清掃業はやめとけ?仕事のきついところや、向いている人を徹底解説!
普段生活している中で、清掃業の仕事をしている人を見かけることってありますよね。
例えばビルの中、駅のホーム、ビルの窓ガラス清掃など、清掃員は様々な場所で働いています。
そんな清掃業ですが、社会にとって必要不可欠な仕事なのに、ネットで検索すると「清掃業 やめとけ」なんて記事が見つかることがあります。
この記事では、清掃業が「どんな仕事なのか?」「本当に清掃業はやめたほうがよいのか」について解説したいと思います。
私は設備管理の仕事をしているので、清掃業の人と頻繁に関わることがあります。
この記事は私が勤務しているビルの清掃担当の人にも話を聞いて作成しております。
★ビル清掃の仕事をしている人の2chまとめ動画をYouTubeにアップしてますので良かったら見てください↓
清掃業とは?どんな仕事をしているの?
清掃業とは、主に建物や施設、公共の場などでの清掃および保守作業を行う業界のことを指します。
清掃業は、環境の美化だけでなく、衛生面や安全性の向上にも寄与しており、清掃員として働く人達はさまざまな場所や状況に応じて柔軟に作業する必要があります。
以下は、清掃業の主な仕事や業務に関するいくつかの例です。
ビル清掃
ビル清掃の仕事内容は、ビル全体の清潔さと維持を確保することに焦点を当てています。
ビル清掃の仕事は多岐にわたり、以下は一般的な仕事内容の例です。
ビル清掃の仕事内容 | |||
オフィス空間の清掃 | デスク、椅子、テーブルなどのオフィス家具の拭き掃除や、床の清掃、ゴミ収集などが含まれます。 | ||
共有エリアの清掃 | ロビーやエントランス、エレベーター、共用廊下など、ビル内の共有エリアの清掃が行われます。これにはガラスの拭き掃除やフロアの掃除が含まれます。 | ||
トイレの清掃 | ビル内のトイレや洗面所の清掃は重要な仕事の一環です。 トイレの清潔さはビル全体の印象に影響を与えます。 | ||
床のメンテナンス | 床の清掃だけでなく、畳やカーペットの掃除、ワックス掛けなど、床のメンテナンス作業も行われます。 | ||
ゴミの処理 | 使用済みのゴミやリサイクル物の適切な処理が行われます。 ゴミ袋の交換や分別作業も含まれます。 |
ビル清掃の仕事は、ビル全体の美化や維持管理に重要な貢献をするものであり、定期的かつ効果的な清掃がビルの印象や快適性に大きな影響を与えています。
ビル清掃とは違いますが、病院やホテル、マンション共用部(廊下、階段)の清掃などもあります。
毎日実施するものを日常清掃、2か月に1回など定期的に実施するものを定期清掃と呼びます。
床のメンテナンスなどは専用の器具などを使い定期清掃でやっていますね。
住宅清掃(ハウスクリーニング)
住宅清掃の仕事は、主に個人の住宅やアパートなどの居住スペースを清潔かつ整頓された状態に保つことを目的としています。
以下は、ハウスクリーニングの典型的な仕事内容の例です。
住宅清掃の仕事内容 | |||
全般の清掃 | ハウスクリーニングというくらいなので、各部屋の掃除をします。 床の清掃、拭き掃除、ホコリ取り、家具の拭き掃除など様々な個所を清掃します。 | ||
キッチンの清掃 | キッチンは食品の調理や調理器具の使用により汚れやすい場所です。 キッチンの清掃には、シンク、カウンター、調理器具などの清掃が含まれます。 | ||
バスルームの清掃 | バスルームの清掃は、トイレ、シャワー、浴槽、洗面台などを含みます。 消毒や除菌をすることもあります。 | ||
床のお手入れ | 床の種類によっては、ワックス掛けや掃除機をかけるなど、特定のメンテナンスが必要な場合があります。 | ||
ゴミの処理 | 不要なものや使用済みのゴミ収集も住宅清掃の仕事です。 | ||
整頓作業 | 衣類や雑貨など、散らかった物を整理し、適切な場所に戻す作業もハウスクリーニングに含まれます。 |
ハウスクリーニングは、快適な生活環境を提供するためのサービスであり、清掃スタッフは顧客のニーズに合わせた丁寧な作業を行います。
やってることはお手伝いさんに近いかもしれませんね!
