ビルメンテナンスはきつい仕事?しんどいの?設備管理に転職して良かったこと、悪かったこと!
ビルメンに転職してきついと感じたことはありますか?
ビルメンもサラリーマンですからきつい部分もありますよ。
私がこれまでビルメンの仕事を続けてきて、きついと感じた部分を紹介しますね!
私がYouTubeを始めたばかりの頃に、リスナー様から「ビルメンになって良かったことはありますか?」という質問を頂いたことがあります。
ビルメンは楽な仕事なんて言われていますが、会社からお金を頂いている以上は、色々ときついこともあります。
この記事では私がビルメンを10年続けてきて感じた、ビルメンテナンスのきついところを紹介したいと思います。
他の方にも当てはまる可能性が大きいので、ビルメンに転職を考えている方は最後まで読んでいってください!
★ビルメン(設備管理)の仕事のことをよく知らない方は、先に以下の記事を読んでください。
私は元ニートのビルメンです
この記事から私のことを知った方もいると思いますので、簡単に自己紹介をしておきます。
私は元ニートからビルメンに転職して、業界の経験は10年目の中堅ビルメンです。
20代の大半をニートとして過ごしてきたため、社会のレールから外れて人生を悲観していましたが、国家資格をいくつか取ることでビルメン業界に中途入社することに成功しました。
その後、何度か転職を繰り返し、現在は自社ビルメンとして細々とビルメンライフを満喫しています。
ビルメンは営業職のように大きく稼ぐことは出来ませんが、元ニートでも定年まで安定した収入を得ることが出来る弱者に優しい職業です。
ビルメンテナンスのきついところ5選
それでは私がビルメンテナンス(設備管理)に転職してきついと感じたことを紹介します。
ビルメンなら我慢しろよってポイントが多いかもしれませんが・・・。
①ビルメンは勤務時間が不規則なところがきつい
ビルメンは基本的にシフト勤務で働くことになるため、労働時間がバラバラになりやすいです。
- 早番(9:00~18:00)、遅番(13:00~22:00)
- 早番(9:00~18:00)、遅番(13:00~22:00)、宿直(9:00~翌9:00)
- 早番(9:00~18:00)、遅番(13:00~22:00)、夜勤(17:00~翌9:00)
一般的には上記のようなシフトの現場が多いです。
「早番だけの週」、「遅番だけの週」といった形で固定されていれば楽なのですが、現実的には遅番のあとに早番があったりとシフトがバラバラになることがあります。
また、宿直(24時間勤務)のあとは明休、公休となり実質2連休になるはずが、シフトの都合で宿直→明休→宿直といったように、連続して宿直をするケースも稀にあります。
他にも、頻繁では無いですが点検や工事の立ち会いにより、早朝や夜間に出社したりするなんてこともあります。
激務というわけではないので我慢するべきなのですが、イレギュラーな時間帯の業務が無い日勤だけの職種が羨ましくなることもあります。
規則正しい生活が送れる現場もたくさんあるので、そういった所に配属されればこういう問題は発生しませんけどね。
②ビルメンは汚い仕事があるところがきつい
配属されるビルによって遭遇頻度に差はありますが、どの現場でも汚い仕事は必ずあります。
例えば、トイレ詰まりの対応、汚水槽の点検、ゴキブリ・ネズミとの遭遇などなど。
ビルメンは裏方の仕事なので、こういった作業を避けることは出来ません。
どの業務も我慢出来るレベルではありますが、嫌なものは嫌ですね・・。
深夜にビル内を巡回していると、飲食店の厨房の壁一面に小さなゴキブリがいたときは気絶するかと思いました。
飲食店で発生するゴキブリに関しては、駆除業者を入れているかどうかで大分違います。
全ての飲食店に大量にゴキブリはいるわけではないので勘違いしてないでくださいね。
③ビルメンは休日に緊急の呼び出しがあるところがきつい
