電気工事士に向いてる人5選!きつい仕事だけど幅広い年齢層の人が活躍しています!
電気工事士ってきついらしいけど、この仕事に向いてる人なんているの?
電気工事士は激務と言われている建設業に該当するため、きついと感じることが多い仕事です。
しかしそんなきつい電気工事士でも、やりがいを持って仕事をしている方もたくさんいます。
この記事では「電気工事士がきつい仕事だとわかっているけど、それでも電気工事士を希望している方」のために、電気工事士に向いている人の特徴をいくつか紹介したいと思います。
★電気工事士のきついところや、仕事のやりがいなどは以下の記事で紹介しています。
電気工事士とは
電気工事士とは、電気工事の作業に従事するために電気工作物の工事に関する専門的な知識と技能を有する者に与えられる国家資格の名称で、この国家資格を使って電気工事の仕事をする人のことも同様に電気工事士と呼んでいます。
また、電気工事士の資格は作業できる範囲の違いにより一種と二種に分けられており、第二種電気工事士は一「般住宅など小規模な建物の電気工事が出来る資格」で、第一種電気工事士は「第二種が出来る工事の範囲+ビルなどの大規模な施設の電気工事が出来る資格」となっています。
種別 | 従事できる工事範囲 | 作業対象の具体例 |
第二種電気工事士 | 一般住宅や小規模な店舗、事業所などのように、電力会社から低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や、電気使用設備等の一般用電気工作物等の電気工事の作業に従事することができます。 | 一般住宅、小規模の商店、アパートなどが対象 |
第一種電気工事士 | 自家用電気工作物のうち最大電力500 キロワット未満の需要設備の電気工事 ※上記作業のうちネオン工事と非常用予備発電装置工事の作業に従事するには、特種電気工事資格者という別の認定証が必要です。 | 上記の他に、ビル、病院、工場などが対象 |
一般用電気工作物等の電気工事 |
第一種は第二種で作業できる範囲を含んでいるため、第一種を取得したほうがお得に感じます。
しかし、第一種のほうが試験の内容が難しく、かつ、試験に合格出来ても免状化するために実務経験が必要だったりとハードルが高い資格になっています。
※ビルメンでも第一種電気工事士の実務経験を積むことが可能です。私も第一種電気工事士を所持しています。
電気工事士に向いてる人①「丁寧な仕事ができる人」
丁寧な作業が出来る人は、電気工事士に向いています。
電気工事では作業の際のちょっとしたミスが、火災や感電事故といった大きなトラブルに発展します。
慣れた作業だからといって工事完了後の確認を怠ったり、工事前の検電作業を忘れて通電したまま作業をしてしまうなど、大雑把な性格の人だと思わぬ事故を発生させてしまう危険があります。
また、電気工事は法規制(電気工事士法など)に従う必要があり、もし法に違反した状態で施工して、それが後々お客様にバレてしまえば会社の信用を失うことにもなります。
丁寧な仕事が出来る人であれば、上記のようなトラブルを完全に防ぐことは出来なくとも大きく減らすことは可能なはずです。
天井裏や点検口の中など、人の目に触れないところであっても横着しないで確実に・丁寧に作業が出来る人に電気工事士は向いています。
電気工事士に向いてる人②「責任感が強い人」
電気工事士として入社して間もないうちは先輩たちと一緒に作業をしますが、慣れてくると小さな現場であれば一人で対応することもあります。
一人で作業をするということは、その現場の全責任を負うという事です。
「工事の発注者であるお客様に見積もりの提出や工事の説明をする」、「工事中の写真を撮影し報告書を作成する」、「部下や協力会社などの管理をする」、「役所や電力会社に工事の申請をする」など、単純に現場で電気工事だけをしていれば良いというわけでもなくなります。
例えば、お客様への対応が悪ければ契約に関するトラブルに発展しますし、部下や協力会社の管理がしっかり出来ていないと労災などの事故を起こす可能性もあります。
