
友人のヤスシにビルメンは底辺だとバカにされました。
ビルメンは底辺なんですか?
ちなみにヤスシはニートです。



ビルメンは底辺じゃないですよ!
私がヤスシを論破してあげます!
ビルメン=底辺の仕事。
ネットで「ビルメン」を検索するとこのように書かれていることが多いです。
私がYouTubeで生配信をしていても、現役ビルメンの方や他の職種の方から「ビルメンは底辺職」と言われることが度々あります。
やはり、世間一般の認識はビルメン=底辺職なのでしょう。
そもそも、現役ビルメンの人がそういう認識なのですから終わってますよね。
しかし、私はこの考えに反論をしたいため、この記事を書くことにしました。
これからビルメンになろうと考えている方で、「ビルメンは底辺職だから止めておこうか」と悩んでるかたがいましたらこの記事を見て少しでも考え方が変わってくれたら嬉しいです。
なぜビルメンが「底辺」と言われるのか考えてみた


なぜビルメンは底辺と言われてしまうのでしょうか。
ビルメン=底辺と結びつきそうな主な理由を私の経験を元に考えてみました。
底辺な理由➀「誰でも出来る仕事である」
ビルメンの仕事をよく知らない人は、「トイレの詰まり直し」「電球の交換」など、簡単で誰でもできそうな作業をゆるくこなしているというイメージを持ちがちです。
実際、私自身もビルメンになる前は「のんびり座って待機しているだけの仕事」という印象を持っていました。
また、トラブルが起きていないときは事務所で待機していることも多いため、「楽している=底辺」と見られてしまうのかもしれません。



ちなみに、実際にビルメンの仕事をやってみた感想ですが、確かに誰でもできる仕事であることは事実です。
底辺な理由➁「高齢者や訳あり人材が多い」
ビルメン業界には、定年後に職業訓練を経て再就職してきた方や、転職を繰り返して他に行き場がなくなった人が多く集まっているという印象があります。
実際、私が働いた現場にも60代以上の再雇用組の方が何人かいました。
「高齢者でもできる仕事=簡単な仕事=底辺」という、安直なイメージにつながってしまうのかもしれません。



以前働いていた現場では、設備員が10人くらいで約半分が60代以上なんて現場もありました。ヨボヨボのおじいさんもいましたが、それでも現場は回っているから凄いですよね。
底辺な理由③「人が嫌がる仕事をしている」
ビルメンの業務には、トイレ修理、害虫・害獣防除、機械室や狭い配管スペースの作業など、人によっては「汚い」「やりたくない」と感じる仕事が含まれます。
正直なところ、ビルメンはこうした業務を実際に行っていることも事実です。
潔癖気味の人にとっては抵抗のある内容もあるため、「人が嫌がる仕事=底辺の仕事」と結びついてしまう傾向があります。



トイレはまだ良いですが、害虫や害獣(ネズミ)などの駆除は結構きついですね。とはいえ、本格的な駆除や防除は専門業者が行うのは、ビルメンは一時対応だけなんですけどね。
底辺な理由④「給料が低い」
ビルメンの平均年収は他業種と比べて低めです。
たとえば、求人ボックスなどで調べると、正社員ビルメンの平均年収はおよそ300万円前後です。
中には、年収250万円程度の求人もあり、「それならアルバイトのほうがマシ」と感じる人もいるかもしれません。
「低収入=底辺職」と見られるのも、こうした現実が背景にあるのでしょう。



こうやって挙げてみると確かにひどいですね。
将来の職業に夢を抱いている小学生などに、この情報を記事を見せても、「ビルメンになりたい」とは絶対に言わないでしょうね。



もう挽回は無理やろ。
ヤスシ(ニート)が正しかったんや。



落ち着いてください。
次に反論していきます!
ビルメンが底辺ではない理由


先ほど挙げたことはほぼ事実です。
しかし、だからといってビルメンが底辺だと私は思いません。
先ほどあげた理由について、私の実体験を元にそれぞれ反論していきます。
理由➀「誰でも出来る仕事である」への反論
たしかにビルメンの仕事には、電球交換や軽微な修理など、初心者でも対応できる業務もあります。
しかし実際には、漏電の調査や給排水設備の修理といった専門性の高い作業もあり、経験と知識が求められます。
また、系列系のビルメン会社に勤めている場合、平社員であっても見積書や報告書の作成など、パソコンを使った事務作業を日常的にこなす必要があることもあります。
これらは「誰でもできる仕事」ではなく、慣れと技術を積み重ねて初めて一人前になれる分野です。


