どうもヘタ・レイです。
令和8年11月2日、試験センターから令和8年度下期の第一種電気工事士「学科試験」の結果が発表されましたので、当ブログでも紹介したいと思います。
結論から言うと、合格率は58.6%でした。前回(令和8年度上期)の57.3%から1.3ポイント、前年の下期(57.9%)から0.7ポイント上がりましたが、大きく動いたわけではないですね。
それよりも目を引いたのが受験方式の内訳なんですよ。今回はCBT方式の受験者が半分を超えて、筆記方式を上回りました。
- 令和8年度下期の学科試験の合格率は58.6%(受験者23,382人、合格者13,692人)
- CBT方式の受験者は11,960人で全体の51.2%。前年の下期は20.2%だった
- 方式別の合格率は公表されていないので、CBTと筆記のどちらが有利かはこの結果からは分からない
- 令和9年度からはCBT方式に移行する。第一種の筆記方式は、原則として今回が最後
- 今回の学科合格者が技能試験を受けられるチャンスは3回。1回目は11月21日(土)
★令和6年度上期の第一種電気工事士の結果は、以下の記事で紹介しています。

第一種電気工事士(令和8年度下期)学科試験の合格率
令和8年(2026年)11月2日に合格発表がありました。
| 第一種電気工事士 令和8年度下期 学科試験 | 人数・割合 |
|---|---|
| 受験者 | 23,382人 |
| 合格者 | 13,692人 |
| 合格率 | 58.6% |
第一種電気工事士(令和8年度下期)の学科試験の合格率は58.6%でした!合格基準は60点以上です。
申込者は26,547人でしたので、受験率は88.1%。申し込んだ人の1割ちょっとは受験しなかったようですね。
ヘタ・レイ合否は以下のページで確認できます。受験番号が必要です。
試験結果の確認ページ
試験結果通知書は11月6日(金)に受験者全員へ発送される予定です。
地区別の合格率
発表資料には地区別の結果も載っています。
| 地区 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 1,048人 | 538人 | 51.3% |
| 東北 | 2,312人 | 1,312人 | 56.7% |
| 関東 | 6,970人 | 3,937人 | 56.5% |
| 中部 | 3,125人 | 1,897人 | 60.7% |
| 北陸 | 876人 | 530人 | 60.5% |
| 関西 | 3,535人 | 2,149人 | 60.8% |
| 中国 | 1,562人 | 963人 | 61.7% |
| 四国 | 735人 | 441人 | 60.0% |
| 九州 | 2,835人 | 1,740人 | 61.4% |
| 沖縄 | 384人 | 185人 | 48.2% |
一番高かったのは中国の61.7%、一番低かったのは沖縄の48.2%でした。ただ、沖縄は受験者が384人と少ないので、この1回の数字だけで地域の傾向を語るのはやめておきます。
過去の試験との比較【令和5年度~令和8年度下期】
以下は、学科試験の過去の結果との比較です。第一種は令和6年度から年2回になっています。
| 試験 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度下期 | 23,382人 | 13,692人 | 58.6% |
| 令和8年度上期 | 14,507人 | 8,307人 | 57.3% |
| 令和7年度下期 | 22,630人 | 13,092人 | 57.9% |
| 令和7年度上期 | 13,524人 | 7,643人 | 56.5% |
| 令和6年度下期 | 23,323人 | 12,918人 | 55.4% |
| 令和6年度上期 | 11,997人 | 7,112人 | 59.3% |
| 令和5年度 | 33,035人 | 20,361人 | 61.6% |
合格率の推移(直近6回)


年2回になってからの6回で見ると、今回の58.6%は令和6年度上期の59.3%に次いで2番目に高い数字です。下期だけで並べると、55.4%、57.9%、58.6%と続けて上がっています。
とはいえ、6回とも55%から60%の間に収まっています。難しくなった、簡単になったと言えるほどの差ではないと私は見ています。
受験者数と合格者数の推移(直近6回)


受験者は前年の下期より752人増えて、合格者は600人増えました。合格者の13,692人は、年2回になってからの6回で一番多い人数です。
年度別の合格率(平成28年度~令和8年度)
もう少し長い目で見るとこうなります。令和6年度からは、上期と下期を合わせて計算した数字です。


令和8年度は上期と下期を合わせて58.1%でした。平成30年度の40.5%と比べるとかなり高いですが、令和4年度の58.2%とはほぼ同じで、ここ5年は57~62%ほどで推移していますね。
★さらに過去の合格率や受験者数を知りたい方は以下の記事をご覧ください。


【考察】CBTが半分を超えても、全体の合格率は下がらなかった
ここからは、今回の結果をどう見るかを私なりに考察します。
下期のCBT受験者が前年の約2.6倍に
今回の一番の変化は、受験方式の内訳です。第一種の上期はCBT方式のみなので、方式を比べられるのは下期だけです。
| 下期の試験 | CBT方式 | 筆記方式 | CBTの割合 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 3,710人 | 19,613人 | 15.9% |
| 令和7年度 | 4,569人 | 18,061人 | 20.2% |
| 令和8年度 | 11,960人 | 11,422人 | 51.2% |


CBTの受験者は4,569人から11,960人へ、約2.6倍に増えました。逆に筆記は6,639人減っています。全体の受験者はあまり変わっていないので、筆記を受けていた層がCBTに移った形に見えますね。
公式の案内を見ると、CBTを選びやすくなる変更が2つありました。令和8年度の受験案内には、令和8年度から受験方式を申込み時に選べるようになったと書かれています。令和7年度の日程では、下期のCBTの受験期間は9月1日~9月18日の18日間でしたが、令和8年度は9月11日~10月18日の38日間に延びました。
このあたりが増えた理由かもしれません。ただ、確認した資料に理由は書かれていないので、あくまで私の見立てです。
全体の合格率は下がっていない
私は以前の記事で、電工の学科試験は問題に直接書き込めないCBTより、筆記のほうが有利だったと書きました。


ところが今回は、CBTの割合が20.2%から51.2%まで増えたのに、全体の合格率は57.9%から58.6%へ少し上がりました。少なくとも全体の数字では、CBTが増えて合格率が下がるという動きは出ていないんですよ。



じゃあ、CBTでも筆記でも難しさは変わらないってことですか?



