は、不規則な生活+短い睡眠時間だと思っています。
生活が不規則であっても、睡眠時間がしっかり取れていれば夜に仕事をしていると言うだけで身体を壊す可能性は低いと思われます。(もちろん体質によっては自律神経を壊す可能性はありますが)
シャワーは浴びれる?
よく聞かれるのですが、基本的に夜勤がある現場はシャワーが完備されています。
私は寝る前にシャワーを浴びてスッキリしてから寝ていました。
ただし稀に古いビルとかだとシャワー室が無い場合もあるようです。(私も経験したことがあります)
その場合は、水のいらないドライシャンプーなどで対応するしかないですね・・。
ただし、基本的にはシャワー室があるので過度な心配は不要ですよ!
ビルメンの宿直はきつくない!
ビルメンの宿直についてご説明しましたので、この宿直という勤務スタイルが実際にきついのか発表します。
先に結論ですが、、、ビルメンの夜勤はそんなにきつくないと思います!
まじっすか・・?
信用できないな・・・。
もちろん配属される現場によって宿直の大変さは違うのですが、他の仕事の夜勤と比べるとビルメンの宿直は楽な方です。
何故きつくないのか、理由を説明しますね。
理由①「待機時間」
ビルメンには待機時間があることはご存知だと思いますが、この待機時間のおかげでビルメンの宿直のきつさは軽減されています。
本来であれば会社に24時間拘束されるって奴隷のような扱いに感じますよね?
でも、ビルメンはトラブルが起きなければ事務所(防災センター)で待機していられますので、長時間気を張って働いているわけではありません。
しかも、日勤者が帰った後の夕方18時以降なんて、誰も事務所にいないのでちょっとウトウトしてても問題無いくらいです。
通常の休憩と仮眠時間の他に、この待機時間という名の休息も加わるのがビルメンの宿直がきつくない理由の一つですね。
逆に言えば、待機時間が全く無く、仮眠時間もしっかり取れないような現場の場合は精神的にも肉体的にもきついので転職を考えても良いくらいです。
そもそも24時間拘束しておいて、仮眠時間もしっかり取らせないとか社員をバカにしてます。
そんな会社はバックレても良いくらいですね!
理由②「明休み」
明休みの存在もビルメンの宿直がきつくない理由です。
私もやっていましたが、一般的な夜勤は朝に帰宅してから家で寝て、その日の夜にまた出社することになります。
単純に昼夜逆転してるだけでなので、家に帰ってからすぐ寝られれば問題ないのですが、人間の身体は太陽の光を浴びてしまうと覚醒してしまうようで、帰宅途中に太陽を浴びるせいか帰ってからすぐに寝付けないのです。
また、日中なので周りは活動しているため、仮に寝付けても外部でやってる工事音や、自動車の騒音などで起きてしまったりもします。
こういう状態が続いてしまうと、当然身体を壊してしまいます。
しかしビルメンの宿直は次の日が明休みなので、仮に帰ってすぐに寝付けなくても、その日の夜もオフなので生活リズムを戻すことが出来ます。
さらに宿直の際に仮眠がしっかり取れていれば、家に帰ってから寝る必要すら無いです。
夜勤をやると、周りの友人達と生活スタイルが変わってしまうので遊ぶ機会が減ると言われていますが、宿直の場合は明休みで調整が出来るので、そこまで影響が無かったりします!
