危険物乙種4類の勉強方法を大公開!独学一発合格に必要な勉強時間は?
【お知らせ】危険物乙4の勉強サイトを解説しました。一問一答の練習問題を中心に無料で公開していますので学習に役立ててください。⇒ヘタ・レイの危険物乙4学習サイト
ニートですが、危険物乙種4類を取得して社会復帰したいです。
効率の良い勉強方法ってありますか?
危険物取扱者乙種4類は年間20万人近くが受験している超人気資格です。
消防法による独占業務をもつ国家資格で、ガソリンスタンド、ビルメンテナンス会社、危険物を運搬するトラックなど就職先も豊富にあります。
人気資格なだけに様々な教材や勉強方法などが公開されていますが、無駄にお金を取るような悪質なものもあるので注意が必要です。
この記事では危険物乙4試験を効率良く勉強するための学習方法や最低限必要な勉強時間を紹介していますので、これから勉強予定の方は参考にしてみてください。
危険物乙4は簡単な試験ではありませんが、1万円以上の教材を購入したり特別な講習を受けるような試験でもありません!
危険物乙4試験の合格率は低い!
危険物乙4って簡単なイメージがありますよね。
たまに小学生が合格したなんてニュースで取り上げられることもあるため、誰でも受かるくらい簡単な試験と思われがちです。
しかし、意外にも危険物乙4の合格率は低いのです!
以下の表は令和になってからの危険物乙4の試験結果を表にしたものです。
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
令和5年度 | 175,215人 | 56,122人 | 32.0% |
令和4年度 | 223,009人 | 70,211人 | 31.5% |
令和3年度 | 234,481人 | 84,564人 | 36.1% |
令和2年度 | 200,876人 | 77,466人 | 38.6% |
令和元年度 | 221,867人 | 85,669人 | 38.6% |
上記表のとおり、危険物乙4の合格率は30%台となっています。
10人受験したら3,4人しか合格しないということです。
簡単な試験で無い事はこのデータから見ても明らかですよね!
最近は難易度が上がっているのか、合格率が低くなってるんですよね。
とはいえ、しっかり勉強した人は基本的に受かっていますで安心してください。
★危険物乙4試験に落ちた人の2chまとめ動画を作りましたので、簡単な試験ではないことを実感してください。
危険物乙4合格に必要な勉強時間は?
何時間くらい勉強すれば合格できるの?
資格の勉強を開始すると決めたら、真っ先に気になるのは勉強時間ですよね。
しかし、人によって能力に差がありますので、勉強時間にも違いが出てくるんですよね。
ですが、市販のテキストの分量や、一般的な合格者の勉強時間などから確実に合格可能な勉強時間を算出すると、合格に必要な最低の勉強時間は「約40時間程度」だと考えられます。
私が合格したときも40時間程度勉強しましたし、私の周りの資格保有者も1か月で40時間程度という人が多かったです。
しかし、これは正しい方法で学習した場合の時間なので、間違った勉強方法だともっと時間がかかる可能性が高いです。
効率良く短期間で合格したい方は、必ずこの記事を最後まで読んで学習方法のコツを掴んでください。
危険物乙4合格に必要な勉強時間は最低でも40時間!(正しい勉強法を実践した場合に限る)
危険物乙4の参考書・問題集はこれだけでOK
勉強方法を解説する前に、学習に必要な教材の紹介をします。
ちなみに、私はケチなのでなるべく教材にお金をかけないようにしています。
そんなコスパ重視の私がオススメする教材は、「公論出版の危険物乙4問題集」です。
この教材はテキストではなく問題集なのですが、解説がしっかりしているため、問題を解きながら答えに書かれている解説を読むだけで、テキストを読んでいるのと同様の学習効果があります。
ほとんどの人がこの1冊だけで合格しているコスパ最強の教材です。
間違った教材で勉強してしまうと、合格に不要な知識まで覚えてしまい効率が悪い上に、逆に合格に必要な最低限の知識が抜けてしまう可能性もありますので注意してくださいね。
★他の危険物乙4教材を確認したい方は以下の記事をご覧ください。(2種類くらいの本で勉強すると合格率がさらに上がります)
危険物乙4の試験は同じ問題が繰り返し出題されているので、多くの教材を使ってたくさんの問題を解いたほうが合格出来る可能性が高くなります。
とはいえ、まずは公論出版1冊を完璧に仕上げる事が最優先ですけどね!
