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現役電気管理技術者さんから仕事の話を聞けました!最初はきついけど安定すれば魅力的な仕事です!

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私のYouTubeチャンネルをご覧の方はご存知かと思いますが、現役で電気管理技術者をされているユーチューバーの方に管技の仕事についてインタビューする機会を頂けましたので、その内容をご紹介したいと思います。

私のチャンネルにインタビュー動画もあげていますので、お時間のある方は動画もチェックしてみてください。

ビルメンから管技を目指している方の参考になれば幸いです。

この記事はYouTubeでも視聴できます

さくっと見たい方はYouTubeでご覧ください。

インタビュー動画1
インタビュー動画2
インタビュー動画3

インタビューした電気管理技術者さんの情報

インタビューのお相手ですが、岐阜県可児市で電気保安事務所を開業されているヒラタツさんという方です。

とても面白い方で、電気に関する知識も豊富なので、ヒラタツさんみたいな上司の下で働くことが出来たら楽しくスキルアップ出来るんじゃないかと感じました。

ただ、ヒラタツさん自身は管技になる前の職場(有名な会社)において、人間関係によるストレスでかなり苦労されたようですので、話を聞いていて可哀そうになってしまいました(詳しい内容は動画をご視聴ください)

★インタビュー内容★

それでは、簡単にインタビューでお聞きした内容をご紹介していきたいと思います。

YouTubeにあげた動画は全部合わせると1時間くらいになってしまっているので、ブログの方は5分程度で読める内容にまとめておきます。

青文字で記載している箇所がヒラタツさんの回答を要約したものになります。

Q管技を目指した経緯を教えてください。

元々理工系の大学に通っていたのですが、一部単位が取れない科目があって留年してしまいました。

そんな矢先、あるきっかけから電験三種のことを知り、資格を取って自分の価値を上げようと猛勉強したところ、数か月の勉強で合格することが出来ました。

その後、スカウトのような形で某電気保安法人に入社することになったのですが、ホワイトとは程遠い環境(主に人間関係)で心を病んでしまい、2021年に20数十年間働いた某電気保安法人を退職し電気管理技術者として独立開業しました。

Q管技の業務内容を教えてください

大きく分けて①月次点検、②年次点検がメインの業務となるそうです。

それぞれについて聞いてみました。

①月次点検

月次点検はその名称のとおり、毎月または隔月(絶縁監視装置を設置した物件の場合)に実施。

契約中の各需要家の物件を巡回し、高圧電気設備の電圧計、電流計、電力計などのメーターの数値を記録。

他には、専用の測定器を使った漏電の調査、電気設備が異常発熱を起こしていないか非接触の温度計を使って温度の測定。(目安は外気温+30度くらいで過熱状態と判断しています)

最後に、設備全体の外観点検を行って、外部からネズミや蛇などの生物が侵入してこないように穴などがないか確認しています。

キュービクル内に侵入した蛇が電線を短絡させてしまう事故に遭遇したこともあったらしいです。日々の点検で未然に防ぐことは大事ですね。

②年次点検(停電点検)

まずはメインの開閉器を操作して建物内を停電させます。

次に、検電、放電、アース取り付けをして、安全に作業が出来るよう準備をします。

その後、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、継電器試験、変圧器の絶縁油試験(5年に1度)などをしています。