ビルメンに転職する前はコールセンターや派遣事務のような仕事しかしていなかったので、公休日に会社から電話が来ることはありませんでした。
しかしビルメンになってからは、ビルで大きなトラブルがあった場合に会社から連絡が入り、休日や時間外でも出社しなければいけないケースが何度かありました。
もちろん旅行中や、どうしても外せない用事があれば出社しなくても良いのですが、他のメンバーが休日出社しているのに、自分だけ行けないと申し訳ない気持ちになってしまいます。
実際のところ、休日に緊急呼び出しがあった回数は少ないです。
というのも、宿直を含むシフト制の現場は誰かしらがビルに常駐していますので、夜間や土日にトラブルが発生しても出勤している人が対応してくれるからです。
なので、緊急呼び出しは土日祝休みの現場で発生しやすいと思ってください。
私の場合は、巡回型ビルメンをやっていたときに半年間で5回くらいと、現在勤務している自社ビルメンで5年間の間に3回くらい休日に緊急対応をしています。
なお、緊急で対応した場合の代休ですが、基本的に取得出来ず休日出勤扱いで手当てを貰っていました。
ちなみに他の現場は宿直を含むシフト制だったので、緊急で呼び出しというものはありませんでした。
休日に呼び出しをされたくない人は、シフト制の現場を選んだ方が良いと思います。
④ビルメンは現場異動があるところがきつい
ビルメンは系列・独立問わず現場の異動があるため、ずっと同じ現場で働くことは難しいです。
仮に通勤に片道1時間半近くかかる現場へ異動を命じられた場合、賃貸に住んでいれば転居することも出来ます。
しかし、私は持ち家なので引っ越しが難しく、現場異動がビルメン最大のデメリットであると感じています。
ただし、入社してから全く異動がない人や、逆に異動することで自宅から近くなる場合もあるので、異動が絶対にマイナスというわけでは無いです。
また、最近のビルメンテナンス業界は人手不足で人材確保が大変なこともあり、異動が原因で社員に退職されたら会社としても困るためか、交渉すれば異動を免れることも出来るようです。
そもそも異動が無いことが一番良いので、ずっと同じ現場で働きたい方は自社ビルメンを目指すことをお勧めします。
ある程度の規模の会社で正社員になると、転勤や異動は必ずあるのでビルメンだけのデメリットでは無いんですけどね・・。
私が前に勤務していたコールセンターでも、正社員は転勤や異動をさせられていました。
以下の記事では自社ビルメンの解説や転職する方法をご紹介しています。
⑤ビルメンは会社によって待遇がピンキリなところがきつい
ビルメンは入社する会社によって待遇の差が激しいです。
これはビルメンに限らずどの職種にもあることかもしれません。
しかしビルメンの場合は、底辺ランクの会社は本当に待遇が酷いです。
電験三種の有資格者を、年収200万円、年間休日100日未満の条件で募集している会社なんてのもあります。
逆に待遇の良い会社は、ビルメン資格4点セットだけで年収400万円、年間休日120日という雇用条件で募集している場合もありますね。
というわけで、会社選びに苦労する点は、ビルメン業界に転職して悪かったことの1つに入ります。
給料や福利厚生などの待遇で選ぶなら、上位ランクの系列系の会社に入社しておけば安全だと思います。
★ビルメンテナンスの会社選びは以下の記事を参考にしてください。
ビルメンテナンスには良いところもある!
ビルメンテナンスの仕事は良いところもたくさんあります!
ここでは私がビルメンの仕事に転職して良かったと感じた事を紹介したいと思います。
私は根性無しですが、きついと感じた事よりも、良かった部分の方が大きかったので、ビルメンを10年間も続けることが出来たと思います。
おそらく大多数の現役ビルメンの方も、良かったことの方が大きいため、文句を言いながらもビルメンを続けているんだと思います。
ビルメン業界は転職が容易
長いこと働いていると仕事を辞めたくなることってありませんか?