危険物乙4の勉強方法「独学で合格可能」
次に公論出版の問題集を使った危険物乙4の勉強方法を紹介します!
ポイントは以下の3つで、これらを守って勉強すれば独学一発合格可能です。
それぞれについて詳しく解説しますので、必ず最後まで読んでくださいね。
単元ごとに学習!
危険物乙4の問題構成は大きく分けて以下の3つの単元に分かれます。
単元 | 内容 | 出題数 |
---|---|---|
危険物に関する法令 | 危険物に関する法令や、保管方法の基準などが出題されます。 危険物貯蔵所を点検する頻度は〇ヶ月に1回など、細かい数字を覚えなければならないため面倒ですが、暗記すれば得点できる問題が多いです。 | 15問 |
基礎的な物理学及び基礎的な科学 | 物質の燃焼や元素の性質などに関して、中学校の化学の授業で習うような問題が出題されます。 元から化学が得意な人は少ない勉強時間でも合格ラインまでもっていけますが、苦手な人でも時間を掛けて勉強すれば得点を伸ばせます。 | 10問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 主に4類の危険物の性質と、その危険物により火災が発生した場合の消火方法などが出題されます。 例えば「ガソリンは何度まで上昇すると自然に発火するか」といった知識が必要になり、単純に数値を暗記するだけでも得点を伸ばすことができます。 | 10問 |
それぞれ内容が全然違うんだね。
まず先にお伝えしておきますと「基礎的な物理学及び基礎的な化学」に関しては、学生時代に理系(物理や化学の分野)の勉強をしてきた人の方が有利になります。
しかし、残り2つに関してはおそらく学生時代に勉強してきた人はほとんどいないはずなので、理系出身であるかどうかは危険物乙4の勉強に大きな影響は無いです。
以上を踏まえて具体的な勉強方法を説明します。
まず、それぞれの単元のボリュームは同じくらいになっているので、勉強するときは各単元ごとに8割程度覚えてから次の単元に移るようにしてください。
中途半端な状態で勉強の範囲を広げても、なかなか知識が定着せず非効率です。
小・中学校の勉強って国語・算数・理科・社会のように複数の教科を同時に勉強していましたよね。
あれってそれぞれが全く違うことをやっているから結局どれも中途半端になってしまって覚えにくくなかったですか?(義務教育だから仕方ないのですが・・)
例えば算数だけを1か月ガッツリ勉強したら、算数だけは物凄い伸びるはずです。
危険物乙4の勉強も同じで、3つの単元には共通する知識が多少あるものの勉強内容は別物となっています。
そのため、それぞれの単元を国語、算数、理科みたいな感じで別の教科と考えて、1つの単元を仕上げてから別の単元にうつるイメージで勉強すると効率良く勉強できます。
とにかく問題を解く!
以下の画像は公論出版の危険物乙4問題集の中から抜粋したものです。(出展:Amazon)
この本の構成は、分野ごとに概要を説明するためのテキスト部分から始まり、次に過去問題、最後に解答・解説があります。
- テキスト
- 過去問
- 解答・解説
全ての単元はこの繰り返しになっているので、まずはテキストの部分を軽く読んで概要をつかみ、すぐに過去問題を解きます。
当然ですが、テキストを軽く読んだだけでは過去問題は解けないので、わからない場合はすぐに解答を見ます。
わからないからといって絶対に長考しないでください。
初見問題なので解けなくて当たり前です。ここで長考してしまうと効率が悪くなります。
なお、問題を解く際は解答に書かれている解説も一緒に読んでください。
解説を読む作業はとても重要です!
