3月17日(月)より令和7年度の第二種電気工事士試験の受験申し込みが開始されます。
この記事では受験者が知っておくべきポイントなどを紹介します。
第二種電気工事士はビルメンの仕事をすなら必須と言えるくらい重要な資格なので、今回の試験で必ず合格しましょう!
令和7年度第二種電気工事士の日程

まずは、令和7年度の第二種電気工事士の試験日程などを紹介します。
上期試験 | 下期試験 | ||||
申し込み期間 | 3月17日(月) ~ 4月7日(月) | 8月18日(月) ~ 9月4日(木) | |||
学科試験日 | CBT方式 | 4月21日(月) ~5月8日(木) (18日間) | 9月19日(金) ~10月6日(月) (18日間) | ||
筆記方式 | 5月25日(日) | 10月26日(日) | |||
技能試験日 | 7月19日(土) 又は 7月20日(日) | 12月13日(土) 又は 12月14日(日) |
今回は上期試験なので、受験の申し込み期間は3月17日(月)~4月7日(月)までとなります。受験する方は忘れずに申し込みをしましょう。
また、第二種電気工事士は学科試験と技能試験に分かれており、学科試験合格者だけが技能試験を受けることができます。
そして、技能試験に合格することで第二種電気工事士に完全合格となります。
次に初受験の方が勘違いしやすい箇所や知っておくべき内容など5つほどピックアップしたのでをそれぞれ解説します。
- 受験料と申込方法について
- 学科試験の受験方法は種類ある(CBT方式、筆記方式)
- 技能試験の候補日は2日ある
- 上期試験と下期試験は両方受験可能
- 近年の合格率
①受験料金と申込方法について
受験料金は申込方法により変わりますので覚えておきましょう。
申込方法にはインターネット申込と郵送申込の2パターンがあります。
- インターネット申込:文字通りインターネット経由で申請する方法で、パソコンやスマホなどを利用して申し込みます。
- 郵送申込:書面に記入して郵送で試験センターへ郵送して申し込みます。
特別な理由が無い限りはインターネット申込がオススメです。
理由は受験料がちょっと安いからです!
気になる金額ですが、インターネット申込の場合は9,300円、郵送申込は9,600円となっています。
試験センターもインターネット申込を推奨していますので、基本的にはインターネット申込にしましょう!
試験センターのURL⇒https://www.shiken.or.jp/construction/second/

9,300円は中々の出費ですが、第二種電気工事士は維持費が不要で一生有効な資格なのでコスパは抜群です!
②学科試験の受験方法は2種類ある(CBT方式、筆記方式)
学科試験の受験方法はCBT方式と筆記方式の2種類があります。
- 筆記方式
問題用紙とマークシートを用いて行う試験方式。令和7年度上期の試験日は5月25日(日)で固定。 - CBT方式
問題用紙やマークシートの代わりに指定会場に準備されたパソコンの画面上で行う試験方式。令和7年度上期の試験日は4月21日(月) ~5月8日(木)の期間内であれば好きな日を選べる。
それぞれの試験方式のメリット、デメリットは以下のとおりです。

試験会場や日時を指定できるCBT方式の方が個人的にはおススメです。
CBT方式の体験版が公開されていますので、感覚を掴んでおくと良いでしょう。(以下リンク参照)
③技能試験の候補日は2日間
令和7年上期の技能試験は7月19日(土) 又は 7月20日(日)です。
これは2回受験するという意味ではなく、事前に試験センターがどちらかの日程を指定してくるので、その日程で受験することになります。
たまに、受験日を勘違いして前日に試験会場に行ってしまう人がいるので、受験票を必ず確認するようにしてください。
④上期試験と下期試験は両方受験可能
現在の第二種電気工事士は上期・下期と年に2回実施されていますが、上期試験で不合格であっても下期試験の受験は可能です。
また、上期試験において学科試験に合格するも技能試験で不合格だった場合、次回と次々回の試験では学科試験が免除されていきなり技能試験を受験することが可能となります。