私は根性無しなので、頻繁に仕事を辞めたくなることがあります。
- 仕事に飽きた
- 嫌いな同僚がいる
- 仕事でミスをした
- 責任を伴う業務を担当することになった
普通の職業であれば今まで築いてきたキャリアを維持するために、仕事を辞めたくても我慢して働き続けると思います。
転職したら給料も下がりますしね・・・
しかしビルメンの場合、一定レベルの資格を持っていれば給料もほぼ変わらずに簡単に転職することが出来ます。
むしろ上位資格を取ってから転職すれば、給料が上がることさえあります。
先ほども言いましたが、私は根性無しで仕事の辞めグセがあるため、資格さえ持ってれば簡単に転職が出来るビルメンは天職だと思っています。
一昔前と違い、今は新卒で入社して同じ会社のまま定年まで勤めあげる方が減っています。
東京商工会議所の調査によれば、2023年に新卒で入社した社員にアンケートを取ったところ、入社した会社に定年まで勤めたい考えている人の割合は24.4%だったそうです。
4人に1人は転職を視野に入れているということです。
ちなみに10年前の2013年に同様のアンケートを取ったときは39.1%だったそうなので、10年で15%も減少していることになります。
彼らが転職する理由は、私のように根性無しとかではなくキャリアップ目的が大半だとは思いますが、中には私のようなタイプも存在するはずです。
いずにしても、一つの会社で定年まで勤めあげる人は今後も減少していくと思われます。
設備の仕組みを覚えるのは面白い
仕事に遣り甲斐を求めない私ですが、ビル設備の仕組みを勉強することに関しては意外に楽しめています。
そもそも私がビルメンを始めたきっかけは、長いこと無職をしていた私のことを見かねた父から、ビルメンに就職する事を勧められたからです。
なので、私はもともと設備管理という仕事に全く興味が無く、メンテナンス用の工具類も触ったことが無いような人間でした。
しかし、ビルメン系の資格を取得しながら、実務で資格に関連する設備に触れることで、設備管理という仕事に興味を持てるようになりました。
ビルメンを始めたばかりの頃は、何かトラブルが発生しても先輩の対応を見ているだけで、そこから何か学ぼうという気も起きませんでした。
しかし、今では設備トラブルが発生した原因や、どうすれば改善するかなどを調べることに遣り甲斐を感じるようになりました。
設備に興味が持てるかどうかは人によって違うと思いますが、4点セットを自主的に取った人なら興味を持てる素質はあると思いますよ!
ビルメンは飲み会が少ない
ビルメンは飲み会が少ないです。
私はお酒が苦手ですし、コミュ障なので飲み会そのものが嫌いです。
なのでビルメンの飲み会の少なさには本当に助かっています。
今の会社(自社ビル)では、年に2回くらい飲み会をしています。
これまでの会社でも年に1,2回のところが多かったですね。
もちろん不参加という選択肢もありますが、忘年会や新人歓迎会などが開催目的になると、流石に参加しないわけにもいかないですね・・。
ちなみにビルメンの飲み会が少ない理由はいくつかありますのでご紹介しておきます。
シフト制の現場が多い
ビルメンはシフト制の現場が多いです。
シフト制ということは、休みや帰社する時間が皆バラバラになります。
そのため、全員揃うことが少ないので飲み会を開催しづらい環境になっています。
飲み会そのものを嫌いな人が多い
ビルメンはコミュ障の人が多いです。
多くの人が飲み会をするよりも、さっさと家に帰って趣味の時間に使ったり、家族と過ごす時間に充てることに価値を見出しています。
そんな人ばかりが集まるため、当然飲み会は滅多に開催されません。
最近ではお酒を飲まない若者が増え、一般企業でも飲み会は減少傾向にあるため、昔から飲み会が少なかったビルメン業界は時代を先取りしていたと言えますね!
お金に余裕が無い
ビルメンは基本的に薄給です。
底辺クラスの独立系だと年収200万円台なんてこともあります。
そのため、金銭的な理由から飲み会をしない人もいます。
系列系だと年収が高めの人が多いので、飲み会好きな上司がいると誘われる場合があります。
待遇の良い会社だと、会社の経費で飲み会を開催してくれる場合もありますね。
現場の所長になると飲み会が多くなるのか?
