
ネットでビルメンを検索すると「ビルメンやめとけ」って出てきますよね。
ビルメンってやばい業界なんですか?



ビルメンは「楽な仕事」と言われてますが、人によっては「きつい」「大変」と感じることもあります。
私もビルメンの仕事を10年以上やってきましたが、様々な場面でツライ思いをしてきました。
この記事では、ネットで噂されている「ビルメンがやめとけ」言われている理由について、ビルメン歴10年以上の私が実体験を元に解説します!
ビルメンに向いてない人の特徴やビルメンとして働くデメリットなど、ネガティブな部分について深く切り込んでいくので、ビルメンに夢を見て転職を考えている人は必ず最後まで見ていってください。
- ビルメンに就職・転職を考えている
- ビルメンに向いてない人の特徴を知りたい
- ビルメンとして働くデメリットを知りたい
私は業界歴10年の現役ビルメンです


この記事から私のことを知った方もいるかと思いますので、最初に簡単な自己紹介をさせていただきます。
私は20代半ばまで実家暮らしのニートでしたが、ビルメン(設備管理)という仕事に就いたことで、なんとか社会復帰することができました。
その後は年収を上げるために何社か転職を経験し、今ではビルメン歴10年以上になります。
おかげでこの業界のことについては、良い面も悪い面も含めてかなり詳しい自信があります。
現在の日本には、当時の私と同じように「就職したいけどどうしたらいいかわからない」と悩んでいる方が大勢いると思います。
そんな方に少しでも参考になればと思い、YouTubeやブログで“リアルなビルメン情報”を発信しています。
今回はそんな私が、あえて「ビルメンやめとけ」というテーマについて、
実体験に基づいてしっかり語っていきます。



以下の動画は私の経歴をまとめたものです。
ニートからビルメンに就職することで社会復帰できました!
ビルメンってどんな仕事?
ビルメンのデメリットを解説する前に、まずはビルメンの仕事内容を簡単におさらいしておきましょう。
ビルメンとは「ビルメンテナンス(建物管理)」の略称で、主な業務は、オフィスビル・病院・ホテルなどの建物で使用される設備(電気・空調・給排水など)を、安全かつ正常に使えるように維持管理することです。
一見すると地味な仕事に見えますが、ビルメンがいないと建物の機能が維持できなくなり、利用者に不便を与えるばかりか、建物自体の寿命も縮んでしまいます。
そのため、ビルメンは建物の“健康”を守る縁の下の力持ちのような存在です。
ビルメンテナンス業務は大きく3種類に分けられる
ビルメンテナンスとは大きくわけて3つに分類されます。それぞれの業務内容は以下のとおりです。
設備管理業務 | 建物の中や周辺で使用されている設備の点検・維持管理を行います。 具体的には以下のような設備が対象です。 ・電気・通信設備 ・空調設備(エアコンや換気設備) ・給排水設備(ポンプや水道管など) ・消防設備(スプリンクラー・消火栓など) ・昇降機(エレベーター・エスカレーターなど) |
保安警備業務 | 建物内の防犯・防火・安全確保を担当します。 警備員業務にあたり、以下が主な内容です。 ・来館者の受付・案内 ・巡回警備・モニター監視 ・駐車場の誘導・管理 |
環境衛生管理業務 | 建物の清掃や衛生維持を行う業務です。 いわゆる「清掃員」のイメージが近いですが、以下のような内容も含まれます。 ・建物内外の清掃 ・害虫の防除(法令に基づいた対応) |
一般的に「ビルメン」と言われた場合、この3つのうち「設備管理業務」を担当している人を指すことが多いです。
この記事でも、「ビルメン=設備管理業務に従事する人」という前提で話を進めていきます。
★ビルメンの仕事内容を詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。


ビルメンやめとけ!向いてない人の特徴7選!【実体験】


私はこれまで、常駐現場だけでなく巡回ビルメンも含めて20棟以上の建物で設備管理の仕事をしてきました。
その中で、
「ビルメンって楽そうに見えるけど、実は向き不向きがはっきり分かれる仕事だな」
と強く感じるようになりました。
実際、仕事が合わずに悩んでいたり、現場で浮いてしまっていた同僚も何人も見てきました。
今回は、そんな私の実体験をもとに、
「こんな人はビルメンに向いてないかも…」という特徴を7つ紹介していきます。
これからビルメンになろうか迷っている方は、自分に当てはまっていないかチェックしてみてください!
上記7項目について、それぞれ解説していきます。
人によっては致命的な内容もありますので、これからビルメンに転職を考えている方は必ずチェックしてください。



7つもあるのかぁ。
結構多いな。



どんな仕事でも大なり小なりデメリットはありますからね。
とりあえず最後まで見てください。
①夜勤が苦手な人には向いてない


すべてのビルメン現場に夜勤があるわけではありませんが、ビルメンという仕事を選ぶ以上、「夜勤は避けられないかも」という覚悟は必要です。
私自身、他業種でも夜勤経験があったので抵抗はなかったのですが、ビルメンで初めて夜勤を経験する方は要注意です。
特に以下のような方は、夜勤で心身ともに苦しむ可能性があります。
- 自律神経が弱い、またはメンタルが不安定な人
- 仮眠室では緊張して眠れないタイプの人
- 睡眠リズムが乱れると体調を崩しやすい人
ビルメン夜勤のパターンは3つ!
いろいろな会社を経験してきましたが、ビルメンの夜勤は主に3つあります。それぞれ紹介していきます。
夜勤①:24時間勤務(いわゆる宿直)
- 勤務時間: 9時~翌9時(24時間拘束)
- 内訳: 実働16時間 + 仮眠6時間 + 休憩2時間(※目安)
このパターンがビルメン業界では最も多く見られます。
「1回の出勤で2日分働いたことになる」ため、勤務回数が減り、通勤時間を抑えたい人にはとても人気です。
ただし、拘束時間が長いので体力的にはそれなりにキツいです。
現場によって仮眠時間が削られることもあるため要注意。



