令和5年度上期電験三種合格率発表!電験三種は簡単になったのか?【ビルメン三種の神器】
どうもヘタ・レイです。
先日、電験三種の筆記試験が終わったと思ったら、もう合格発表ですね。
電験三種が年2回試験になってから、常に電験三種の情報が飛び交っている気がします笑
さて、今回のCBT試験導入により易化したと言われている電験三種ですが、果たして合格率はどうだったのでしょうか。
電気技術者試験センターで発表された合格者のデータを見ていきたいと思います!
★令和4年下期試験結果の記事↓
電験三種令和5年(2023年)上期試験の合格率
令和5年(2023年)9月4日に合格発表がありました。
試験センターのサイト→https://www.shiken.or.jp/news/content1035.html
電験三種試験 令和5年(2023年)上期 | ||
---|---|---|
受験者 | 28,168人 | |
合格者 | 4,683人 | |
合格率 | 16.6% |
電験三種試験令和5年(2023年)上期の合格率は16.6%でした!
前回の令和4年下期の合格率が15.7%でしたので、合格率は0.9%上がったようです。
なお、合格率16.6%ですと、同じビルメン3種の神器であるビル管理士と同程度の合格率といったところでしょうか。
試験後に飛び交っていた情報を聞いた感じだと、合格率20%くらいまで上がるかなと思っていましたが、意外に低い合格率でしたね。

それでも、過去の電験三種試験に比べたらかなり高い合格率ですが・・・。
ちなみに、受験者数 28,168 人の内訳はCBT 方式 4,323 人、筆記方式 23,845 人だったそうです。
(前回の令和4年下期の受験者数が28,785人だったので、マイナス617人ですね)
もっとCBT方式で受験する人が多いと思っていたので意外でした。
また、受験率は 76.2%だったようで、約4分の1の人が受験放棄した模様です・・。(勿体無い)
科目別合格率(電験三種令和5年)
科目 ()内は合格点 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
理論(60) | 20,994人 | 5,588人 | 26.6% |
電力(60) | 18,411人 | 4,685人 | 25.4% |
機械(60) | 19,024人 | 4,673人 | 24.6% |
法規(60) | 20,489人 | 5,899人 | 28.8% |
全ての科目で20%を超える合格率です!
これだけ合格率が高ければ4科目1発合格は無理でも、2,3回の受験で完全合格は可能そうですね。
過去5回分の電験三種試験と比較(令和元年~令和5年)
以下は、過去5回分の電験三種試験の合格率との比較です。
合格率は明らかに上昇してきていることがわかりますね。
年度 | 科目 ()内は合格点 | 受験者(人) | 合格者(人) | 合格率 |
---|---|---|---|---|
令和5年 上期 | 全体 | 28,168 | 4,683 | 16.6% |
理論(60) | 20,994 | 5,588 | 26.6% | |
電力(60) | 18,411 | 4,685 | 25.4% | |
機械(60) | 19,024 | 4,673 | 24.6% | |
法規(60) | 20,489 | 5,899 | 28.8% | |
令和4年 下期 | 全体 | 28,785 | 4,514 | 15.7% |
理論(60) | 20,712 | 5,102 | 24.6% | |
電力(60) | 16,984 | 3,540 | 20.8% | |
機械(60) | 20,433 | 5,807 | 28.4% | |
法規(60) | 19,346 | 3、566 | 18.4% | |
令和4年 上期 | 全体 | 33,786 | 2,793 | 8.3% |
理論(60) | 28,427 | 6,554 | 23.1% | |
電力(60) | 23,215 | 5,610 | 24.2% | |
機械(55) | 41,570 | 2,727 | 11.3% | |
法規(54) | 23,752 | 3,499 | 14.7% | |
令和3年 | 全体 | 37,765 | 4,357 | 11.5% |
理論(60) | 29,263 | 3,030 | 10.4% | |
電力(60) | 29,295 | 9,561 | 32.6% | |
機械(60) | 27,923 | 6,365 | 22.8% | |
法規(60) | 28,045 | 6,761 | 24.1% | |
令和2年 | 全体 | 39,010 | 3,836 | 9.8% |
理論(60) | 31,936 | 7,867 | 24.6% | |
電力(60) | 29,424 | 5,200 | 17.7% | |
機械(60) | 26,636 | 3,039 | 11.4% | |
法規(60) | 30,828 | 6,573 | 21.3% | |
令和元年 | 全体 | 41,543 | 3,879 | 9.3% |
理論(55) | 33,939 | 6,239 | 18.4% | |
電力(60) | 30,920 | 5,646 | 18.3% | |
機械(60) | 29,975 | 7,989 | 26.7% | |
法規(49) | 33,079 | 5,858 | 17.7% |

これまでの8~9%は低すぎますよね・・。
これまでが難しすぎたのかもしれませんね。
全体合格率の推移
令和元年から令和5年までの電験三種試験の合格率をグラフにしました。
令和4年下期から大きく合格率が上昇したことがわかりますね!