これは人それぞれだと思います。
確かに所長になると付き合いで飲みの誘いは増えるようですが、私が配属されていた現場の所長はコミュ障気味の人が多かったので飲み会に参加していなかったです。
むしろ現場で開催する新人歓迎会にすら来ない所長もいました。
ビルメンには待機時間がある
ビルメンと言えば待機時間です。
待機時間中も会社に拘束されていますが、何もトラブルが無い限りはボーっとしていられます。
一人現場での待機時間なんて、自宅にいると変わらないくらい気を抜いてられます。
私はアルバイトや派遣社員でビルメン以外の仕事も経験していますが、どの職種でもビルメンのような待機時間ありませんでした。
もちろん待機時間中もお金は発生しますので、こんなに素晴らしい仕事は無いと思っています。
実際に仕事をしている時間で時給換算したら、私の時給は5000円を余裕で超えると思います笑
土日に出勤すると本当に暇なので、会社でswitchをやっていたこともあります・・。
仕事内容のバランスが良い
現場によるとは思いますが、ビルメンはデスクワークと肉体労働のバランスが良いです。
肉体労働といっても、工事現場のような作業ではないので安心してください。
ビルメンの肉体労働は、ビル内の巡回点検、エアコンのフィルター交換、電球の球替えのような簡単なものばかりです。
夏の暑い日に屋外で点検作業があると、汗を大量にかくことはありますが休憩を取りながら出来ますのでそんなにきつくない作業ばかりです。
一般的なビルメンの現場では午前・午後に1回ずつ設備点検と称した巡回があり、ビル内を歩き回ります。
残りの時間はパソコンを使ったデスクワーク、待機時間、月次点検などで過ごすことになりますが、デスクワークと肉体労働のどちらかに偏ることがあまり無いです。
ずっとデスクワークだと肩こりや目の疲れが酷くなりますし、激しい肉体労働を一日中続けるのもしんどいので嫌です。
そのためビルメンのバランスの良い業務内容は、私にとって大きなメリットです。
コールセンターで働いてた頃は椅子にずっと座っていたので、腰がやられてしまいました・・。
ビルメンで転職活動をするなら無料で使える転職エージェントの利用が絶対おススメです!
一般の求人サイトには出てこない自社ビルメンなどの非公開求人を紹介してもらえますし、職務経歴書の添削サービスにより書類選考通過率が格段に上がります。
さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてくれます。
以下の記事では、私も使ったことがあるビルメン用の転職エージェントを紹介していますので是非活用してください!
転職成功者のほとんどは年収・年間休日アップに成功しているので、利用しない選択肢は無いと思います。
まとめ(ビルメンテナンスの仕事はきついこともあるけど・・)
この記事では、ビルメンテナンスのきついことを紹介してみました。
私にしか当てはまらない項目もあったかもしれませんが、大半の内容は他のビルメンの方にも当てはまっているはずです。
どんな仕事にも良し悪しはありますので、妥協できるポイントを探して仕事を選ぶことが大切です。
当然ビルメンも完ぺきな仕事では無いですが、私にとってはメリットの方が多く生涯続けていけそうな仕事であると思っています。
今の仕事がきつくて悩んでいる方がいたら、是非ビルメンも転職先の候補に入れてみてくださいね!
★以下の記事ではビルメン歴10年の私が考える、ビルメンに向いていない人の特徴などを紹介しています。併せて読んでみてください。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして。
ビルメンへの転職を考えております47才の無資格未経験者です。
ブログを拝見し大変参考になりました。
これから資格取得をして転職を考えていますが、最低でも一つの資格をとってから求人に申し込むべきか
思案しております。
もし宜しければ、ご意見を賜りたくコメントさせて頂きました。
何卒宜しくお願い申し上げます。
はじめまして
年齢的には早めにビルメンになることをオススメしたいところですが、出来れば第二種電気工事士を取得してからのほうが転職活動はスムーズにいくかもしれません。
職業訓練は通えそうですか?
もし行ける条件が揃ってるならビルメンコースに通って電気工事士をゲットしてみてください。