ビルメンやめとけ!「向いてない人の特徴7選」と「ビルメンに転職するメリット」を解説!
ネットでビルメンを検索すると「ビルメンやめとけ」って出てきますね。
ビルメンってやばい業界なんですか?
ビルメンは楽な仕事と言われてますが、人によっては「きつい」、「大変」と感じることもあるようです。
このようにデメリットの方が大きいと感じた人が、ネットの掲示板に書き込んでいるため、「ビルメンやめとけ」というワードが一人歩きしているようです。
具体的にビルメンの不人気な部分を紹介しますね。
いつもビルメンに転職することを推奨している私ですが、この記事ではビルメンに向いてない人の特徴をいくつか紹介します。
ただし、ここで紹介する特徴に当てはまったとしても、ビルメンで働くメリットが勝るようなら気にせずに転職しても問題ないですからね!
私は業界歴10年の現役ビルメンです
この記事で私の事を初めて知った方もいるはずなので、簡単に自己紹介をしておきます。
私は20代の大半をニートで過ごしましたが、ビルメンに就職して社会復帰することが出来ました。
その後、年収を上げるためにビルメン会社を何社か転職しましたが、通算でビルメン歴も10年以上となりましたので、業界の知識に関してはかなり自信があります。
今の日本には当時の私と同じようにニートや無職で就職に困っている方が大勢います。
そんな人たちが社会復帰するためのお役に立ちたく、YouTubeやブログでビルメンの情報を発信しています。
「労働者の目線」からビルメン業界のリアルを解説しますので、是非最後まで見て行ってください!
以下の動画は私の経歴をまとめたものです。
ニートからビルメンに就職することで社会復帰できました!
ビルメンってどんな仕事?
「ビルメンやめとけ」の理由を解説する前に、ビルメンの仕事内容を簡単に紹介しておきます。
ビルメンとはビルメンテナンスの略称で、主な業務内容は建築物(ビル・病院・ホテルなど)で使用される設備が正常に利用できるように、維持管理することです。
地味な仕事のイメージを持たれることが多いですが、適切な維持管理が行われていないと建物の利用者が不便な思いをすることになりますし、建物自体の寿命も短くなってしまうため、ビルメンの業務はとても重要な仕事であるといえます。
なお、ビルメンテナンスの業務は大きく「設備管理業務」「保安警備業務」「環境衛生管理業務」の3つにわかれています。
それぞれの業務内容は以下のとおりです。
設備管理業務 | 建物内及び周辺で使用している下記設備の維持管理を行います。 ・電気通信設備 ・空調設備 ・給排水設備 ・消防設備 ・昇降機など |
保安警備業務 | 建物内及び周辺の防犯・防火業務を行います。 いわゆる警備員のことです。 建物来館者の案内や駐車場の管理なども含まれます。 |
環境衛生管理業務 | 建物内及び周辺の環境衛生の維持管理を行う。 いわゆる清掃のことです。 なお、ビル管理法に基づき害虫や空気環境の維持管理なども環境衛生管理業務の役割の一つとなっています。 |
一般的にビルメンと呼称する場合、上記3つのうちの「設備管理業務」を指す場合が多いです。
この記事の題材である「ビルメンやめとけ」も、設備管理業務の事を指しています。
★ビルメンの仕事内容を詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください
ビルメンやめとけ!向いてない人の特徴7選!
それではビルメンに向いてない人の特徴を紹介します。
私は、これまでビルメンとして様々な職場で働いてきました。
その中で自身が体験したきつい出来事や、大変そうにしている同僚を見てきた経験から、以下の7つの項目に適性が無い人はビルメンに向いてないと感じました。
それぞれについて理由などを詳しく解説していきます。
人によっては致命的な内容もありますので、これからビルメンに転職を考えている方は必ず見ておいてください。
7つもあるのかぁ。
結構多いな。
どんな仕事でも大なり小なりデメリットはありますからね。
とりあえず最後まで見てください。
夜勤が苦手な人はビルメンやめとけ!
