電験三種はCBT方式と筆記方式どっちがオススメ?一発合格を狙うなら絶対〇〇で決まり!
電験三種ってCBT方式と筆記方式があるけど、どっちがいいですかね?
難易度が簡単な方を選びたいな。
令和5年度から電験三種もCBT方式での試験が開始されましたね。
私はCBT方式をオススメしていますのでその理由を説明しますね!
以前、YouTubeに投稿した動画でもお話していましたが、私はCBT方式で受験することをオススメしています。
オススメというよりは、特別な理由が無い限りはCBT方式が絶対だと思っています。
今回はその理由について記事を書きましたので、「CBT方式」と「筆記方式」どっちで受験しようか迷っている方は最後まで読んでみてください。
電験三種CBT方式の概要
電験三種のCBT方式をオススメする理由をお話する前に、CBT方式の概要から解説します。
CBTについてよく知らない人は、ここでCBT方式の概要を掴んでください。
- パソコンで受験する
- 受験会場と日時を選べる
- 科目を分けて別々の日に受験可能
- 持ち込めるのは電卓と身分証のみ
- 得点は試験後すぐにわかる
- 受験生ごとに出題される問題が違う
それぞれについて詳しく解説します!
電験CBTの特徴①パソコンで受験
CBT方式は各会場に置かれているパソコンで受験します。
筆記方式と違いパソコンモニターに試験問題が表示され、回答もパソコンに入力していくことになりますので、これまでの紙を使った試験と違い最初は戸惑うかもしれません。
そのため、事前にCBT方式の体験版で練習しておくことをオススメします。
★各科目の体験版のリンクを載せておきます(外部リンク:スマホ非対応)
電験CBTの特徴②好きな会場・日時を選べる
CBT方式を選択すると、試験実施期間中(約三週間程度設けられています)であれば、自分の好きな会場・好きな時間に試験を受けることが出来ます。※試験会場は全国で200か所あるそうです。
ちなみに令和6年のCBT試験実施期間は以下のとおりです。
【上期】7月4日~7月28日
【下期】2月6日~3月2日
上記期間内であれば好きな日時を選択して受験できるってことです。
試験日時と試験会場は試験を受ける3日前まで変更可能となっているので、急な予定の変更にも対応出来るようになっています。
電験CBTの特徴③科目を分けて別々の日に受験可能
CBT方式では、各科目を別々の日に受験することが可能です。
例えば、月曜日に理論を受けて水曜日に電力を受験なんてことも出来ます。
後ほど説明しますが、これは筆記方式と比べてめちゃくちゃ有利です!
私がCBT方式をオススメする最大の理由ですね。
なお、CBT方式と筆記方式は併用できませんのでご注意ください。
「理論はCBT方式で受験して、電力は筆記方式で受けたい」なんてことは出来ません。
電験CBTの特徴④試験に持ち込めるのは電卓と身分証だけ
CBT方式で受験する場合、電卓と本人確認のための身分証以外は試験会場に持ち込めません。
計算用にボールペン(黒)とメモ用紙が会場で貸し出されるので、それを使って問題を解いていきます。
メモ用紙は最初に1枚だけ配布されますので、使い切ってしまった場合は試験監督に追加支給を依頼する形になります。
持ち込めない道具に関しては、試験会場に設置されている鍵付きロッカーに入れておきます。
電験CBTの特徴⑤得点は受験した当日にわかる
試験終了後に得点が画面に表示されます。
また、試験会場から出るときに紙の用紙でも得点結果が渡されるようです。
正式な合否については筆記方式の結果と同時発表なりますが、基本的に60点取れている科目についてはほぼ合格と思って良いでしょう。
合格発表までドキドキしなくて済むのは有難いです。
電験CBTの特徴⑥出題される問題は受験者ごとに違う
CBT方式では受験者ごとにランダムで問題が出題されます。
※もちろん筆記方式と同様に「直流の問題を1問」、「交流の問題を2問」などバランスよく割り振られてはいます。
同じ日に受験した人は、みんな同じ問題を解くわけではないので勘違いしないでくださいね。
ちなみに出題される問題のパターンは、これまでの筆記方式で出題された過去問やCBT方式オリジナルのものまで様々です。
CBTで受験した人の話を聞く限り、過去問の割合の方が多かったようなので、ガッツリ過去問をやり込んだ人には簡単に感じたようですね。
電験三種CBT方式申込の流れ
次に、CBT方式を申込する際の手順を紹介します。
公式にも掲載されていますので、そちらに準拠して解説します。
- インターネットよりで申し込む。