理由③「通勤回数が減る」
通勤回数が減るのもビルメンの宿直がきつくない理由になります。
先ほどの宿直のスケジュールをもう一度表示してご説明します。
宿直シフトのイメージ(28日間) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 |
明休み | 公休 | 宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 | 明休み |
公休 | 宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 | 明休み | 公休 |
宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 | 明休み | 公休 | 宿直 |
この表の中で緑のセルの「宿直」の日のみ、通勤する必要があります。
28日間で10回しかありません。
これは宿直が2回出勤したことと同じ扱いになるためです。
一般的な夜勤の仕事の場合、月から金までの5日間が仕事なので、28日間だと20回通勤しなくてはいけません。
ということは、ビルメンの宿直は一般的な夜勤と比べて通勤回数は半分で済むということです。
地方から都心に通う通勤時間の長いビルメンにとって、ものすごいメリットであると言えます。
満員電車に乗って通勤するのって、ある意味働くより体力を消耗しますので、通勤回数の減少はビルメンの宿直がきつくない理由の1つであると言えます。
それに、宿直明けで帰宅する時間帯は電車が空いています。
先ほども言いましたが、上記のシフトは一例です。
日勤が混ざる現場もありますが、いずれにしても宿直があれば通勤回数が減ることに違いはありません。
宿直があるビルメン現場は給料が上がる
宿直があるビルメン現場で働くと給料が上がります。
理由は宿直手当と深夜時間割増が貰えるためです。
宿直手当
相場は2000円~5000円程度です。
月に10回宿直をすれば、基本給の他に最大で5万円貰えるということです。
ただし宿直手当が出ないビルメン会社もあるので、過度な期待は禁物です。
宿直手当の有無だけで会社選びをしてはいけません。
宿直手当があっても、元々の給料が低かったら意味がありませんからね。
深夜時間割増
深夜時間割増も忘れてはいけません。
夜の22時から翌5時までの間に労働した場合は、月給を時給換算した金額の25%の手当が貰えます。
年収400万円(残業、手当抜き)くらいのビルメンの場合、時給換算するとだいたい2000円くらいですので、25%ということは500円の手当が貰えるという事です。
もちろん仮眠時間は労働に含まれないので時給は発生しませんが、例えば仮眠時間が深夜24時から朝の6時までであれば、22時から24時までは深夜時間に働いたことになります。
2時間ですので、先ほどの年収の方の場合は深夜時間割増で1000円貰えることになります。
月に10回宿直があれば、それだけで1万円月給が増えるという事です。
ビルメンの宿直で覚悟するべきこと
ビルメンの宿直について良いことばかり上げましたが、覚悟するべきこともありますので、いくつかご紹介します。
仮眠用のベッドに期待するな
宿直には仮眠時間があると説明しましたが、あくまで仮眠用のベッドなので寝心地が良いものではありません。
また、シーツは換えて貰えますが、布団自体は皆と共用することになりますので潔癖症の人にはきついかもしれません。
寝袋を用意するなど、自分なりの対策も必要です。
★買うなら以下のような安い商品で十分です。寝袋は防災グッズにもなりますし、1家庭で人数分の寝袋を持っていても無駄になりませんよ!
仮眠時間に起こされることがある
ビルメンは何故宿直をするのでしょうか?
それは夜間にトラブルが発生する可能性があるからです。
例えば故障警報だったり、ホテルとかであれば宿泊客から設備のトラブルの連絡が入る場合もあります。
仮眠中にトラブルが発生すれば、起きて対応をしなければいけません。
もちろん仮眠中に仕事をすれば時間外手当を貰えますが、トラブルが頻繁に起きる現場だとストレスになることは間違いないです。
ホテル、病院は仮眠中に起こされる可能性が高いです。
逆にオフィスビルなら快適に眠れるはず。
2人宿直の現場なら多少はマシ
宿直がある現場の中には、2人で泊まるところもあります。
この場合は交代で仮眠を取るため、夜間にトラブル発生しても起きてる方が対応しますので仮眠を続けられます。
24時間拘束は思った以上に長い
これは経験してみないとわからないと思いますが、24時間勤務はとても長いです。
通勤時間も入れると、30時間近く家を離れることになります。
結婚していて家族がいる人なら、家族と離れる時間が長いと寂しくなりますし、一人暮らしであっても家を長時間留守にするのは心配になります。
体質的にビルメンの宿直が合わない人もいる
これも経験してみないとわからないことですが、体質的に宿直(夜中に仕事をする)が合わない人もいます。
例えば神経質で自分のベッド以外で眠ることが出来ず、仮眠時間中に一睡も出来ない人などが該当すると思います。
さすがに一睡も出来ない日が続いてしまうと健康被害も出てくると思いますので、こういう人には宿直は向かないかもしれません。