全てのビルメン現場に夜勤があるわけではないですが、ビルメンの仕事に就く以上は夜勤を経験する可能性を常に覚悟していないといけません。
私はビルメン以外の仕事でも夜勤を経験したことがあったので夜間働くことに抵抗は無かったのですが、夜勤が初めてという方は要注意です。
実際に経験してみると、職場の仮眠室では緊張して眠れないとか不満を訴える人も少なくありません。
ちなみにビルメンの夜勤シフトは、私の知る限りだと以下の3パターンがあります。
夜勤パターン①「24時間勤務」
拘束時間:9時から次の日の9時まで(24時間)
拘束時間を見て頂ければわかると思いますが24時間拘束されますので結構しんどいです。
一般的な拘束時間の内訳としては、16時間は労働で残りの8時間で仮眠(6時間)と休憩(2時間)を取ります。
なお、1回の出勤で2日出勤したことになるのが特徴です。
経験上、このパターンがビルメンに最も多い夜勤シフトです。
ちなみに16時間労働とはいえ、待機時間も多いのでずっと動きっぱなしというわけではありません。
1回の出勤で2日分働いたことになりますし、何もしないでボーっとしている待機時間も多いことから、24時間勤務の職場は現役ビルメンに人気があったりします。
上記で紹介した拘束時間の内訳はあくまで一般的なものです。
現場によっては仮眠時間が短かったりする場合もありますが、その場合は深夜残業手当が支給されますので結構稼げます!
夜勤パターン②「18時間勤務」
拘束時間:17時くらいから次の日の9時まで(16時間程度)
夕方頃に出勤して、翌日の朝まで拘束されるタイプの夜勤です。
この場合は仮眠が2~6時間と現場の状況によって変動します。
なお、こちらの場合も1回の出勤で2日出勤したことになるケースが多いです。
個人的にはこのスタイルが拘束時間も短く2日出勤になるのでお得だと感じています。
仮眠が2時間ってきつくないの?
当然眠くなるので出勤前に昼寝をしておき調整する必要があります。
イレギュラーな対応が無ければ、バレないように寝ている人もいるみたいです。
夜勤パターン③「12時間勤務」
拘束時間:21時からから次の日の9時まで(12時間)
夜出勤して翌日の朝に帰宅するパターンとなっており、ビルメンの場合あまり馴染みのない夜勤形態です。
仮眠は2~4時間程度で、どちらかという休憩に近い感じです。
こちらの場合は1回あたり1日出勤として扱われますのでお得感が少ないかもしれません。
当然ですが、日勤と交互にやる可能性もあるため、睡眠時間の調整が難しくなり身体を壊すかもしれません。
ビルメンの場合、このパターンの夜勤は少ないので気にしなくて良いんじゃないかな・・。
ビルメンの夜勤総括
体質的に夜勤が問題無い人の場合、1回の出勤で2日分働いたことになる①②のパターンが人気です。
都内でビルメンをしている人なんかは、通勤で往復2時間以上使いますから通勤回数が減るというのは大きなポイントのようですね。
ちなみに、ビルメンには日勤だけの現場もありますが、会社都合で夜勤がある現場に異動という可能性もありますし、夜間にしか出来ない工事の立ち会いを任されることもあるので完全に夜勤を回避することは難しいです。
夜勤未経験の人は「夜勤なんて楽勝だろ」と思うかもしれませんが、実際に夜勤を経験しみて後悔する人がいることも事実です。
場合によっては自律神経をおかしくしてしまったり、不安定な睡眠時間により体調を崩しやすい身体になることもあるようです。
こういう事は実際に夜勤を経験してみないとわからないので未経験の人には伝わりづらいかもしれませんが、「もしかしたら夜勤が合わなくてビルメンを退職する可能性がある」ことも意識しておいてください。
夜勤は苦手だけどビルメンをやりたいなら、異動や転勤がない直接雇用の自社ビルメンで、かつ夜勤がない会社を探すことをお勧めします。
私も夜勤経験者ですが、今のところ健康面で問題は起きていません。
夜勤明けの日は疲れ切っていますけどね。
★ビルメンの宿直(夜勤)業務について詳しく解説した動画がありますので参考にしてください↓
夜勤耐性が無いならビルメンやめとけってことですね!
汚い仕事が苦手な人はビルメンやめとけ!