この時点では、CBT方式の選択はありません。 - 受験申込確定後、指定された会場申込期間内に、別途、CBT会場申込手続(試験会場及び試験日時の選択手続き)を行う。
この時点でCBT方式での受験を選択したことになります。
期間内にCBT方式を選択しなければ、従来通りの筆記方式が自動的に選択される。 - 試験会場や日時の選択は専用のマイページから行う。
マイページの閲覧にはインターネット環境が必要になります。基本的に受験申し込みの段階からインターネットの利用がオススメです。 - CBT方式から筆記方式に戻すことも可能です。
会場申込の取り消し、変更は、会場申込期間中であれば、マイページから、CBT会場申込の取り消しを行い、筆記方式での受験に変更が可能。
CBT会場申込で選択した試験会場、試験日時は、試験日の3日前までに限り、変更が可能。ただし、変更先が選択可能な場合に限りますので、試験会場の状況によっては、希望の会場・日時を選択できない場合があります。
とくに難しいことは無いので、指示に従って選択していけばOKです。
電験三種をCBT方式で受験するメリット
それではCBT方式で受験をするメリットを解説します。
あくまで私の個人的な意見ですが、これまで資格試験は色々と受験してきたのでポイントはおさえているつもりです。
ちなみに好きな日時に受験できる点もメリットでありますが、誰でも思いつくことなのでここには載せません。
意地悪上司がいる現場だと、電験三種の試験前日に宿直勤務を設定してきたりと嫌がらせがあったようなので、こういう人にとっては試験日時を選べる点も大きなメリットだとは思いますけどね・・・。
電験CBT方式のメリット①「疲れない」
電験三種をCBT方式で受験すれば疲れません。
と、言ってもどういう意味かわかりませんよね。
ご存知のように電験三種は4科目あります。
初受験の方が筆記方式を選んだ場合、4科目同時に受験することになります。
科目が終わるごとに休憩を挟めるとはいえ、4科目同時に受験すると朝の9時から夕方の5時くらいまでぶっ続けで試験会場に拘束されて、難しい問題を解かなくてはいけません。
初受験の方にはわからないかもしれませんが、4科目同時受験は本当に疲れます。
とくに最初に受験する理論がめちゃくちゃ計算するので疲労します・・。
しかし、CBT方式なら科目ごとに別々の日に受験出来るので、長くても90分でその日の試験が終わります。
90分なら一般的な資格の試験と変わらないので疲れることも無く、全力で試験に挑むことができるはずです。
私が電験三種を受験したときは4科目同時受験だった上に、緊張で前日から一睡も出来ず、法規の試験が終わるころには30時間以上起き続けた状態でフラフラでした。
もしこの当時にCBT方式で科目別に受験出来ていたら、仮に睡眠不足だったとしても試験自体は90分で終わるため、そこまでポテンシャルは落ちなかったと思います。
というわけで、体力的な部分を考えればCBT方式はメリットしか無いと言えます!
電験CBT方式のメリット②「科目ごとに詰め込めで勉強できる」
電験三種をCBT方式で受験すれば科目ごとに集中して詰め込めます!
こちらも言ってる意味がわかりにくいと思うので解説します。
皆さんは資格試験で「一夜漬け」をしますか?
私は一夜漬けで資格試験を受けたことはありませんが、試験直前期(2週間前くらい)から勉強時間を倍くらいにしています。
もちろんそれまでの期間も勉強をしていますが、直前期ほど勉強量を増やすのは誰もがやっていることだと思います。
ちなみに電験三種は学習範囲が広いため、一夜漬けは通用せず、半年から1年ほどの学習を経て合格するものです。(今はもう少し短い期間でいけると思いますが)
とはいえ、直前期に学習時間を増やして一気に詰め込んだ知識は、覚えたての新鮮な情報なので電験三種でも大いに役立ちます。
今は過去問と丸っきり同じ問題が出ますから、詰込みによる暗記は有効です。
ということは、4科目同時に受験するよりも科目別に受験したほうが、記憶しなければならない知識量が少なくて済むため、有利であることがおわりいただけるでしょうか?
試しに令和5年上期の電験三種試験の日程を例に、直前期の勉強スケジュールを組んでみました。
これだと、科目ごとに絞って1週間近く知識を詰め込むことが出来るため、一度に記憶しておかなければいけない暗記量が少なくて済みます。
とくに最近の電験三種は過去問と全く同じ問題が出題されますので、試験前日に苦手な過去問を解答とセットで丸暗記するのも有効です。
これなら一発合格も狙えます!
