退職代行サービスについて「退職のプロ」が調べてみた!【弁護士、労働組合、民間】

  • URLをコピーしました!
キヨシ

仕事行きたくないなぁ・・・
明日から行かなくて良くなる方法ないですか?

仕事がつらく辞めたくなることってありますよね。

本来であれば自分で辞める事を伝えて円満に退職するのが理想です。

しかし、様々な事情で円満退職が難しいケースもあると思います。

というわけで、今まで何度も転職を繰り返して来た「退職プロ」の私が、「自分で出来る退職方法」の紹介と、諸事情で円満退職が難しい人のために「退職代行サービス」について解説したいと思います。

退職方法で悩んでいる方は参考にしてみてください。

あわせて読みたい
これがビルメン渡り鳥だ!転職しまくりの汚い職歴を公開します! この記事では、転職をしまくってきた私の恥ずかしい職歴を紹介していきたいと思います。 職歴に関しては、私のYouTube初投稿の動画でも紹介しております しかし、その時...
目次

退職代行サービスとは?

近年、退職代行サービスを利用する人が増えています。

退職代行サービスとは、その名の通り、『退職を代行してくれる(退職の意思を会社に伝えてくれる)サービス』です。

退職代行の歴史は意外に古く、約20年前から『ニコイチ』が電話代行を行っており、2017年からは、『EXIT』が退職代行としてサービスの提供を始めました。

その後多くの退職代行サービスが誕生し、現在は100社以上あるのだとか。

では、どういった会社が退職代行サービスを提供しているかと言うと、一般企業や労働組合、行政書士に司法書士、弁護士等の様々な会社、士業が参入しています。

私自身も行政書士の資格を所持していますので、誰がどういったサービスを行うのか、退職代行について調べてみました。

退職代行サービスを紹介するニュース番組が爆増

テレビのニュースでも退職代行が取り上げられる事が増え、今年は爆発的に知名度が高まりました。

それと同時に、退職代行を利用する心理的なハードルが下がって更に依頼する人が増えているのかもしれません。

今回ご紹介する動画は、TOKYO MX news FLAGが退職代行サービス「モームリ」を取材したときのものです。

【下のリンクからそのまま再生できます】

モームリではGW明けから退職代行以来が殺到したようで、サービスの需要が急激に高まっていることがわかります。

「自分で言えばいい」という方もいるとは思いますが、ブラック企業に長く勤めてなかなか辞めると言い出しにくかったり、辞められたとして「有給消化は出来るのか?」「未払いの残業代を支払ってもらえるのか?」等自分で交渉するのが難しい場合には、お金を払ってでも解決してもらいたいという気持ちはよくわかります。

生きるために働いているのに、働けない状態になったら意味がないですからね。

ただ、配属ガチャが外れたからと言って1日で退職代行を使うのはお金がもったいないような気がします・・・。

3形態の退職代行サービス

退職代行サービスは大きく分けて3つの形態があります。

  • 民間業者
  • 労働組合
  • 弁護士

行政書士や司法書士も参入してるとは書きましたが、交渉や訴訟まで請け負えるのは弁護士のみなので、行政書士と司法書士は出来る事に制限があります。

それぞれどういった違いがあるのか、比較してみます。

民間業者労働組合弁護士行政書士司法書士
会社への代行連絡
退職手続きサポート
会社との交渉××※1△※2
訴訟対応××××
価格安い安い~普通高い安い高い
※1 交渉は出来ないが、代わりに退職届を作成したり、未払い賃金請求書の作成は出来る。
※2 未払い賃金は140万円までは請求できる。

基本的に、会社との交渉は弁護士しか行ってはいけません。

弁護士資格を持たない者が報酬を受け取って交渉する事は、「非弁行為」と言って違法行為なのです。

では労働組合はなぜOKかというと、そもそも労働者には使用者(会社)との団体交渉権があり、使用者は交渉に応じる義務があります。
労働者が団結して労働組合を結成し、団体(組合)で交渉する権利という事ですね。
で、労働組合の退職代行は、利用者は一時的に組合員となり、組合が団体交渉をしてくれるようです。

つまり、交渉が必要なら労働組合か弁護士、交渉が必要ないなら民間業者というように使い分けをすると良いと思います。

ヘタ・レイ

私が持っている行政書士では交渉が出来ません・・。

交渉が必要ない場合と必要な場合

退職代行サービスは交渉が必要な場合とそうでない場合とで、依頼する先が変わってくるのがお分かりいただけたかと思います。

料金も違いますし、出来れば費用は抑えたい所ですね。

交渉が必要ない場合

交渉の必要がないのは、以下のような場合です。

  • 辞めると伝えられればそれで良い
  • 有給消化について話し合う必要がない(そもそも有給がまだない)
  • 未払いの残業代がない
  • 未払いの給料がない

「辞めます」と退職代行会社に連絡をしてもらい、それをすんなり会社側が受理してくれたら特に交渉の必要もなくスムーズに退職できます。

まともな企業であれば未払いの残業代や給料もないでしょうし、有給消化も出来ると思います。

交渉が必要な場合

逆に、交渉が必要な場合は以下のような要求がある時です。

  • 有給消化に交渉の必要性がある
  • 未払いの残業代の請求をしたい
  • 未払いの給料の請求をしたい
  • 退職金の請求をしたい
  • セクハラ・パワハラの損害賠償を請求したい

会社側がブラック過ぎて、「辞めるなら有給使わせないぞ」と言ってきたり、「懲戒解雇にして退職金を出さないようにしてやる」と辞めないように脅してきたり、サービス残業当たり前で未払いの残業代があったり、給料を支払わなかったりと個人ではどうにもならないけどどうにか権利を勝ち取りたいという方は、交渉込みの退職代行サービスが良いです。

まぁここまでひどくなくても、「こじれそうな気がする、大丈夫かな」と思ったら、交渉も出来る退職代行サービスに依頼するのが良いでしょう。

損害賠償を起こされそうな場合

そして、あんまりないとは思いますが、「辞めると伝えたら損害賠償を起こされるんじゃ・・・」という激ヤバ企業にお勤めの場合です。

もしくは企業がヤバくなくても、自分が担当している仕事が自分しかわからないのに引き継ぎしないで会社が大損失を出したり、何か高価な貸与品を返さなかったり破損したり、機密事項を持ち帰った挙句に漏洩してしまったり、何かやらかしたから逃げるように退職という事であれば、損害賠償請求を絶対されないとは言い切れませんよね。

そういった心配があるのであれば、最初から弁護士に依頼するのが一番の近道だと思います。

ヘタ・レイ

特徴や価格、サービスを比較してご自身に合った所を選んでくださいね。

オススメの退職代行サービス2選

以上を踏まえて、100社以上あると言われる退職代行サービスから、実績があって安心感のある会社を3つ厳選しました。

相談はいずれも無料なので、気になったら相談してみてくださいね。

価格重視で選ぶなら【退職代行辞スル】で決まり!

退職代行辞スルは、日本労働改善ユニオンと提携し、弁護士が監修している退職代行サービスです。

『退職代行辞スル』とは・・・

  • 相談だけなら完全に無料
  • 料金は後払いOK
  • LINEで24時間連絡OK
  • 即日退職可能
  • 当日の朝でもOK(目覚めたら出社したくないってこともありますよね)
  • 料金は一律、正社員22,000円、パート18,000円と業界の中でも低価格
  • 万が一退職できなかった場合には全額返金保証

利用者からは「LINEのみのやり取りで楽に退職できた」という声がたくさん寄せられているようです。

22,000円で嫌な仕事から解放されるなら安いモノですよね!

会社とこじれまくっている方は弁護士対応一択!【弁護士法人みやび】

『弁護士法人みやび』は、もちろん本物の弁護士が退職を代行してくれます。
ですので、どんなトラブルがあっても任せておけば大丈夫という安心感があります。

弁護士は交渉のプロですので、例えば他社には断られたようなこじれたケースでも対応してもらえて、まさに最後の砦と言えますね。

弁護士法人みやびとは・・・

  • 弁護士が代行してくれるので、有給消化や未払い賃金、退職金の請求&交渉が可能
  • 損害賠償請求も対応可能
  • LINEとメールで24時間いつでも無料相談OK
  • 即日円満退職OK、直接のやり取りは一切なし
  • 料金は、着手金55,000円、残業代・退職金請求の回収額の20%、郵送料等の実費がかかります。
  • 出社なしの引継ぎ&私物引き取りも可能

他の会社だと私物の引き取りなんかは送ってくれるようお願いするしか出来ないみたいですが、みやびでは引き取って来てくれるようです。これはありがたいですね。

金額は高いですが、有給消化や未払い賃金の請求をしてもらえるだけでなく、万が一訴訟を起こされても対応してもらえるので安心です。

さすがに訴訟を起こされる事はあまりないケースかもしれませんが、「もしかしたら・・・」という心当たりがある方は弁護士に依頼する事をオススメします!

退職代行を使わないで自分で辞める方法

退職代行サービスを使うとなると、一番のデメリットは何と言っても料金がかかる事です。

そこで、自分でも出来る退職の仕方をお伝えしたいと思います。

ま~辞めるだけなので難しい事はないのですが、改めてお伝えしますのでお金がない方は頑張って欲しいと思います!

