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電験三種が易化?合格率の検証とCBT方式を解説【最新令和4年下期】

電験三種試験情報,第三種電気主任技術者

先日電験三種が易化したかもという記事をあげましたが、合格発表の結果を見る限りですと易化したのは間違いなかったようです。

関連記事:電験三種易化?【令和4年下期試験】

【令和5年8月20日追記】

電験三種の易化が確定したため、新しい勉強法の記事を書きました。気になる方は確認してみてください。数学が苦手でも電験三種は取れる資格になりそうです。

近年の合格率で一番高かかった回は2021年の11.5%でした。

しかし、今回の令和4年下期はなんと15.7%です。

これは誤差とかいうレベルではおさまらないくらいの開きです。

私がYouTubeで生配信していてるときも、今回の易化を受けて以下のようなコメントがありました。

電験三種の価値が落ちた・・・

ビルメン業界は電験三種持ちが当たり前になりそうだ

これからはエネ管や電験二種も取らないと駄目だな

というわけで、今回は過去の電験三種の合格率を紹介しながら、今後のビルメン業界における電験三種の価値について最終的な私の意見をお話したいと思います。

電験三種のことをよく知らない方は以下の記事をご覧ください↓

電験三種令和4年下期試験の合格率

先ほど少し紹介しましたが、最新の試験である令和4年下期の合格率から見ていきます。

前回の記事でも取り上げていましたが、やはり前回の理論は簡単だったようで合格率が24.6%と高いです。

さらに機械の合格率も高く28.4%と理論を超えています。

理論と機械は電験三種の科目の中でも難易度が高い部類に入りますので、この二つの科目の合格率が上がったことが全体の合格率を高めた可能性が高いですね。

そして全体の合格率は15.7%となっています。

合格率だけ見れば、宅建が難易度が高い回のビル管理士と同じくらいの合格率ですね。

ヘタ・レイ

宅建、ビル管理士は効率良く勉強すれば3~4か月で合格出来る試験です。

過去5回分電験三種試験結果と比較

過去5回分の試験結果と比較しました。

確かに今回の試験は合格率が高いですが、受験者が28,785人とかなり減少しているため、合格者の人数は令和3年とほぼ変わらない人数でした。

令和4年下期合格者数:4,514人

令和3年合格者数  :4,357人

ただし、令和4年から電験三種は年2回の試験になっているので、令和4年度全体で見れば4514人(下期)+2793人(上期)で7307人もの合格者が出ています。

ヘタ・レイ

このペースが続くとビルメン業界の電験三種所持率も徐々に増えていきそうですね!

最後に令和4年度の上期と下期全体を通して合格率を出してみます。

合格者の合計7307人(下期+上期)÷受験者全体の合計62571人(下期+上期)=11.6%となりました。

11.6%なら例年より少し高いくらいですかね。

しかし、令和5年からはCBT方式の試験が追加されるため、今後の合格率を予想するのは現時点では難しいですね。

全体合格率の推移

全体合格率の変化をグラフにしました。

グラフにしてみると今回の合格率の高さが際立ちますね。

ただし先ほども申し上げましたが、令和4年度全体(11.6%)で見れば合格率は例年より少し高いくらいであると言えます。

科目別合格者の推移

理論

理論は今回過去問から8問出たようで最も易化したと思われますが、グラフにしてみると普段から合格率にバラツキはあるようなので今回が当たり回だっただけかもしれません。

次回は難易度を上げてくる可能性もあるので、今回の試験が過去問から大量に出題されたからと言って油断しないほうが良いかもしれません。

電力

今回の電力は例年とほぼ変わらなかったみたいですね。

私が受験生だったとき電力だけは唯一難しいと感じませんでした。

電力って電験三種受験生にとって自信を付けるための科目だと思うので、今後もあまり難しくしないでほしいです。

ヘタ・レイ

しかし令和3年の合格率32.6%ってやばいですよね・・・。

機械

今回の試験で一番合格率が高かった機械の合格率推移です。

グラフで見るとアタリ回、ハズレ回が交互に来てますよね笑

このグラフを頼りに予想すると次回はハズレ回で激ムズ試験になりそうですが、次回からCBT方式が追加されるので20%台をキープしそうな気がしますね。

法規

グラフの結果を見ると法規は一定して難しい印象を受けますね。

法規って条文から問題を引っ張ってくればいくらでも新しい問題を作れますので、CBT方式になっても難易度が大きく変わらない可能性が高いと思います。

私が勉強していたときも、法規はどこまで勉強して良いかいつも不安でした・・。

受験者数の推移(電験受験者は減ってる・・?)

受験者数の変化をグラフにしました。

某掲示板で電験の受験者が減っていると書き込みを見たので気になっていたのですが、確かに年々減少傾向にあるようで、特に令和4年下期はガクンと落ち込んでいます。

しかし、今回大きく減ってるのは受験回数が年二回になったことも原因にあると思われます。

第二種電気工事士も試験が年2回実施になってから、1回あたりの受験者数は減りましたので、今回の電験三種も令和4年度の試験を上期下期両方受けた人を考慮したとしても、例年と同程度の人が試験を受けたのではないかと思われます。

コロナ以降の不安定な日本の情勢から、資格試験の受験者数は増えておりますので電験三種も引き続き高い受験者数を維持し続けると思われます。

CBT方式で受けるべきなのか?