というわけで、暗記量的な部分でもCBT方式のほうが圧倒的に有利であるといえます。
電験三種を筆記方式で受けた方が良い人と筆記方式のメリット
逆に筆記方式で受けた方が良い人も紹介しておきます。
それは、既に電験三種を受験したことがあり、残り1科目だけ残っている人です。
【重要】残り2科目ではなく1科目です。
この場合は、先ほどCBT方式で紹介したメリットを享受出来ないため素直に筆記方式で受験したほうが有利です。
そもそもパソコンで受験するよりも紙の問題用紙の方が試験問題も解きやすく、シンプルに受験するだけなら筆記方式のメリットのほうが多いです。
電験筆記方式のメリット①「メモがスムーズに行える」
電験三種は計算問題が多いため、途中式を書くために大量にメモが必要になります。
しかし、CBT方式だとメモ用紙が一度に1枚ずつしか渡されないため、無くなるたびに追加で貰うようにしなければいけないため手間です。
筆記方式は問題用紙の余白を全部計算用のメモに使えるのでスムーズに受験できます。
CBT方式でも複数のメモ用紙を1度に貰うことが出来るようになれば良いんですけどね・・。
紙が無駄にならないようにしたいんですかねぇ。
電験筆記方式のメリット②「普段から慣れている筆記用具を使える」
CBT方式で使用できるペンは会場で支給される物に限定されているため、普段使用しているペンと違い書きにくいことが予想されます。
筆記方式であれば、慣れ親しんだシャーペンを使って問題を解くことが出来るため、こういった問題は起きません。
電験筆記方式のメリット③「問題用紙に直接書き込める」
電験では図入りの問題もあります。
こういった問題を解く場合、問題用紙に直接書き込めた方が有利ですよね。
CBT方式でもマウスを使ってモニター上に作図することは出来るのですが、マウスで綺麗に書くのは至難の業です。
やはり従来通りの筆記方式の方が有利です。
それでも電験三種はCBT方式が有利
さて、筆記方式のメリットをいくつか挙げてきましたが、上記で挙げた利点は試験が受けやすくなるというだけで、暗記できる量が増えたりするわけではありません。
やはり複数科目受験する場合は、1日1科目に絞れるCBT方式を選び直前期に暗記できる量を増やしたほうが絶対に有利であると思います。
電験三種をCBTで受験している人は増加中?
電験三種にCBT方式が導入されてから、現在(令和6年5月時点)までに2回試験が実施されていますので、それぞれ何割の人がCBT方式で受験したのか紹介します。
受験者数合計 | CBT方式 | 筆記方式 | CBT選択率 | |
---|---|---|---|---|
令和5年上期 | 28,168人 | 4,323人 | 23,845人 | 15.3% |
令和5年下期 | 24,567人 | 5,771人 | 18,796人 | 23.5% |
上記表のとおり、CBT方式で受験している人は増加傾向にあります。
新しいシステムが導入された直後って、普通は警戒してほとんどの人が古い方を選びがちですが、CBT方式に関してはメリットアリと判断した人が多かったんでしょうね。
パソコンで受験することに抵抗が無い人にとって、CBTはメリットしかない受験方式なので、今後もCBT方式を選ぶ受験者は増えるのではないでしょうか。
電験三種CBT方式Q&A
YouTubeのコメント欄などでリスナーの方から頂いた、電験三種CBT方式に関する質問をまとめてみました。
CBT方式と筆記方式で試験時間は違う?
令和6年時点でCBT方式と筆記方式の試験時間に違いはありません。
おそらく今後も試験時間が変わるという事は無いと思われます。
理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
90分 | 90分 | 90分 | 65分 |
CBT方式と筆記方式で電験の難易度は違う?
令和5年度の電験三種を受験した人の感想から総合的に判断すると、CBT方式も筆記方式も難易度に差はないそうです。
どちらも過去問からの出題が多く、解きやすかったとの意見が多数を占めていました。
しかしCBT方式は導入されて間もないため、今後筆記方式と差が出る可能性もゼロとは言えません。
CBT方式ばかり新問題が出題されたり、その逆もあり得るという事です。
そもそもCBT方式と筆記で難易度が違ったら大問題だと思いますけどね。
まとめ(電験三種CBT方式はメリットが多い!)
この記事では電験三種CBT方式の概要とメリットについて解説しました。
とりあえず、特別な理由が無い限りはCBT方式で受験をオススメ致します。
なお、電験三種の教材を販売する企業で、初受験の人に筆記方式を勧めている解説動画を見ましたが、4科目同時に受験することの大変さを本当に知っているんでしょうか?
あくまで私の予想ですが、筆記方式を選択すれば一発合格率が下がるため次回も教材を買ってもらえる可能性が上がります。
教材を販売する会社は、それに期待して筆記方式を勧めているのではないでしょうか。
★以下の記事ではコスパ重視で電験三種に必要な教材を紹介しています↓
教材屋は教材を売ることが目的なので、一定数の人には試験に落ちてほしいと思っていることを覚えておいてくださいね。
もし私の考えに同意して頂ける方は、知り合いの受験生にもこの記事を教えてあげてください!
パソコンが苦手なら電験三種CBT方式のために練習しませんか
最後になりますが、パソコンが苦手でCBT方式を敬遠している方へメッセージです。
パソコンを購入して練習をしませんか?
今は3万円台でもそこそこの性能のノートパソコンが売っています。
★私は最近このパソコンを買いました↓
>>Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8 – クラウドグレー(外部リンク)
このパソコン(8万円くらい)なら問題無く電験三種CBT試験の体験版も動きました。
ですが、ゲームなどする予定が無ければ3,4万円のパソコンでも十分です!
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