どうもヘタ・レイです。
試験センターから、令和8年度上期の電験三種の試験結果が発表されましたので、当ブログでも紹介したいと思います。
結論から言うと、合格率は12.8%でした。前回の13.1%からさらに少し下がり、令和4年度上期(8.3%)以来の低さです。
さらに今回は、電験三種の勉強法に関わる大きな発表もありました。令和10年度から、電験三種が原則CBT方式のみになります。今後受験予定の方は、ぜひ最後まで見ていってください。
- 令和8年度上期の合格率は12.8%(受験者25,127人、合格者3,223人)
- 合格率は3回連続で13%前後。過去問の丸暗記で受かりやすかった時期は完全に終わった
- 令和10年度から原則CBT方式のみに移行。公表される問題は「類題・例題」になる
- 本試験レベルの新しい問題が手に入りにくくなるので、丸暗記はさらに危険になると私は考えている
★前回(令和7年度下期)の試験結果の記事▼

電験三種令和8年(2026年)上期試験の合格率
令和8年(2026年)10月19日に、電験三種の合格率などの詳しい結果が発表されました。
| 電験三種試験 令和8年(2026年)上期 | 人数・割合 |
|---|---|
| 受験者 | 25,127人 |
| 合格者 | 3,223人 |
| 合格率 | 12.8% |
電験三種試験令和8年(2026年)上期の合格率は12.8%でした!
前回の令和7年度下期の合格率が13.1%でしたので、合格率は0.3ポイント下がりました。
下げ幅は小さいものの、令和7年度上期の12.9%も下回りました。受験者は前回より951人増えましたが、合格者は59人しか増えていません。
ちなみに、受験者数25,127人のうち、CBT方式が11,286人、筆記方式が13,841人という内訳でした。
前回のCBT受験者は9,516人でしたので、CBT方式の受験者は1,770人も増えています。受験者全体に占める割合も、39.4%から44.9%まで上がりました。

ヘタ・レイ電験三種初受験なら絶対にCBT方式がオススメですからね!
【関連記事】電験三種はCBT試験と筆記試験どっちがオススメ?
また、受験率は76.5%で、申込者32,862人のうち約4分の1の人が受験しなかったようです。
科目別の結果(電験三種令和8年上期)
こちらは科目別の合格者数です。
| 科目 ()内は合格点 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 理論(60) | 17,792人 | 4,326人 | 24.3% |
| 電力(60) | 17,311人 | 3,515人 | 20.3% |
| 機械(60) | 17,393人 | 3,502人 | 20.1% |
| 法規(60) | 17,497人 | 3,980人 | 22.7% |
最も合格率が高かったのは理論で24.3%でした。逆に一番低かったのは機械で、合格率は20.1%となっています。なお、今回は合格点の調整はなく、全科目60点でした。
前回と比べると、理論・機械・法規の合格率は少し上がり、電力だけが下がっています。