これらの業務は全て責任を伴いますので、途中で仕事を投げ出さない強い責任感を持つ人に電気工事士は向いているといえます。
責任感はどんな仕事をするにしても大切な要素ですけどね・・・。
電気工事士に向いてる人③「勤勉な人」
電気工事士の仕事は覚えることが多いです。
電気工事士や電気施工管理技士などの資格も取得しなければいけませんし、技術的な面でも新しく開発された電気器具の仕組みの理解や、電気工事士法の法改正に合わせた施工が必要であったりと、建設業の中でも頭を使う職種だといえます。
「学校の勉強が得意」みたいな頭の良さは不要ですが、電気工事の知識に関しては貪欲に吸収していけるような向上心を持った勤勉な人に電気工事士は向いています。
★電気工事士の学習方法は以下の記事で紹介しています。
電気工事士に向いてる人④「身体を動かすことが好きな人」
電気工事士は、「脚立に上ってエアコンや照明器具などの電気設備の据え付けやメンテナンス作業」、「大小様々な配線の引き回し」、「狭いキュービクルの中に入って電気用の計測機器の取り付け」といった様々な業務があります。
これらは全て肉体労働ですので、仕事をこなすためには体力や機敏さが重要になってきます。
つまり、デスクワークが好きな人よりは、身体を動かす仕事が好きな人に電気工事士は向いています。
偶々かもしれませんが、私がこれまで関わってきた現役の電気工事士の方で肥満体形の人を見たことが無いです。
肉体労働が多いとは言ったものの、ある程度現場を経験したら図面や見積もりの作成などデスクワークの業務もするようになります。
電気工事士に向いてる人⑤「コミュニケーションが得意な人」
電気工事士は職人なので一人で黙々と作業すると思われがちですが、実はかなりコミュニケーションを取る機会が多いです。
ちなみにコミュニケーションと言っても、営業マンのように雑談が得意である必要は無く、電気工事をする上でのコミュニケーションが出来れば十分です。
例えば、上司や先輩からの指示などを正確に理解し不明な点は質問が出来ることだったり、逆に自分が担当している仕事や相手にお願いしたい事を正確に伝えることが出来る能力が必要であると言えます。
建設現場では、情報が正確に伝わっていないと思わぬ事故が発生しますので、「報告・連絡・相談」がしっかり出来るコミュニケーションが得意な人に電気工事士は向いていると言えます。
報連相は社会人としては当たり前に身に着けておくべきマナーだとは思いますが、ビルメンも含めてこういう業界に来る人はコミュニケーションが苦手な人が多いんですよね・・。
電気工事士は幅広い年代の人が活躍している
さて、電気工事士に向いている人について紹介しましたが、いくつか当てはまった人はいたでしょうか。
電気工事士に転職したいと思うようになった方もいるかもしれませんので、実際に現場で働いている電気工事士の年齢層は何歳くらいなのかを紹介したいと思います。
結論から話しますと、電気工事士は専門的な技術や知識が必要な職種であり、新たな技術や規制の変化にも適応できるスキルが求められるため、経験豊富なベテランから新卒の若手まで、様々な年齢層の人たちが活躍しています。
ちなみに30代以降で新人として電気工事士を始める方も大勢いらっしゃいますので、20代から業界に入れなかったからと言って諦める必要はありません。
多くはないですが女性で電気工事士をしている方もいるんですよ!
以下は、宮崎県にある電気工事会社「株式会社電工社」さんで働く女性電気工事士さんのインタビューです。
以前は別の電気工事の会社で、営業として働いていましたが、工事に興味を持ち、電気工事士として働くことを決めました。
何度か転職の経験があり、会社の雰囲気や人間関係を気にしていましたが、電工社は話しやすい方、親切に教えてくれる方が多く自然に馴染むことができました。電気工事は理系の仕事、難しいことを考える仕事というイメージがあるかもしれませんが、現場で先輩に教えていただきながら作業すると、噛み砕いて単純にしながら覚えていけることもありますし、建設業の中でも比較的女性がやりやすい仕事じゃないかなと思っています。一緒に頑張ってみませんか?
