中高年未経験者でもビルメンに転職出来るの?40代50代以上の人限定のアドバイス!
30年勤めてきた会社が倒産したんだが・・・。
課長まで上りつめたというのに・・・。
ビルメンはおっさんでもなれるって聞いたんだがどうなんだね?
今年で51歳だ。教えてくれ。よろしく。
ビルメンは50代でも問題無く就職は出来ますよ!
中高年でも就職可能な理由や就職のためのアドバイスなどを解説しますね!
不安定なご時世なので、会社の倒産やリストラなど明日は我が身だと思います。
さらに今後はAIも発展していきますので、仕事の在り方については全く先が読めない状況です。
先日ChatGPTを使って怖い話を作成してみたのですが、それなりのストーリーの物が作成されたのにはビックリしました。
本題に戻りますが、若者がリストラや倒産という状況に遭遇しても再就職は容易ですよね。
若さという最大の武器を利用して、どんな職業にでも挑戦できますからね。
しかし40代以上の中高年の再就職はかなり苦戦します。
転職サイトで求人を探しても、40代から未経験で中途入社が可能な仕事はかなり限らてきます。
では、ビルメンはどうでしょうか。
ネットでは中高年向きの仕事と言われている反面、最近では新卒や若手採用にも積極的なビルメン会社が多いのが現状です。
この記事では中高年でもビルメンに就職が可能な理由や、ビルメンに就職するためのポイントをご紹介します。
★ビルメンに興味は無いけど、中高年で仕事が無くて困っている方は以下の派遣社員の記事をご覧ください。「派遣社員」という働き方も悪くないと思います。
中高年でもビルメンに就職は余裕です!
先に結論からお伝えします。
中高年からでもビルメンに就職は余裕です。
私はいくつかのビルメン会社を渡り歩いてきましたが、どの職場にも40代、50代、60代の未経験入社ビルメンの方はいました。
また私のYouTubeチャンネルのリスナーさんの中にも、中高年の新人ビルメンの方が何人もいます。
というわけで、中高年からでもビルメンに就職することは問題無く可能です。
そもそもビルメンは中高年の仕事と言われていますからね
以下の記事では、私が働いていたビルメン会社の年齢層を紹介しています。
例えばこんな求人があります
こちらはリクナビNEXTで発見した求人ですが20代~60代まで幅広い年代のスタッフ活躍と書かれています。
もちろん年齢制限があるビルメン会社もありますが、他の職業と比べれば中高年にもチャンスがある職業です。
なぜビルメンは中高年者でも就職できるのか?
ビルメンの主な業務はビルに設置されている様々な設備の点検およびメンテナンスです。
基本的にビル内の機械設備の点検がメインなので、毎日同じことの繰り返しです。
営業職みたいにノルマなどが無いため、落ち着いた環境で働けることがビルメン最大のメリットになります。
業務内容のハードルが高くないため、中高年者が未経験で入社して働くことが出来るのです。
ビルメンの詳細な業務内容を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ビルメンが若者に人気になりつつある
冒頭でも説明したましたが、中高年向きと言いつつも最近のビルメン業界は若手が多くなっていることも事実です。
以下の記事ではビルメン会社の新卒入社状況を調査しています。
そのため、昔と比べると中高年はビルメンに採用されづらくなっているようです。
現に私の配信に来てくれる40代以上でビルメン未経験のリスナーさんからも、ビルメンの就活で苦戦しているという相談をよく受けます。
※誰も入社しないようなブラックビルメン会社は別ですが・・・
というわけで、次の章では中高年が少しでもビルメン会社に採用されやすくなるためのポイントなどを解説します。
中高年がビルメンに再就職するためのポイント
先ほども話しましたがビルメンに就職を希望する若者は増えています。
そもそも仕事よりもプライべートの時間を重視する人が増えてきているため、若者に限らずビルメン自体が人気職業になりつつあります。
最近は女性までビルメンに・・・。
私の配信のリスナーさんにも女性ビルメンがいますよ!
>>ビルメン女子って存在するの?
例えば若者と中高年が同時に面接に来たら、普通の会社であれば若者を採用します。
若い方が採用されやすい理由には以下のものがあります。
- 支払う給料が安くて済む
- 成長に期待出来る
- 体力がある
- 他の企業の色に染まっていない
誰でもウェルカムのブラックビルメン会社ですら、採用枠1名の求人に若者と中高年が同時に面接に来たら若者を採用します。
それでは就職しやすくするためのポイントを解説していきます。
実践すれば必ず就職出来るわけではありませんが、何もやらないのと比較すれば確実に効果があるはずです。
中高年ビルメンは資格を取りましょう
ビルメンと言えば資格です。
皆さんわかってますよね笑
最低でも第二種電気工事士は取得しておくべきだと思います。
その他の資格については余裕があれば取得する程度で大丈夫です。
例えば1年後にリストラが決まったとかであれば、この1年を再就職のための準備期間に使えますので第二種電気工事士以外の資格取得も可能です。
初心者ビルメンにおススメの資格と必要な勉強期間を記載しておきます。
名称 | 勉強期間 |
---|---|
第二種電気工事士 | 2か月(筆記・実技合わせて) |
危険物取扱者乙種4類 | 1か月 |
2級ボイラー技士 | 1か月 |
第三種冷凍機械責任者 | 2か月 |
消防設備士乙種4類 | 1.5か月 |
中高年は若さという最大の武器がありませんので、資格を取得してアピールすることが大事です。
上記の表はおススメの順番に並べていますので、可能であれば1個でも多く取得してみてください。
上で紹介したものはビルメン5点セットと呼ばれていますよ。
難関ビルメン資格は必要?
