ビルメン未経験で転職するときの心構え。新人が入社前にやっておくべきことを教えます!
未経験からビルメン会社に内定が決まりました!
働く前の心構えとかありますか?
内定おめでとうございます!
それでは新たにビルメンになる方へのアドバイスを紹介しますね!
YouTubeで生配信をしていると、「未経験者がビルメン会社に転職するときの心構えを教えてください」、「新人ビルメンが入社前に何かやっておくべきことはありますか?」といった質問を頂くことがあります。
未知の業界に飛び込むわけですから不安になるのは当然です。
この記事では私の知っている優秀だった新人さんたちの行動などを参考にしつつ、未経験から新人ビルメンになる方へのアドバイスをご紹介致します!
- 未経験者がビルメン会社に入社するときの心構えを知りたい
- 新人ビルメンが入社前にやっておくべきことを知りたい
- 新人ビルメンが持っておいたほうが良い道具を知りたい
未経験者がビルメン会社に転職するときの心構え
まずは未経験者が新人ビルメンとして転職する際の心構えから紹介します!
社会人として当たり前のことばかりですが、初めて正社員として就職する方には参考になるはずです。
むしろ、これらが出来ていないと長くビルメンを続けるのは厳しくなるかもしれません。
未経験者・新人ビルメンはコミュニケーションを積極的に取ること
ビルメンは意外に人と関わることが多いです。
同僚であるビルメンはもちろん、警備員、清掃、ビルのテナント、ビルオーナー会社の人など。
毎日会う人もいれば、数カ月に1回しか会わない人もいます。
特別仲良くなる必要はありませんが、お互いに気持ちよく仕事をするためにも挨拶くらいはしましょう!
挨拶もロクにしないでムスっとした態度で仕事をしていると、いずれ周りから嫌われてしまい職場に居づらくなってしまいます。
社会人として当たり前のことですが、日ごろから仕事上で付き合いのある人に会ったら「お疲れ様です」と声をかけると良いですね。
たまに挨拶もまともに出来ない中年ビルメンがいます。
こういう人達がいるせいで「ビルメン=変な人」というイメージがつくんですよね・・。
未経験者・新人ビルメンは知らないことを素直に聞くこと
20代の若い人は心配ないですが、30代以上でビルメンに転職してくる方は、前職のプライドが邪魔してしまうのか、知らないことを素直に聞けない人がいます。
わからないまま仕事を進めてしまうと簡単な仕事でも失敗してしまうため、周りから「こんな簡単な仕事も出来ないのか」と信用を失い、結果その職場に居づらくなってしまいます。
何歳であろうと未経験の分野に転職したら新人に変わりありませんので、わからないことは素直に聞くことが大事です!
「ビルメンだし簡単な仕事ばかりでしょ」と舐めていると、絶対に痛い目にあいますから単純なことでも積極的に質問をしたほうが良いですよ!
半年も経てば未経験の新人ビルメンとして扱ってもらえなくなるので、それまでにとにかく聞きまくればかなり成長出来るはずです。
それにビルメンって教えたがりの人が多いです。そういう人は質問されたら喜びますので遠慮なく聞いたほうがコミュニケーションも取れて一石二鳥ですよ。
でも、同じ質問を何度もするのは失礼なので、メモは必ず取りましょうね!