ビルメンの仕事には普通の人が嫌がるような汚い仕事があります。
具体的にはトイレの詰まり除去、汚水槽の点検などが該当します。
これらの業務は、ビルメンで働くなら必ず発生する作業ですので、抵抗があるならビルメンへの転職はやめておきましょう。
ただし、汚い仕事は場数を踏むことで慣れていきます。
最初は私もトイレの作業なんてやりたくないなと思っていましたが、仕事と割り切って対応する分にはあまり気にならなくなりました。
なお、ネットで言われているような素手で便器に手を突っ込むような作業はあり得ないので安心してください。
仮に便器に手を入れることがあってもゴム手袋は装着出来ます。(常識的に考えてわかると思いますが)
★ビルメンが行う汚い仕事に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。必ずチェックしておいてください!
汚い仕事の発生頻度は配属される現場によって違います。
築年数の浅い建物やオフィスビル、データセンター等はほとんどトイレ詰まりが起きなかったりしますよ!
汚い仕事する覚悟が無い人はビルメンやめとけ!!
害虫、ネズミが苦手な人はビルメンやめとけ!
汚い仕事と似ていますが、ゴキブリやネズミが苦手な人もビルメンへの転職はやめておきましょう。
普通に生活をしていてもゴキブリを目撃することはありますが、ビルメンは汚い場所での作業が多くなりがちなので、ゴキブリのような不衛生な場所を好む昆虫に遭遇する可能性が高いです。(築浅の建物や飲食店が入っていない建物だと全く虫と遭遇しない場合もありますが)
こちらも汚い仕事と同様に場数を踏めば徐々に耐性は付いてきますが、慣れるまでは遭遇するたびに驚くことになると思います。
ちなみに私の知る限りでは、ゴキブリやネズミが原因で辞めたビルメンを見たことはありません。
おそらくゴキブリ等が苦手でも、仕事であれば耐えられるレベルなんだと思います。
ネットでビルメンのことを調べると、虫を素手で触れない人はビルメンに向かないという情報を見かけることがあるかもしれません。
結論を先に言いますが、虫を素手で触る事は無いのでご安心ください。
害虫であれば殺虫剤で駆除してから、清掃道具で死骸を処分する程度の作業が出来れば十分です。
また、害虫・害獣防除の専門業者が月1回程度、点検および駆除作業を実施しますので、彼らも頼りになる存在です!
冷静に考えてみればわかると思いますが、ゴキブリを素手で触れる大人なんてそんなにいるわけないですよね・・。
当然ですが、私の会社の同僚も私自身もゴキブリなどの昆虫を素手で触ったりしません。
ちなみにネズミは人に感染する菌を持っている場合もあるので、長いトングなどを使って死骸を処分しています。
都会だと街中でネズミやゴキブリ見かけるしね。
ヤツらの事を認められないならビルメンやめとけってことですね。
お金を稼ぎたい人はビルメンやめとけ!
ビルメンを目指そうとしている人で給与を重視している人は少ないと思いますが、念のためお伝えしておきます。
ビルメンは給料が低く、昇給も期待出来ません。
当ブログで現役ビルメン約200人を対象に行った年収アンケートでは、ビルメンの平均年収は約350万円という結果になりました。
ちなみにdodaが2021年9月~2022年8月までの期間で登録した20歳から65歳までの正社員、約56万人の平均年収は403万円だったので、ビルメンの平均年収は低いことがわかります。
そのため、「年収が低くても仕事が楽なら全然OK」という考えの人以外はビルメンになることはやめたほうが良いです。
なお、資格を取ったり待遇の良いビルメン会社に転職をすることで収入を上げることは出来ますが、それでも世間的に自慢できる年収になるところまではいかないと思っておいた方が良いです。
【関連記事】ビルメンに必要な資格一覧!4点セットから3種の神器まで全て紹介します。
薄給で働く覚悟が無い人はビルメンやめとけ!
ビルメンでも条件が揃えば年収500万円くらいは目指せます。
年収を上げるために転職をしたい場合は、転職エージェントを使ってみてください!
【関連記事】ビルメンおすすめ転職エージェント5選
現に私も年収500万円以上貰っていますよ!
ルーチンワークが苦手な人はビルメンやめとけ!