結論から言えば不要です。
未経験でも取得可能なビルメン系の難関資格ですと、電験三種、第一種冷凍機械責任者などが該当します。
いくら中高年が就活に不利だとは言え、このレベルの資格まで取得しなくてもビルメンに就職できますので安心してください。
高難易度の資格を勉強する時間があるなら、さっさと就職してビルメンの実務経験を積み、建築物環境衛生管理技術者を取得するための実務経験を積みましょう。
中高年だからこそ限られた時間を有効に使いましょう。
中高年ビルメンは職業訓練に通いましょう
リストラ、自己都合退職どちらの場合であっても、雇用保険をおさめていれば退職後に失業保険を受けられます。
失業保険の受給対象者は、公共の職業訓練を無料で受けることが出来ますので、利用することをおススメします。
職業訓練には様々コースがある
職業訓練には様々なコースがあります。
IT系、介護系などなど。
ビルメンに転職したい場合は、「ビル管理コース」か「電気工事士コース」などをお勧めします。
どちらのコースでもビルメンに必須となる第二種電気工事士の勉強を教えてもらえます。
しかも職業訓練を受講されてる方の第二種電気工事士の合格率は、一般の方よりもかなり高いため質の良い授業を受けられるということです。
さらに、職業訓練に通っていると第二種電気工事士の実技試験の練習で必要となる電気工事の材料も自由に使えるようです。
材料は自前で揃えると結構な金額になるため、お財布にも優しいですね。
★参考までに電気工事士試験の練習で使う材料を紹介(Amazonリンク)
ビルメン科は人気が高く定員オーバーで入校できない可能性があるため、確実に職業訓練に通いたいなら電気工事士コースを選ぶのも一つの作戦です。
職業訓練受講中は失業保険の期間が延長される
一般的に失業保険を受給できる期間は3か月間です。
しかし職業訓練を受講した場合、職業訓練終了まで失業保険を貰える期間が延長されます。
上記表の場合、最初の3か月は職業訓練を利用しても、利用しなくても失業保険を受給出来ます。
しかし、職業訓練に通っている場合は、4か月目以降も失業保険を受給することが出来るのです。
普通に働いていたサラリーマンの場合、失業保険は毎月16万円程度は貰えるはずなので、職業訓練に通ったほうが余裕を持って資格の勉強が出来ると思います。
ただし、職業訓練で勉強しているとはいえ、闇雲に無職期間を延長させることは得策とは言えませんので、良い求人があれば職業訓練受講中であってもガンガン応募したほうが良いですね!
失業保険を受給しながら職業訓練を利用する場合、失業保険の受給期間が全体の3分の1以上残っていなくてはいけません。
失業保険の受給可能期間が3か月の方の場合は、上記表のように受給開始から3か月目までには職業訓練に入校出来るように調整しましょう。
詳しくはハローワークの担当者に相談するのが間違いないです。
面接対策も大事です
リストラが原因でビルメンに転職を考えている方とかだと、就活が久しぶりという人もいることでしょう。
ビルメンが底辺な職業だからというイメージで、油断をして面接を受けると余裕で不採用になります。
一般の会社と同様に面接対策は必ずしましょう。
ビルメン歴10年の私がビルメン専用の面接対策を、以下の記事にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
中高年ビルメンが覚悟するべきこと
中高年からビルメンに転職するにあたり覚悟するべきことをご紹介します。
ただしビルメン以外の職種に転職する場合であっても、同様の事象は起こりえますので仕方ないことだとは思いますが・・・。
中高年ビルメンの雇用形態
40代であれば正社員採用もありますが、50代までくると契約社員になることは覚悟してください。
定年まで働ける年数を考えると致し方ないところだとは思います。
契約社員なので、ボーナスが支給されない場合が多く当然年収も正社員より下がります。
中高年ビルメンに昇給は無い
よっぽど有能な人でもない限り、50代以降の昇給は厳しいと思います。
私が面接を受けた系列系のビルメン会社も、40代中盤で昇給は止まると言われました。
ただし、資格手当制度がある会社であれば資格手当で収入を増やすことは可能です。
中高年ビルメンに夜勤はきつい
ビルメンの仕事は夜勤(宿直)があります。
中高年ビルメンにとって、夜勤は結構きついらしいので覚悟しておいてください。
一応ビルメンの夜勤は仮眠時間があるので、交代勤務の工場みたいにきつくはないんですけどね・・。
ビルメンの夜勤について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
なお、夜勤が無いビルメン現場もあるので、どうしても夜勤が合わない人は夜勤シフトが無い現場を探すという方法もあります。
中高年ビルメンの場合、上司が年下になる
系列系ビルメン会社とかですと、30代前半くらいでも現場の所長や副所長をしている方もいます。
そういう方たちの下で働く覚悟が必要です。
転職者の場合、ビルメン以外の業界に入っても同様のことが起きるので仕方の無いことですが、前職で管理職をやっていた人なんかだと抵抗があるのではないでしょうか。
私も自分より年下が先輩だったり、上司が同じ年齢だった経験があります。
他に就けそうな職が無いなら、この程度のことは我慢しましょう!