私の部屋も清掃してもらいたいけど、見られるのが恥ずかしい・・・。
外部清掃
外部清掃は、建物やその周辺の外部環境を清潔で美観のある状態に保つための清掃です。
建物の外壁や窓、敷地、アクセス道路などを対象にさまざまな業務が含まれています。
以下は、外部清掃の一般的な仕事内容の例です。
外部清掃の仕事内容 | |||
外壁の清掃 | 建物の外壁は外部環境にさらされるため、汚れやコケ、カビが発生しやすいです。 高圧洗浄機や特殊なクリーニング剤を使用して外壁を清掃します。 | ||
窓ガラスの清掃 | 外部からの視認性が重要な場合、窓の清掃が行われます。 特に高層ビルの場合、高所作業車や吊り下げられたゴンドラなどを使用して窓ガラスを綺麗にします。 | ||
庭園や敷地のメンテナンス | 建物周辺の庭園や敷地の草刈り、樹木の手入れ、花壇の整備などが含まれます。 | ||
道路や駐車場の清掃 | 道路や駐車場は、車両の通行や駐車により汚れが溜まりやすいです。 これらのエリアの清掃が行われ、安全で清潔な状態を維持します。 |
高所の窓ガラス清掃は本当に怖いと思います・・。
ビルメンの仕事をしていると日程調整や清掃場所の打ち合わせなどをすることがありますが、実際に作業している人たちは尊敬します。
特殊清掃
特殊清掃は通常、通常の清掃業務よりも複雑で特殊な状況に対処する仕事です。
例えば、感染症の対応、災害後の清掃、特殊な環境での作業など、専門的な知識や技術が必要となる場合がほとんどです。
以下は、特殊清掃の仕事内容の一般的な例です。
外部清掃の仕事内容 | |||
感染症消毒 | 病院や医療施設、あるいは感染症が広がった場所での清掃です。 これにはウイルスや細菌の対策が含まれます。特殊な装備やクリーニング剤が必要です。 | ||
遺品整理 | 遺品整理も清掃業の一つです。 とくに孤独死した現場の清掃などは精神的にも大変な仕事となっています。 また遺族への配慮も重要です。 |
以前、遺品整理の映画を見たことがありますが、自分ではメンタルが持たないなと思いましたね・・。
清掃業がやめとけと言われる理由5選
次に清掃業がやめとけと言われている理由を5つ紹介します。
ちなみに、その仕事が「やめとけ」と言われるかどうかは個々の状況によって変わりますので、ここで紹介していることがデメリットに感じない場合もあることはご了承ください。
①体力仕事だから清掃業はやめとけ
清掃業は身体を動かす仕事です。
長時間立ちっぱなしでの労働や、時には重い掃除機や清掃機器を使うことがあります。
また、空調が効いていない屋内や屋外での階段の上り下りや、壁面や窓ガラスの清掃は姿勢を頻繁に変えるた腰に負担がかかります。
身体を動かすことが苦手な人は、清掃業を選ばないほうが良いかもしれません。
とはいえ、普通のオフィスビルなどの清掃であれば、適度に休憩は取れます。
しかし、デスクワークと比べたら体力が必要な仕事ではあることは間違いないですね。
②ルーチンワークが苦手なら清掃業はやめとけ
特殊清掃などを除いて、清掃業は同じことの繰り返しなので、ルーチンワークに該当します。
ルーチンワークに仕事って、好きな人には最高だと思うのですが、苦手な人はすぐ限界を迎えちゃうんですよね。
私はビルメンの仕事をしていますが、改修工事の調整やテナントからのクレーム処理など以外は基本的にルーチンワークなので飽きを感じることもあります。