過去の試験との比較【令和5年上期~令和8年上期】
以下は、過去の電験三種試験の合格率との比較です。
| 年度 | 科目 ()内は合格点 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和8年 上期 | 全体 | 25,127人 | 3,223人 | 12.8% |
| 理論(60) | 17,792人 | 4,326人 | 24.3% | |
| 電力(60) | 17,311人 | 3,515人 | 20.3% | |
| 機械(60) | 17,393人 | 3,502人 | 20.1% | |
| 法規(60) | 17,497人 | 3,980人 | 22.7% | |
| 令和7年 下期 | 全体 | 24,176人 | 3,164人 | 13.1% |
| 理論(60) | 17,087人 | 4,077人 | 23.9% | |
| 電力(60) | 15,926人 | 3,295人 | 20.7% | |
| 機械(60) | 16,491人 | 3,273人 | 19.8% | |
| 法規(60) | 16,443人 | 3,472人 | 21.1% | |
| 令和7年 上期 | 全体 | 24,766人 | 3,201人 | 12.9% |
| 理論(60) | 17,173人 | 3,217人 | 18.7% | |
| 電力(60) | 16,965人 | 4,211人 | 24.8% | |
| 機械(55) | 16,794人 | 3,203人 | 19.1% | |
| 法規(60) | 17,255人 | 3,990人 | 23.1% | |
| 令和6年 下期 | 全体 | 24,547人 | 4,117人 | 16.8% |
| 理論(60) | 17,266人 | 5,044人 | 29.2% | |
| 電力(55) | 16,560人 | 4,185人 | 25.3% | |
| 機械(60) | 16,678人 | 4,160人 | 24.9% | |
| 法規(60) | 17,018人 | 4,144人 | 24.4% | |
| 令和6年 上期 | 全体 | 25,416人 | 4,064人 | 16.0% |
| 理論(60) | 17,705人 | 4,103人 | 23.2% | |
| 電力(60) | 17,310人 | 4,365人 | 25.2% | |
| 機械(60) | 17,459人 | 4,592人 | 26.3% | |
| 法規(60) | 17,945人 | 4,902人 | 27.3% | |
| 令和5年 下期 | 全体 | 24,567人 | 5,211人 | 21.2% |
| 理論(60) | 17,307人 | 5,690人 | 32.9% | |
| 電力(60) | 15,894人 | 5,375人 | 33.8% | |
| 機械(60) | 16,741人 | 5,079人 | 30.3% | |
| 法規(60) | 17,153人 | 5,494人 | 32.0% | |
| 令和5年 上期 | 全体 | 28,168人 | 4,683人 | 16.6% |
| 理論(60) | 20,994人 | 5,588人 | 26.6% | |
| 電力(60) | 18,411人 | 4,685人 | 25.4% | |
| 機械(60) | 19,024人 | 4,673人 | 24.6% | |
| 法規(60) | 20,489人 | 5,899人 | 28.8% |
さらに過去の試験の合格率などが知りたい方は以下の記事をご覧ください。


受験者数の推移グラフ【令和4年上期~令和8年上期】
こちらは令和4年上期~令和8年上期までの電験三種受験者数の推移をグラフにしたものです。
近年は25,000人前後を推移しています。


合格者数の推移グラフ【令和4年上期~令和8年上期】
こちらは令和4年上期~令和8年上期までの電験三種合格者数の推移をグラフにしたものです。
令和5年下期までは合格者数が上昇傾向でしたが、試験センターが過去問丸暗記対策を導入したため、令和6年以降は合格者がガッツリ下がってきています。直近3回は3,200人前後です。


合格率の推移グラフ【令和4年上期~令和8年上期】
最後に、令和4年上期~令和8年上期までの電験三種の合格率の推移をグラフにしました。
ピークだった令和5年下期の21.2%から8.4ポイント下がり、13%前後が定着してきました。


科目別「合格率」や「合格点」の紹介【令和5年上期~令和8年上期】
次に、各科目ごとの合格率と合格点の推移を紹介します。今回から、合格率と合格点を1枚の図にまとめました。
理論の合格率・合格点の推移
こちらは理論の合格率と合格点の推移です。今回は4科目の中で最も合格率が高く、24.3%でした。


電力の合格率・合格点の推移
続いて電力の合格率と合格点の推移です。今回の20.3%は、この7回の中で最も低い数字です。2回続けて20%台前半まで落ちています。


機械の合格率・合格点の推移
こちらは機械の合格率と合格点の推移です。令和7年度上期は合格点が55点に調整されましたが、ここ2回は調整なしで20%前後です。


法規の合格率・合格点の推移
最後に法規の合格率と合格点の推移です。令和5年下期の32.0%から4回続けて下がっていましたが、今回は1.6ポイント回復して22.7%でした。