ビルメンの業務は慣れるとルーチンワークになります。
毎日同じ場所を巡回してメーターの数値記録を行い、その合間に設備のメンテナンスや簡易的な修繕、事務作業などを行います。
これらの業務は慣れてしまうと、つまらなく感じる人もいるようです。
仕事に成果などの遣り甲斐を求める人にとっては、ビルメンの単調な作業は本当に苦痛です。
私も時々「自分は何をやってるんだろう」と疑問に思うことがあります。
単純労働やルーチンワークに抵抗がある人は、ビルメンへの転職はやめたほうが良いですね。
それでお金貰えるんだから幸せだと思うけど・・。
むしろルーチンワークすら出来ない人は「ビルメンやめとけ」以前の問題ですね。
ちなみにルーチンワークだからといって適当に仕事をしていると、重大な故障を見逃してしまい大きなトラブルに発展する可能性もあるので注意が必要ですよ!
転職に抵抗がある人はビルメンやめとけ!
全ての人に当てはまるわけではありませんが、ビルメン業界に飛び込むなら何度か転職しても大丈夫なくらいのフットワークの軽さが必要です。
なんで転職が必要なの?
以下の理由に当てはまる人は、転職が必要になります。
- 楽をするためにビルメンになった人
- ビルメン業界で年収を上げたい人
それぞれの理由について解説します。
理由①楽な仕事をするためにビルメンになった人
ビルメンをネットで調べると、「休みが多い」「勤務時間中でも勉強したりスマホがいじれるから最高」という情報を目にしませんか?
この情報は事実なのですが、全ての現場が楽というわけではなく、中には激務だったり人間関係が劣悪な現場も存在します。
こういう激務現場に当たってしまった場合、マッタリを求めてビルメンになった人は以下のような行動を起こす必要があります。
- 異動願いを出す
外れ現場の場合、辛いとは思いますが少し働いてから異動願いを出してみましょう。
受け入れてもらえるかは会社次第ですし、最低でも1年くらいは働かないと異動は厳しいかもしれませんが、受理されれば楽な現場にいけるかもしれません。 - 転職する
激務過ぎてやっていけないと思ったら、楽な現場を求めて潔く転職をします。
楽な仕事がしたくてビルメンになったのに、忙しさに忙殺されてしまっては本末転倒です。
異動願いだと、異動願いが受理されても異動先も激務だった場合、1年を無駄にしてしまうことになります。
それなら、別のビルメン会社へ転職してしまった方が早いですよね。
これが転職に抵抗がある人にビルメンが向いていない理由です。
理由②ビルメン業界で年収を上げたい願望がある人
最初の勤務先がブラックビルメン会社の場合、そのまま長く務めても昇給は微々たるものです。
しかし、ビルメン三種の神器などの難関資格を取ってから、上位の独立系や系列系ビルメン会社に転職すれば大きく年収を上げられます。
他の職種だと転職したら給料が下がることが多いですが、ビルメンは資格が重視される業界なので資格取得+転職によって給料を大幅に上げることが出来ます。
この場合も転職に抵抗がある人は不利ですよね。
ただし、毎年昇給があるホワイトビルメン会社に入社して長く勤めていくつもりであれば、転職に関しては気にしなくても大丈夫です。
私も年収250万円のビルメンから始まり、10年という歳月の中で資格取得と転職を繰り返して年収は500万円になりました。
コミュニケーションが苦手な人はビルメンやめとけ!
「ビルメンは機械のメンテナンスをする仕事で、対人業務が全くない」と勘違いしている方もいるかもしれませんが、実は人と話す機会が多い仕事です。
これは本当に勘違いしている人が多いですね。
ビルメンも会社員なので組織に属して仕事をします。
全くコミュニケーションを取らないで仕事をすることは不可能です。
- 同僚のビルメン
- ビルに入居しているテナント
- ビルオーナー及びオーナー企業の人
- 定期点検やスポット工事をする専門業者
- 同じビルで働く警備員や清掃員
ただし、営業とかをするわけではないので、コンビニバイトレベルのコミュニケーションが出来れば十分です。(ビルマネ要素が強い現場だと、もう少し高いレベルを求められますが)
要は人と話すことに抵抗がある人にはきついってことですね。
ビルメンに必要なコミュ力については以下の動画で特集しています。
コミュニケーションはめんどくさいよね。
ビルメン以外の仕事でもコミュ力不足が原因で退職する人は多いと聞くね。