引用元:株式会社電工社
建設業界は高齢化している・・
電気工事士は幅広い年代の方が活躍しているとは言ったものの、電気工事士を含む建設業全般に就職したがる若手は年々減少しており、建設業界の高齢化は深刻な問題となっています。
若手の人材不足を補うために、労働環境の改善に力を入れている電気工事会社も多いようです。
ちなみに令和4年賃金構造基本統計調査によると、電気工事士の平均年齢は42.2歳とのことです。
実際に私が関わったことがある電気工事士の方も40代の人が多かったです。
中には70歳近くでも現役で電気工事をしている方もいましたよ!
電気工事士に転職する方法
電気工事士に転職するだけなら、ハローワークなどで求人検索すればすぐ見つかります。
しかし、電気工事士を含む建設業界はブラック企業が多いのも事実です。
このご時世でも残業代を支払わなかったり社会保険に加入させないような会社もあるようです。
しかも求人に掲載されている情報が嘘だったりする場合も多々あるようです。
なるべくホワイト企業に入社するためにも、転職エージェントを使いプロのサポートを受けることをオススメします。
転職エージェントは無料で利用出来ますので、会社選びで失敗したくない方は是非使ってみてください。
以下の3つはどれも電気工事士の資格を活かした転職に強いエージェントです。
建設・設備求人データベース | オススメ度No.1 ・一般に出回っていない非公開求人が7割 ・建設業界全般の転職に強い 【お役立ち情報】建設・設備求人データベースの評判や使い方を紹介 |
建設キャリアプラス | オススメ度No.2 ・高収入未経験可求人多数 ・電気設備・通信工事、電気設備管理領域に強い ・関東エリアの求人が多め |
建職バンク | オススメ度No.3 ・一般公開されていない求人多数 ・建設業界特化なので高待遇のレア求人がある 【お役立ち情報】建職バンクの評判や使い方を紹介 |
転職エージェントには以下のようなメリットがあります
- 自分の希望にあった求人を探してきてくれる
例)残業が少ない、休日が多い、年収は〇〇円以上など - 履歴書や職務経歴書作成のサポートをしてくれる
- 面接で聞かれる質問などを事前に教えてくれる※情報が無い場合もあります
- 面接日の日程調整を企業との間に入ってやってくれる
- 市場に出てこない非公開求人を紹介してくれる
- 内定後には企業に年収の交渉をしてくれる
働き方改革などと言われていますが、建設業界はまだまだブラック企業が多いです。
電気工事士に転職するのであれば、入社する会社はしっかり吟味するべきです。
ブラック企業だと教育環境も整っておらずスキルも身に付かない上に、給料も安くメンタルをやられて早期退職するようなケースもあるようです。
求人を見るときは年収や年間休日はもちろんですが、福利厚生などもチェックしておくと良いですね。
たまに無資格でも採用してくれる電気工事会社もありますが、無資格で採用するところはブラックな可能性が高いです。
やはり第二種電気工事士だけは取得しておきましょう!
>>第二種電気工事士の取得方法
まとめ
この記事では電気工事士に向いている人について5つ紹介しました。
もしどの項目にも当てはまらなかったとしても、電気工事士になりたいという熱い思いがあれば仕事をしているうちに心も身体も順応していくはずなので、向いているとか気にせずに電気工事士を目指しても全然良いと思います。
私自身も元々は身体を動かす仕事なんて向いていないと思っていて、デスクワークしか考えていませんでしたが、ビルメンに転職してビルメンとしての業務をこなすうちに、身体を動かす仕事が好きになりました。
その仕事をやりたいという気持ちが大切ですので、もし電気工事士に興味がある方は恐れずに挑戦してみてくださいね!
★電気工事士のきついところや、仕事のやりがいを以下の記事で紹介していますので、是非ご覧ください
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