そこまでは言えません。発表資料にはCBTと筆記を分けた合格者数が載っていないので、どちらの合格率が高いのかは分からないんです。
問題の難しさは回ごとに違いますし、CBTを選ぶ人と筆記を選ぶ人の勉強量が同じとも限りません。
全員がCBTの上期を見ても、令和7年度は56.5%、令和8年度は57.3%です。ただ、上期と下期は受験者数も時期も違うので、単純には比べられません。
なので、この結果を「CBTは不利じゃなかった」と言い切ることはできません。下期もCBTになる令和9年度の数字が出たら、また見ていきたいと思います。
令和9年度から学科試験はCBT方式へ
試験センターが公表した発表資料によると、電気工事士の学科試験は令和9年度から原則CBT方式に移行します。筆記方式が行われるのは、災害などでCBTを実施できないときだけです。第一種の筆記方式は、原則として今回の令和8年10月4日が最後になりました。令和9年度の日程も出ています。
| 令和9年度の第一種 | 上期 | 下期 |
|---|---|---|
| 受験申込み | 2月12日(金)~3月1日(月) | 7月26日(月)~8月12日(木) |
| 学科試験(CBT) | 4月1日(木)~5月8日(土) | 9月8日(水)~10月15日(金) |
| 技能試験 | 7月3日(土) | 11月20日(土) |
次は技能試験!今回の学科合格者が知っておきたいこと
学科試験に合格した方は、すぐに技能試験です。令和8年度下期の技能試験は11月21日(土)に行われます。
技能試験の合格率の推移
| 試験 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度上期 | 12,514人 | 7,019人 | 56.1% |
| 令和7年度下期 | 16,527人 | 9,961人 | 60.3% |
| 令和7年度上期 | 11,876人 | 6,548人 | 55.1% |
| 令和6年度下期 | 16,783人 | 10,397人 | 61.9% |
| 令和6年度上期 | 11,589人 | 6,607人 | 57.0% |


学科と同じくらいの合格率で、受験者の4割ほどは落ちる試験です。ここ5回では上期が55~57%、下期が60~62%でした。ただ、下期が高いと言ってもまだ2回分なので、今回も高くなるとは限りません。
なお、資格の学校TACの案内では、下期技能の合格発表は12月11日(金)12時となっています。
学科に合格すれば、技能のチャンスは3回ある


試験センターの案内によると、前回または前々回に学科試験に合格した方は学科試験が免除されます。つまり今回の合格者は、今回の技能に落ちても、令和9年度の上期と下期は学科免除で技能試験だけを受けられるわけですね。
ただし、自動で免除になるわけではなく、受験の申込みと免除の申請が必要です。申込み期間は学科を受ける人と同じですので、忘れないようにしましょう。
これからの勉強法
ビルメン歴10年以上の私ですが、電工一種は試験ではなく認定で取得しています。ですので、ここからは自分の受験体験ではなく、試験センターの公表内容をもとにしたお話です。
学科に合格した方:候補問題を時間内に作り切る練習
- 候補問題はNo.1~No.10の10問が公表されていて、技能試験はこの中から出題されます
- 試験時間は60分の予定です。時間を測って作ってみて、60分に収まるか確かめておきましょう
- 欠陥の判断基準も公表されています。完成させても、欠陥があると合格できません
- 作業用の工具は自分で持参します。材料は当日支給されます
候補問題の配線図に明示されていない工事の種類(ケーブル工事、金属管工事、合成樹脂管工事)が出題されることや、配置が変わる場合があることも案内に書かれています。候補問題の図をそのまま覚えるだけでなく、施工条件をしっかり読むのが大事ですね。
今回届かなかった方:問題に書き込まずに解く練習
次の学科試験はCBT方式です。令和9年度上期の申込みは2月12日(金)からですので、それまでに準備を始めておくのがオススメです。
過去問は試験センターのサイトに載っていて、今回の筆記方式の問題と解答も公表されています。解くときは、問題に何も書かず、別のメモ用紙だけで解いてみてください。本番の感覚に近づけられます。CBTの注意点は先ほど紹介した記事にまとめています。
ビルメンに第一種電気工事士は必要?
第一種は試験に受かれば終わりではなくて、免状の交付には3年以上の実務経験が必要です。交付の窓口は住んでいる都道府県になります。
なお、常駐のビルメンにとっては優先順位が低い資格だというのが私の考えです。電気工事の仕事をするなら話は別ですので、自分の目的に合わせて判断してください。


まとめ:合格した皆さん、おめでとうございます!
令和8年度下期の学科試験に合格した皆さん、本当におめでとうございます!合格率は58.6%で、受験者の4割ほどは届かなかった試験を突破したわけですからね。
技能試験までは時間がありませんが、学科免除があるので今回が最後のチャンスではありません。落ち着いて候補問題に取り組んでいきましょう。
今回は残念だった方も、本当にお疲れ様でした。次からはCBT方式になりますので、問題に書き込まない練習から始めてみてください。
電工一種の次の資格を考えている方は、電験三種の結果の記事もどうぞ。


資格を活かして転職を考えている方は、以下の記事で転職エージェントを紹介しています。






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