第三種冷凍機械責任者(3冷)の勉強方法を公開!独学一発合格に必要な勉強時間は?
この記事ではビルメン4点セットの一つである「第三種冷凍機械責任者」の勉強方法について紹介します。
ちなみに、冷凍機械責任者は「冷凍機」という設備の運転・管理に必要な資格なのですが、扱える冷凍機の能力により、第一種、第二種、第三種とランクがわかれています。
その中でも第三種は難易度の低い資格なのですが、ビルメン4点セットの中では最難関の資格であると言われており、しっかり勉強した人でも落ちてしまう場合があります。
そのため、確実に合格するためには「正しい勉強方法」を知ることは勿論ですが、「適切な勉強時間を守る」ことも重要です。
この記事さえ見れば勉強方法は完璧です!
★冷凍機械責任者について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
私は冷凍機械責任者に独学で一発合格しています
この記事で私の事を知った方もいると思いますので簡単に自己紹介しておきます。
私の最終学歴は偏差値42の底辺普通科高校で、しかも20代の大半をニートで過ごしてきました。
20代中盤、このままではまずいと気づき、ニートの社会復帰にオススメの職業でもあるビルメンに転職することを決意しました。
今回紹介する第三種冷凍機械責任者はビルメンの入門資格となっており、毎年多くのビルメンが受験しています。
ちなみに、冷凍機械責任者はランクごとに受験資格が無いため、いきなり上位の2種や1種を受験することも可能です。
私は何度も受験料を払うのは勿体無いと思い、いきなり2種を受験して一発合格しています。
とはいえ、2種の勉強をするにしても3種の知識は必要なので、3種のテキストや過去問を購入して勉強をしていますが・・。
この記事は3種の勉強方法の紹介ですが、2種にも流用可能な方法なので、いきなり2種を受験する予定の方も是非ご覧ください。
以下は私の保有資格で、行政書士以外は全て独学で一発合格です。
- 第二種電気工事士
- 第一種電気工事士
- 第三種電気主任技術者
- 建築物環境衛生管理技術者
- 危険物取扱者乙種4類
- 二級ボイラー技士
- 第二種冷凍機械責任者
- 宅地建物取引士
- 行政書士日商簿記二級
- 消防設備士乙種4,6,7類
- 2級FP技能士
底辺だった私がここまで資格を取得出来た理由は、やはり正しい勉強方法が出来ていたからだと思っています。
皆さんもここで紹介する勉強方法を実践して頂き一発合格を目指してくださいね!
底辺目線で勉強方法を紹介していますので、誰でも実践できる内容になっています!
第三種冷凍機械責任者(3冷)の難易度や勉強時間は?
次に第三種冷凍機械責任者の難易度や、合格に必要な勉強時間を紹介します。
まずは難易度を表す指標として合格率を確認してみましょう。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 |
令和5年 | 7,891 | 3,146 | 39.9% |
令和4年 | 8,305 | 1,890 | 22.8% |
令和3年 | 9,858 | 3,996 | 40.5% |
令和2年 | 7,541 | 1,383 | 18.3% |
令和元年 | 7,908 | 2,565 | 32.4% |
上記は令和元年から5年までの合格率で、平均すると合格率30%前後となっています。
合格率30%前後なら簡単そうに感じますが、令和2年は18.3%ですし、令和4年も22.8%なので難易度にバラツキがあることがわかります。
簡単な回と難しい回が交互に来ている感じですね。
なお、ビルメン4点セットを全て揃えている人の話を聞いても、3冷の難易度だけ頭一つ抜けているという意見が多いです。
※個人的には試験が2回(筆記・実技)ある電工二種の方が難しいと思っていますが・・。
とはいえ、全科目60%以上正解出来れば合格なので、運悪く難しい回に受験したとしてもしっかり勉強すれば必ず受かる試験です。
何時間くらい勉強すればいいの?
知識ゼロの状態から始めると仮定した場合、60~100時間程度勉強すれば合格可能です!
第三種冷凍機械責任者合格に必要な勉強時間 |
60~100時間 |
3冷は年に1回しか試験が実施されないため、確実に合格したければ100時間くらい勉強すると良いでしょう。
第三種冷凍機械責任者(3冷)の参考書・問題集はこれだけでOK
第三種冷凍機械責任者の勉強に必要な教材は以下の2冊です。
上がテキスト、下が過去問集になっており、テキストで試験範囲の全体像を掴み、過去問で試験に合格するためのテクニックを磨きます。
なお、ビルメン資格の中には過去問の勉強だけで合格出来るものも多いですが、冷凍機械責任者試験に関しては過去問と全く同じ問題が出ないため、冷凍機の仕組みなどを理解しないと本試験で得点することが難しいです。
そのためテキストは必ず購入したほうが良いです。
両方買っても6000円ちょっとなので、確実に資格を手に入れるために購入しましょう!