月次点検、年次点検ともに保安法人時代と同じような業務をしています。

ヒラタツさんは若手の管理技術者の育成のため、年次点検の際はなるべく若手の管理技術者に声をかけて応援をお願いしているそうです。

Q管技の一日のスケジュールを教えてください

朝6時に自宅を出発し、1日当たり4,5件の点検を済ませて16時くらいには帰宅しています。

朝早く出る理由は朝の渋滞を避けるためで、管技の仕事は車移動がメインとなるため効率良く仕事をこなすための工夫になります。

点検時間は1件あたり1時間程度です。

時間に追われる業務ではないため、お昼休憩もしっかり確保出来ています。

ある程度なら自分で働く時間をコントロール出来るのは個人事業主のメリットですよね。毎日満員電車で通勤するのは疲れました・・。

Q月間のお休みを教えてください

現在は開業2年目なので受託件数が少ないため、週に4日は休めています。

今後仕事量を限界(33ポイント)まで増やしたとしても週休二日は確保できると思います。

現時点では管技の仕事だけだと収入が心許ないため、知り合いの電気工事屋から仕事を受けて不定期でアルバイトをしています。

Q仕事の獲得方法を教えてください

一番多いのは前任者からの引継ぎです。

次に所属している管理技術者協会からの紹介というのもあります。

最後に、自身の事務所のホームページからの問い合わせです。

需要家に対してチラシのポスティングもしたことがありますが、こちらは反響ゼロでした。

ただし、開業してすぐの頃は仕事量も少ないため、開業後1,2年程度生活していけるだけの貯金、又はスポットで働けるような仕事が必要です。(※電気管理技術者は基本的に副業禁止ですが、単発(スポット)で受けられるような仕事の場合はOKです)

個人で開業する場合って仕事の獲得に苦労するものですが、何とかなりそうな感じですね。
ちなみに、直接訪問して営業をかけるようなことはないそうです。

Q月の売り上げはどのくらいですか?

売り上げといっても、入ってくるお金の3分の1から4分の1くらいは経費で消えます。

現在はの売り上げは20~30万円で、そこから上記の経費が引かれたものが手元に残るお金になります。

ただし、現在は10ポイント分しか受託していないので、残り23ポイント猶予があります。

最大まで受託した場合、90万円くらいが月の売り上げになる予想です。(1ポイント3万円で計算)

売り上げが伸びてきたら税金対策のため法人化する予定です。

管技の仕事は受託する物件の電気設備の容量をポイントに換算し、最大で33ポイントまでしか受託出来ないと決まっています。
なお、小規模のビルであれば0.5ポイントのように1を下回ることもあります。

Q管技の仕事をするメリットデメリットを教えてください

①メリット

メリットは精神的に楽なところです。

サラリーマンだった頃と比較して、面倒な上司とかがいなくなったので自由に働けるようになりました。

あとは個人事業主なので、自分の興味がある仕事が出来る事もメリットですね。

前職は副業禁止だったので、電気保安に関する業務にしか携わることが出来ませんでしたが、今は電気工事屋の手伝いに行ったりしてお金を貰って電気工事の実務を学べるようになりました。

こういった自由さは、管技が個人事業主だからこそ出来るメリットですね。

②デメリット

デメリットは、開業当初の収入が安定しないところですね。

あとは、個人事業主のため仲間意識の希薄さも気になっています。

Q管技に転身して大変だったことを教えてください

最近の話なのですが、受託している需要家と契約解除になったことですね。

コミュニケーションが上手くいかなかったことが主な原因です。自分は基本的にお客様とはフレンドリーに接しているのですが、今回契約解除になったところはそういったフレンドリーな態度が気に入らなかったようで、ふざけてると判断されてしまったようです。

また、そのお客様は電気設備の維持管理を軽視しているようで、非常用発電機のバッテリーが経年で使えなくなっているため法律違反状態であることを告げ交換の提案を強く迫ったろところ、バッテリー交換を無駄な出費と感じたのか却下されてしまい、それを発端に自分との契約を解除すると言われてしまったという経緯があります。

この解約により月の売り上げ6万円を失ってしまいました。

お金持ちって変人がたまにいますからね・・。
こういうお客さんとは契約解除になったほうが良い気がしますね。

これから電気管理技術者になる方にメッセージをお願いします

一期一会を大切にしましょう。

個人事業主はサラリーマンとは違った人付き合いを求められます。

とくに同じ管技仲間、電気工事屋さんとは仲良くしておきましょう。

それが仕事の受注に繋がります。

ビルメンから電気管理技術者になるのもアリですね

今回、YouTubeを始めてから初のインタビュー動画ということもありかなり緊張しましたが、私が電気管理技術者の仕事に対して抱いていた疑問を聞くことが出来たため大変参考になりました。

ヒラタツさんから伺った話によると、ビルメン出身の電気管理技術者も結構いるようなのでビルメンからの転職の選択肢に入れても良いのかなと思いました。

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この記事を書いた人

ヘタ・レイ(ビルメンYouTuber&ブロガー)
経歴:20代はニート・フリーター、その後ビルメンに転職して業界歴は10年以上
保有資格:電験三種、ビル管理士、行政書士、宅建士、電工一種、危険物乙4、消防設備士、2級ボイラー技士、2種冷凍機械、日商簿記2級、FP2級など。