仮に「教えれば誰でもできる仕事=簡単な仕事」だというのであれば、世の中のほとんどの業務がその定義に当てはまってしまいます。
どんな仕事でも、最初は未経験からスタートするものです。
さらに、電気主任技術者やボイラー技士など、国家資格がないと従事できない業務もビルメンの職域に含まれています。
一般的なサラリーマンが運転免許程度しか資格を持っていないことと比べると、複数の国家資格を取得し、実務に活かしているビルメンの専門性は決して低くありません。
中にはFP2、3級などの比較的やさしい資格を誇る人もいますが、ビルメンに必要な資格はそれよりも格段に難易度が高いことが多いです。



ビルメンの資格は知名度が低いため評価も低くなりがちですが、FP2級なんかよりも遥かに難しいですよ!
どちらも所持している私が言うのですから間違いありません!
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理由➁「高齢者や訳あり人材が多い」への反論
高齢者や訳あり人材がビルメン業界に多いというのは、ある程度事実です。
しかし、それはこの業界に限った話ではありません。
近年では定年延長の影響で、どの職種にも高齢の就労者は増えています。
また、いわゆる“訳あり人材”や変わり者も、職種を問わずどこにでも存在しています。
「高齢者が多い=底辺」「事情のある人が多い=質が低い」という考え方そのものが、あまりにも表面的で短絡的な判断です。
極端な例ですが、いくら立派な職業に就いていても、違法行為をして逮捕されるような人もいます。
結局のところ、人の価値は職種ではなく、その人自身の姿勢や努力で決まるのではないでしょうか。



私はビルメンになる前に派遣社員などで他の職種も経験していますが、どこにでも変な人はいました。
なぜビルメンだけ訳あり人材が多いという扱いを受けるのか理解出来ません。
理由③「人が嫌がる仕事をしている」への反論
たしかに、ビルメンにはトイレの修理や清掃、害虫防除など、一般的には「嫌がられる」仕事も含まれています。
しかしそれは、あくまで「ある人にとって」の話です。
人によって「何が嫌か」「何が苦手か」は違います。
たとえば、人と話すのが苦手な人にとっては接客のほうがはるかに苦痛に感じるかもしれません。
実際、私は上司や顧客からの強いプレッシャーを受けながら月収30万円を得るよりも、設備の点検や清掃をして月収20万円を得るほうが、精神的に楽で自分に合っていると感じます。
「人が嫌がる仕事=底辺」という考えは、あまりにも一面的です。
仕事の価値は、その業務をどう捉えるか、どれだけ真剣に取り組んでいるかにあると思います。
理由④「給料が安い」への反論
たしかに、ビルメン業界の中には年収250万円程度の求人もあります。
このような低水準の会社があることは事実であり、「それでは生活が厳しい」と感じるのももっともです。
ですが、実際には関東圏であれば年収300万円以上を得るのはそこまで難しくありません。
また、資格を取得していけば年収はさらに上がり、400万円以上を目指すことも十分可能です。
最近、私のYouTubeチャンネルのリスナーの方からも「未経験で年収450万円を提示された」という報告をいただいています。
実際に、私のブログでもビルメン会社の年収に関するアンケートを公開していますので、興味があれば参考にしてみてください。


また他業種でも、年収400万円未満の求人はたくさん見かけます。
そう考えると、資格を取るだけで収入を増やしていけるビルメンのほうが、むしろ安定しているとも言えるのではないでしょうか。
ビルメンで転職活動をするなら無料で使える転職エージェントの利用が絶対おススメです!
一般の求人サイトには出てこない自社ビルメンなどの高待遇な非公開求人を紹介してもらえますし、職務経歴書の添削サービスにより書類選考通過率が格段に上がります。
さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてくれます。
以下の記事では、私も使ったことがあるビルメン用の転職エージェントを紹介していますので是非活用してください!
転職成功者のほとんどは年収・年間休日アップに成功しているので、利用しない選択肢は無いと思います。
追加でビルメンの良いところを挙げる