現場次第ですが、深夜残業手当がつくことも多く、稼ぎやすいという面もあります!
夜勤②:18時間勤務(夕方~翌朝)
- 勤務時間: 17時~翌9時(約16時間)
- 仮眠時間: 2~6時間(現場によって変動)
夕方から朝まで働くパターンで、こちらも「2日出勤扱い」になることが多く、拘束時間は短めで“お得感”があるという声もあります。



私もこの夜勤パターンは好きですね。出勤前に軽く仮眠を取っておくと、けっこう快適に働けますよ!
夜勤③:12時間勤務(夜勤単体)
- 勤務時間: 21時~翌9時(12時間)
- 仮眠時間: 2~4時間程度(休憩に近い)
このパターンは「1日出勤扱い」で、通勤回数が減らないぶん、やや損した感じがあります。
日勤と交互に夜勤が入ると、睡眠リズムが崩れて体調を崩しやすくなる人も多いです。



コンビニの夜勤をイメージして頂ければわかりやすいですかね。
ちなみにビルメン業界ではこのパターンの夜勤は少ないです。
実は人気?夜勤のメリットもある
体質的に夜勤が平気な人にとっては、通勤回数が減る・待機時間が多くて身体が楽・手当がついて稼げるなど、メリットが大きいと感じることもあります。
例:宿直(月10回)の場合
→ 通勤が月10回、通常の半分に。通勤時間が往復2時間なら、月20時間、年240時間の時短!



とはいえ、会社で6時間の仮眠をとることになるので、拘束時間は増えます。しかし、まとまった時間を家で過ごせるので、総合的に考えるとQOLは上昇するはずです。
とはいえ、体調への影響は無視できない
人間は本来「昼行性」です。
夜間に働く生活を長く続けると、以下のような不調を訴える人もいます:
- 自律神経の乱れ
- 睡眠障害
- 免疫力の低下
- 抑うつ状態
「夜勤なんて楽勝だろ」と甘く見て入った結果、実際には夜勤に適応できず辞めてしまう人もいます。
夜勤がどうしても苦手なら…
- 異動・転勤がない「自社ビル勤務」の会社を探す
- 夜勤のない現場が確実に用意されている会社を選ぶ
- 面接時に「夜勤NG」と伝えておく(ただし選考に不利な可能性も)



この中だと自社ビル勤務を目指すのが確実ですかね。
以下の記事では、自社ビルメンについて解説してますので、是非チェックしてみてください。
【関連記事】現役自社ビルメンが直接雇用の自社ビルメンを解説!



宿直で明けがあっても結局明けの日って眠いから帰ってから寝るんだよね。だから起きたら午後の3時とかになってる。
夜しっかり寝れる人とかはいいけど早寝の時とか正直寝れないし、やっぱり会社では泊まりたくないよ…



午後の3時に起きる←これわかりますw 若ければもっと活動できるのかもしれませんが、アラフォーだと3時に起きてもテレビ見たりしてダラダラ過ごす感じになっちゃいますね・・。
やはり会社に泊まる事自体が普通のことじゃないので、明け残業は基本的に禁止にするべきですよね。
★ビルメンの宿直(夜勤)業務について詳しく解説した動画がありますので参考にしてください。
②汚い仕事が苦手な人には向いてない
ビルメンの仕事には、いわゆる「人が嫌がるような汚い作業」も含まれています。
たとえば…
- トイレの詰まり除去
- 汚水槽や雑排水槽の点検
- 排水ポンプの清掃
- 油まみれの機械室の掃除
こういった業務は、どの現場でも必ず一定の頻度で発生します。
そのため、「汚い仕事は絶対無理!」という方は、ビルメンには向いていない可能性が高いです。



下の写真は私がトイレの詰まりを解消するために、掃除口の蓋を開けて処置をしようとしていたときのものです。かなり汚い作業だってことが創造できますよね・・?


でも、実際は「慣れ」の世界でもある
私自身、ビルメンに転職したばかりの頃は、「トイレの作業とか絶対ムリ…」と思っていました。
しかし、実際に何度か作業を経験していくうちに、「手が汚れたら洗えばいいだけ」という感覚になり、今ではまったく気にならなくなりました。



最初は誰でもイヤだけど、やってみたら案外どうってことないです!
よくある誤解:「素手で便器に手を突っ込む」はない!
ネットではよく「ビルメンって便器に素手で突っ込むって本当?」という話を見かけますが、そんなことはまずありません。
仮に便器の奥に手を入れる必要があっても、当然ゴム手袋を着用できます。
つまり、「常識的な安全衛生管理の範囲内」で作業が行われるので、過度な不安は不要です。



こんなこと普通に考えればわかりますよね。感染症とかのリスクもありますし、素手で作業なんてさせてたら、会社が安全配慮義務違反で訴えられます。





汚い仕事の発生頻度は配属される現場によって違います。
築年数の浅い建物やオフィスビル、データセンター等はトイレ詰まりがほとんど起きません。


③害虫、ネズミが苦手な人には向いてない


これは「汚い仕事」と少し似ていますが、虫やネズミが極端に苦手な人もビルメンにはあまり向いていません。
ビルメンの仕事では、建物の裏側(機械室・汚水槽・排水溝まわりなど)に立ち入ることも多く、ゴキブリやネズミなどに遭遇する可能性が他の職種と比べてかなり高いです
特に、以下のような場所では高確率で虫・害獣と遭遇します。
- 飲食店が入っているビル
- 築年数が古い建物
- 地下機械室や汚水槽点検口周辺
- ごみ置き場やダクト周辺



飲食店が入っていないビルだと虫に出くわす頻度はグッと減ります。
虫がどうしても無理な人は、現場配属前にテナント構成を確認しておくといいですよ!
「虫を素手で触れない人は無理」はウソです
ネットでよく見かけるのが、
「虫を素手で触れないとビルメンはできない」
という誤解です。
結論から言うと、そんなことは一切ありません。
実際の現場では:
- 殺虫剤などで駆除してから
- トングや紙・清掃道具を使って処分
といった常識的な方法で対応します。