仕事に刺激を求めている人は清掃業をやめたほうが良いと思います。
ビルの日常清掃のように毎日同じ場所の清掃をするパターンは飽きるのも早いかもしれませんが、毎日違う現場の清掃をする定期清掃とかなら少しは飽きにくいかもしれませんね。
③仕事に専門性を求めているなら清掃業はやめとけ
一部の清掃業務を除いて、清掃業は特定のスキルや専門知識を追求することが難しいです。
将来的な成長やキャリアアップが制限される可能性があるため、仕事に成長を求めている人は清掃業をやめたほうが良いでしょう。
ただし、現場を経験してから人を管理するマネジメント職に就いたり、個人で清掃業を経営するという働き方もあるため、清掃業でも全くスキルアップが出来ないわけではありません。
ちなみに男性で清掃業をしている働き盛りの年代の方は、マネジメント職も兼ねていることが多いですね。
現場で働くパートさんたちの管理や、お客様との折衝などをするためストレスが溜まる仕事だと聞いています。
清掃業を極めるのであれば、個人事業主になるのが面白そうですね。
常に仕事の需要はあるため食いっぱぐれることもなさそうです。
④高収入を求めるなら清掃業はやめとけ
働く地域や所属する会社、経験、業務の種類などによって収入は異なりますが、一般的に清掃業は薄給の仕事とされています。
日常清掃などは専門性が低いため仕方ないのかもしれませんが、高所の窓ガラス清掃などであっても危険性のわりに高収入とはいえないのが現状です。
ただし、専門性の話でも出てきたマネジメント職や個人事業主になった場合は、一般的な給与水準まで上げることは可能なようです。
その分、仕事は忙しくなりますが・・・。
そもそも一時的にお金を稼ぐために清掃をやる分には給料なんて気にしなくても良いですけどね。
転職サイト「はたらいく」に掲載されていた情報によると清掃業の平均収入は以下の通りでした。
・平均年収:290万円
・平均月収:21万円
アルバイトも含めた平均年収だと思いますので、正社員だけに限定すれば平均年収はもっと高くなるはずです。
⑤汚い仕事が出来ないなら清掃業はやめとけ
当たり前のことですが、清掃業には汚い作業が含まれます。
ただし、汚い仕事が占める割合は清掃業の種類や働く現場によって様々です。
- トイレ清掃
- 吐しゃ物の処理
- 虫の死体の処理
- ゴミの分別など
汚い仕事の頻度は現場によって様々ですが、清掃業の仕事を選んだ以上は避けることは出来ませんので、耐えられない人は清掃業をやめておきましょう。
ちなみにビルメンも汚い仕事をします!
むしろ汚いレベルは清掃よりも上かもしれません・・。
【関連記事】ビルメンの汚い仕事
清掃業に向いてる人は?
次に清掃業に向いている人の特徴を3つ選んでみました。
清掃業への転職を考えている人は、自分に当てはまるかどうか確認してみてください!
仕事が丁寧な人に清掃業は向いてる
ビルメンの仕事を長い事続けてきましたが、日常清掃・定期清掃ともに作業する人の性格によって仕上がりは全然違うなと感じました。
やはり丁寧な仕事が出来る人は、人の目につきにくいところであっても綺麗に清掃してくれるため、雇用主やお客さんからも信頼されます。
丁寧な仕事が出来る人や几帳面な性格な人は清掃業に向いていると言えます。
どんな仕事をするにしても丁寧な方がいいですけどね!