受験する前から落ちることを考えるのはよくないですが、受験者にとって有利な情報なので覚えておきましょう!
⑤近年の試験の合格率
第二種電気工事士はビルメン関連の資格の中では難易度の低い部類に属します。
しかし、学科試験と技能試験どちらもパスしないと合格になりませんので、世間の評判ほど簡単な試験では無いと個人的には思っています。
以下の表は、直近5年間の試験結果です。
年度 | 学科 受験者 | 学科 合格者 | 学科 合格率 | 技能 受験者 | 技能 合格者 | 技能 合格率 |
令和6年下期 | 62,323人 | 34,851人 | 55.9% | 43,570人 | 30,266人 | 69.5% |
令和6年上期 | 70,139 人 | 42,194 人 | 60.2% | 50,668人 | 35,949人 | 71.0% |
令和5年下期 | 63,611人 | 37,468人 | 58.9% | 45,790人 | 31,499人 | 68.8% |
令和5年上期 | 70,414人 | 42,187人 | 59.9% | 49,547人 | 36,250人 | 73.2% |
令和4年下期 | 66,454人 | 35,445人 | 53.3% | 44,101人 | 31,117人 | 70.6% |
直近5年間の学科試験の平均合格率は57.7%、技能試験の平均合格率は70.6%となっています。
また、学科と技能試験を合算した最終的な合格率は40.7%なので、この数値からも簡単な試験ではないことがわかりますね。
第二種電気工事士(学科試験)の概要とおすすめの勉強方法

次に、第二種電気工事士の学科試験の概要とおすすめの勉強方法を紹介します。
試験の概要は以下のとおりです。
試験時間 | 120分 |
出題数 | 全50問 【内訳】 一般問題:30問程度 配線図問題:20問程度 |
合格基準 | 50問のうち30問正解すると合格(60点/100点) |
科目と範囲 | 1.電気に関する基礎理論 2.配電理論及び配線設計 3.電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 4.電気工事の施工方法 5.一般用電気工作物等の検査方法 6.配線図 7.一般用電気工作物等の保安に関する法令 |
試験時間は120分となっており短く感じるかもしれませんが、問題数は全部で50問しかないので、普通に勉強してきた人なら試験時間は余るはずです。
学科試験で出題される科目
出題される科目について詳しく見ていきましょう。
試験センターで公開されている例題も掲載しておきますので、どんな問題が出題されるのか確認しておいてください。
1. 電気に関する基礎理論
- 電流、電圧、電力及び電気抵抗
- 導体及び絶縁体
- 交流電気の基礎概念
- 電気回路の計算
この科目では、電気工事士だけでなく、電気技術者を目指す全ての方が理解しておくべき、電気に関する基本的な知識が出題されます。
電気は誤った扱いによって感電や火災といった重大な危険を引き起こす可能性もあります。
そのため、電気を扱う専門技術者には、オームの法則をはじめとする電気の基礎理論をしっかりと理解しておくことが求められます。
計算問題が出題されるため苦手とする人が多い科目です。

繰り返し同じような問題が出題されているため、計算が苦手でも意外に何とかなります。
【例題】
図のような回路で,端子 a-b 間の合成抵抗[Ω]は。

(イ)1.0
(ロ)1.2
(ハ)1.8
(ニ)2.0
※答えを確認したい場合は右の「+」を押してね。
【答え】
ロ.1.2
3Ω2個を並列に接続した部分の合成抵抗は1.5Ωです。
下辺、3Ω2個を直列に接続した部分の合成抵抗は6Ωです。a-b間の合成抵抗は、1.5Ωと6Ωの抵抗を並列に接続したときの合成抵抗であり、解答は1.2Ωとなります。
2.配電理論及び配線設計
- 配電方式
- 引込線
- 配線
この科目では、100V単相2線式、100/200V単相3線式といった配電方式の特徴、使用される電線の太さと許容電流の関係、幹線・分岐回路の設計、過電流保護及び地絡保護について出題されます。
【例題】
図のような単相3線式回路において,消費電力125W,500Wの2つの負荷はともに抵抗負荷である。図中の×印点で断線した場合,a-b間の電圧[V]は。ただし,断線によって負荷の抵抗値は変化しないものとする。

(イ)40
(ロ)100
(ハ)160
(ニ)200
※答えを確認したい場合は右の「+」を押してね。
【答え】
ハ.160
×印の位置は単相3線式の中性線の部分です。直列に接続した2つの抵抗の両端に200Vが印加されることから、この回路に流れる電流は2Aとなり、a-b間の電圧は160Vと求まります。
3. 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
- 電気機器及び配線器具の構造及び性能
- 電気工事用の材料の材質及び用途
- 電気工事用の工具の用途
この科目では、配線工事等の施工の際に用いる機器、器具、材料、工具などの外観、名称、用途、使用方法などについて出題されます。
【例題】
写真に示す器具の用途は。