ゴキブリを素手で処理する大人なんて、普通はいません(笑)
もちろん私の同僚もみんな道具を使って対処しています!
ちなみにネズミの死骸なども、人に感染する菌を持っている可能性があるため、長いトングやビニール手袋を使って処理します。
素手で処理するなんてありえませんので、安心してください。
さらに、多くの現場では月1回程度で専門の害虫・害獣防除業者が点検・駆除を行ってくれます。
彼らのサポートもあるので、ビルメン一人ですべて対応するわけではありません。
慣れれば問題ないが、苦手意識が強い人は注意
私自身、最初はゴキブリやネズミを見るたびに「うっ」となっていましたが、今では完全に慣れました。
何度も経験するうちに「まぁ出るよね、ココ汚いし」くらいの感覚になります。
ただし、虫に対する嫌悪感や恐怖心が強すぎると、日々の仕事が苦痛になるのも事実です。
なお、私の知る限りでゴキブリやネズミが原因で辞めたビルメンを見たことはありません。
不快感を乗り越えられるかどうかがカギ
虫やネズミの遭遇は、ビルの構造や環境によって差があります。
しかし、どの現場でもゼロではないと考えておくべきです。
「虫が出ても冷静に処理できる」「道具があれば大丈夫」という人なら、何の問題もありません。
ただし、「絶対ムリ!」「姿を見ただけでパニックになる」という方は、ビルメンは避けた方が無難でしょう。



ウチの現場は害虫が多いですね。
害虫駆除業者を先輩が手配していました。
ただ、鼠も害虫も連絡を受けたあとはいなかったりするので厄介ですよね。



害虫も嫌ですよね。僕はどちらも耐性がなくて辛いです。





都会だと路上でネズミやゴキブリ見かけるしね。
ヤツらの事を許容出来ないならビルメンやめとけってことですね。
④お金を稼ぎたい人には向いてない


ビルメン業界に転職してくる人で給料を重視している人は少ないと思われますが、たまに勘違いしている人もいるので念のため説明しておきます。
ビルメンは給料が低く昇給も期待出来ません。
当ブログで調査したビルメンの平均年収は約350万円
現役ビルメン約200人にアンケートを取った結果、平均年収は約350万円でした。
一方で、国税庁が発表した「令和5年分民間給与実態統計調査」では、日本人全体の平均年収は約460万円。
つまり、ビルメンの年収は全国平均より100万円以上も低いことになります。


もちろん、ビルメンでも資格を取得して待遇の良い会社に転職すれば、年収500万円前後までは確実に狙えますので、人並みの生活は可能です。



ビルメンでも条件が揃えば、私のように年収500万円以上を目指せます。
年収を上げるために転職をしたい場合は、転職エージェントを使ってみてください!
【関連記事】ビルメンおすすめ転職エージェント5選
⑤ルーチンワークが苦手な人には向いてない


ビルメンの業務は、慣れてくるとほぼルーチンワークになります。
毎日同じ場所を巡回して、各設備の点検やメーターの数値記録を行い、その合間に簡単な修繕や清掃、事務作業などをこなすのが基本的な一日の流れです。
こうした作業は半年~1年も勤務すれば自然と慣れてくるので、人によっては「毎日同じことの繰り返しでつまらない」「自分は何をしてるんだろう」と感じてしまうこともあります。
実際、私も現場でルーチン作業をしている最中にときどき虚無感のようなものを覚えることがあります。



ちなみにルーチンワークだからといって適当にやっていると、小さな異常を見逃して大きな事故に繋がることもあるので注意が必要です!
このようにビルメンは地味な仕事ですが、トラブル対応時には一気に現場が緊張感に包まれることもあります。
この“日常と非日常の落差”に耐えられない人も少なくありません。
単調な仕事が苦手な人にはビルメンは向いていません
「日々の仕事に変化や刺激を求めたい」「自分の成果が目に見える仕事がしたい」といった思考の方は、正直ビルメンには向いていません。
逆に「ある程度決まった仕事を毎日こなす方がラク」「安定したリズムの中で働きたい」という方には、ルーチンワーク中心のビルメンはぴったりです。
⑥転職に抵抗がある人には向いてない


全ての人に当てはまるわけではありませんが、ビルメン業界に飛び込むなら、何度か転職しても大丈夫なくらいのフットワークの軽さが必要です。
なぜなら、ビルメン業界では配属される現場によって労働環境や仕事の楽さが大きく変わるため、「働きやすい職場」に巡り合うには転職が必要になるケースが少なくないからです。
また、待遇の良い会社を目指すうえでも、キャリアアップの手段としての転職が非常に有効です。
ここでは、特に転職が必要になりやすい2つのパターンについて説明します。
①「楽な現場」で働きたい人
ネットでビルメンを検索すると、「勤務中もスマホOK」「座ってるだけの楽な仕事」といった情報が出てきます。
実際、そういう現場も存在しますが、すべての現場が楽とは限りません。
中には以下のような「外れ現場」に配属されることもあります。



今の現場は月6回泊まりで全て明け残なのでそろそろ心がやられそうです
しかも泊まりが8時〜8時でそっから確定17時まで残らされます
毎月50時間近くなります



明け残業はマジでダメです!寿命が縮まります!
楽な現場も存在しますので転職をオススメします!
こういった現場に当たった場合、以下の2つの選択肢が考えられます。
- 異動願いを出す
→ ただし希望が通るとは限らず、時間もかかる(半年~1年)。
→ 異動先もブラックだったら、時間を無駄にするリスクあり。 - ビルメン会社ごと転職する
→ 別の会社で「ゆるめの現場」に配属される可能性が高い。
→ 転職サイトを活用すれば、事前に現場の働き方もチェックしやすい。



「楽な仕事を求めてビルメンになったのに、激務で心身を壊す」
そんな事態は本末転倒です。仕事が合わないなら転職も選択肢に!
② 年収を上げたい人
ビルメン業界は「最初に入った会社」で年収の天井が決まってしまうことが多いです。
ブラック企業に入ってしまうと、いくら真面目に働いても年収250万円台から抜け出せない…なんて話も珍しくありません。
ですが、ビルメンは資格を取って転職すれば、確実に年収を上げられる業界です。
例えば…
- ビルメン四点セット(電工二種・ボイラー・危険物乙4・冷凍3種)
- 電験三種や建築物環境衛生管理技術者(ビル管)
といった資格を取ってから、上位ランクの独立系や系列系ビルメン会社に転職することで、年収は一気に100万円以上アップするケースもあります。



私自身、最初は年収250万円のビルメンでしたが、
資格を取得し、会社を何度か変えたことで、今では年収500万円を超えています。
転職に抵抗がある人は、チャンスを逃す
このように、「働きやすい職場を求める」「年収を上げたい」どちらの場合でも、転職することが最も確実なルートになります。
そのため、ビルメンに向いているのは…
- 転職を前向きに捉えられる人
- フットワーク軽く動ける人
逆に「一度就職したら定年まで我慢して働くのが正しい」という価値観の人には、あまり向いていない業界かもしれません。
⑦コミュニケーションが苦手な人には向いてない


「ビルメンって機械のメンテナンスをするだけの仕事で、人と話さなくていいんでしょ?」
こういうイメージを持っている方、けっこう多いのではないでしょうか。
しかし実際には、ビルメンの仕事には想像以上にコミュニケーションの機会があります。
ビルメンが関わる相手
- 同じ現場で働くビルメン仲間
- 建物に入っているテナントの社員さんたち
- ビルオーナーやオーナー企業の関係者
- 定期点検や修繕に来る専門業者
- 同じ現場で働く警備・清掃スタッフ
特に同僚との連携は非常に重要ですし、テナントからの依頼対応や業者との立ち会いなどで外部の人と話す場面もかなり多いです。
よくある誤解と現実
「営業じゃないから、ほぼ誰とも話さなくていい」というのは完全な誤解です。
とはいえ、求められるコミュニケーション能力は高くありません。
基本的にはコンビニのアルバイト程度の会話ができれば大丈夫です。
でも、「誰とも話したくない」「最低限のあいさつも苦痛」といったレベルの方には正直きつい仕事だと思います。



僕も全くの異業種から転職しましたが、一番苦労したのはコミュ力ですねー。
対テナントとかはそうでもないんですが、どうしてもチームで仕事をすることも多いので一緒に仕事をする同僚や先輩に気を遣わなきゃいけない場面が意外と多いです笑
あとは電話対応も30過ぎて新卒並の状態で入ったので最初はだいぶ苦労しました。
逆によかったところは、ノルマや残業がほぼ無いのと、ある程度資格さえ持っておけば、最悪明日クビになっても食うに困らないところですね!



他の仕事と比べたらビルメンに必要なコミュ力なんて大したことないんでしょうけど、全くコミュ力要らないと思って入社してくる人にはギャップがありますよね。 ビルメンにも良いところはたくさんあるので、うまくバランスを取って働いてほしいものです。
ビルメンに必要なコミュ力については以下の動画で特集しています。





コミュニケーションはめんどくさいよね。
ビルメン以外の仕事でもコミュ力不足が原因で退職する人は多いと聞くね。



ビルメンで求められるコミュ力が厳しいと感じる人は、正社員で働くことを諦めた方がいいかもしれません。
そのくらいビルメンに求められるコミュ力はレベルが低いといえます。
⑧勉強が嫌いな人には向いてない
「ビルメン=楽な仕事」というイメージから、「勉強なんて一切しなくていいんでしょ?」と思っている方もいるかもしれません。
ですが、実際の現場では業務に必要な知識や資格取得のための勉強が意外と多いです。
ビルメンに必要な2つの勉強:
- 仕事の勉強(実務知識)
- 資格の勉強(国家資格)
1. 仕事の勉強:ビル全体が守備範囲
ビルメンが担当する設備は、建物の電気・空調・給排水・消防設備・昇降機など多岐にわたります。
そのため、特に配属直後は覚えることが非常に多く、大規模ビルや複雑な設備に当たると混乱する人もいます。
具体的には、「ビルの構造」「館内マップ」「点検ルール」など、最初の数か月は覚えることが多くて戸惑います。
また、ビルには法令で定められた定期点検も多く存在し、作業そのものは業者が担当しますが、ビルメンはその点検内容を把握し、立ち会いや報告対応を任されることになります。
▼ 代表的な法定点検(法令別)
- 消防設備点検(消防法)
- 建築設備定期検査(建築基準法)
- 飲料水水質検査(ビル管理法)
- 害虫・害獣防除(ビル管理法)
- 昇降機定期検査(建築基準法) など(詳しくはこちらの記事で)
こういった点検内容を理解していないと、業者とのやりとりもスムーズにできません。
2. 資格の勉強:年に1つ取れと言われる職場も
ビルメンには「4点セット」「三種の神器」など、資格取得を推奨される風潮があります。
代表的な資格:
これらは1~2か月ほどの勉強で取得できる資格ですが、社会人になってから勉強する習慣がない人には意外とハードルが高いようです。
とはいえ、最初からすべての資格を持っている必要はありません。
働きながら少しずつ取得していけば十分ですし、実際に無資格で働いている人もいます。


パソコンスキルも地味に必要
もうひとつ見落とされがちなのが、パソコン操作のスキルです。
現場では以下のような作業をPCで行います:
- 日報や点検報告書の作成
- 故障報告や見積もり書類の作成
- テナント向けの通知文書の作成
- 点検マニュアルや作業手順の更新
これらは基本的なワード・エクセルが使えれば問題ないレベルですが、
「パソコンをほとんど使ったことがない人」にとっては、最初の壁になることもあります。
最近では以下のようにそこそこ性能の良いノートパソコンが格安で買えるようになっていますので、この機会に自宅でパソコン練習してみることをオススメします。


