ビルマネへキャリアアップ?ビルメンとの違いは?転職して高収入を目指す!
ビルメンに転職出来たのは良いけど、トイレの作業とか汚いからしたくないなぁ。
転職したいけど、せっかくビルメン資格も取得したし勿体無いですよね・・。
汚い作業は回数をこなせば慣れてくるのですが、それでも嫌な人はいますよね。
そういった方にはビルマネへキャリアアップという手もありますよ!
ビルメンと違い、対人業務がある程度出来ないと厳しいですが、現場作業はほぼ無くなりますのでホワイトカラーの仕事が出来ますよ!
ビルメンの仕事をしているとビルマネという名称を頻繁に聞くことがあります。
ビルメン界隈での認識として、ビルマネはビルメンと比べ、事務作業が多くコミュ力も必要だけど年収は高いだと思います。
この記事では具体的なビルマネの仕事や、ビルマネに向いている人の特徴などを解説致します。
就職先の候補としてビルマネを考えている方や、ビルメンから転職したいと思っている方の参考になれば幸いです。
ビルマネジメントとは?
ビルマネジメントは、建物の所有者(ビルオーナー)に代わって、建物全般に関する業務を請け負う仕事となり、その対価としてビルマネジメント会社はビルの所有者から報酬を貰っています。
建物に関する以下のような業務を代行しています。
- 修繕計画の立案・実行
- 改修・模様替(レイアウト・リニューアル等)の企画・実行
- 工事の管理
- 下請け事業者の選定・管理
- 施設内イベントの管理
- 契約交渉
- 監督官公署の対応
- クレーム対応
- コンプライアンス管理
- 防火管理(防災、避難訓練の統括)
- 申請・届出(資格選任者の選出も含む)
- 経理、決算書・報告書の作成
【施設管理業務の統括】
- 清掃業務
- 警備業務
- 設備管理
- 駐車場管理
【その他】
- コンサルティング
- 省エネルギー
(参照元:ウィキペディア)
建物の所有者に代わって建物管理全般の業務をする仕事なので、仕事の幅は多岐に渡ります。
そのため実際は業務がもっと細かく細分化されており、一部の業務はビルマネではない部署が担当している場合もあります。
この辺りは会社によって仕事内容が違うようです。
余談ですが、1980年代ごろまでビルマネジメント会社が請け負っている仕事は、建物の所有者が自ら行うことが多かったそうです。
しかし、そういった専門的な仕事は、それらの業務を得意とする会社に一括して任せたほうがビルの運営コストを安く抑えられ、多くの収益を上げられることが認知されたため、それに伴いビルマネジメント会社が増えていくようになりました。
今は少なくなりましたが、昔は自社でビルメンを雇用しているビルオーナーも多くいたそうです。
時代の流れとともに、ビルの管理はビルメン会社に依頼したほうが、自社でビルメンを雇用するよりも低コストで運用出来ることがわかり、自社ビルメンは減っていったようです。
自社ビルメンなので当時から給料は良かったようですが、バブル期の頃は他の仕事の給料も良かったので、ビルメンを目指す人は少なかったようです。
ビルメンテナンスとビルマネジメントの違い
明確にここが違うよと説明するのは難しいです。
そもそもビルメンメンテナンスは、建物の維持管理が仕事のため、ビルマネジメント(建物全般に関する業務)の中に含まれた業務なんですよね。
なのでビルメン会社によっては、業務内容はビルメン業務がメインなのにビルマネ職という表記で仕事紹介をしている企業もあります。(例:スターツファシリティーサービス)
一応、業界全体の認識としては、ビルメン(設備管理)はビルマネジメント業務の中の設備管理の部分だけを担当していることになっています。
ビルマネはビルメンの統括責任者
ビルメンとして各現場に配属されると現場ごとに所長がいます。
ビルマネは、所長も含めて現場スタッフ全体の管理をする統括責任者のような役割をする場合があります。
同じ会社から警備や清掃も派遣されていれば、警備や清掃もまとめて管理します。
私が勤務していた現場にも、ビルマネ(統括責任者)の50代くらいの方が月1くらいで、現場の様子を視察にきて、所長や副所長からビルの管理状況の報告を受けていました。
その方は現場のビルメンからビルマネへ昇格された方で、現場知識も豊富な方で顔がイカつくちょっと怖かったです。
ただし、全てのビルマネの方がビルメン経験豊富と言うわけでもなく、現場を知らない30代くらいの若い方もたくさんいます。
また、現場で働くビルメン(所長も含め)は、その物件のみを担当していますが、ビルマネは複数の物件を管理していることが多いです。
もちろんビルメンたちの統括管理の仕事以外に、そのビルのビルオーナーやテナントとの打ち合わせ、契約関係の手続き、クレーム処理なども並行して担当することになります。
ビルメン資格は活かせる?