中高年ビルメンが狙うべきビルメン会社
未経験で中高年からビルメンへ転職する場合、選択肢は多くありません。
しかし妥協してはいけないポイントがあるので、それだけご説明しておきます。
年収
関東など都市部でビルメンをやるのであれば、最低でも年収300万円以上は貰える会社に入社しましょう。
令和になってからビルメンの年収相場は上がっているので、実際はもっと貰えるとは思いますが最低ラインの目安として記載しておきます。
稀に中高年だからというで年収250万円とかで足元を見てくるビルメン会社も存在しますが、そこから税金を引かれてしまうと生活することが厳しくなります。
資格次第ですが、中高年でも都内なら350万円程度は狙えると思います。
★以下の記事では40代の平均年収や手取り金額などを調査していますので参考にしてみてください。
年間休日
休みは最低でも年間110日程度はほしいところです。
楽だと言われている当たり現場に配属ならば、もう少し休みが少なくても良いかもしれません。
系列系・独立系にはこだわらない
中高年の場合、若者のように同じ会社で長い期間働き続けることを想定していないため、昇給や退職金については考えなくても良いと思います。
そうなると、あえて系列系を選択するメリットもないため、自分にとって都合が良い会社に入社するようにしましょう。
例えば、配属現場が自宅から近いとか、資格を取ることが好きな人なら資格手当が豊富な会社を選ぶとかですね。
自社ビル・直雇用病院も選択肢にいれる
自社ビルや直雇用病院なども選択肢に入れておくと良いです。
私の父は50歳くらいで直雇用の病院ビルメンに入社出来ておりましたので、意外に自社系は入社難易度が低いようです。
しかも待遇が良かったりするので自社系は本当におススメできます!
難点は求人を探すのが大変なことですね・・・。
直雇用ビルメンは、経歴や資格、年齢よりも人間性を見てくれる傾向にありますね。
>>ビルメン未経験者向けの転職サイト(自社系の取り扱いもあり)
ビルメンに転職できたら心がけるべきこと
中途で未経験入社ですので、入社後も資格の勉強や実務の勉強をしておくほうが良いと思います。
私が働いていたビルメン会社でも、50代未経験入社の方が電験三種の勉強をしていて感心させられました。
なお、実務の勉強は実際に働きながら覚えても良いですし、以下のような書籍を読んでも効果があると思います。
私もビルメンを始めたばかりの頃は、ビルメンテナンスの本を父から譲り受けて勉強をしていました。
本で読んだ知識は役に立たないという人もいますが、ビル管理の仕事は範囲が広いため1つのビルで勤務しただけでは全ての設備の知識を得ることは出来ませんので、実務本で満遍なく知識を得ることはとても大切だと私は思っています。
当ブログでも「ビルメン用語辞典」という記事を執筆していますので、良かったらご覧ください。少しはビルメンの知識が増えると思います。
本で学んだ知識が、実務で活かせると仕事の遣り甲斐を感じますよ!
ビルメンになろうか迷っている中高年の方へ
とりあえず今の仕事が安定しているなら、わざわざビルメンに転職する必要はないですが、会社が業務縮小で先行きが不安だったり、リストラ予備軍であるようならビルメンに転職することも悪くないと思います。
他に候補となる職業が無いようであれば、ウジウジしてないで一度ビルメンを経験してみましょう。
もしハズレ現場に配属されてしまったとしても、第二種電気工事士を持っていれば他のビルメン会社に転職することも難しくないので、軽い気持ちで挑戦してみると良いですよ!
ビル管理の仕事自体は今後も無くなることは無いでしょうし、資格をいくつか取得して、ある程度の実務経験があれば中高年でも転職は難しくないです。
現に50代、60代でも転職を繰り返しているビルメンだって存在しますので、私のように当たり現場を引くまで転職を繰り返す方法だってありますよ!
私の父も、直雇用の病院ビルメンを定年退職したあとに、2社ほど独立系のビルメン会社に入社していましたよ!
★以下の記事ではビルメン歴10年の私が考える、ビルメンに向いていない人の特徴などを紹介しています。併せて読んでみてください。
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