ビルメンで求められるコミュ力が厳しいと感じる人は、正社員で働くことを諦めた方がいいかもしれません。
そのくらいビルメンに求められるコミュ力はレベルが低いといえます。
こんな人もビルメンに向いてないかも「ビルメンやめとく?」
他にもビルメンに向いてな人の特徴がありますので紹介します。
先ほど紹介した事例と比較すれば大したことない内容ばかりかもしれませんが、こちらも是非確認しておいてください。
まだあるのかぁ。
自信が無くなってきた・・。
そこまで致命的な内容では無いと思います・・。
勉強が嫌いな人もビルメンやめとけ
楽そうなイメージがあるビルメンですが、意外に覚えることが多く勉強が必要になる仕事です。
ちなみに、ビルメンに求められる勉強には以下の2種類があります。
①仕事の勉強
②国家資格の勉強
仕事の勉強
まず、①の「仕事の勉強」について、「ビルメンは年配者でも出来る簡単な仕事」などと言われていますが、仕事であることに変わりありませんので様々なことを覚えなくてはいけません。
しかもビルメンが扱う仕事の範囲はビル全体が対象なので、管理する物件が大きいほど覚えることが多くなります。
そのため、経験が浅いうちに大規模な物件に配属されたりすると「ビル設備の点検方法」や「配属されたビルの館内マップ」など覚えることが多くあるため、きついと弱音を吐く人も珍しくありません。
「覚えることが多くて大変」という相談は新人ビルメンの方からよく受けます。
とはいえ、半年から1年も経てば一通りの仕事は覚えられるので、その後はルーチンワークになってサボったり出来るんですけどね。
また、専門業者に依頼するビルの法定点検に関しても、「点検が必要な理由」「点検するポイント」「異常があった場合の改善方法」なども理解する必要があります。
法定点検については実際に自分が作業するわけではないので、自ら覚えようと努力しないと知識は身に付かないかもしれません。
しかし、どんな仕事であっても覚えなくてはいけないことはたくさんあるので、一度業務を覚えてしまえばルーチンワークと化すビルメンは楽な仕事だと私は思っています。
まぁ仕事に慣れてしまえば解決しそうだし致命的な理由でも無さそうだね。
資格の勉強
次に②の「資格の勉強」ですが、「ビルメン=資格が必要」というのはネットなどでビルメンの事を調べた経験がある人ならご存知だと思います。
代表的な資格としては、第二種電気工事士、危険物取扱者乙種4類、2級ボイラー技士、第三種冷凍機械責任者などがあり、ビルメンはこれらの資格を取得することが推奨されています。
なお、上記資格はどれも1~2か月程度勉強すれば取れるものばかりですが、勉強に慣れていない人にとっては1,2か月の勉強でもきついと感じるようです。
ちなみに、無資格で働いているビルメン人も一定数いますので、ビルメン=資格必須という考えは極端すぎるとだけお伝えしておきます。
1年に1個は資格を取得しなさいと指示を出してくる会社もあります。
資格を取得しないと評価が下がる場合もあるため、簡単な資格を取得してお茶を濁す人もいるようです笑
いずれにしても、国家資格の勉強に関しては「ビルメンやめとけ」と言えるほどの内容では無さそうですよね。
わがままな人もビルメンやめとけ
ビルメンの仕事は、ビルのオーナーに代わってビルの管理をすることです。
ビルオーナーにとって、ビルとは自分の家みたいなものですよね。(住んでいるわけではないですが)
つまり、ビルメンの仕事は「自分の家の維持管理」をすることと同じなので業務内容は多岐に渡ります。
皆さんも自分の家の事は自分でやりますよね。
通常業務であるビル設備(空調、電気、給排水)などの維持管理はもちろんですが、他にも以下のような仕事もこなします。
- 入居しているテナントからビル設備に関する問い合わせ
- 清掃員がいない時間帯にビル内で発生した汚損の処置
- 警備員がいない時間帯の警備業務
- パソコンを使った資料作成
- 警察からの要請による防犯カメラ映像の確認
- 雪かき
- 草むしり
- ビル内及び付近で発生した建物に関するトラブル
上記で挙げた業務は全ての現場に共通して発生するものではありませんが、やらなければいけない可能性はあります。
例えば、「自分は設備管理の業務しかやりたくない!電話対応なんかやってられるか!」みたいな考えの人にとっては、業務内容が多岐に渡るビルメンは向いてないです。