これによりテキスト学習と同じ効果が得られます。
単元ごとに全部の問題を解き終わったら、また同じ問題をイチから解き始めます。
同じ日に同じ問題に挑戦すれば、今度はいくつかわかる問題があるはずです。
わかる問題であっても、もう一度解説を読みます。あとは、これの繰り返しです。
おそらく最初は解説を読んでいてもチンプンカンプンですが、何度も繰り返し同じ問題に挑戦することで、解説の意味もわかるようになってきます。
2回目以降に問題を解くときは、少し考えてから解答を見るようにしてください。
記憶を思い出そうとする行為が大事です。
正答率が8割を超えたタイミングで次の単元にうつりましょう。
新しい単元でも同じ要領で勉強します。
テキストを軽く読んでから、問題をひたすら解いてください!
3つの単元が全部終わったら、最初の単元に戻ってまた問題を解きます。
このときですが、少しその単元の勉強から離れていたので、おそらく8割未満の正答率になる可能性が高いです。
そのため復習のつもりでもう一度やりこみます。
この時点で問題が解けない場合はすぐに答えを見ないで1,2分程度考えてみましょう。
これを何度も繰り返して、最終的に正答率が90%以上になるようにしてください。
また、何度も間違える問題にはチェックを付けておきましょう。
それが自分の苦手分野になるので、試験直前期になったら重点的に学習する必要があります。
勉強開始直後から分からない問題にチェックを付けたり付箋を貼りまくる人がいますが、そんなことしてたらテキストが付箋だらけになってしまい、何が重要なのかわからなくなってしまいます。
わからない問題は諦める!
人間の能力は平等ではありません。
勉強を進めていると、どうしても理解できない問題が出てきます。
そんな時は、潔くその問題は諦めて捨てましょう!
危険物乙4の合格点は、全体の60%正解していればOKです。
100点を取る必要は無いので、わからない問題を理解するために時間を使うのは非効率です。
それよりも確実に取れる問題を増やすことに専念しましょう。
先ほども説明しましたが、最終的に公論出版に掲載されている問題が90%以上解けるようになっていれば、本番では7~8割は正解できるはずです。
危険物乙4の勉強で大切なこと
危険物乙4の勉強に限らないことですが、何事も継続するのって大変ですよね。
とくに資格の勉強に関しては、基本的にインプット(テキストや解説で覚える)、アウトプット(過去問題を解く)の繰り返しになるので、単調な作業過ぎて飽きやすいです。
ここでは危険物乙4の勉強に飽きないための工夫をいくつか紹介します。
既に勉強を開始している方も、これから始めようとしている方も是非実践してみてください!
試験日を決めて短期決戦にする
危険物乙4の試験は年に何回も実施されているため「いつでも受験出来るしノンビリ勉強するか」という思考で挑戦する人が多いです。
しかし、これではダラダラと勉強してしまい全く勉強が捗りません。
先ほども紹介しましたが、危険物乙4の合格に必要な最低の勉強時間は約40時間程度です。
この時間を確保できる日数を逆算して、試験日を決めて勉強を開始してください。
試験日が決まっていれば気持ちも焦りますので、勉強にも集中できるはずです。
自分を追い込むためにも最短の試験日で応募するのがベストです!
試験日はこちらで確認できます【外部リンク】
教材を買い過ぎない
危険物乙4の勉強に必要な教材は、先ほど紹介した公論出版1冊で十分です。
複数の本を買って勉強しても、どれも中途半端に終わってしまうため、1冊だけを完璧に仕上げるようにしてください。
公論出版1冊だけなら2000円もしませんしコスパも抜群です。
資格はお金をかければ受かるというものでもないので、正しい教材を使い適切な勉強方法で学習することが合格への近道です!
