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ビルメンの天敵はネズミ?きついけど害獣防除も仕事です。【閲覧注意】

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ビルメン未経験者の方だと、「ネズミ?」、「ハムスターみたいなもんでしょ。何か問題でも?」と思うかもしれませんが、本物のドブネズミを目の前にすると結構衝撃を受けます。

今回は、そんなネズミとビルメンがどのように関わっていくかお話をしたいと思います。

ちなみに、ネズミを処分するなどショッキングな内容も含まれていますので、苦手な方は読まないほうがいいです。

ネズミ捕りのイラスト

ネズミの種類

ビル管理士の試験勉強をすると、ビルに発生するネズミの種類を学習することになります。

具体的には以下のようなネズミが出てきます。

  • ドブネズミ(特徴:身体が大きい、しっぽが短め、高低差の移動は苦手、泳ぐのが得意)
  • クマネズ(特徴:身体は中くらい、しっぽが長い、高低差の移動が得意)
  • ハツカネズミ(特徴:身体が小さい、動きが機敏、警戒心が低い、泳ぐのは苦手)

ちなみに、ビルに発生しやすいのは、ドブネズミとクマネズミになります。

大きく成長したドブネズミは子猫くらいの大きさがあるため怖いです。

対策

基本的にはテナント内でネズミが発生した場合、入居しているテナントで防鼠業者と契約し、定期的にネズミの防除を行っていくことになります。

しかし、テナント内にネズミが侵入しているということは、共用部をネズミが移動手段として利用していますので、ビル側でも対策を取ることになります。

ネズミが移動経路として利用するのが、天井裏、床下、排水管、配管の貫通部などです。

防鼠業者は、こういった部分にネズミ用の粘着トラップを仕掛けて捕獲したり、ネズミが嫌がる匂いを発する忌避剤を設置してネズミを追い出します。

殺鼠剤は、天井裏や床下でネズミが死んでしまうと死体の回収が難しくなるため、ビル内ではあまり使われません。(天井裏でネズミが死んだら、ビル内に異常な悪臭が広がってしまいます)

私が経験したネズミエピソード

私は商業施設の勤務経験あるため、ネズミには何度も遭遇しています。

具体的には以下のようなものがありました。

➀盗み食い事件。

ビルにあるゴミ庫にネズミが侵入し、連日のようにゴミを食い荒らされました。

ネズミにゴミを漁られると、ゴミ袋の中身が散乱して大変なことになります。

周りをくまなく探したところ、天井のエアコン配管(冷媒管)の上に該当のネズミを発見しましたので、ホースの水を強めに当ててビルの外に追っ払いました。

➁機械室遊園地事件。

なぜか地下の機械室に設置している粘着トラップに、頻繁にネズミがかかるようになりました。

時にはトラップにかかってもがき苦しんでるネズミもいました。

いずれにしても、そのままにしておけないので粘着シートにかかったネズミは私が処分をしました。

まだ生きている場合は、シートを折りたたんで踏みつけました。(辛かったです・・)

その後、我々ではネズミの侵入経路を探すことが出来なかったので、定期メンテで入っているネズミ駆除業者に侵入経路を探してもらい、侵入経路と思わしき場所をいくつか穴埋めしてもらったところ、ネズミの侵入は止まりました。

駆除業者に、なぜネズミは食料もない機械室にくるのか聞いたところ、ネズミの個体によっては遊ぶ目的に侵入してくる場合もあるようで、機械室はあまり人が入ってこなくて安全ですし、配管などがたくさんあるため、人間にとっての遊園地のような感覚だから遊びに来てるんじゃないのかと言っていました。

私は遊園地が好きなので、それなら仕方ないなと思いました・・・。

③共用階段立てこもり事件。

商業施設での出来事です。

まだ施設の開店前に、建物入り口のエントランスからネズミが侵入し共用階段を器用に上っていき、階段踊り場に立てこもっていると店舗スタッフから連絡が入りました。

開店中にネズミがお客さんの前に出てしまうと大変です。

最初はネズミの近くにトラップを敷き詰めて、ネズミがトラップにかかるの待つという作戦を実行したのですが、なんと加速したネズミはトラップの粘着シートの上を強引に突破したのです。

開店時間も迫ってますし、仕方がないので棒で叩き潰す作戦に切り替えました。

何とか端っこに追い込んで、長めの棒で強烈な突きを当てたところ駆除することに成功しました。

残酷かと思うかもしれませんが、こういった仕事があるからお客さんたちは清潔なお店を利用出来ていますのでご理解ください。

他にもまだまだありますが、書ききれないのでこの辺にしときます・・・。

ネズミの嫌いなところ

先ほどまでの説明を読んでいただければわかると思いますが、ビルメンにとってネズミは脅威でしかないです。

一応、私が思うネズミの嫌いなところをあげますと、

  1. とにかく臭い。(獣臭なんでしょうか、何とも言えない匂いを発します)
  2. 色んなものをかじる。(ゴミ、配管の保温材、木製の扉など)
  3. びっくりする。(扉を開けた瞬間、大きめのやつがいると心臓が止まりそうになります)
  4. 繁殖力が強い。(繁殖しまくると何匹いるかわからないので、終わりのない戦いになります)

思いつく限りでもこれだけあります。

ちなみに、ネズミとゴキブリを比べた場合、私はゴキブリのほうが苦手です。

ネズミは人間から逃げるような動きをしてくれますが、ゴキブリの場合、飛んだり、人の方に向かってきたりなど動きの予測が出来ないためです。

最後に

今回書いた内容は、全ての現場で発生するわけではないです。

そのため、過剰に恐れる必要はないですが、ビルメンとして働く以上はネズミやゴキブリと遭遇する可能性があることは覚悟しておいたほうが良いです。

とりあえず、飲食店が入居しているビルはネズミに遭遇する可能性が高いと思っておいた方が無難です。

設備は壊れても直せばいいですが、生物は根本的な解決が難しく、ある意味一番厄介かもしれませんね・・・。

ちなみに防鼠業者との契約によっては、ネズミの駆除で何回緊急出動を依頼しても無料の場合もあるかもしれません。

しかし、私の勤務していたビルだと月一の定期点検以外で出動依頼をした場合、一万円以上取られてしまうので仕方なくビルメンが対処していました。

★以下の記事では、ビルメンに向いていない人の特徴をいくつか紹介しています。ネズミ以外にもビルメンの仕事をするデメリットはありますので、必ず確認しておいてください!

この記事を書いた人

ヘタ・レイ(ビルメンYouTuber&ブロガー)
経歴:20代はニート・フリーター、その後ビルメンに転職して業界歴は10年以上
保有資格:電験三種、ビル管理士、行政書士、宅建士、電工一種、危険物乙4、消防設備士、2級ボイラー技士、2種冷凍機械、日商簿記2級、FP2級など。