(イ)白熱電灯の明るさを調整するのに用いる。
(ロ)人の接近による自動点滅に用いる。
(ハ)蛍光灯の力率改善に用いる。
(ニ)周囲の明るさに応じて街路灯などを自動点滅させるのに用いる。
※答えを確認したい場合は右の「+」を押してね。
【答え】
二. 周囲の明るさに応じて街路灯などを自動点滅させるのに用いる。
写真の器具は、両者とも一般的に用いられている自動点滅器です。正解は二.となります。
自動点滅器は、周囲の明るさを検知し、自動で電源をON/OFF し街路灯などを点滅させるのによく用いられます。白っぽいプラスティック部分には光センサが内蔵されています。写真左側は下面からの光を、右側は上面からの光を検知するタイプです。選択肢イ.は「調光器」、ロ.は「人感センサー」、ハ.は「力率改善用コンデンサ」の説明です。
4. 電気工事の施工方法
- 配線工事の方法
- 電気機器及び配線器具の設置工事の方法
- コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法
- 接地工事の方法
この科目では、電気工事の施工方法に関する様々な基準や手順などについて出題されます。
【例題】
単相 100 V の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で,不適切なものを選べ。
(イ)絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。
(ロ)電線の引張強さが15 %減少した。
(ハ)差込形コネクタによる終端接続で,ビニルテープによる絶縁は行わなかった。
(ニ)電線の電気抵抗が5 %増加した。
※答えを確認したい場合は右の「+」を押してね。
【答え】
ニ.電線の電気抵抗が5 %増加した。
「電気設備の技術基準を定める省令」 (省令 第7条) では、電線を接続する場合に、「接続部分における電気抵抗の増加」、「絶縁性能の低下」「通常使用における断線のおそれ」がないように接続することを求めています。
5. 一般用電気工作物等の検査方法
- 点検の方法
- 導通試験の方法
- 絶緑抵抗測定の方法
- 接地抵抗測定の方法
- 試験用器具の性能及び使用方法
この科目では、施工した電工作物の点検方法について出題されます。
測定器の使用方法なども問われるため、実務的な要素が多い内容になっています。

ビルメン業務でも役に立つ知識ですよ!
【例題】
一般に使用される回路計(テスタ)によって測定できないものは。
(イ)交流電圧
(ロ)回路抵抗
(ハ)漏れ電流
(ニ)直流電圧
※答えを確認したい場合は右の「+」を押してね。
【答え】
ハ.漏れ電流
回路計(テスタ)は直流電圧、直流電流,交流電圧、抵抗が測定出来ます。一部回路計には交流電流を測定出来る機能が付加されていますが、漏れ電流を測定する用途には使用できません。漏れ電流の測定には、クランプ式の漏れ電流計を使用します。よって、解答はハ.の「漏れ電流」です。
6. 配線図
- 配線図の表示事項及び表示方法
この科目では、電気工事に関わる機器・器具などが使用場所上のどこに設置され、それらに電気を供給する配線がどのように施設されるかを示す図面を用いて、図の中で使われている記号の名称や用途などについて出題されます。
【例題】
図には配線図が示されている。図の指示に従い,配線図問題をよく読んで,選択肢の中から答えを一つ選びなさい。
【注意事項】
1.屋内配線の工事は,特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
2.屋内配線等の電線の本数,電線の太さ,その他,問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.漏電遮断器は,定格感度電流30mA,動作時間0.1秒以内のものを使用している。
4.選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は,「JIS C 0303:2000構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。