【考察】合格率12.8%でも過去問丸暗記で挑みますか?
ここからは、今回の結果をどう見るかを私なりに考察します。
合格率13%前後が3回続いている
令和7年度上期から、合格率は12.9%、13.1%、12.8%と推移しています。前回との差はわずかですが、1回だけたまたま下がったわけではなく、3回続けて同じ水準です。
受験者数は毎回2万5千人前後でほとんど変わらないのに、合格者数はピークの5,211人から3,223人まで、約4割も減りました。
私は、過去問の丸暗記で受かる人が大きく減った結果がこの数字だと考えています。
予備校の分析でも「暗記では対応できない」とされている
TACが公開している令和8年度上期の試験分析を見ると、通常の学習では見かけない問題が各科目で指摘されています。
| 科目 | TACの分析で指摘された問題 |
|---|---|
| 理論 | 問9・問12は、テキストや過去問でほとんど扱われない内容 |
| 電力 | 問1・問5・問7は、通常の学習の範囲外ともなる内容 |
| 機械 | 問1・問6・問8・問12・問16は解きにくい問題で、テキストでは学ばない細かい内容も含む |
| 法規 | 問2・問3・問7・問10は、通常の学習では学ばない範囲 |
引用元:資格の学校TAC「令和8年度 電験三種 合格発表!」
電力の講評では、過去問も多く出題されている一方で、選択肢が変わっていたり改題されていたりするため、過去問を暗記する学習では対応できない問題もあると書かれています。
法規の計算問題(問11~問13)も、よく出るパターン問題ではなく、変圧器の効率やテブナンの定理など、理論の知識を使って解く問題だったと分析されています。答えを覚えているだけでは手が止まりますよね。
ちなみに、同じ分析の中で、理論は標準的な難易度で、過去問演習をどれだけこなしたかが重要だったともされています。過去問が役に立たなくなったわけではありません。



過去問をやらなくていい、という話ではありません。
答えだけを覚える勉強が危ない、という話です。
丸暗記が通用した時期と、通用しなくなった理由については、以下の記事で詳しく書いています。


令和10年度から電験三種は原則CBT方式のみに!
そして今回の一番大きなニュースがこちらです。令和8年10月30日、試験センターが電験三種のCBT方式への移行を発表しました。
いつから何が変わるの?
令和10年度(2028年度)の試験から、電験三種は原則CBT方式のみになります。来年の令和9年度は、これまでどおりCBT方式と筆記方式の両方が実施されます。


発表のポイントは次のとおりです。
- 令和10年度以降は上期・下期ともCBT方式(災害で通信ネットワークに障害が出た場合などは、必要に応じて筆記方式で実施)
- 科目ごとに別の日・別の会場で受験でき、4科目を1日で受けることも、2科目ずつ2日に分けることもできる
- 試験終了後に得点が表示され、その場で結果がわかる
- 第一種・第二種電気主任技術者試験の試験方式は変更なし
引用元:電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験のCBT方式への移行について(令和10年度~)」
CBT方式そのものは、科目を分けて受けられるので受験者にとってメリットが大きいです。私はこれまでも電験三種はCBT方式をオススメしてきましたので、移行自体は悪い話だと思っていません。
ちなみに、電気工事士の学科試験は一足早く、令和9年度から原則CBT方式に移行します。


過去問が増えなくなる?「類題・例題」の公表とは
私が一番気になっているのは、問題の公表についての部分です。発表資料には、これまで続けてきた問題公表について、引き続き「類題・例題」として公表すると書かれています。
これまでは筆記試験があるたびに、実際に出題された問題と解答が公表され、過去問が増えていきました。しかし、CBT方式だけになると、公表されるのは本試験の問題そのものではなく「類題・例題」になります。



類題が公表されるなら、それを暗記すれば今までと同じじゃないんですか?



発表資料には、類題・例題がどのくらいの難易度なのかは書かれていません。
本試験と同じレベルだという保証がない以上、そこに頼るのは怖いと思っています。
似た例として、第一種電気工事士の上期試験はすでにCBT方式のみで実施されていて、試験センターのサイトには問題と解答が【出題例】として掲載されています。電験三種でも、本試験の問題がそのまま毎回公表される状態は終わると考えておいたほうがいいでしょう。
もちろん、今ある過去問が消えるわけではありません。ただ、最新の本試験レベルの問題を暗記して次の試験に備えるというやり方は、今後どんどん難しくなっていきます。今でも合格率が13%前後の試験で、さらに情報が減るわけです。
ここまでの話から、私は過去問丸暗記だけで電験三種に挑むのは危険だと考えています。