ちなみに、求人に「ビル管理に関連する雑用などをお任せします」と記載があるのに、雪かきや草むしりなんかやりたくないって言い出すビルメンもいます。
求人に雑用と記載があるわけですから、これって只のワガママだと思うんですよね・・。
雪かきや草むしりするだけで時給1500円から2000円くらい貰えるわけだし美味しい仕事だと思うんですがね。
高所恐怖症の人もビルメンやめとけ
ビルメンは仕事中に高い所に昇ることがあるため、高所恐怖症の人はビルメンに向いていないです。
代表的な高所作業として電球交換があります。
室内の照明などであれば天井も高くないため低い脚立でも作業出来ますが、屋外に設置されている照明器具の球替えの場合、2~3m前後の高さまで昇る必要もあるため結構怖いです。
また、屋上に設置してある高架水槽の点検も、高所恐怖症に人にとっては恐怖を感じるはずです。
詳しく知りたい人は以下の動画の1:40あたりで、ビルメンの高所作業について解説していますので確認してみてください。
パソコンが使えない人はビルメンやめとけ?「むしろ練習しよう」
現場によって使用頻度に違いはありますが、ビルメンは業務でパソコンを使います。
例えば「日々の出来事を記録する日報」や「設備の点検報告書」は平社員のビルメンでも必ず作成しますし、業務に慣れてくると「設備の点検マニュアル」、「テナントへ配布するお知らせ」、「故障した設備を修理するための見積もり」、「不具合が発生した場合の報告書」など様々な資料を作成しなくてはいけません。
上記で紹介した資料は基本的にパソコンで作成することになるため、パソコンが使えない人はビルメンに向いていないと言えます。
しかし、どの資料も初級レベルのワードやエクセル操作が出来れば作成出来ますので、パソコンが使えないからといってビルメンへの転職を諦めることは勿体無いです。
最近では以下のようにそこそこ性能の良いノートパソコンが格安で買えるようになっていますので、この機会に自宅でパソコン練習してみることをオススメします。
僕はネトゲ廃人だったのでパソコン得意だよ!
スマホが普及しすぎたせいで、若い世代のパソコン離れが加速している気がします。
ビルメンに求められるパソコンスキルは以下の動画で紹介しているので、パソコンを使ったことが無い人は見ておいてください!
ビルメンで働くメリット「ビルメンやめとけとはいえない理由」
さて、ビルメンに向いてない人を7つ紹介しましたが皆さんはいくつ当てはまるでしょうか?
複数当てはまる人は「ビルメンやめとけ」と言わざるを得ないのですが、それでもビルメンを続けている人たちはたくさんいます。
これは「ビルメンで働くことによるメリット」の方が勝っているから、現在もビルメンの仕事を続けてられているということです。
というわけで、ここではビルメンで働くメリットをいくつか紹介します!
ビルメン歴10年の私が実際に体感していることなので、これらのメリットに偽りはありませんよ!
現場によってはブラック過ぎて全く当てはまらないところもあるのでご了承ください。
ビルメンには待機時間がある
ご存知かもしれませんが、ビルメンには待機時間という何も仕事をしない時間が存在します。
厳密には何かトラブル等があれば対応しなくてはいけないのですが、暇な現場はほとんどトラブルが起きないため1日の勤務のうち1~2時間くらい何もしない時間が発生することがあります。
待機時間の過ごし方は現場のルールによって違いますが、一例として下記のようなことをしています。
- マニュアルや資料作成
- 同僚と雑談
- 資格の勉強
- 寝る
- スマホゲーム
流石に「寝る」や「スマホゲーム」は良くないことですが、資格の勉強や雑談くらいは許される現場が多いです。
もちろん待機時間中もお給料は発生していますので、ビルメンは美味しい仕事であるといえますね!
どんなに忙しい現場でも待機時間(サボる時間)は多少あるはずです。
本当に超激務で全く待機時間が無かったら転職を考えても良いかも・・・。
【関連記事】ブラックビルメン現場の特徴9選【当てはまるなら転職!】
ビルメン一人現場
あまり数は多くないですが、一人で勤務するビルメン現場も存在します。
事務所に自分一人しかいないため、何をしても怒られませんので好きなことをして過ごすことができます。
設備トラブルが起きないような楽なビルで一人勤務になったら、丸一日資格の勉強をすることも可能だったりします。
一人勤務とか最高ですね!
裸で仕事してても怒られませんか?