未経験者・新人ビルメンは先輩ビルメンの後を追うこと
テナントから営繕依頼の連絡が入り先輩ビルメンが対応に向かう場合、一緒に付いて行くようにしましょう。
気の利く先輩ビルメンや上司がいる場合は、点検や作業に同行するよう声をかけてもらえる場合もありますが、適度に忙しい現場の場合、新人のことまで気が回らない人もいますので、そういう時は自分から「一緒に行ってもいいですか」と声をかけてみてください。
最初は先輩の作業を見てるだけでも良いですし、手伝えそうな仕事は進んで自分にやらせてくださいとお願いすることも大事です。
一緒についていくときは、工具や脚立は自ら進んで持ちましょう。
脚立を持つときは、人や物にぶつけないように注意してくださいね。
- 営繕(管球交換、給排水設備の修理、建具の調整など)
- 巡回・検針
- 工事の立ち会い
- 設備の点検・清掃
- テナント対応
- 事務作業(報告書作成など)
ビルメンの仕事の基本は広く浅くです。
やることは多いですが、個々の仕事は難しくないので安心してください。
未経験者・新人ビルメンは待機時間中もサボらないこと
よっぽどの激務現場に配属されない限り、ビルメンには待機時間があります。
この待機時間ですが、何もせずボーっとしている人もいれば、資格の勉強をする人、スマホをいじる人など様々な使い道があります。
しかし未経験で入社したばかりの新人ビルメンが待機時間に上記のような事をしていたら、先輩ビルメンから「あの新人は、仕事も満足に出来ないくせにサボっている」という印象を与えてしまうことでしょう。
その噂は他のビルメンや上司にも伝わり、あなたの評価は入社早々からだだ下がりです。
こうなってしまったら、汚名返上することは難しいと容易に想像できますよね。
そのため、新人の間は待機時間もサボらずに、何か出来ることを探すようにしてください。
先輩や上司に手伝えることが無いか聞くのも良いですが、先輩たちも仕事が無く暇を持て余しているケースもあります。
その場合は配属されたビルの図面を見たり、過去の不具合報告書や工事報告書を見てみると勉強になりますよ。
上記の資料は、先輩や上司に見せてくださいとお願いすれば快く見せてくれるはずです。
ビルの図面を見るときは、以下の場所を優先的に覚えましょう。
- トイレ
- 階段
- エレベーター
- エスカレーター
- パイプシャフト(PS)
- 電気室
- 機械室
- 分電盤
- 各種消防設備(スプリンクラー制御弁は特に大事)
上記に挙げたものは、それぞれビル内に複数個所あります。
エレベーターなら「1号機」、「2号機」、分電盤なら「1L-1」、「1L-2」、「1P-1」、「1P-2」というような名称で表記されています。※ビルによって違うことがあります
【分電盤の「1L-1」の意味】
- 一文字目の「1」が1階などフロアの階数をあらわしています。ちなみに「R」は屋上(roof)のことです。
- 二文字目の「L」は電灯盤(単相)のことです。「P」の場合もあり、こちはら動力盤(三相)を表しています。
- 三文字めの「1」は、そのフロアの分電盤の通し番号です。数が増えれば数字も増えていきます。
これらの名称と場所を覚えると、トラブル対応などで現場に駆け付ける際に図面を見ないで急行出来ますので、迅速に対応することが出来ます。
もちろんテナントの場所を覚えることも大切です!
不具合報告書や工事報告書は配属の内容は以下のとおりです。(配属現場によって名称が違うかも)
【不具合報告書】
設備トラブルが発生した際にビルオーナーに提出する資料。
写真付きでトラブルの状況や対応内容などが書かれています。
不具合報告書を読むことで、自分が同様の不具合対応する場合のシミュレーションを頭の中ですることが出来ます。
【工事報告書】
ビルメン会社で請け負った工事の内容をビルオーナーに報告するための資料。
こちらも写真付きで、工事の一連の流れがわかるように書かれています。
未経験者・新人ビルメンは資格の勉強を継続すること
ビルメン会社に就職したあとも資格の勉強はなるべく継続しましょう。
ほとんどの人はビルメン会社に転職するために第二種電気工事士などの資格を勉強していますが、せっかく身に付いた勉強ぐせが無くなってしまうのは勿体無いです。
入社したビルメン会社で定年まで働くつもりなら、無理して資格を増やす必要は無いですが、「資格手当でもっと給料を上げたい」とか、「待遇の良いビルメン会社に転職したい」などの願望がある方は、さらに資格を増やすことをお勧めします!
一旦抜けてしまった勉強ぐせを戻すのは本当に苦労しますよ・・・。
とはいえ、未経験で入社したばかりのころは仕事で覚えることも多く勉強する余裕が中々無いんですけどね・・。
電車の通勤の人だったら、せめて通勤時間中だけでも資格の勉強にあてるといいかもしれません。
未経験者がビルメン転職前に出来る準備など
ここではビルメン会社の内定が決まって、現場配属前に出来ることの紹介をします。
ちなみに、私は内定が出てから入社するまでの間は何もしていませんでした。
むしろ、もうすぐ仕事が始まるという恐怖が大きく、楽しい無職期間を思い残すことが無いようにゲームをしたり友達と遊んだりをしていました。
これからビルメン会社に入社される皆さんも、「私と同じよう自由に過ごしてください」と言いたいところですが、中には真面目な方もいらっしゃるようなので、入社前に出来そうなことを無理矢理考えてみました!
