電験三種の価値が下がる?試験難易度低下によるビルメンへの影響を考察!オワコンなのか?
令和4年度下期の電験三種試験を受けられた方、お疲れ様でした!
結果はいかがでしたでしょうか。
全て60点以上獲得で電験三種をゲット出来そうな方はおめでとうございます!
科目合格の方も、半年後に試験がありますので合格を目指して引き続き頑張ってください。
さて、試験後の5ch電験スレを覗いたのですが、電験三種の問題がかなり易化しているとの情報を目にしました。
とくに理論がすごい易化しているようで、過去問と同じ問題が8問も出ていたとか・・・。
確か上期の試験でも過去問と同じ問題が出ていたと聞いていますので、今後も過去問の使いまわし問題は出てくると思います。
ただ、法規に関しては過去問の使いまわしが無く難しかったらしいので、法規は苦戦した人が多いのではないでしょうか。
いずれにしても、最難関であった理論の易化は今後の電験の所持率に大きな変化をもたらすと思われます。
「電験三種の価値が下がる」というスレがなんjに立つ・・
2023年の4月に【悲報】電験3種 超易化により合格率が倍になってしまうというスレタイで、電験三種の易化を揶揄するスレッドが立ちました。
過去問からそのまま出題されるという、これまでの電験三種では考えられないことが起きたため、自分も電験三種の勉強をしようかなという人たちの書き込みがチラホラ見られ、中には難易度低下で取得者が増えることにより電験三種の価値が下がるという書き込みまで出る始末・・・。
またX(旧Twitter)やYouTubeでも、電験三種の難易度低下について多くの人が触れており、中には電験三種の価値が下がるのではと心配する声もあったようです。
私も電験保持者だったので、難易度低下によって価値が下がるのかもと心配でした・・・。
★なんjのスレを確認したい方は以下のリンクからどうぞ。
電験三種難易度低下によりビルメンに影響がありそうなこと「価値は下がるのか?」
ここからが今回のメインテーマになります。
内容は、「電験三種試験易化によるビルメンへの影響」です。
簡単になったせいで電験三種の価値が下がらないか心配です・・・。
皆さんが心配しそうな影響について、私なりの考えをまとめましたのでお話したいと思います。
電験三種の資格手当
まず一つ目が資格手当です。
電験が易化するということは、資格保持者が増えることを意味します。
そうなると資格手当の減額、またはそもそも電験の資格手当を無くす会社が出てきそうな気がしますよね。
でも、これはしばらくは無いんじゃないかと思っています。
そもそも、先日実施した年収相場アンケートでもビルメン年収は増加傾向にありますし、易化したとはいえ他のビルメン資格と比べたら難しい資格に変わりはありませんので、手当廃止や減額の可能性も低いかなと思います。
★ビルメンの年収相場アンケートの結果は以下の記事で紹介しています
電気主任技術者に選任
二つ目が選任です。
電験を取得した方の中には、ビルの電気主任技術者として選任されて働きたいという方も大勢いると思います。
私も資格を取得したばかりの頃は同じように考えていました。
しかし、電験三種を持っているビルメンで実際に電気主任技術者として選任された経験がある人って本当にごく少数です。
とくに系列系だと、電験三種を保有している人がもともと多いため、選任されたくてもされない人がかなりいるのが現状です。
今後も電験三種の易化によってビルメンの電験三種保有率が増えるため、さらに選任される可能性は低くなると思いますが、そもそも選任される可能性が低いものでしたので気にするような影響でもない気がします。
ほとんどのビルメンは選任されたくないと思ってると思いますが・・
ビルメン会社の面接
最後に面接など入社関連です。
面接や書類選考の結果には、もしかすると少し影響があるかもしれません。
独立系であれば「応募者全員採用しますよ」的な会社もありますが、系列系は書類選考でもバンバン落としてきます。
電験三種の易化が今後も続くようであれば、かなり上位の系列系は書類選考の通過条件に電験三種の有無を入れてくる可能性もあるかもしれません。
面接まで到達出来れば人柄とかも見て貰えますが、書類選考で弾かれてしまっては人柄もアピール出来ませんからこれは痛いです。
まぁ、資格を要件にするかは各会社によって違うと思うので何とも言えませんし、電験が今くらいの合格率を維持するのであればおそらく影響は無いかもしれません。
★ビルメンの面接対策については以下の記事で紹介しています。
ビルメンで転職活動をするなら無料で使える転職エージェントの利用が絶対おススメです!
一般の求人サイトには出てこない自社ビルメンなどの非公開求人を紹介してもらえますし、職務経歴書の添削サービスにより書類選考通過率が格段に上がります。
さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてくれます。
以下の記事では、私も使ったことがあるビルメン用の転職エージェントを紹介していますので是非活用してください!
転職成功者のほとんどは年収・年間休日アップに成功しているので、利用しない選択肢は無いと思います。
これから電験三種の勉強をするビルメンへ
最後にこれから電験三種の勉強をする方へアドバイスをしたいと思います
もともと電験三種は過去問の類似問題が出ていましたので、過去問をやり込むことが大事でしたが、令和4年度の試験に関しては類似問題ではなく、過去問と全く同じ問題が出るようになっていますので、過去問の学習はさらに大事になっていると考えられます。
まずは過去20年分くらいの問題を、問題文を見ただけで答えがわかるレベルまで一通り学習すれば本番でかなり得点を稼げると思います。
★直近20年分の過去問集に関しては以下の商品がおススメです。
今回の試験でも全く同じ問題が出たため、問題文を見ただけで計算せずに答えが分かった方もいるそうです。
ただ、闇雲に答えの丸暗記だけするような勉強方法では、過去問の数字を変えられたりすると対応出来ませんので、電験のテキストで基礎(公式の暗記や使い方など)の学習は当然必要だと思います。
★以下の記事では電験三種にオススメのテキストの紹介もしています。
ちなみに電験の古い問題を手に入れるのに苦労していると書き込みがあったので、古い問題を掲載しているサイトのリンクを貼っておきます。
(メルカリとかヤフオクで古い過去問集を購入されている方もいるとか)
実教出版:https://www.jikkyo.co.jp/kakomon/denken3_kakomon/
上記サイトは平成29年以降、更新が止まっていますので法改正が絡んできそうな問題には注意してください。
確実なのは先ほど紹介した直近20年分が掲載されている過去問で勉強することです。
私の電験合格体験記の記事も貼っておきますので参考にしてください。
私は電気初学者だったので合格までに1000時間勉強しましたが、今後も易化していけば初学者でもここまで時間をかけずに受かると思われます。
【令和5年8/20追記】
令和5年上期の試験が完全に終わりましたので、これから受験される方のために上記の教材を使った勉強方法の記事を書きました。良かったら以下のリンクからご覧ください。
ビルメン業界での電験三種の価値は下がらない!
とりあえずビルメン業界での電験三種の価値はしばらく下がらないと思います。
合格率が今後上がったとしても30%を超えない程度ではないでしょうか。
暗記で対応できるようになったとしても、電験三種は十分難しい試験です。
それに電気主任技術者という独占業務はビルメン業界においても効果絶大ですからね!
勉強中の方は、周りの意見に惑わされず勉強を継続しましょう。
電験三種はオワコンじゃありません!
★その他のオススメ電験三種の記事↓
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