マジレスすると事務所に防犯カメラがある現場もあるので、服は着てください。
楽な一人現場は本当に何もすることがないため全くスキルが成長しません。
ビルメンのスキルなんて大したことないのですが、それでもある程度忙しい現場に配属されておかないとビル管理に必要な最低限の知識も身に付かないことになるため、長くビルメンを続けるつもりがある人にとって楽な現場は危険なのです。
とはいえ、会社の都合もあるので忙しい現場に配属先を変えてもらうことも難しいため、せめて資格の勉強をしたり、以下で紹介しているようなビルメン関連の実務本で知識を増やすことをオススメします。
ビルメンはワークライフバランスが良い
ビルメンはワークライフバランスが良い職業です。
ビルメンの主な業務は建物が快適に利用できるように維持管理することです。
そのため、ビルの設備にトラブルが起きず適切な人員が配置されている現場であれば、残業はほぼ発生しませんので毎日定時で退社できます。
シフト制の現場の場合、必ず土日休みというわけにはいきませんが休日はしっかり取れますので、趣味に使える時間も多いです。
営業職のようなノルマや製造業にような納期等が無いため、本当にノンビリした環境で働くことが可能です。
一度でも激務な仕事を経験してメンタルを壊してしまった人がビルメンを経験すると、ワークライフバランスの良さから他に仕事に戻れなくなるはずです。
もちろん私も残業は絶対にしたくないので、基本的に定時で帰れる会社以外では働きたくありません!
★ビルメンで働いている方に年間休日のアンケートを取りました。以下の記事にまとめていますので、ビルメンの休みの多さを確認してみてください!
たまに残業代で生活費を稼ぎたいという方がいらっしゃいますが、それなら資格を取ってもっと給料を貰える会社に転職したほうがいいですよ。
ビルメンで転職活動をするなら無料で使える転職エージェントの利用が絶対おススメです!
一般の求人サイトには出てこない自社ビルメンなどの非公開求人を紹介してもらえますし、職務経歴書の添削サービスにより書類選考通過率が格段に上がります。
さらに内定後は年収アップの交渉まで代わりにしてくれます。
以下の記事では、私も使ったことがあるビルメン用の転職エージェントを紹介していますので是非活用してください!
転職成功者のほとんどは年収・年間休日アップに成功しているので、利用しない選択肢は無いと思います。
ビルメンは各種手当で給料もそこそこ貰える
ビルメンは薄給だと言われていますが、宿直手当や資格手当を合わせると実は給料も結構貰えます。
例えば電験三種とビル管理士という資格を所持している人が、宿直がある系列系のビルメン会社に勤めれば、年収450万円以上は狙えます。
もちろん系列系ビルメン会社もピンキリなので、全てのビルメン会社で必ず上記の金額に届くわけではありませんが、資格を揃えて待遇の良い会社に入社出来れば必ず到達できる年収です。
ワークライフバランスが良く待機時間まであるのに、これだけの給料が貰える仕事は他にあるのでしょうか・・。
★以下の記事で紹介している「ザイマックス」さんは資格手当が多めの会社になります。
大手企業は昇給もあるので、さらに年収を上げていけますよ。
>>ビルメンの昇給相場調査!【関連記事】
ビルメンの仕事は安定しておりAIに奪われにくい
ビルメンの仕事はビルがある限り無くなりません。
また、電気主任技術者など業務独占資格を必要とするポジションを担当することもあるため、とても安定した仕事であると言えます。
警備などはAIに置き換わるかもと言われていますが、ビルメンの業務は実際に手を動かす作業もあるため完全にAIに置き換わることは不可能です。
そのためビルメンの仕事は今後も無くなることはないでしょう。
ちなみに私がビルメンを始めた10数年前と比べても基本的な業務は変わっていません。
一部の会社では点検結果を記録するためにタブレットを導入したりしているようですが、逆に時間がかかると従業員からは不評です。
現場仕事とDX化の相性はあまり良くないのかもしれませんね。
現時点では外国人ビルメンも見たことがないので、今のところは外国人に仕事を奪われる可能性も低そうです。
★以下の記事ではビルメン業界のAI・DX化による影響について私の考えを解説しています。
元ニートや無職期間が長くても就職できる
ビルメンは元ニートや長期間無職だった人でも就職可能です。
これは私自身が元ニートだったので断言できます。
もちろん私の同僚にも長期間働いていなかった人もいますので、ビルメン業界は訳あり人材に寛容です。
ただしニートからいきなり大手企業に入社というのは難しいので、私の様に段階を踏んでステップアップしていくことをオススメします。
以下の記事ではニートや無職が社会復帰するための手順を紹介しています。
【関連記事】ニート・無職はビルメンで社会復帰をしよう!