ここまで、ビルメンが「底辺職」と見なされがちな理由と、それに対する私の反論を紹介してきました。
では、実際にビルメンとして働いてみて感じる「この仕事ならではの魅力」や「他の職種にはない良さ」とは何でしょうか。
実体験をもとに、ビルメンの“意外と知られていない良いところ”について紹介していきます。
ビルメンの良いところ➀ストレス負荷が少ない
もちろん職場によって違いはありますが、ビルメンは他の業種と比べてストレスが少ない仕事だと感じています。
たとえば社内の人間関係。近年はどの業界でもパワハラやメンタル不調が社会問題になっていますが、私が勤めてきたビルメンの現場では、ギスギスした人間関係は比較的少なかった印象です。
人と関わることが少ない職場や、プレッシャーの少ないルーティン業務も多く、精神的にゆとりを持って働ける環境だと思います。
「ストレスが少ない=勝ち組」という考え方もあるのではないでしょうか。以下の記事では、勝ち組ビルメンの定義を私なりの解釈で紹介しています。仕事について悩んでいる人の参考になると思いますので是非読んでみてください。


ただし、稀に変な人もいるため人間関係で苦労する現場もありますので注意は必要です。
ビルメンの良いところ➁残業が少ない
これも全ての職場に当てはまるわけではありませんが、ビルメンは業界全体として残業時間が少ない傾向にあります。
私がこれまで経験した現場では、月10時間以下の残業が当たり前のようにありました。
一方で、他業種では月40時間を超える残業が当たり前という職場も多く、ワークライフバランスを重視する人にとってはビルメンの働き方はかなり魅力的です。
また、最近の新卒も、「残業が少なく、休みが多い会社」を重視する傾向が強まっています。
そうした流れから見ても、ビルメンは現代的な働き方に合っている職業と言えるかもしれません。
ただし、残業代を稼いで収入を上げたいという人にとっては、残業の少なさ=デメリットになる可能性もあります。
私の場合は「とにかく楽したい派」なので、残業が少なく休みが多いビルメンという仕事にとても満足しています。
ビルメンの良いところ③仕事が安定している
ビルメンの魅力のひとつに、仕事の安定性があります。
建物がある限り、設備管理の仕事は必要とされ続けます。
特に、コロナ禍のような不況時でも、ビルメンが大量に解雇されたという話はほとんど聞きません。
また、将来的に「AIによるビル管理の自動化」が進むという話もありますが、全ての業務が置き換わるわけではないと考えています。
なぜなら、ビルメンが取得を求められる電気主任技術者・建築物環境衛生管理技術者・危険物取扱者などの国家資格は、法律に基づいた“独占業務”として位置づけられているからです。
こうした業務は、たとえAIが進化しても簡単にはなくなりません。
仮にAI化がさらに進んだとしても、それは他業種にも同様に影響があるはずなので、ビルメンの仕事がどうのこうのと言っている場合ではありません。
だからこそ、現時点では「安定した職業」という点で、ビルメンは非常に魅力のある仕事だと感じています。
以下の記事では、ビルメンの将来性については最近の技術の発展などと比較して解説しています。ビルメンの将来性が不安な方は是非読んでみてください。


これでもビルメンは底辺でしょうか?


さて、ここまでいろいろと挙げてきましたが、これでもビルメンが「底辺職」と言えるでしょうか?
もしそれでも「底辺だ」と言う人がいるなら、その人は年収600万円以上で、ストレスもなく、残業もほとんどない理想的な仕事に就いているのでしょう。
…その場合は潔く、私の負けを認めたいと思います。
ただ、そんな完璧な仕事なんて、世の中にそうそうあるものではありません。
ビルメンは、学歴に関係なく資格の努力で待遇を上げられる、数少ない現実的な仕事です。
その意味でも、私は「むしろ恵まれた職業」だと感じています。
私自身、ビルメンを底辺だと思ったことはありません。
ですから、周りのネガティブな声に惑わされずに、自信を持ってビルメンとして働いていってほしいと思います。



やっぱビルメンは最高やね!
ヤスシ(ニート)にもビルメン勧めてみるわ!



いや、そもそも働きたくないし
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さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてくれます。
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転職成功者のほとんどは年収・年間休日アップに成功しているので、利用しない選択肢は無いと思います。
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