⑨ワガママな人には向いてない
ビルメンの仕事は、ビルのオーナーに代わって建物全体の維持管理を行う仕事です。
言い換えれば、オーナーの「自宅」を管理するようなもの。だからこそ、業務の幅は非常に広くなります。
具体的には、空調・電気・給排水などの設備管理業務だけでなく、次のような業務を任されることもあります。
- テナントからの設備に関する問い合わせ対応
- 清掃員が不在の時間帯に発生した汚損の処置
- 警備員不在時の警備対応
- パソコンでの資料や報告書の作成
- 警察からの要請による防犯カメラ映像の確認
- 雪かきや草むしり
- 建物内外で起こる様々なトラブルへの対応
もちろん、上記すべての業務が常に発生するわけではありません。しかし、「この仕事しかやらない」と決めつける姿勢では対応しきれないのが現実です。
たとえば、「自分は設備点検だけしていればいい。電話対応や雑務なんてやってられない」というような人は、現場では周囲と衝突してしまう可能性が高いでしょう。
求人票に「ビル管理に関連する雑務あり」と明記されていたのに、「雪かきはやりたくない」「草むしりなんて自分の仕事じゃない」と不満を口にするのは、単なるワガママでしかありません。
実際のところ、これらの業務も勤務時間中に含まれるものであり、専門性が低い分、それほど難しい作業ではないのが現実です。



雪かきや草むしりするだけで時給1500円から2000円くらい貰えるわけだし美味しい仕事だと思うんですがね。
ビルメンの業務範囲は広いですが、一つ一つの作業は比較的シンプルです。
「柔軟に働ける人」や「頼まれた仕事はとりあえずやってみよう」というスタンスの人であれば、自然と現場にも馴染めるはずです。逆に、仕事の内容を自分で選びたいタイプの人には向いていません。
⑩高所恐怖症の人には向いてない
ビルメンの仕事には、高所での作業が必要になる場面があります。そのため、高所恐怖症の人にはかなり厳しい職種といえるでしょう。
代表的なのは高所にある照明の電球交換です。
屋内照明であれば、脚立に少し乗る程度で済みますが、屋外照明や吹き抜け構造の建物では、2~3メートル以上の高さまで昇って作業することも珍しくありません。慣れていない人がその高さに立つと、足がすくんで作業どころではなくなってしまうこともあります。
また、屋上に設置されている高架水槽の点検作業も、高所恐怖症の人にとってはハードルが高い業務です。
高架水槽の点検では、屋上の縁に近づいたり、はしごを使って昇降することもあるため、目がくらむような恐怖を感じる人もいます。


もちろん、常に高所作業が発生するわけではありませんが、高い所が苦手というだけで避けて通れない業務があるのがビルメンの現場です。
もちろん安全帯などの保護具を使用して作業をしますが、そもそも高所に近づくだけで怖いと感じてしまう人にとっては、ビルメンの仕事は大きなストレスになる可能性があります。
高所に立つことに不安を感じる人は、ビルメンという職業を慎重に検討した方が良いでしょう。
詳しく知りたい人は以下の動画の1:40あたりで、ビルメンの高所作業について解説していますので確認してみてください。
ビルメンに向いてるのはこんな人!


ここまで「ビルメンをやめたほうがいい人」の特徴を紹介してきましたが、当然その逆で、ビルメンに向いている人もたくさんいます。
私自身の経験をもとに、「ビルメンに向いている人」の特徴をいくつかピックアップしてみました。
基本的に、向いていない人の特徴の“真逆”を持っていれば、ビルメン適性アリといえるでしょう!
協調性がある人
ビルメンの仕事は、協調性がある人に向いています。
むしろ、協調性がない人は現場で苦労する可能性が高いでしょう。
理由はシンプルで、「ビルの管理はチームで行う仕事」だからです。
現場には同じビルメン仲間がいますし、状況によっては警備員や清掃員と連携して動く必要もあります。そうした中で自分勝手に動いたり、意見を押し通そうとすると、職場の人間関係がギスギスしやすくなってしまいます。
もちろん、仕事を円滑に進める上で意見を発信することは大切ですが、ビルメン業界は比較的おとなしい人が多く、強い自己主張をするタイプは敬遠されがちです。
そのため、「自分の意見を必要以上に押し付けず、周囲と歩調を合わせられる人」が長く働ける傾向にあります。
とくにマッタリ現場では、そうした協調性のある人が居心地よく働き続けられるケースが多いです。



一人現場のビルメンでも本社のビルマネや警備員、清掃員と協力して仕事をするため協調性は必要です!
素直な人
ビルメンの仕事は、素直な人に向いています。
とくに注意したいのが、異業種からビルメンに転職してくる中高年の方です。
社会人経験を重ねると、自分なりの価値観や仕事のやり方が固まってしまい、他人の意見を素直に受け入れられなくなる傾向があります。
また、中には難関資格を持っていることで自信を持ちすぎてしまい、自分よりも現場経験が豊富な先輩の指導を軽視してしまう人もいます。
このような態度では、肝心な現場スキルが身につかず、やがて大きなミスを引き起こし、職場で浮いてしまうリスクがあります。
ビルメンの仕事は、同僚のビルメンや専門業者の人たちから教わりながら少しずつ身につけていくものです。
そのため、たとえ知識があっても「経験者のアドバイスを素直に受け止められること」が非常に重要です。
当たり前のようで意外とできていない人もいるため、「素直な性格」はビルメンに向いている大きな要素といえるでしょう。
勉強が好きな人
先ほど「勉強が苦手な人はビルメンに向いていない」とお伝えしましたが、逆にいえば勉強が好きな人には、ビルメンの仕事は非常に向いています。
ビルメンとして働くうえで必要な勉強は、資格の勉強だけにとどまりません。
図面の読み方、設備の構造、点検の要点など、日々の業務を通じて学べることが非常に多くあります。
たとえば、マニュアルや設備図面を普段から読んでおけば、不測の事態が発生したときにも落ち着いて対応できるようになります。
また、法定点検の立ち会い時には、作業員がどのような手順で作業しているかを観察したり、分からないことを質問してみたりすることで、実践的な知識を身につけることができます。
最初はわからないことだらけですが、設備管理は知識と経験がものをいう仕事です。
特に、業務が比較的楽な現場に配属された場合でも、空いた時間を使って積極的に知識を深めていける人は、長期的にみて大きく成長できます。
勉強が好きで、貪欲に知識を吸収しようという姿勢のある人ほど、ビルメンとして活躍できる可能性は高いでしょう。