もともと実際の現場で使用する機会が少ないビルメン資格ですが、ビルマネになるとほぼ意味がなくなります。
しかし、現場のスタッフから設備故障に関する報告を受けて、ビルマネがビルオーナーに改修の提案などを持ちかける場合、設備関連の資格保有者の方が、オーナーに改修工事の提案をスムーズに出来ます。
このように資格持ちの元ビルメンの方が、現場の事を知っているためビルマネに転職する場合は有利です。
上記のオーナーへの改修提案の業務は、現場の所長がやる場合もあります。
この辺りの業務区分は会社によって違います。
ビルメンと待遇は違うのか?
同じ会社であれば給料はビルメンよりも間違いなく良くなります。
求人に出ている年収で比較しても、ビルメンとビルマネで100万円以上差がありました。
また、一般的に土日休祝休みになり、ビルメンのように宿直や夜勤は無くなります。
しかし、ビルオーナーやテナントの都合に合わせて動かないといけない業務も当然あるため、休日出勤をする可能性はあります。
ホワイト企業なら必ず代休を取得させると思いますが・・・。
ビルマネ会社にも系列系と独立系がありますので、待遇面を良くしたいなら系列系ビルマネ会社に入社したほうが良いですね。
ビルマネジメントに必要な資格
ビルマネジメントに転職するために絶対に必要な資格というものは存在しないようです。
しかし持っていると役立つ資格として、以下のものがあります。
- ファシリティマネジャー
- 建築物環境衛生管理技術者
- 宅地建物取引士
- ビル経営管理士
- 統括管理者
ビルメン経験者であれば、建築物環境衛生管理技術者は取得しやすいでしょうし、宅建士も難しい資格では無いのでこの二つを揃えておくと良いかもしれませんね。
もちろん先ほども説明したようにビルメン4点セットや三種の神器なども、持っていれば必ず役に立ちます。
ビルマネに向いている人
ビルマネに向いている人の特徴を考えてみました。
いくつか当てはまる人でビルメンの業務に嫌気がさしているなら、ビルマネへの転職を考えても良いかもしれません。
コミュニケーションが好きな人
ビルメンでもテナントの人や業者とコミュニケーションを取る機会はありますが、ビルマネはその機会がさらに多くなります。
また、ビルオーナーへの改修工事の提案など営業的な仕事も出てくるため、より高度なコミュ力が求められます。
現場作業より事務作業が好きな人
ビルメンと違い実際に工具を使って作業をすることは無くなり、その代わりパソコンを使った事務作業(資料、見積、工事計画書作成など)が多くなります。
ただし、事務作業だけをやっているわけではなく、管理ビルを巡回してビルオーナーや現場で働いているスタッフとのコミュニケーションなども大切ですので、ずっと会社に籠っているわけではありません。
ビル管理業界で働きたいけど、ビルメン特有の現場作業がしたくな人なんかにもビルマネは向いてるかもしれませんね。
汚い仕事が苦手な人には特にいいかもしれませんね。
ちなみにビルマネは作業着ではなくスーツで仕事することになりますよ。
社会的評価が欲しい人(年収を上げたい人)
現場のビルメンを続けていても、現場の所長や電気主任技術者選任までが限界ですが、ビルマネで本社勤務となれば役職も付き、より高い年収を目指すことも可能です。(現場でも形式上役職はつきますけどね)
別の会社の知り合いですが、現場勤務のビルメンからビルマネを経て部長まで上りつめた人もいます。
その方はコミュ力高いため、出世するのも納得できますが部長まで昇進するとは思いませんでした。
これは極端な例ですけどね・・。
