
ビルメン三種の神器を3年で揃えちゃったわぁ~。
やばい~。年収1000万円とかいっちゃうのかなぁ~。

三種の神器をコンプしたんですね!すごいです。
コンプリートしたら年収はどのくらい貰えるのか調べてみましょう!
ビルメン関連の資格の中でも難関と言われているビルメン三種の神器ですが、コンプリートした人たちはどのくらいの年収を貰っているのでしょうか。
私のYouTubeチャンネルで実施した年収アンケートの結果を使って紹介したいと思います!
ビルメン三種の神器とは

ビルメン三種の神器をご存知無い方もいると思いますので、簡単に解説をしたいと思います。
ビルメン三種の神器とは、①第三種電気主任技術者、②建築物環境衛生管理技術者、③エネルギー管理士の3つの国家資格のことです。
どれも難易度の高い資格ですが、取得した後の見返りが大きいため、多くのビルメンが目標としている資格でもあります。
①第三種電気主任技術者
第三種電気主任技術者は、電験三種とも略される資格で、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、設置者が電気事業法上置かねばならない電気保安のための責任者です。
上位資格に第二種、第一種電気主任技術者も存在し、ランクが上がるごとに取り扱える電気工作物の範囲が広くなります。
取得方法は筆記試験に合格するか、学歴+実務経歴による認定取得があります。
勉強時間の目安は500~1000時間。

②建築物環境衛生管理技術者
建築物環境衛生管理技術者はビル管理士とも略される資格で、建築物衛生法に基づき、面積3000m2以上(学校については8000m2以上)の特定建築物において、この資格を保有している人を選任する義務があります。
取得方法は筆記試験に合格するか、指定された講習を受講する方法があります。
どちらも受験(受講)資格に実務経験が必要なため、簡単には取得できない資格となっています。
勉強時間の目安は200~400時間。

③エネルギー管理士
エネルギー管理士はエネ管とも略される資格で、規定量以上のエネルギーを使用する工場などではエネルギー管理者を置かねばならず、この業務はエネルギー管理士免状の交付を受けている者を選任しなければならないとされています。
ビルメンの場合、選任されることは稀ですが省エネ化が求められる現在において、エネルギーの専門家であるエネルギー管理士の需要は高まりつつあります。
取得方法は筆記試験に合格するか、指定の講習を受講後に少し難易度の低い試験に合格する方法があります。
勉強時間の目安は300~1000時間。
ビルメン三種の神器を揃えた人の年収は!?

それではビルメン三種の神器をコンプリートした方たちの年収を公開致します。
ここで紹介する情報は私のブログに寄せられた現役ビルメンの方たちの年収アンケートの結果を利用しています。
ご協力頂いた方ありがとうございました。
なお、アンケートに協力して頂いた方は令和5年10月時点で206名いらっしゃいまして、そのうち5名の方がビルメン三種の神器をコンプリートしていました。

三種の神器をコンプしている人は全体の2.4%しかいないことになります。
実際の現場でもコンプしている人は本当に少ないので、この結果は妥当な数値です。
Aさん | 会社 | 系列系 |
年収 | 501~550万円(残業含まず) | |
年間休日 | 116~120日 | |
実務経験 | 10年以上 |
Bさん | 会社 | 独立系 |
年収 | 420万円(残業含まず) | |
年間休日 | 107日 | |
実務経験 | 10年以上 |
Cさん | 会社 | 独立系 |
年収 | 410万円(残業含まず) | |
年間休日 | 118日 | |
実務経験 | 4年以上 |
Dさん | 会社 | 系列系 |
年収 | 350万円(残業含まず) | |
年間休日 | 110日 | |
実務経験 | 4年以上 |
Eさん | 会社 | 独立系 |
年収 | 450万円(残業含まず) | |
年間休日 | 118日 | |
実務経験 | 10年以上 |