あくまでビルメンに向いているというだけなので、勉強嫌いでもビルメンとして働くことは可能です!
手先が器用な人
手先が器用で、プラモデル作成やDIYが趣味といった人は、ビルメンの仕事に向いています。
その理由は、ビルメンの業務の一つに「営繕(えいぜん)」と呼ばれる設備の修理や補修作業があるためです。
例えば、照明の不具合を直したり、水漏れ箇所を補修したりと、ちょっとした工具を使う作業が日常的に発生します。
こういった細かい作業では、手先の器用さが大きな武器になります。
もちろん、最初から完璧にこなす必要はありません。
営繕に関するスキルは、不器用な人でも経験を重ねることで少しずつ身についていくものです。
あくまで「器用な人のほうが最初のスタートがスムーズ」というだけであって、不器用な人がビルメンに向いていないというわけではありません。
大切なのは、「できないからやらない」ではなく、「苦手でもやってみよう」という前向きな姿勢です。
手先の器用さは、ビルメンにとって大きなアドバンテージになりますが、それ以上に重要なのは、学ぶ意欲と実践を積み重ねることです。



手先が不器用だからと営繕業務を人任せにするのはダメですからね!
苦手でも覚えようとする姿勢は大切です。
ビルメンで働くメリット「ビルメンやめとけとはいえない理由」


ビルメンに向いていない人の特徴を紹介してきましたが、いくつか当てはまった方もいるのではないでしょうか?
複数当てはまる場合、「ビルメンやめとけ」と言わざるを得ませんが、それでも実際には多くの人がビルメンとして働き続けています。
なぜかというと、デメリットよりもメリットの方が上回っていると感じているからです。
そこで次に、ビルメンとして働く上での「メリット」をいくつかご紹介します!
これはビルメン歴10年の私が実際に体感してきたことなので、リアルな内容だと自信を持ってお伝えできます。



現場によってはブラック過ぎて全く当てはまらないところもあるのでご了承ください。
ビルメンには待機時間がある
ご存知の方も多いかもしれませんが、ビルメンの仕事には「待機時間」と呼ばれる、実質的に手が空いている時間があります。
もちろん、待機時間中でもトラブルが発生すればすぐに対応しなければなりません。しかし、何も起きなければ1~2時間程度は「やることがない時間」が発生する現場も珍しくありません。
待機時間の過ごし方は現場のルールによって異なりますが、実際によくあるのは以下のような過ごし方です。
待機時間の過ごし方の例:
- マニュアルや点検資料の作成
- 同僚との雑談
- 資格の勉強
- 仮眠
- スマホやゲーム
もちろん「仮眠」や「ゲーム」は建前上NGとされていますが、資格の勉強や雑談程度なら黙認されている職場も多いのが実情です。
しかも、待機中であっても勤務時間内である限り、ちゃんと給料が発生します。
つまり、「やることがない時間も給料が発生する」というのが、ビルメンの大きな魅力の一つだといえるでしょう。



どんなに忙しい現場でも待機時間(サボる時間)は多少あるはずです。
本当に超激務で全く待機時間が無かったら転職を考えても良いかも・・・。
【関連記事】ブラックビルメン現場の特徴9選【当てはまるなら転職!】


ビルメン一人現場
あまり数は多くないですが、一人だけで勤務するビルメン現場も存在します。
待機所に自分一人しかいないため、何をしても怒られませんので好きなことをして過ごすことができます。
設備トラブルが起きないような楽なビルで一人勤務になったら、資格の勉強やゲームをして過ごすことも可能だったりします。詳しくは以下の記事をご覧ください。





一人勤務とか最高ですね!
裸で仕事してても怒られませんか?



マジレスすると事務所に防犯カメラがある現場もあるので、服は着てください。
楽な一人現場は本当に何もすることがないため全くスキルが成長しません。
ビルメンのスキルなんて大したことないのですが、それでもある程度忙しい現場に配属されておかないとビル管理に必要な最低限の知識も身に付かないことになるため、長くビルメンを続けるつもりがある人にとって楽な現場は危険なのです。
とはいえ、会社の都合もあるので忙しい現場に配属先を変えてもらうことも難しいため、せめて資格の勉強をしたり、以下で紹介しているようなビルメン関連の実務本で知識を増やすことをオススメします。


ビルメンはワークライフバランスが良い
ビルメンの主な仕事は、建物を快適に使えるように設備を維持・管理することです。
そのため、設備に大きなトラブルがなく、適切な人数が配置されている現場であれば、残業はほとんど発生せず毎日定時で退社できます。
シフト制の現場では必ずしも土日休みとは限りませんが、休日はしっかり確保できるため、趣味やプライベートの時間を十分に取ることが可能です。
営業職のようなノルマや製造業の納期もなく、のんびりとした環境で働けるのも大きな特徴です。
一度でも激務の仕事で心身を壊した経験がある人がビルメンになると、そのワークライフバランスの良さから他の仕事に戻れなくなることも少なくありません。
私自身も残業は絶対にしたくないため、基本的には定時にきっちり上がれる会社以外では働きたくないと思っています。
★ビルメンで働いている方に年間休日のアンケートを取りました。以下の記事にまとめていますので、ビルメンの休みの多さを確認してみてください!