★10/28追記:電験三種CBT方式については専用の記事を執筆しています。気になる方は以下の記事を読んでください。

今までの電験三種の試験は、毎年1回決められた受験日(夏頃)に試験会場に行って一斉に試験を受けるものでした。

しかし、令和4年度から試験が年2回(夏、冬)実施に変更され、さらに令和5年度からCBTという試験方式も導入されるようになるようです。

CBTは決められた期間内で好きな日、好きな会場を自ら選択して受験することが出来るようです。

今までは仕事で受験日に会場に行くことが出来ないという人もいたと思いますが、これからは期間内でに日にちを選べるので、そういった悲しい理由で受験が出来ないということが無くなります。

ビルメンはシフト勤務が多いため、日曜日必ず休めるわけではないのでとてお大きなメリットであると言えます。

デメリットもあって、CBT方式はパソコン画面に映し出された問題を解いていくことになるため、人によっては操作がおぼつかなかったり、普段の試験と違う環境で力を発揮出来ない人もいるかもしれないということでしょうか。

下記が令和5年度電験試験の日程です。

CBT方式の試験は上期ですと、7月6日~7月30日の期間の間で受験出来るようです。

ヘタ・レイ

受験可能な期間が約3週間あるので受験しやすくなりましたね!

CBT方式しか受験出来ないの?

CBT方式の試験が導入されたからと言って普通の筆記試験が受験できなくなったわけではなありません。

先ほどの試験の日程表を見て頂ければわかりますが、上期であれば8月20日(日)にペーパーで受けられる試験も開催されています。

もしCBT方式が不安ということであれば、申込みのときに筆記方式を選んで申請しましょう!

むしろ、初回の試験は様子見で筆記試験を選んだほうが確実だと思います。

CBT方式で電験三種は簡単になる?

別の資格試験ですが、基本情報技術者試験がCBT方式に近年変更されました。

その結果、例年20%台後半であった合格率が40%台まで上昇したようです。

ちなみに簿記2級もCBT方式の方が合格率が高いようです。

電験にも同様のことが起きるかどうかは結果を見てみないとわかりませんが、だいたい予想は出来ますね笑

ちなみに電験3種の公式ページで練習用のCBT用試験問題を何問か見てみましたが、過去に出題された問題と全く同じものが出ていました。

練習用の問題なので、あえて過去問から出している可能性もありますが、もし本試験でも同じように過去問の使い回しをするようであれば、筆記試験よりCBT試験のほうが簡単なのかもしれません。

以下の動画ではCBT試験を受けるメリットを話しています!

個人的にはCBT方式で受けたほうが確実に有利になると思っています。

電験三種はCBT方式で受けるべき!

令和5年度電験三種上期CBT試験の結果を受けて(追記)

令和5年上期のCBT試験を受けられた方のツイートを確認していますが、高得点で合格されている方の報告で溢れています。

過去問からの出題が多いようなので、下期以降の電験三種試験も同様の問題構成になると思われます。

まだ筆記試験の問題がどうなるかわかりませんが、CBTと差を付けてくるとは思えませんので、CBTと同様に過去問の焼き増し問題が出題されると予想できます。

私が電験三種を受験した頃は過去問と全く同じ問題が出る事は無かったので、確実に易化していると断言できます。

5年後、10年後もこの状態が維持される保証はありませんので、電験三種の取得を考えている方は今のうちに取得することをおススメします!!

電験三種が取得しやすくなることによるビルメンへの影響

前回も触れておりましたビルメンへの影響ですが、私はこの結果を見てもそんなに変化はないんじゃないかと思っています。

確かに令和4年度全体の合格者数は例年(約4000人)の1.8倍近くにはなっていますが、合格者全員がビルメンになるわけではないです。

電力会社や電気保安法人に就職する人もいるでしょうし、ただの資格マニアで一切関係のない仕事をしている人もいると思われます。

勿論これだけの合格者数ですので、今までよりもビルメン業界の電験保持者は増えますが、それが原因でいきなり資格手当が無くなったり、転職活動の際の電験の価値が落ちるなんてことはあり得ないと思います。

今までの試験が難しすぎただけで、現状でもビル管理士や冷凍1種とかと比べればはるかに難易度の高い資格だと思います。

まとめ(電験三種の価値は変わらない)

とりあえず令和4年下期の電験三種試験は、理論と機械に関しては当たり回だったと思われます。

しかし法規は難しかったようですので、今後も一部難しい科目を混ぜて合格率の調整をするのかもしれませんね。

もしくは一定数以上の電験三種保持者が確保出来たら、試験問題を難しくて合格者を絞ってくるかもしれません。

CBT方式も控えていますし先が読めないですが、電験三種は私の人生を逆転させてくれた素晴らしい資格なので、今後もその価値は変わらないと信じています。

なので電験の価値が落ちたと悲観しないで、現在電験三種の勉強をしている方は引き続き勉強を継続して令和5年の試験も頑張ってみてください!

↓電験三種を取得したら年収アップのために転職も考えましょう↓

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⇒ビルメンおすすめ転職エージェント5選

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この記事を書いた人

ヘタ・レイ(ビルメンYouTuber&ブロガー)
経歴:20代はニート・フリーター、その後ビルメンに転職して業界歴は10年以上
保有資格:電験三種、ビル管理士、行政書士、宅建士、電工一種、危険物乙4、消防設備士、2級ボイラー技士、2種冷凍機械、日商簿記2級、FP2級など。