直接上司に言う

一番目に思い浮かぶのがこれだと思います。

ですが、なかなか言いづらいとか、言っても引き留められるという方も多いようです。

では、どうすればよいのか?答えは簡単です。

勇気を出して言う!引き留められる前に「〇月〇日で辞めるので、この日から有給消化に入ります!!」と言う!

これに尽きます。

普通の会社ならそれで通ります。辞められます。

例えば人手不足だとしても、「じゃあその前に誰か雇ってください」と言いましょう!

人手不足なのは会社の責任であって、働く側の問題ではありませんので気にする必要はありません!

それでも退職の手続きをしてもらえないのであれば、退職代行を使いましょう。

ヘタ・レイ

退職者が出ることは会社にとって当たり前のことです。
辞めたとしても、何十人、何百人といる退職者の一人に過ぎません。
そういう気持ちでいれば勇気が出てきませんか?

電話で辞める

退職代行サービスがやってる事を自分でやります。

会社に電話をかけて2週間後に辞める事を伝えるだけなので簡単なのですが・・・その後出社するのかしないのかで気まずさが段違いです。

入って間もなくてまだ必要人員の数に入っていないなら、それでもOKな場合もあると思います。

ポイントは制服などの貸与品を会社に置いて来ることです。

返却のために会社に来いと言わる心配が無くなります。

ヘタ・レイ

私は、正社員を4日で退職した時は、電話連絡のみで辞めたことがあります!
誠意を持って伝えることが大事です。

手紙を送る

ここまで来ると、もう行く気がない方向けです。

入ったばっかりだけどすぐに辞めたい人や、何度辞意を伝えても辞めさせてくれないブラック企業への最終手段です。

方法はシンプルで、退職届を自分で作成して郵便で本社に送るだけです。

普通の会社であれば、直属の上司などから電話がかかってきますので、そのまま辞めたい意思を伝えれば辞めさせてもらえると思います。

その後は、貸与品などを返送して終わりです。

ただし、相手がブラック企業だと、手紙を受け取っても辞めさせてくれなかったり、家まで押しかけてくる可能性もあります

何度も電話が鳴るのも嫌ですし、家まで来られたらパニックになりそうですね・・・。

そのため、この方法は普通の会社以外では使わない方が良いと思います。

ヘタ・レイ

私が勤務していた現場では、入社2週間くらいの人が無断欠勤→上司が電話しても出ない→「辞めます。私物は処分しておいてください」という手紙が来て退職になった人がいました。
上司は「なんで俺が片付けなきゃいけないんだ」と言いつつ、入社したての人だったので深追いはしていませんでした。

バックレる

パートやバイトで責任も何もないのに、人手不足を理由に辞めさせてもらえない、パワハラを受けている、とかの事情があれば、バックレたとしても致し方ないと思います。バックレをしなくてはいけない職場に問題があるのです。

もし有給が残っているなら使い切ってからが良いとは思いますが、辞めさせてくれない所は有給も使わせてくれないと思うので、残った有給の日数分の給料と退職代行に払う料金を天秤にかけて、お得な方を選ぶと良いかもしれません。

有給は権利なのに使わないまま退職するというのは悔しいですけどね・・・。

とはいえ、追い込まれていて「もう出社したくない!」という場合にはバックレという方法もありますので、精神を病む前に考えてみてくださいね。

※バックレを推奨してるわけではありません。可能であれば次のシフトが出る前に辞める事を伝えましょう。

ただし、社会保険に加入している場合には、会社側の手続きが必要になりますから、例えバックレたとしても何らかの形で退職する旨を伝えなければいけません。

ヘタ・レイ

高校生のアルバイトとかであればバックレても何とかなりますが、フルタイムの仕事は基本的にバックレは辞めた方がいいですね。
何かの事件に巻き込まれたのではと会社が心配して、鬼電や家まで押しかけてくる可能性もあります。

まとめ

誰にでも職場を選ぶ権利があり、当然退職の権利だってあります。

会社側は労働者を辞めさせない権利はないので、しっかりと退職の意思を伝えれば大丈夫です。

「引き留められる」「人手不足だから辞めさせてもらえない」というのも、「もう辞めちゃうの?残念だな」「人手不足だし頼むよ~」くらいの事を自分自身が大げさに受け止めている可能性もあります。

本当に会社は辞めさせないようにしているのか、一度振り返ってみてください。

もしかしたら、「それでも決めた事なんで」と言えば受け入れてくれるかもしれません。

それでもどうしても言えない人や、今時有り得ないくらいのブラック企業で色々と回収したい人は退職代行に頼るのも一つの手段です。

辞められなくて困っている人は、「最悪、退職代行がある!」と思えば気が楽になりますよね。

今は人手不足で転職も当たり前の時代ですから、あまり思い詰めないで欲しいなと思います。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次