②で示す部分の接地工事における接地抵抗の許容される最大値[Ω]は。
(イ)10
(ロ)100
(ハ)300
(ニ)500
※答えを確認したい場合は右の「+」を押してね。
【答え】
ニ.500
接地工事の種類は、使用電圧が300V以下であることからD種接地工事となりますが、電源に動作時間が0.1秒以内の漏電遮断器が設置してあることから、その接地抵抗の許容される最大値は、500Ωとなります。
7. 一般用電気工作物等の保安に関する法令
- 電気工事士法、同法施行令、同法施行規則
- 電気設備に関する技術基準を定める省令(注1、2参照)
- 電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令
この科目では、電気工事に関して必要となる法令である、「電気工事士法」、「電気設備に関する技術基準」、「電気用品安全法」について出題されます。
【例題】
「電気工事士法」の主な目的は。
(イ)電気工事に従事する主任電気工事士の資格を定める。
(ロ)電気工作物の保安調査の義務を明らかにする。
(ハ)電気工事士の身分を明らかにする。
(ニ)電気工事の欠陥による災害発生の防止に寄与する。
※答えを確認したい場合は右の「+」を押してね。
【答え】
ニ.電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与する。
電気工事士法が定められた目的は,電気工事士法第1条(目的)に、「電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め、もって電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与すること。」と定められています。
よって、解答は、ニ.「電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与する。」です。
学科試験合格に必要な勉強時間
合格するためには最低50時間の勉強が必要だという認識でいてください。
文系の人や資格勉強に不慣れな人の場合、これより短い勉強時間では落ちる可能性があります。

資格との相性もあるので、もっと短い勉強時間で合格出来る人もいますけどね。
現時点で勉強時間が足りないかもと不安な人は、筆記方式を選択して少しでも試験日が後半になるようにしましょう。
学科試験のおすすめ学習方法
学科試験の学習方法は、テキストを軽く一読してから過去問を解きまくればOKです。
おすすめのテキストと過去問は以下の2つです。(上がテキスト、下が過去問)
上記の書籍は、当ブログで実施した「電工二種保有者を対象としたオススメ教材アンケート」において、1位と2位を取った教材のため信頼できます。
具体的な勉強方法ですが、まずはテキストを最初から最後まで読みましょう。
この参考書はイラストが多く使われており、初学者でも読みやすく作られています。
ちなみに、読むときは完全に理解する必要はなく絵本を読む感覚で、試験の全体像を掴めればOKです。
次に過去問を解きます。
「参考書を理解しないのに過去問やっていいの?」と不思議に思うかもしれませんが、資格試験ではこの方法が最短です。
最初は全く解けないと思いますが、問題の解答に掲載されている解説を読みながら勉強を進めていきます。
また、解説を読んでも理解できない部分は参考書を読み知識を補填していきましょう。
同じ出版社が出している教材なので参考書と過去問が連動しており、過去問の解説部分に参考書のどのページを見れば詳しい解説が書かれているのか一目でわかるようになっています。
ちなみに、勉強を進めていく過程で参考書の解説を読んでも理解できない箇所も出てくると思います。
そんなときは、その箇所は飛ばして次の単元に進んでください。
勉強時間には限りがありますので、まずは1問でも多く過去問に触れて解ける問題を増やすことが大切です。
そんな感じで過去問を解いていき、試験日までに最低でも3周するようにしましょう。
似たような問題も掲載されているため、3周する頃には解ける問題もかなり増えているはずです。
ここまで来たら、仕上げに苦手な個所を集中的に学習して全ての分野の点数を底上げします。
掲載されている問題を90~95%程度まで理解出来れば、本試験では80点以上は取れるはずです。(実際は60点で合格)

全体で50時間程度の勉強は必要なので、早めに勉強計画を立てて余裕をもって試験に挑みましょう。
第二種電気工事士(技能試験)の概要および試験対策や便利ツールの紹介
筆記試験合格者のみ、実技(技能)試験を受けることが出来ます。
実技試験では以下のような図が出題されますので、自前の工具と用意された材料を使って課題を作成ます。

上記の図をもとに材料を組み立てると以下のような作品が出来上がります。


いきなりこんなのを見ても何をしていいかわからないですよね。
技能試験も筆記と同様に50時間くらい練習をすれば誰でも合格出来ますので安心してください。
技能試験の概要は以下のとおりです。
試験時間 | 40分 |
出題数 | 候補問題13種類のうちから1つが出題される |
合格基準 | 作品に欠陥がないこと ⇒欠陥の判断基準 |
試験時間は40分なので、学科試験(120分)と比べると短めです。練習不足だと時間が足りなくて完成できなかったという人も珍しくありません。
なお、本試験では予め公表されている13種類の問題から1つが出題されます。
そのため、13種類全てを完璧に練習しておけば、ケアレスミスがなければ合格は確実だといえます。
以下は、令和7年度の公表問題です。

