
ビルメンっておじさんの仕事なんでしょ?
僕みたいな20代が入社したら浮かない?

確かにビルメンは中高年の仕事のイメージが強いですよね。
今回は実際の私の職場にいた人を例にして、ビルメンの年齢層をご紹介しますね!
ビルメンの情報をネットで調べると、「定年退職後にする仕事」「50歳以上の中高年が多い」などという書き込みを良く見かけます。
若い方がこの情報だけ見てしまうと、職場に馴染めるかなと不安になってしまいますよね。
というわけで、これが事実なのか数社のビルメン会社を転職してきた私が実際の現場で働いているビルメンの年齢層をお答えいたします。
自己紹介

この記事から私のことを知った方もいると思いますので、簡単に私の自己紹介します。
私はビルメン歴10年の中堅ビルメンです。
高校卒業後に無職ニートを経験して、20代後半からビルメンに転職、現在まで数社のビルメン会社を渡り歩いてきました。
Sランクビルメン会社から、薄給の独立系ビルメン会社まで色々と経験してきたので、この記事でも私が実際に現場で見てきたスタッフたちのリアルな年齢層をご紹介します!
もっと詳しく私の事を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ビルメンは定年退職後にする仕事なの?

「ビルメンは定年退職後にする仕事?」
これは半分事実です。実際に定年退職されてからビルメンに再就職される方は大勢います。
しかも、普通の企業であれば定年退職したあとも同じ会社で嘱託社員という形で雇用され続けるケースが多いですが、ビルメンの場合は全く違う職種を定年退職して、その後に職業訓練などを経てビルメンを始める方が多いです。
これは何故なのか?
理由はビルメンの仕事に、以下のような特徴があるためです。
- 単純作業
- 身体への負担が少ない
- 給料が低い
それぞれの特徴について解説していきます。
ビルメンの仕事は単純作業が多い
ビルメンの仕事は単純な作業が多いです。
毎日決められたルートで建物内を点検し、チェックシートに状態を記入していく。
機器に不具合があれば、自分たちで修理するか、専門の業者を手配する。
なお、機器の不具合といってもそんなに頻繁に起きるものでもないため、暇な現場は本当にマッタリしています。
このような仕事なので未経験の中途入社でも簡単に馴染むことが出来る点が、定年退職後にする仕事と言われる所以です。
ビルメンの仕事は身体への負担が少ない
ビルメンは作業服こそ着てますが、ガテン系のように本格的に身体を使って仕事をするわけではありません。
むしろ楽な現場だと全く動かないので、建物内を歩いて巡回しないと運動不足になり逆に不健康なるくらいです。
こういった身体への負担が少ない点が、定年退職後にする仕事と言われてしまう原因だと思います。
もちろん忙しい現場もありますが、本格的な職人の仕事と比べれば緩い業務内容です。

少なくとも私が今まで働いてきた職場で経験した肉体労働は、誰でも出来るような作業ばかりでした・・・。
ビルメンは給料が低い
ご存知だと思いますが、ビルメンは給料が低いです。
給料が低いと、普通は生活していくことが困難になりますよね?
しかし、定年退職後に年金の受給資格を得た方であれば、公的年金+ビルメンの給料でゆとりのある生活が出来るようになります。
仮に年金受給前であっても、退所金を貰っていて貯蓄に余裕がある方も多いことでしょう。
ビルメン会社としても、従業員の生活を心配せずに安い給料で雇用出来るので助かるというわけです。
この給料の低さが定年退職後の仕事と言われる点であると言えます。
年収相場は上がっている?
さすがに定年退職後の方はわかりませんが、ビルメン業界全体の年収は上昇傾向にあります。
理由は人手不足や、国内のインフレが原因であると思われます。
そのため、これまでのビルメン=薄給のイメージは今後改善される可能性があります。

実際のビルメン現場の年齢層は?