身体を動かすことが好きな人に清掃業は向いてる
清掃業は依頼された範囲を清掃する仕事なので基本的に動き回る仕事です。
また、掃除機などの清掃道具持ったまま階段を上り下りするなど、肉体的負荷のかかる仕事が求められます。
仮に身体を動かすことが好きでは無くても、仕事を通じて体力を付けたいとか、肉体労働をすることにメリットを感じることが出来る人に清掃業は向いています。
中高年の方だと、運動不足解消のために早朝だけマンションの共用部清掃のパートをしている方もいるようですね。
忍耐強い人に清掃業は向いてる
清掃業は汚い場所を綺麗にする仕事です。
ホコリなどの除去程度であれば誰でも出来ると思いますが、汚物の清掃などには強い抵抗を感じる人もいると思います。
人が嫌がる仕事でも、割り切って出来る忍耐強さがある人に清掃業は向いています。
他にも同じ作業の繰り返しだったり、人が用を足している横でトイレの清掃をするなど忍耐力が試される状況は多々あると思います。
清掃業の良いところ「やめとけとは言えない?」
最後に清掃業の良いところを紹介したいと思います!
薄給で汚い仕事があったりとメリットが少なそうな清掃業ですが、良いところもありますよ!
清掃業はAIに仕事を奪われにくい
清掃はAIに奪われにくい仕事です。
近年ではお掃除ロボットなども開発され、一部の建物で導入されているようですがまだまだ人の手作業に勝てるレベルではありません。
以下の動画はアイリスオーヤマが法人向けに開発した床清掃用のロボットです。
平坦な床ならロボットでも問題無いですが、人の手で行う清掃は本当に細かい所まで実施しますので、このロボットを見る限りは、まだまだ清掃業がロボットに取られることはないでしょう!
窓ガラス清掃用のロボット(ガラスに張り付くルンバみたいなモノ)は既に実用化されており使っているビルも多いようです。
こちらは人が行うと危険な作業なので早めにロボット化した方が良いと思いますね。
清掃業は求人が豊富で誰でも就職しやすい
冒頭で「ビル清掃」など清掃の種類をいくつか挙げましたが、清掃が活躍できる現場は本当に多く、しかも人が集まりにくい職種のため常に求人があります。
雇用形態を選ばなければ、年齢や職歴など不問な場合がほとんどなので仕事が見つからないということはまず無いはずです。
最近は人手不足解消のために都内であれば時給1,500円以上のバイト求人もありますので、決して高給取りでは無いですが十分生活していくことも可能です。
アルバイトなら早朝だけとか労働時間の融通も利くので、サラリーマンが収入を増やすための副業や、ニート・無職が一時的にお金を稼ぐ、定年退職後にパートで働くなど様々な人におススメ出来ます。
なお、求人サイトのリクナビNEXTで清掃の仕事を検索したところ、3000件以上ヒットしました。(令和6年2月時点)
誰でも出来る仕事な上に求人数も多い点は清掃業の良いところの一つだと思います。
まとめ「清掃業はやめとけってこともない!」
この記事ではビルメン(設備管理)とも深い繋がりがある清掃業について紹介しました。
パートで働く人が多いイメージの清掃業ですが、年代や性別問わず正社員という安定した雇用の募集もあります。
もちろん正社員で働く道を選んだ場合、任される仕事の責任は増えますので覚悟は必要ですけどね。
しかし人手不足の業界が故に仕事の需要は常にありますので、とりあえず安定した仕事に就きたいという人にはオススメできます。
個人的な意見ですが、清掃業は全くやめとけとは思いませんね!
もし清掃業に興味があるなら、リクナビNEXTやタウンワークで仕事を探してみましょう。
私がこれまで働いてきたビルでも色んな年代の人が清掃の仕事をしていました。
ビル清掃なんかだと、定年退職したあとのお婆さんの仕事のイメージかもしれませんが、実際は20代の男性とかも働いていたりします。
あとは売れない役者とか夢を追いかけてる人が収入源を得るために清掃の仕事をしていることも多いですね。
都心なら時給も1500円を超えますので、生活するのにも全く困らないようですよ!
★楽な仕事をしたいならビルメンもオススメです↓
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません