第一種冷凍機械責任者の合格率・受験者数から難易度を分析!【ビルメン上位資格】
第一種冷凍機械責任者は冷凍機関係の資格では最上位の資格になります。
しかし受験資格が不要なので、いきなり一種を受験することも可能な珍しい資格です。
ちなみに、免許が必要な冷凍機を設置しているビルは減っていますが、全く存在しないわけではありません。
先日、私のYouTubeチャンネルでアンケートを取ったところ、冷凍機の免許が必要な物件で働いたことがあるビルメンの人は全体の3割を超えていました。
この記事では第一種冷凍機械責任者試験の「受験者数」「合格率」の推移を紹介しますので、これから勉強を開始される方は参考にしてみてください!
合格率を知ることで難易度の検討が付くと思いますよ!
★他の種別の冷凍機械責任者試験の合格率が知りたい方は以下の記事からどうぞ↓
冷凍機械責任者試験では科目免除ができる
データの紹介の前に、冷凍機械責任者試験の科目免除制度についてご案内しておきます。
冷凍機械責任者の試験は、第三種、第二種、第一種と3つ段階に分かれており、それぞれ以下のような科目が出題されます。
第三種 | 第二種 | 第一種 | |
法令 | 〇 | 〇 | 〇 |
保安管理 | 〇(免除可能) | 〇(免除可能) | 〇(免除可能) |
学識 | ×(出題無し) | 〇(免除可能) | 〇(免除可能) |
この表の中で免除可能と記載されている科目については、高圧ガス保安協会が実施している講習を受講して、その後に実施される技術検定に合格すれば、本試験で免除することが出来ます。
本試験では法令だけ受験すればよくなるってことです。
まじですか!
絶対講習受けた方がいいですね。
以下の点について納得出来るなら受講しても良いと思いますよ!
- 受講料が高い(2万円~3万円程度)
- 講習の最後に実施される検定試験が意外に難しい(合格率は50~60%程度)
- 講習内容はオンラインでビデオを見るだけ
正直なところ合格率が50程度ならば講習無しで本試験一発勝負でも良いかなと私は思っておりますが、少しでも合格の可能性を上げたい方は講習の利用を選んでも良いかもしれません。
講習代が高いので悩みますね・・
★講習について詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください↓
第一種冷凍機械責任者「受験者数」「合格率」の推移
それでは1冷の受験者数や合格率の推移を紹介します。
平成22年から最新の試験結果まで掲載しています。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 |
令和4年 | 733 | 268 | 36.6% |
令和3年 | 734 | 244 | 33.2% |
令和2年 | 756 | 151 | 20.0% |
令和元年 | 706 | 202 | 28.6% |
平成30年 | 603 | 207 | 34.3% |
平成29年 | 778 | 341 | 43.8% |
平成28年 | 768 | 248 | 32.3% |
平成27年 | 863 | 291 | 33.7% |
平成26年 | 908 | 169 | 18.6% |
平成25年 | 959 | 300 | 31.3% |
平成24年 | 965 | 365 | 37.8% |
平成23年 | 1,172 | 306 | 26.1% |
平成22年 | 1,149 | 228 | 19.8% |
合格率推移(グラフ)【第一種冷凍機械責任者】
1冷の合格率をグラフにしました。
年度によってバラつきはありますが、平均して30%前後といったところで、合格率だけ見れば難関資格とはいえないかなと思います。
一番合格率が高い平成29年に至っては「43.8%」という高い合格率となっています。
しかし、平成22年や平成26年のように合格率20%未満の回もありますので油断は出来ませんけどね。
受験者数推移(グラフ)【第一種冷凍機械責任者】
1冷の受験者数推移をグラフにしました。
平成30年ごろまで受験者は順調に減少していましたが、令和に入り700人付近で落ち着いています。
しかしまだ下がりそうな気がしますね。
1冷までくると資格手当の相場も6000円程度になりますので、資格手当が支給される会社にお勤めの方は是非取得したほうが良いと思いますが・・。
第一種冷凍機械責任者(科目免除受験)「受験者数」「合格率」の推移
こちらは1冷を科目免除を使って受験した人の結果です。
学識と保安管理の2科目が免除されるため、元々30%前後だった合格率が大きく上昇しています。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 |
令和4年 | 678 | 635 | 93.7% |
令和3年 | 500 | 448 | 89.6% |
令和2年 | 271 | 237 | 87.5% |
令和元年 | 637 | 512 | 80.4% |
平成30年 | 688 | 631 | 91.7% |
平成29年 | 574 | 544 | 94.8% |
平成28年 | 678 | 660 | 97.3% |
平成27年 | 592 | 534 | 90.2% |
平成26年 | 621 | 534 | 86.0% |
平成25年 | 523 | 515 | 98.5% |
平成24年 | 540 | 525 | 97.2% |
平成23年 | 544 | 520 | 95.6% |
平成22年 | 520 | 516 | 99.2% |
合格率推移(グラフ)【第一種冷凍機械責任者-科目免除】
こちらは合格率をグラフにしたものです。
かなり高い合格率ですね。
平成22年の合格率は「99.2%」で、520人が受験して落ちた人は4人しかいなかったようです。
これだけ見ると1冷も講習を使えば余裕に見えますが、検定試験(合格率50%)をクリアしないといけないため簡単なことではありません。
受験者数推移(グラフ)【第一種冷凍機械責任者-科目免除】
こちらは受験者数の推移です。
もともと1冷は受験者が少ないので、科目免除で受験される方も当然少ないです。
しかしこれだけ受験者が少ないという事は、色々なものを維持するために1冷の講習にかかる費用が高いのは仕方ないのかもしれませんね・・。
受験者数推移(グラフ)【第一種冷凍機械責任者-全体】
最後に本試験と免除試験を合算した受験者数のグラフです。
合算してもやはり少ないですね。
冷凍機の資格を活かせる方法が新たに増えないと、いずれこの資格はの制度が無くなってしまうのではないかと心配になります。
★勉強方法や受験の申し込み関しては以下の記事をご確認ください↓
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