それでは本題に入りたいと思います。
ビルメン現場の年齢層はどうなっているのか?
結論から言えば、20代の若い方も多く働いています。
系列系ビルメン会社であれば、毎年新卒の方も10名以上入社しています。
こちらは私が作成しているビルメンランキングでSランクに位置している東京不動産管理さんの新卒採用実績です。
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|
大卒、院卒 | 17人 | 26人 | 26人 |
短大卒 | – | – | – |
高専、専門卒 | 1人 | 1人 | 1人 |
(女性の人数) | 4人 | 9人 | 13人 |
毎年これだけの新卒が入社しています。
また第二新卒は含まれていないはずなので、さらに多くの20代が入社していることでしょう。
ちなみに東京不動産管理さんの全社員数は900名程度となっています。
余談ですが、女性の割合が多いことにビックリしました。
東京不動産管理以外の新卒入社状況が知りたい方は以下の記事をご覧ください。

私が勤務してきたビルメン現場の年齢層
私の勤務してきたビルメン現場の年齢層を、わかりやすく年齢別にわけて表にしました!
会社 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60超 |
---|---|---|---|---|---|
1社目(独立 常駐型) | 4人 | 2人 | 2人 | 0人 | 0人 |
2社目(独立 常駐型) | 2人 | 5人 | 1人 | 0人 | 0人 |
3社目(系列 巡回型) | 2人 | 3人 | 2人 | 1人 | 0人 |
4社目(独立 常駐型) | 0人 | 4人 | 0人 | 1人 | 5人 |
5社目(独立 常駐型) | 0人 | 5人 | 1人 | 0人 | 4人 |
6社目(系列 常駐型) | 人数が多すぎて把握できず。20~60まで幅広い年齢層が活躍。 | ||||
7社目(自社 常駐型) | 1→0人 | 2人 | 3人 | 2人 | 1人 |
合計 | 8人 | 21人 | 9人 | 4人 | 10人 |
いかがでしょうか。意外に20代や30代が多いと思いませんか?
もちろん、未経験中途入社の60歳超えの方もいらっしゃいますので、このように誰でも働くことが出来る点がビルメン最大のメリットであると言えます。
なお、6社目の系列系ですが、現場の規模が大きく年齢層を正確に覚えていませんので省略しました。
7社目は現在の職場のため詳細は言えませんが、社員が8名おり平均年齢は40代後半となっています。

今年新人が1名入社するも、すぐに退職してしまいました・・・
独立系・系列系問わずビルメンは若手から中高年まで幅広い年齢層の方が働けることが、この表からお分かり頂けるかと思います。

ネットのビルメンに高齢者が多いという噂は嘘なのか

先ほどご説明しましとおり実際の現場では20代の方もいるため、高齢者ばかり働いているという情報は嘘になります。
ただし、現場によっては定年退職して年金の足しに働いている方ばかりの現場があることも事実ですので、ネットの情報が完全に嘘ということもないですね。
例えば私が勤務していた4社目のビルメン会社は60歳超が5名在籍しており、年齢層がかなり高いですよね。
この現場は公共施設で業務内容もかなり楽でしたので、高齢者でも問題なく業務をこなせると会社から判断されていたのだと思われます。
とりあえず人数合わせのためにいるだけで、出勤してから一言も言葉を発しないで椅子に座ってる方までいましたからね。
ちなみにこの現場は30代も4人配属されています。
高齢者しか楽な現場に配属されないわけではないので、楽をしたいからビルメンを目指している方はご安心ください!
いずれにしても、他の職種と同じようにビルメンの年齢層も様々だということです。
ビルメンには結局どの年齢層が多いの?

私が今まで経験した現場や、応援業務で手伝いに行った現場、付き合いのあるビルメン会社の社員の方との会話などを総合して考えてみますと、実際の現場で働いているビルメンは30代が一番多いです。
私自身も30代になってからビルメンとして本格的に活動を始めたので、このくらいの年齢から始めるのが良いのかもしれません。
一昔前のビルメン業界だと、若手の新人が来た場合「こんな業界に若者が来たらいけない」などと現場の先輩から注意を受けるようなこともあったらしいですが、実際に若手もたくさん働いているため、時代が変わったんだと思います。
20代でビルメンを目指している方へ
ちなみに今回の話とは関係ないですが、20代でビルメンを目指している方にお伝えしておきます。
もし他にも候補となる仕事があるようなら、そちらを経験してからでもビルメンへ就職するのは遅くはないですよ。
例えば公務員やIT系など、年齢が若くないと目指せない業界はたくさんあります。
ビルメンは30代、40代になってからでも正社員として働くことはできますので、もう一度よく考えてからビルメンに就職するか判断してくださいね。
それでもビルメンに就職したいと思っている30代未満の方は、下記の記事を参考にビルメンの就職活動をしてみてください。

どのビルメン会社に入ればいいのかわからない方は、以下のビルメン会社一覧の記事で会社情報を確認することをおススメします!

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