通信教育だと何万円もかかるので、市販教材で合格出来るなら安い物です。
第三種冷凍機械責任者(3冷)の独学勉強方法
それでは第三種冷凍機械責任者(3冷)の勉強方法を紹介します。
オススメの勉強方法は、科目を分けて勉強することです。
第三種の場合は「保安管理技術」と「法令」の2科目が出題されますが、それぞれの内容は全く違います。
そのため、2つの科目を一気に勉強するのではなく、保安管理技術を完璧にしてから、法令の勉強を始めるほうが効率良く覚えることが出来ます。
なんで別々に勉強した方が効率良いの?
人間の脳は同じことを繰り返すと習慣化して記憶が定着しやすいです。
保安管理と法令の内容がかけ離れているので、それぞれを集中的に勉強した方が脳に定着しやすいってことですね!
次に勉強の順番ですが、まずは保安管理技術からの学習がオススメです。
保安管理技術では、冷凍サイクルや様々な冷凍機の特徴などを理解する必要があります。
まず最初に先ほど紹介したテキストの「保安管理技術」の部分だけを2周くらい読んでみてください。
その後は過去問に挑戦するのですが、おそらくテキストを2回読んだだけでは過去問を解くことは出来ないと思います。
わからない場合は過去問に掲載されている解説を読み込み、解説を読んでも理解出来ない部分はテキストで補填してください。
なお、私がオススメしている過去問は全部で9年分掲載されており、最低でも全ての問題を3周は繰り返してください。
過去問を3周するころには、ある程度理解出来ているはずなので、苦手な問題だけをピックアップしてさらに繰り返します。
「保安管理技術」の過去問を8~9割程度理解したら、「法令」の勉強に移ります。
法令は単純に暗記するだけで得点できますので、テキストを軽く1回読んだたらすぐに過去問を解き始めましょう。
こちらも過去問に書かれている解説を読みながら、理解出来ない部分はテキストで補填していけばメキメキと実力が上がって行きます。
法令に関しても過去問を何周か解いて8~9割程度理解出来たら、今度は「保安管理技術」と「法令」を通して過去問を解きます。
ここからは苦手分野を無くすことを意識しながら、9年分の過去問の正答率が100%になるまで繰り返し勉強します。
9年分の過去問を解説も含めて100%理解出来ていれば、まず落ちることは無いと思われます。
「勉強したのに試験に落ちた」という人は、過去問を100%理解するまで勉強出来ていなかったり、少ない年数(5年分)しか過去問をやらなかった場合が多いです。
正しい勉強方法と、適切な勉強時間を守りさえすれば3冷は必ず合格出来る試験です!
- 必要な勉強時間は60~100時間
- 「保安管理技術」と「法令」は別々に別々に勉強する
- 過去問は9年分を100%理解するまで解く
まとめ「第三種冷凍機械責任者(3冷)は独学で合格可能です!」
この記事では第三種冷凍機械責任者(3冷)の勉強方法について紹介しました。
3冷はビルメン4点セットの中でも苦戦する人が多く、難関試験だと思います。
また、仮に取得出来たとしても、冷凍機の資格を必要する現場が少なく活かせる機会が少ない資格でもあります。
そのためモチベーションが保てないかもしれませんが、この資格を応募条件にしているビルメン求人は今でもありますし、資格を持っているだけで手当を毎月支給してくれる会社もあるので、ビルメン業界で長く働くつもりがあるなら取得しておいて損はありません。
また、ビル管理と似たような職種である地域冷暖房の運転オペレーターにも、3冷があれば応募しやすくなったりします。
地域冷暖房も現場ガチャはありますが、ビルメンと同じように維持管理の仕事なのでマッタリしている場合が多いです。
【関連記事】地域熱供給(地域冷暖房・DHC)の運転管理って楽なの?
冷凍機械責任者の資格が必要な物件は減少しているとはいえ、まだまだ必要としている職場はありますので、ネットの情報に惑わされず頑張って勉強してみてください!
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