私のビルメンブログを読む
まずは私のブログを読んでください!
以下の記事は私が商業施設ビルメン時代に経験した仕事内容を紹介しています。
具体的な一日のスケジュールなども載せていますので、実際に働く場合のイメトレが出来るはずです。
他にはビルメン用語辞典という記事も作っています。
こちらではビルメンの実務で登場する用語とその説明を簡単に記載しています。
工具や設備の名称など、ビルメン未経験者が覚えておいて損は無い情報ばかりですので是非見て頂きたいです。
未経験者向けのビルメンテナンスの本を読む
ビルメンテナンスの本を読んで勉強しておくのも有効です。
私はビルメン経験者の父親から、以下のようなビルメン実務がわかる本を譲り受けて暇なときに読んでいました。
こういった本で勉強した内容は、いずれ取得することになるビル管理士の勉強においても役に立ちますので買っておいて損は無いです。
ちなみにビル管理士はビルメン必須資格です!詳しくは以下の記事を見てくださいね。
★他にもビルメンの実務が学べる本を以下の記事で紹介しています。
自宅の設備で勉強する
自宅の設備で勉強するのも有効です。
専用の道具が必要になりますが、以下のような作業でしたら自宅(賃貸含む)でも実践可能です。
★テスター(回路計)を購入してコンセントの電圧を計測する。
★クランプメーター(電流計)を購入して負荷に流れる電流を測定する。
★モンキーレンチなどを使って洗面台のトラップを分解清掃してみる。
また、持ち家であればコンセントやスイッチ、水栓(水道の蛇口)の交換などをしても良いですね。
道具類を揃えるのにお金はかかりますが、DIYでも活用出来ますしビルメンを長く続けるつもりがあるなら持っていても損は無いです
テスター・クランプメーターの使い方は以下の動画で簡単に解説しています。
パソコン操作の練習をしておく
ビルメンは何かとパソコンを使う業務が多いです。
例えば、「日々の作業内容などを記録する日誌」、「テナントへのお知らせ」「オーナーに提出するための報告書」、「点検マニュアル」、「見積もり」などをパソコンで作成しています。
使用するソフトはMicrosoftofficeなので、社会人経験がある人なら操作は問題無いですが、使ったことが無い人は事前に操作方法に慣れておくと良いかもしれません。
ビルメン業界は年配者が多いせいかパソコンが苦手な人が多いです。
若手の新人ビルメンが入社してくると、パソコンを使った仕事は押し付けられる可能性もあります笑
使用するソフトはMicrosoftofficeのExcelとWordです。
文字や図形の入力、写真の添付くらいが出来れば十分で、マクロを使うようなことはありません。
また一般の社会人と同様にメールを使うこともあります。
メールのソフトは会社によって違いますので、入社してから使い方を聞けばOKです。
★今はネットでパソコンも安く購入できます。プライベートでもパソコンは何かと使うことがあるかもしれませんので、持ってない人は買っておくと良いですよ!
新人ビルメンが転職前に持っておいた方が良い工具
最後に未経験者として入社する新人ビルメンが、自腹で購入しても良い工具類をご紹介します。
待遇の良い独立系や系列系ビルメン会社であれば、会社から支給してもらえる可能性もあるため、お金に余裕が無い方はスルーしてもらって大丈夫です。
僕は独立系ビルメンになるから買っておこうかな・・・。
私も最初の独立系ビルメン会社に入社する際は、ライトやテスターなど自前の物を用意していましたよ。
手帳
100均の安い手帳でも良いのでポケットに入るサイズの手帳を必ず用意しましょう!