13種全てを完璧に作れるようになることを目指します!
技能試験のおすすめ学習方法
技能試験は自らの手を使って課題を作る試験なので、とにかく手を動かして練習するしかありません。
練習に必要な工具と材料は受験を決意したら早めに用意しましょう。
オススメはホーザンの練習セットです。
ホーザンのセットは工具と練習用の材料が全てセットになっており、別々に購入するよりも楽です。
というか、初心者が個別に道具などを揃えていたら、試験で使ってはいけない工具を買うなど致命的なミスをしてしまう可能性すらありますので、ここは素直にセットを購入してください。
以下のリンクから購入できます。(Amazonより楽天のほうが安いかも)

自分で材料を用意出来る方は工具だけ購入してもOKです
★その他のメーカーが販売している電気工事士工具セットが気になる方は以下の記事をご覧ください。(レンタルも有)

具体的な練習方法ですが、ホーザンが運営しているYouTubeチャンネルで公開されている動画を見ながら練習すればOKです。
★以下は令和7年度公表問題のNo.1を解説している動画です。(このまま視聴可能)
動画を視聴すればわかりますが、有料レベルの内容が無料で公開されています。
先ほど紹介したホーザンのセットとこの動画さえあれば合格に必要な練習は可能なので、技能試験の学習は学科試験よりも単純かもしれませんね。
技能試験の練習はいつから始める?
学科試験と技能試験の勉強は、やることが全く違うため学科試験終了後に技能試験の勉強を開始してもOKです。
ですが、学科試験の勉強をずっと続けていると飽きてしまうので、気分転換に技能試験の練習をするのもオススメです。
実際に私も学科試験の勉強と並行して技能試験の練習もしていました。
なお、学科試験の中で学習する「複線図」の知識は、技能試験でも活かせますので同時に勉強することが全く無意味というわけでもありません。
というわけで、技能試験で使う工具類は学科試験と同時に購入してもOKです。

技能試験の工具類はそこそこ値が張ります。
先に買うことで自分を追い込むことが出来るため、学科試験を真剣に勉強出来るようになるはずです(笑)
有料講習は受けるべき?
リスナー様から、有料の講習を受けた方が良いか相談を受けることがありますが、まずはホーザンのセットと無料動画だけで勉強を開始してみてください。
高い講習を受けたところで本人にやる気が無ければスキルは上達しませんので、個人的にはここで紹介した教材と本人のやる気だけで十分合格可能だと自信を持って言えます。

職業訓練などが実施している有料講習も同様です。
お金を払えば受かるってもんでもないですから、まずはYouTubeなどを活用して独学で挑戦してみましょう。
技能試験のための便利ツール
電気工事士の技能試験において絶対に身に付けなければいけないスキルの一つに「のの字曲げ」があります。
まずは以下の動画を見てください。
これが「のの字曲げ」です。
銅線を「の」という字みたいに曲げるからこのような呼び名がついているのですが、簡単そうに見えて結構難しいです。
とくに不器用な方だと苦戦するため、本試験においても大きな時間ロスの要因となります。
そんな悩みを解決するために、ホーザンから「のの字曲げ専用のツール」が販売されるようになりました。
こちらの商品です

値段も手頃なので、工具と一緒に購入してみてはいかがでしょうか。
★以下は「のの字曲げ専用ツール」を使って作業している動画です

試験時間は40分と短いので、不器用な人は是非購入しましょう!
まとめ「とにかく応募は忘れ無いこと!」
この記事では、令和7年度第二種電気工事士の試験情報や対策について紹介しました。
「自信が無いから今回の受験は見送ろうかな」「無資格でもビルメンは出来るしなぁ」みたいな事を考えて、今回の試験を受験するか悩んでいる方は、悪い事は言わないのでとりあえず応募だけでもしてみませんか。
筆記方式を選択すれば学科試験までかなりの日数があるので勉強時間は十分取れます。
また、無資格でもビルメンになれるとはいえ、第二種電気工事士を所持していると就活で有利になったり、数千円程度の資格手当を毎月貰えるなどメリットも多いです。
申し込み期間終了後に「やっぱり受験したい」と思っても手遅れなので、この機会にしっかり勉強して資格をゲットしましょう!
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