科目別合格者の推移
理論
こちらは令和元年から令和5年までの理論の合格率のグラフです。

電力
こちらは令和元年から令和5年までの電力の合格率のグラフです。

機械
こちらは令和元年から令和5年までの機械の合格率のグラフです。

法規
こちらは令和元年から令和5年までの法規の合格率のグラフです。

受験者数の推移
こちらは令和元年から令和5年までの受験者数の推移をグラフにしたものです。
受験者は年々減っているようにも見えますが、令和4年から試験が年2回になっているため、年間で合計すればさほど変化は無いと思われます。

令和5年の下期も3万人近くが受験するんじゃないかな・・。

電験三種が易化しても自分を安売りしない
今回の試験結果を見てわかるとおり、過去問の使いまわし問題が増えたことで電験三種が易化したことは確実だと思います。
試験センターの思惑どおり、今後はさらに電験三種の資格保持者も増えていくのではないでしょうか。
しかし電験保持者が増えたからといって、すぐに電験三種の価値が下がることは無いです。
試験が易化したからといって、電験三種の勉強する範囲は膨大です。
今まで資格の勉強をしてこなかった人達(とくにビルメン)が、この膨大な勉強量の試験に挑戦するとは到底考えられません。
私の職場の同僚にも電験三種が易化したことを伝えてみましたが、「大変だから勉強する気は無い」と言ってました。
「大半の大人は勉強なんて嫌い」と言うことです。
なので、今回電験三種に合格された方も、電験三種が易化したからといって自分を安売りしないでくださいね。
電験三種は転職活動で無双できる最強の武器であることに変わりはないです!
そもそも、合格率16.6%は十分に難易度の高い試験です。
【重要】
ビルメンで転職活動をするなら転職エージェントの利用が絶対おススメです!
一般の求人サイトには出てこない自社ビルメンなどのレア求人の紹介や、職務経歴書の無料添削サービスにより書類選考通過率が格段に上がります。
さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてもらえます。
以下の転職エージェントは、私も使ったことがあるビルメン求人が豊富なオススメのエージェントです。
これから電験三種を受験するビルメンの方へ4つのアドバイス!

電験三種の取得を考えているビルメンの方へ、ビルメン歴10年の私からアドバイスが4つあります。
それぞれご紹介します。
いきなり電験三種を受験してもOK!
これは新人ビルメンの方に対するアドバイスになります。
私はこれまでビルメン会社に就職したばかりの方には、電験三種の取得を勧めていませんでした。
その理由は、電験三種は他のビルメン資格と比較して難易度がかなり高く、合格までに年数を費やしてしまう可能性があるからです。
せっかく向上心を持って電験三種の取得を決意したのに、運悪く何年経っても電験に受からず、他に必要な資格が取得出来ていないと本末転倒です。
そのため、ビル管理士を取得してから電験三種に挑戦くらいが丁度いいかなと考えていました。
しかし、今回の試験のように過去問と同じ問題が8割近く出題されるのであれば、真剣に勉強した人ならほぼ受かるはずです。
というわけで、やる気がある方にはビルメン1年目からいきなり電験三種に挑戦することもオススメしたいです!

難関資格は早めに取った方が、資格手当などの恩恵を受けられる期間が増えるので絶対にオススメです!!
複数科目受験の方はCBT方式を選択しよう!
私のブログでは何度も言っていますが、これから電験三種を受験される方はCBT方式をオススメします。
とくに複数科目を受験される方はCBT方式必須です!
詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
難問は過去問暗記で逃げよう!
易化したとはいえ電験三種は難しい試験です。
勉強をしていると難しすぎて理解出来ない分野も出てくると思います。
私が電験受験生のときは理論の電子制御が全く理解できず、本試験で電子制御の初見問題が出題されても正解出来る自信が無かったので電子制御は完全に捨てました笑
電子制御を捨てるということは最大で20点近く失点する可能性があるのでリスキーな選択でしたが、他の科目の勉強も並行していたので時間的にも厳しく、この方法しかなかったんですよね。
しかし、これからの電験三種試験は過去問と同じ問題が出てくる可能性が極めて高いため、どうしても苦手な分野は過去問を丸っと暗記して対応すればOKです。
本質を理解してなくても、答えさえ覚えておけば得点できますからね。
丸暗記を邪道と思う方もいるかもしれませんが、目的は電験三種に合格することなので外野の意見に耳を傾ける必要はありませんよ!
高い教材は不要!
どの教材を購入するかは個人の自由ですが、過去問暗記で攻略出来るようになった以上は、通信教育などの高額教材は不要だと思います。
高い教材を買って満足してしまい、大して勉強せずに試験に落ちる方を私は何人も見てきました。
教材の値段よりも、大事なのは過去問を何周も出来る根性です。
市販の教材で十分なので、なるべくお金をかけずに合格を勝ち取りましょう!
最低限必要な教材は以下の記事で紹介していますので、購入する際の参考にしてください。

お金に余裕がある方は、自分が満足する教材を購入すればいいと思いますけどね・・。
個人的な願いとしては、なるべく無駄なお金は使ってほしくないですね。
まとめ(電験三種を取得するなら早めに!)
今回は令和5年下期電験三種試験の合格発表についてまとめてみました。
ネットでは合格率30%いくんじゃないかとか言われていましたが、範囲が広い試験ですし勉強不足の方も受験していますので、極端に合格率が高くなることはなかったですね。
それでも前回の令和4年試験から過去問の使いまわしが増えているため、合格率は明らかに上がってきています。
しかし、今後試験難易度が変わる可能性もありますので、取得するなら今がチャンスです。

過去問対策さえすれば合格出来ますので、文系の人も是非挑戦してみてくださいね!
>>電験三種合格体験記【関連記事】
ちなみに、個人的には電験三種の難易度低下に関しては複雑な気持ちではあります。
しかし、私と同じような元ニートの人たちが社会復帰するための道具として、「電験三種は強力な武器になる」と思っていますので、そういった人たちが社会復帰するためのチャンスがさらに増えたと思うと嬉しさの方が強いです。
今後も電験三種の情報は優先的に発信していきたいと思います!