ビルメンは色々メモすることが多いので手帳は必需品です。
ちょっとお高いですが、以下の小型システム手帳はオススメできます。
ルーズリーフのようにノートを切り離せるので、資格の勉強の際にも重宝しています。
中身のノート部分は100均でも買えますよ。※ダイソーに売ってました
以下の記事で実物を紹介しています。
ライト
ビルメンは、暗い天井裏や明かりが無い倉庫など色々なところを点検するため、ポケットサイズのライトは必須です。
会社から支給されない場合は自分で購入したほうが良いです。
以下のライトは明るさも十分で、しかもUSBで充電出来るためコスパ最強です。
テスター
ビルメンの点検や営繕の中でも、電気関係は結構多いです。
そして、電気関係の作業をするために重要な道具がテスター(回路計)です。
テスターは配属される現場にも必ずありますが、自分用のテスターを持っているビルメンも少なくありませんので、お金に余裕があるなら是非購入してみてください。
テスターでは、交流・直流の電圧確認や、抵抗値の測定、導通の確認などをすることが出来ます。
以下のテスターは電流も計測出来るためお勧めです。
電流は計測できませんが、以下のようなポケットサイズのテスターもあります。
以下の記事では、オススメのテスター(回路計)をランキング形式で紹介しています!
【関連記事】テスターおすすめのランキング!
検電器
検電器もテスターと同様に電圧がきているかどうかの確認に使えますが、何ボルトのような数値の確認はできません。
しかしテスターとの決定的な違いは、非接触型の検電器の場合、電線の被覆の上からでも電圧があるかどうかの確認ができるところです。
テスターと同様に配属される現場に検電器は必ず用意されていますが、自分用の検電器を持っているビルメンは結構いますので購入をお勧めします。
安全に電気工事をするためにも、検電器は是非用意したいところです。
下記の検電器は非接触型で、電圧があるところに近づけるとアラームが鳴ります。
ドライバー
ドライバーも各現場に必ず用意されていますが、以下のようなミニドライバーを持っていると巡回点検中にネジが緩んでいる設備を発見した際にその場で処置出来るので便利です。
先端が取れてプラスとマイナスを切り替えることが出来ますし、ポケットに入るサイズなので嵩張らずお勧めです。
これは本当に便利そうですね!
安全靴
ケガしてからでは遅いので安全靴は必須です。
入社したビルメン会社から支給されない場合は自腹で買いましょう!
ホームセンターでも買えますし、アマゾンなどでも3000円前後で購入出来ます。
何社もビルメン会社を渡り歩いてきましたが、安全靴が支給されたのは1社だけでした。
安全靴が必要な理由は以下の記事で説明しています。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーは使わないで済むのが一番良いのですが、現場によってはパワハラ上司やイジメをしてくる先輩がいる可能性もあります。
その際に証拠を残しておけばスムーズに現場異動などが出来る可能性もあるため、保険としてボイスレコーダーを用意しておくことをオススメします。
私も飲み会での上司のパワハラを告発した経験がありますが、上司は酔っていたので覚えていないと逃げてしまいました・・。
まとめ
長々と書いてきましたが、普通の人でしたら問題無いことばかりではないでしょうか。
ちなみに、未経験で転職してくる新人ビルメンにとって一番重要なのはコミュニケーション能力です。
ビルメンはコミュ力の低い人が多いので、コミュニケーション不足が原因による人間関係のトラブルが起きないように、先輩や上司とは進んでコミュニケーションを取る努力をしてみてください。
気難しそうに見える人でも、根は優しい人だったりするので話してみることが大切です!
同僚と良い関係が築ければ待機時間にサボってても何も言われなくなりますので、最初は無理してでも明るく振舞ってみてくださいね!
コミュ障だけど大丈夫かな・・
私もコミュ障だけど何とかなっていますよ。
謙虚さを忘れなければコミュ障でも大丈夫です!
以下の記事ではビルメンに必要なコミュ力を解説していますので、参考にしてみてください。
ビルメンで転職活動をするなら無料で使える転職エージェントの利用が絶対おススメです!
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さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてくれます。
以下の記事では、私も使ったことがあるビルメン用の転職エージェントを紹介していますので是非活用してください!
転職成功者のほとんどは年収・年間休日アップに成功しているので、利用しない選択肢は無いと思います。
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コメント一覧
私も未経験からビルメンに内定をもらったため
このページを大いに参考にさせていただきます!