丸暗記で受かった人を否定するつもりはありません。私も以前は丸暗記を勧めていましたので。
ただ、CBTは新問題や過去問の数値を入れ替えた類似問題を次々に投入してくることが予想されるので、今から始める方に同じやり方は勧められません。
CBT移行を見据えた「失敗しない勉強法」
私が電験三種に合格したのは、過去問の使い回しなど微塵もなかった平成27年です。今の試験に改めて挑むなら、前回の記事でも紹介した「理解を土台にしつつ、暗記も効率良く使う」やり方をさらに徹底します。
①直近10年分の過去問を「解き方」まで理解する
ここが一番大事です。答えが合うだけでなく、なぜその式を使うのか、どの順番で計算するのかを説明できる状態を目指します。
解き方が身についていれば、数値を変えた類題が出ても、CBT移行後に公表問題が類題・例題だけになっても対応できます。
②11~30年前の過去問で「守備範囲」を広げる
古い過去問は、問題を見たら何となく解ける程度で十分です。直近10年分だけでは見たことのない問題でも、古い年度までやっておけば「見たことがある」問題が増えます。


③頻出の苦手分野だけ「戦略的に暗記」する
どうしても理解できない単元は、捨てるのも戦略です。各科目60点で合格ですからね。ただし、頻出の単元を捨てるのは痛いので、そこだけは答えを覚えて対処します。
解き方を理解したうえで、何周も解くうちに結果的に覚えてしまうのは問題ありません。この考え方はnoteでも詳しく書いています。
電験三種「過去問丸暗記」はもうやめとけ。合格者が教える「結果的に覚えてしまう」正攻法
④CBT方式の操作に慣れておく
筆記方式で受ける予定の方も、令和9年度までに合格できなければ、令和10年度からはCBT方式で受けることになります。試験センターのサイトに科目別の体験版がありますので、一度触っておくと安心です。
電気技術者試験センター「CBT方式のご案内」


次回の電験三種(令和8年度下期)の試験日程
次の試験は令和8年度下期です。申込みがもうすぐ始まります。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 受験申込期間 | 2026年11月9日(月)~11月26日(木) |
| CBT会場の予約期間 | 2026年12月7日(月)~2027年1月7日(木) |
| CBT方式の試験期間 | 2027年2月4日(木)~2月28日(日) |
| 筆記方式の試験日 | 2027年3月21日(日) |
引用元:電気技術者試験センター「令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」
なお、電験三種では令和8年度下期の筆記方式から、試験の途中で退出すると試験問題用紙が回収されます。問題用紙を持ち帰りたい方は、試験終了まで在席してください。
まとめ:合格した皆さん、本当におめでとうございます!
令和8年度上期試験、見事に合格を勝ち取った皆さん、本当におめでとうございます!
合格率12.8%という厳しい試験を乗り越えたのは、皆さんが積み上げてきた努力の結果です。
免状を「宝の持ち腐れ」にしないために
電験三種は、ビルメン・電気業界で大きな武器になる資格です。この合格を機に、実務にさらに精進するもよし、より条件の良い職場への転職を検討するもよし、上位資格を目指すもよし。せっかく手に入れた資格を、最大限に使い倒してください。
ビルメンで転職活動をするなら無料で使える転職エージェントの利用が絶対おススメです!
一般の求人サイトには出てこない自社ビルメンなどの高待遇な非公開求人を紹介してもらえますし、職務経歴書の添削サービスにより書類選考通過率が格段に上がります。さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてくれます。
以下の記事では、私も使ったことがある転職エージェントを紹介していますので是非活用してください!
ちなみに、免状が届くまではしばらく時間を要しますが、履歴書には「試験合格・免許申請中」という状態で書くことはできます。
もし今の職場の待遇に不満がある方は、免状発行前でもさっさと転職活動を始めてホワイト企業に転職しましょう!
惜しくも届かなかった方、これから挑戦する方へ
今回は残念な結果だった方も、科目合格を手にした方も、次の試験に向けて今日からまた一歩ずつ進んでいきましょう。
過去問は「答えを覚える」ものから「解けるようにする」ものへ。令和10年度の移行までに合格を決めるつもりで、早めに切り替えるのがオススメです。
本当にお疲れ様でした!






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