このように、ビルメンは業界に入った後も色々な道に進むことが出来る面白い職業だと思います。
- 楽を極めてクズビルメンになる
- 現場を極めて所長になる
- 電気を極めて電気主任技術者になる
- マネジメント能力を極めてビルマネへ転身
- 施工管理系の資格を取得し工事部門へ転身
この他にも、資格を活かして別業界へ転職も出来ますね。
消防設備士、電気管理技術者、公務員など
ビルマネジメントの仕事に就職する方法
ビルマネジメント会社へ就職するには、ビルメンと同じで一般の求人サイトに登録すればOKです。
ただし、どの会社がビルマネ業務をやっているのかとか、どこが待遇が良いかなどはわかりにくいと思いますので、そういった人は転職エージェントの利用をおススメします。
ビルマネ業界に詳しい担当者が高待遇求人などを紹介してくれます。
ビルマネに転職する以上、給料は最優先にしたい項目ですので、給料交渉をしてくれる転職エージェントの利用は必須かもしれません・・・。
ビルマネ転職におススメのエージェントです。
優先順位が高い順に並べていますので、気になる方は登録してみてください。
実は私も電験三種取得後に、ビルマネへの転身を考えてビルマネ会社を調べていた時期がありました。
転職エージェントからは高待遇なビルマネ求人ばかり紹介されたので、ビルメンと待遇の差に驚きました・・。
ちなみに系列系や独立系の大きなビルメン会社であれば、他部署にビルマネ部門があるのでそのまま異動という方法もあります!
参考までにビルマネをメインに行っている会社を簡単に紹介しておきます。
- MS&ADビジネスサポート
- 伊藤忠アーバンコミュニティ
- 西武プロパティーズ
- 東京海上日動フィシリティーズ
- フクダ・アンド・パートナーズ
- 平成ビルディング
- 三井不動産ビルマネジメント
- 森トラストビルマネジメント
- 森ビルリアルエステート
未経験や新卒からビルマネになれる?
求人を調べてもらえばわかると思いますが、新卒であればビルマネの求人はいくらでもあります。
また、中途でも年齢が若ければ未経験入社は可能だと思われますが、30代になるとビルメンを一度経験してからビルマネへ異動又は転職というパターンが多いようです。
★新卒からビルマネ転職を目指すなら以下の転職サイトを使ってみてください。
まとめ
今回はビルメンに関連する職業であるビルマネについて記事にしてみました。
ビルメンよりも待遇が良い反面、責任を伴う仕事が多くなりますので仕事が好きな人でないとビルマネは務まらないかもしれません。
しかし基本的に土日祝休みで給料もそれなりに貰えるため、一般企業のサラリーマンのような生活が出来る点は、家庭持ちの人、もしくは家庭を持ちたい願望がある人には良い職業かもしれませんね。
とくに新卒の方で、ビル管理に興味があるけど現場で雑用みたいな仕事がしたくない方は、最初からビルマネを目指す選択肢もアリかなと思います!
そのためにはビルメンと同じで会社選びが重要ですので、転職エージェントようなプロに相談しながら自分の希望に合致するビルマネ会社を探す必要がありますね。
ディスカッション
コメント一覧
この記事で言うビルマネジメントはプロパティマネジメントとも重なっている部分はあるんですかね
調べると似たような業務も多いように見えるのですが、違いが良く分かりません
共通している業務はあると思います。
ビルメンでもビルマネ業務に近い仕事をしたりしていますし、このあたりは会社によって違うと思われます!
本来PMは不動産収益を向上させるための仕事、BMは建物の価値向上や維持管理のための仕事であると思われます。