一応眠れない場合は、割り切って資格の勉強をしたりして過ごすって手もありますけどね。
私はビル管理士の勉強は宿直の日に仮眠時間を削ってやってました。
どうせ次の日は明休みなので、仮眠を取らなくても体力的には何とかなったりします。
明けの日に残業をする場合がある【明け残業】
基本的に宿直をした次の日は「明け休み」となり、次の宿直者が出勤してきたら帰宅することができます。
しかし、突発的な設備トラブルや同僚の体調不良による欠勤などによって、すぐに帰宅することが出来ず残業しなければいけない場合があります。
これを「明け残業」と呼ぶのですが、仮眠があるとはいえ24時間拘束された後に、さらに職場に残ることになるため結構きついです。
明け残業が全くない現場もありますが、長くビルメンを続けていれば「明け残業」は必ず経験しますので予め覚悟しておいてください。
ハズレ現場やブラック企業だと、明け残業が常態化している場合もあります。
体力的にきつい場合は、異動願いを出すか転職することをオススメします。
なお、現役ビルメンの方を対象に、明け残業に関する2つのアンケートを取っておりますので紹介しておきます。
※アンケート投稿ページ:https://hetarei.xyz/zangyouanke/
①平均的な明け残業時間
こちらは1回あたりの平均的な明け残業時間に関するアンケート結果です。
例えば、月の宿直回数が5回、明け残業が合計10時間であれば、10÷5で2時間を選んで頂いています。
②明け残業の最長時間
こちらは明け残業の最長時間に関するアンケート結果です。
例えば、2月1日は明け残業1時間、2月5日は明け残業8時間、3月2日は明け残業4時間であれば、2月5日が最大なので8時間を選んで頂いています。
このアンケートの結果を見て、意外に楽そうと感じるか、きつい仕事だと感じるか、捉え方は人それぞれだと思います。
いずれにしても、宿直勤務がある現場では明け残業が発生する可能性があることは覚えておいてください。
宿直が連続するとしんどいです・・。
日勤ビルメン現場と宿直ビルメン現場、どっちがいいの?
日勤だけの現場と宿直がある現場、選べるならどっちがいいの?
ネットでは宿直がある現場のほうが人気ですが、これには私も同意見です。
やはり明休み+公休の2連休の存在が大きいです。
確かに宿直の日は辛いですが、この2連休のためなら宿直の24時間拘束の辛さも我慢できます。
また、系列系などコンプライアンスがしっかりした企業であれば、宿直がある現場であっても有給は取れますので3~4連休も可能です。
体質的にどうしても夜に働くのが合わない方以外は、なるべく宿直がある現場を選ぶ方がお得ですよ!
金銭的な面で宿直がある現場を好む人もいますね。
宿直手当や深夜時間割増の存在は大きいです。
宿直現場から日勤現場に異動になって、給料が下がって辛いというのはビルメンあるあるです。
まとめ(ビルメンの宿直はメリットが多い)
宿直が心配というだけでビルメンになることを怖がっている方は、とりあえず試しに働いてみることをおススメします。
肝心の健康被害についても、私も私の父(元ビルメン)も宿直が原因によって身体を壊したことはありません。
父に至っては、65歳くらいまで宿直があるビルメンをやってましたからね・・・。
やってみて合わなければ日勤だけのビルメン現場を探すなり、そもそもビルメンから別業界へ転職すれば良いだけの話です。
とりあえずビルメンの宿直はメリットの方が勝っているというのが私の考えですので、食わず嫌いは勿体無いですね。
ただし、底辺独立系のビルメン会社などは宿直→明けのあとに公休を入れないで、連続で宿直をさせたりしてきますので、会社選びは注意してくださいね!(私は宿直を連続でやらせてくるビルメン会社に入社したときはすぐにバックレました)
★以下の記事では、ここで紹介している夜勤のように「これが出来ないとビルメンに向いていないかも?」という人の特徴をまとめて紹介しています。是非、ビルメンに転職する前に読んでおいてください。
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以下の記事では、私も使ったことがあるビルメン用の転職エージェントを紹介していますので是非活用してください!
転職成功者のほとんどは年収・年間休日アップに成功しているので、利用しない選択肢は無いと思います。
夜勤の健康被害(おまけ)
夜勤で健康被害が出るのは交代勤務といわれるシフトのせいだと思われます。
例えば、日勤を2日間やって、次に夜勤を2日間、そのあとに公休1日みたいなシフトのことです。
これだと睡眠時間もバラバラになりますし、休みもしっかり取れていませんので身体を壊すのは当然かなと思いますね。
私が知る限りで、こういうタイプのシフトのビルメンは聞いたことがありませんので、安心して頂ければと思います。
【2chまとめ動画 夜勤の仕事ってつらいの?】
交代勤務の過酷さについては以下の2chまとめ動画を見て頂ければわかるかと思います。
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