え、全然1000万円なんていかないじゃないですか・・・。

現実はこんなもんです。
少なくもビルメンで1000万円はほぼ不可能かも・・。
決して低い年収ではないですが、苦労に見合った年収ではない無いと思います。
もちろん入社する会社や、勤続年数、役職などによって年収はもっと上がると思いますが、それでもビルメンでは600~700万円程度が限界ではないでしょうか。
ビルメン三種の神器の所持率
先ほど三種の神器の所持率が全体の2.4%と記載しましたが、それぞれの資格ごとの所持率はどうなっているのかも紹介します。
ビルメン三種の神器所持率【全206名対象】 | ||
電気主任技術者 | 47人(22.8%) | |
建築物環境衛生管理技術者 | 57人(27.6%) | |
エネルギー管理士(電気・熱) | 9人(4.3%) |
ご覧のとおりエネルギー管理士所持者が極端に少ないです。
エネルギー管理士は難易度が高く、ビルメンだと資格を活かせる現場が少ない点が所持率の低い原因かと思われます。
私は10年ほどビルメンをやっていますが、同じ現場に配属されていた同僚でエネ管を所持していた人は一人しかいませんでした。
かなりレアな資格だと思います。
ビルメン三種の神器の資格手当
ビルメン会社によっては、資格手当という名目で毎月の月給に一定の金額が上乗せされる場合があります。
三種の神器はその中でも高額な資格手当が貰えます。
以下の表は現役ビルメンの方を対象に実施した資格手当のアンケート結果です。(令和5年10月時点)
資格名 | 最小金額 | 最大金額 | 平均値 | 中央値 |
電験三種 | 3,000円 | 30,000円 | 10,300円 | 8,000円 |
ビル管理士 | 1,000円 | 15,000円 | 7,250円 | 7,500円 |
エネルギー管理士 | 1,500円 | 30,000円 | 9,120円 | 7,500円 |
電験三種やエネ管は最大で毎月3万円、ビル管理士は1.5万円も貰える会社があるようです。
これだけの金額を貰える会社は稀だと思いますが、中央値の金額である8000円前後を支給してくれる会社は結構あります。
中央値の金額を合計すると、電験3種8,000円+エネ管8,000円+ビル管理士7,500円なので計23,500円になります。
上記の金額が毎月の給料に加算されますので、23,500円×12で282,000円も年収が増加することを考えると結構すごいですよね。

しかし取得のために要した時間のことを考えると、見合った金額かどうかは微妙なところですね・・。
ちなみに三種の神器の資格で選任された場合、仕事責任は重くなりますが、資格手当とは別に選任手当が支給される場合もあります。
選任手当は最大で5万円近く支給される会社もあるようなので、大きく年収を上げる要素にはなると思います。(責任は重くなりますが・・)

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まとめ

今回はビルメン三種の神器所持者の年収に関する報告でした。
冒頭に記載していた1000万円はありえないとしても、相当な苦労をして取得するわけですから、もう少し賃金を上げてほしいところですね。
それでも資格手当の支給対象にしている会社も存在しますので、ビルメン三種の神器を揃えるメリットは大きいと思います。
月給を2万円以上げるのは大変ですからね・・・。
なお、これまで難関とされてきた電験三種ですが、令和5年度より難易度が低下しています。
三種の神器全て揃えるのは難しいとしても、ビル管理士と電験三種の二つだけでも所持しておけば、安定したビルメンライフが送れると思いますので是非検討してみてくださいね!

コメント
コメント一覧 (4件)
他の人はまあ妥当なとこかなという印象ですけど、Dさんの低さはなぜ??
中小の独立系だったらこれくらいでも不思議ではないんですけど。
系列もピンキリなのでこういうケースも普通にありますよ!
系列でコンプしてても良いとは限らないのかあ。
地方の中小独立だとコンプしててもひどいものですが、系列でもよく選ばないといけないんですね。
そうなんですよ~
逆に独立でも高待遇の会社もありますし、よく吟味したほうが良いと思います!