たまに残業代で生活費を稼ぎたいという方がいらっしゃいますが、それなら資格を取ってもっと給料を貰える会社に転職したほうがいいですよ。
ビルメンは各種手当で給料もそこそこ貰える
ビルメンは給料が低いと言われることもありますが、宿直手当や資格手当を合わせると、実際にはかなりの収入を得られます。
例えば、電験三種とビル管理士の資格を持ち、宿直勤務のある系列系ビルメン会社で働けば、年収450万円以上を目指すことも可能です。
もちろん系列系ビルメン会社にもピンキリがあり、すべての会社で必ずこの金額が得られるわけではありません。しかし、資格を揃え、待遇の良い会社に入れば十分に到達できる年収と言えます。
ワークライフバランスが良く、待機時間もある中でこれだけの給料がもらえる仕事は他にあまりないのではないでしょうか。
経験者のコメントも後ほど紹介します。



今働いてる系列系は住宅手当含むと新入社員の給料は額面32万ぐらいあります。ビルメンでも会社選び重要



住宅手当はアツいですよね!福利厚生を重視するのは大切ですね。
★以下の記事で紹介している「ザイマックス」さんは資格手当が多めの会社になります。





大手企業は昇給もあるので、長く働くことでさらに年収を上げていけます。
>>ビルメンの昇給相場調査!【関連記事】
ビルメンの仕事は安定しておりAIに奪われにくい
ビルメンの仕事は、ビルが存在する限りなくなることはありません。
また、電気主任技術者のような業務独占資格を必要とするポジションを担当する場合もあり、とても安定した職種と言えます。
警備業務などはAIに置き換わる可能性があると言われていますが、ビルメンの業務には実際に手を動かして設備を管理・修理する作業も含まれているため、完全にAIに置き換わることは難しいでしょう。
したがって、ビルメンの仕事は今後も無くなることはないと考えられます。
ちなみに、私がビルメンを始めた10数年前と比べても基本的な業務内容はほとんど変わっていません。
一部の会社では点検結果を記録するためにタブレット端末を導入していますが、現場の従業員からは「逆に時間がかかる」と不評のようです。
現場仕事とデジタルトランスフォーメーション(DX)は相性があまり良くないのかもしれません。



現時点では外国人ビルメンも見たことがないので、今のところは外国人に仕事を奪われる可能性も低そうです。
★以下の記事ではビルメン業界のAI・DX化による影響について私の考えを解説しています。


元ニートや無職期間が長くても就職できる
ビルメンは、元ニートや長期間無職だった人でも就職が可能な職種です。
これは私自身が元ニートであった経験からも断言できます。
実際に私の同僚の中にも、長期間働いていなかった人が何人もいますので、ビルメン業界は訳ありの人材にも比較的寛容な環境と言えます。
ただし、ニートからいきなり大手企業に入社するのは難しいため、私のように段階を踏んで徐々にステップアップしていく方法をおすすめします。



ぼくも元ニート、フリーターでしたが、今年32歳でビルメンデビューしました!
幸い現場の人間関係に恵まれ、激務現場でもなく一日の半分くらい待機の現場でコツコツ頑張って働いてます!
独立系ですが、ボーナスも4ヶ月でるし年収も将来400は超える会社に入社できました。
ヘタレイさんも言ってたけど、諦めないことです。あと資格は必ず取って下さい。必ずです。



フリーター脱出おめでとうございます。会社選びも成功したみたいで良かったですね。やる気になったら、あとは行動あるのみですね!



以下の記事ではニートや無職が社会復帰するための手順を紹介しています。
【関連記事】ニート・無職はビルメンで社会復帰をしよう!
40代、50代以上でも転職できる
よく中高年の方から、「未経験でビルメンに転職できますか?」と質問を頂きます。
結論から申し上げますと、ビルメンは40代、50代でも転職可能です。
さらに、雇用形態を選ばなければ60代以上でも未経験で入社できます。



最近では60歳で正社員ビルメンとして採用された方も!!
定年の年齢が上がり70歳まで働けるようになった会社も多いため、60歳でもまだまだ現役みたいですね。
昭和や平成中期頃までのビルメンは中高年がリストラや定年退職したあとに転職してくる仕事でした。
※もちろん当時から若いビルメンもいましたが
しかし、ネットの普及とともに「ビルメン=楽な仕事」という噂が広がり、「ゆとり世代の若者が求めている仕事」に近いという事で、若いビルメンが増えるようになったのです。
つまり元々が中高年の仕事なので、40代以上の中高年が転職出来ないわけが無いのです。
先ほどの元ニートの話もそうですが、このように幅広い受け皿が用意されているという点も、ビルメンのメリットであるといえます。



うちの会社でもビルメンの部署がありますが、78歳の方が現役でバリバリ働いていますが、ビルメンは何歳になっても働ける職業なのでしょうか?



78歳はすごいですね!
高齢者向けの求人もあるので、70歳超えていても本人のやる気次第で仕事はあると思いますよ。


他にもビルメンで働くメリットはたくさん
ビルメンのメリットは他にもたくさんあります。
- ホワイト企業なら年間休日120日以上
- DIYが得意になる
- 一般の人が入れないビルの裏側が見られる(屋上、機械室など)
- 建築や不動産に少し詳しくなれる


このようにビルメンで働くメリットは数多くあるため、「向いていない人の特徴」に当てはまっていてもビルメンを続けている人が多い理由です。



私はゴキブリが苦手ですが、それよりも定時で帰社出来るほうが重要です笑
残業なんて絶対にしたくありません!



これだけ多くのメリットがあるなら「ビルメンやめとけ」とは思えませんね!
ビルメンやめとけの真実「現場ガチャの存在」


ビルメンには配属現場のガチャがあります。
同じビルメン会社でも様々な用途のビルを管理しているので、現場によって働く環境が違ってくるのは当然のことです。
例えば「人で不足で休日出勤が多い」「パワハラ上司がいる」「待機時間が全く無い」といったブラック現場もあります。
この配属現場のガチャがあるところが、ネット上で「ビルメン楽すぎ」「ビルメンやめとけ」など対極になるような意見が飛び交う理由なのです。



初めて勤めたビルメン会社は一人現場ではなかったですが楽すぎて二社目は楽と言われる大学勤務でしたがキツく感じました。
1社目はほぼ巡回だけで月例もなかったのでほぼ一日中待機で所長がいなければ各々個室のベッドで寝てるだけ… 2年ほどいたのに大学に行ったときに設備のこと何もわからなくて結構大変な思いしました。
ただ、ビルメンである以上は楽したいってのはありますね。
働きながら資格とれる仕事って恐らくビルメンくらいかと。
資格の勉強して自己投資出来る環境なら多少給料が安くてもお釣りがくると思います。
系列行ってそこそこの給料で一日中動き回って通勤時間もとられるなら多少安くても家から近くて楽な現場を探したほうがいいと思ってしまいました。



ビルメンやるなら仕事が楽っていう条件は譲れないですよね。


以下の記事は私が作成したビルメン会社のランキングです。


上位ランクの会社であればコンプライアンス意識がしっかりしているので、パワハラや残業時間に関して対策をしている場合が多いです。
そのため、なるべくランキング上位の系列系ビルメン会社に入社することをオススメします!