某通信講座とかに1万円を支払ったりするのだけは絶対にやめましょう。
市販の教材をもう一冊くらい買って勉強しておくと合格の可能性が上がりますが、時間的に厳しい場合は公論出版だけで十分です。
【関連記事】危険物乙4のオススメ教材
スキマ時間を有効に使う
勉強方法の項目でも紹介しましたが、危険物乙4の学習は「過去問を解く」+「解答に書かれている解説を読む」ことが重要です。
ちなみに危険物乙4試験では計算問題も少し出題されますが、それ以外の分野については紙とペンが無くても勉強可能です。
ということは、基本的に椅子や机がなくても出来ますよね。
例えば、通勤や通学途中の電車、仕事の休憩時間、夜寝る直前のベッドの中など・・・。
こういった隙間時間を使って学習することで、忙しい人でも勉強時間の確保が出来るはずです。
私だけかもしれませんが、いつもと違った環境で勉強するほうが飽きも来なくて捗る気がします。
いずれにしても机や椅子がなくても勉強は出来ますので、隙間時間を有効に使って勉強してみてください!
危険物乙4の短時間合格情報に騙されない!
危険物乙4の情報を調べると、3日や1週間で合格しましたなど短時間の勉強で合格した口コミを見かけませんか。
確かに乙4は資格試験の中では難易度は低いですし、マークシート方式なので適当にマークしても正解することもあるため、短期間の勉強で合格出来る人もいるかもしれません。
しかし、この記事で紹介している公論出版の教材は400ページあります。
400ページの教材を3日で勉強できるわけないですよね。
何も考えずに読むだけなら可能かもしれませんが、内容まで覚えることは絶対に不可能です。
短時間合格をネットで吹聴している人は、マークシートで適当に書いた答えが運良く当たった人や、自社の高額な教材を売りたい業者だけです。
400ページもあるのですから短時間での合格なんて無謀な挑戦だけは絶対にしないようにしてくださいね!
原付の免許みたいに3日で合格させる予備校みたいなのもありますが、100%合格は絶対に厳しいです。
繰り返しますが400ページのテキストを3日で勉強するのは不可能です!
正しい勉強方法で危険物乙4を攻略してください!
この記事では危険物乙4の勉強方法を紹介しました。
必要な勉強時間に個人差はあれど、危険物乙4はどんな人でも合格出来る試験です。
この試験に落ちている人は「乙4=簡単な試験」というネットの情報を鵜呑みにして、合格するために必要な勉強時間を満たさずに試験に挑んだ人が多いはずです。
勉強に不慣れな人にとって1か月近い勉強は大変ですが、長い人生の中で考えればわずか1か月です。合格すれば一生有効な資格なので、手を抜かずに最後まで頑張って勉強しください!
なお、ここで紹介した内容は資格の勉強において大切な事ばかりですので、今後の資格試験でも常に意識しながら勉強してみてくださいね!
問題集の暗記は大変ですが、資格の試験では結局これが一番効率が良いです。
★資格の勉強で大事なことをまとめた記事を書いてますので良かったら一緒に読んでみてください。
★以下の記事ではKindle Unlimitedを使って資格の教材代を節約する方法紹介しています
★同じ消防試験研究センターで実施している試験で消防設備士というものがあります。こちらもオススメの資格なので、危険物乙4合格後に挑戦してみてはいかがでしょうか!
ディスカッション
コメント一覧
ありがとうございます。
ただいま無資格の状態で絶賛危険物乙4の勉強をしているところです。
このページの勉強法を参考にさせていただきます!
コメントありがとうございます。ビルメンの資格は基本的にこの方法で取得できます!まずは危険物で勉強に慣れていくといいですよー
ありがとうございます!
ヘタ・レイさんのブログはいつも参考にさせていただいております
ありがとうございます。
参考にさせて頂きます。