上位の会社であれば「給料が低すぎる」「年間休日が極端に少ない」といったブラック現場に遭遇しにくいです。
ブラックビルメン現場はそんなに多くない
これは私の体感ですが、ブラックなビルメン現場って実は少ない気がします。
今まで5か所以上の常駐現場を経験してきましたが、どの現場でも待機時間はありましたし、休日や残業時間もそれほど酷い現場は無かったです。
ネットに書き込む人って現状に不満を持ってる人が多く、満足してる人はわざわざネットに書き込みはしないです。
冒頭でも話しましたが、そういった現状に悩みを抱えた人ばかりがネットに書き込みをするため、「ビルメンやめとけ」のようなワードが独り立ちしてしまったのだと思います。
このような偏った情報ばかりが広がらないように、今後も正しいビルメンの知識を提供していきたいと考えています!
なお、どうしてもビルメンに向いてない人のために、ビルメンからでも転職出来る比較的楽な仕事を選んでみましたのでこちらも参考にしてみてください。


まとめ


この記事では「ビルメンがやめとけ」といわれるネットの評判について、現役ビルメンの私が実体験を元に様々な角度から解説しました。
最後まで読んで頂ければわかると思いますが、ビルメンはメリットも多い仕事なので今回紹介したマイナス要素は帳消しになる気がしませんか?
しかし、どうしても現場ガチャだけは避けられないので、ブラック現場に配属されてしまったら我慢せずに転職という道を選択するのもアリです!



「転職に抵抗があるならビルメンやめとけ!」ですね。
そういえば文系はビルメンに向いてないってことはないですか?
電気とか扱うから理系のイメージがあります。



たしかにビルメンは電気工事士など理系資格を必要とするため、理系のほうが有利なのですが、実際に働いている人で理系の人は一部しかいないので安心してください!詳しくは以下の記事で解説しています。
【関連記事】文系はビルメンに向いてないの?
転職にはビルメン向けの転職サイトを利用してください!
ブラックビルメン会社に入社する可能性を少しでも避けるためには転職サイト選びも重要です。
以下の記事では、ビルメン歴10年の私がオススメする「ビルメン転職に強いサイト」を6つ紹介しています。


全て無料で使える転職サイトなので、上手く活用してホワイト現場を勝ち取ってくださいね!
ちなみに転職と言えばハローワークという印象が強いですが、ハローワークは無料で求人を掲載出来るため待遇の悪い企業も求人を出しているおり個人的にはオススメ出来ません。
コメント
コメント一覧 (4件)
ビルメン入社5年目です。自分は今までそこそこ大変な現場しか経験がないので苦には感じませんが、中途入社の人たちで辞めた方を見てると多く見られたのが、他のビルメンから来た人が最初からきつい現場に配属され大変で辞める若しくは異動することが多かったです。ビルメンは会社や現場に左右される為なかなか選ぶのは大変だなぁと個人的には思いました。自分は今の所この仕事が好きなので辞めるつもりはありません。資格等を取り目指せるなら上にいきたいと思ってます。ビルメンを考えの皆様求人情報やビルメンの仕事柄をみて吟味してください。ヘタ•レイさんの今後の活躍をお祈り申し上げます。
私も中途入社の27歳、5年目のホテルビルメンです。
以前の仕事は、工場で、生産設備を作ったり、改造したりする仕事で、私有車で県またぎの出張、出張の手当もほぼつかない、車の買い替えも自腹、残業も全くつかず、ペアで作業できる人もいない所で、数年働いて心が病んで(自殺したいと感じるくらい)からビルメンに転職しました。
ビルメンになってからは、残業代は着く、出張もなく、周りから何かあれば手伝ってもらえたり、ペアで作業できて、助けてもらえる、あとは、考え方が真面目な人が多いですね。
勉強だけできるような真面目過ぎる人はいませんが、ビルと工場を比べると、努力している人と付き合えるのがいいですね。
最近は、指定職リーダ(営業所限定主任)になったので後輩の指導、業務量も多いですよ。
恐らく、2〜3人分くらいの仕事はしてると思いますが、人によって働き方が選べるので、いいと思いますね。
業務量は、会社都合もありますが、相談次第で、すぐには無理でも、徐々に緩やかに、変えてもらえると思います。
見積、発注、オーナーに対しての説明資料の作成、現場と工程調整、突発作業、自前作業、定期作業など、業者に依頼するような仕事も、自前で行う事があります。
また、突発で発生した作業で、そのまま、高額修理が必要だったりすると、予算都合で自前作業になることも普通にありますね。
残業は、30時間〜40時間くらい、一見多いように見えますが、以前の仕事より、残業代は、しっかり着く、出張もない、法令遵守がビルメンテンスの基本なので、格段に働きやすいと感じます。
そして、入社当時は前職より額面ベースでの年収は低かったですが、出張が多かった前職と比べて、実質賃金は同じくらい。
2年すぎてから額面ベースでも、実質賃金でも、良くなりました。
夜勤パターン③はマジで勘弁してほしいぜ…
今、週一毎の二交替勤務してるけど③はまんまそんな感じがして避けたいですね。
①の宿直はどんな感じか気になります。③よりはマシなんでしょうか…?
ビルメン界隈では①の宿直シフトが人気ですね。
職場でしっかり寝られる人だと、明け休みと公休を有効に活用して小旅行に出かけたりもできます。
とはいえ、激務現場だと仮眠が取れない場合もあるので、そういう現場だと地獄ですね・・・。
私も純粋な夜勤(③のようなシフト)をやったことがありますが、完全な昼夜逆転になるのであれはきついです。
なので、③よりは①のほうがマシですね!