40代、50代以上でも転職できる
よく中高年の方から、「未経験でビルメンに転職できますか?」と質問を頂きます。
結論から申し上げますと、ビルメンは40代、50代でも転職可能です。
さらに、雇用形態を選ばなければ60代以上でも未経験で入社できます。
昭和や平成中期頃までのビルメンは中高年がリストラや定年退職したあとに転職してくる仕事でした。
※もちろん当時から若いビルメンもいましたが
私の父もビルメンでしたが、元々は別の仕事をしており40代中盤からビルメンに転職していました。
しかし、ネットの普及とともに「ビルメン=楽な仕事」という噂が広がり、「ゆとり世代の若者が求めている仕事」に近いという事で、若いビルメンが増えるようになったのです。
つまり元々が中高年の仕事なので、40代以上の中高年が転職出来ないわけが無いのです。
先ほどの元ニートの話もそうですが、このように幅広い受け皿が用意されているという点も、ビルメンのメリットであるといえます。
他にもビルメンで働くメリットはたくさん
ビルメンのメリットは他にもたくさんあります。
- ホワイト企業なら年間休日120日以上
- DIYが得意になる
- 一般の人が入れないビルの裏側が見られる(屋上、機械室など)
- 建築や不動産に少し詳しくなれる
このようにビルメンで働くメリットは数多くあるため、「向いていない人の特徴」に当てはまっていてもビルメンを続けている人が多い理由です。
私はゴキブリが苦手ですが、それよりも定時で帰社出来るほうが重要です笑
残業なんて絶対にしたくありません!
これだけ多くのメリットがあるなら「ビルメンやめとけ」とは思えませんね!
ビルメンやめとけの真実「現場ガチャの存在」
ビルメンには配属現場のガチャがあります。
同じビルメン会社でも様々な用途のビルを管理しているので、現場によって働く環境が違ってくるのは当然のことです。
例えば「人で不足で休日出勤が多い」「パワハラ上司がいる」「待機時間が全く無い」といったブラック現場もあります。
この配属現場のガチャがあるところが、ネット上で「ビルメン楽すぎ」「ビルメンやめとけ」など対極になるような意見が飛び交う理由なのです。
以下の記事は私が作成したビルメン会社のランキングです。
上位ランクの会社であればコンプライアンス意識がしっかりしているので、パワハラや残業時間に関して対策をしている場合が多いです。
そのため、なるべくランキング上位の系列系ビルメン会社に入社することをオススメします!
上位の会社であれば「給料が低すぎる」「年間休日が極端に少ない」といったブラック現場に遭遇しにくいです。
ブラックビルメン現場はそんなに多くない
これは私の体感ですが、ブラックなビルメン現場って実は少ない気がします。
今まで5か所以上の常駐現場を経験してきましたが、どの現場でも待機時間はありましたし、休日や残業時間もそれほど酷い現場は無かったです。
ネットに書き込む人って現状に不満を持ってる人が多く、満足してる人はわざわざネットに書き込みはしないです。
冒頭でも話しましたが、そういった現状に悩みを抱えた人ばかりがネットに書き込みをするため、「ビルメンやめとけ」のようなワードが独り立ちしてしまったのだと思います。
このような偏った情報ばかりが広がらないように、今後も正しいビルメンの知識を提供していきたいと考えています!
なお、どうしてもビルメンに向いてない人のために、ビルメンからでも転職出来る比較的楽な仕事を選んでみましたので良かったら参考にしてみてください。
まとめ
この記事では「ビルメンがやめとけ」といわれるネットの評判について、現役ビルメンの私の考えを紹介しました。
最後まで読んで頂ければわかると思いますが、ビルメンはメリットも多い仕事なので今回紹介したマイナス要素は帳消しになる気がしませんか?
しかし、どうしても現場ガチャだけは避けられないので、ブラック現場に配属されてしまったら我慢せずに転職という道を選択するのもアリです!
「転職に抵抗があるならビルメンやめとけ!」ですね。
そういえば文系はビルメンに向いてないってことはないですか?
電気とか扱うから理系のイメージがあります。
たしかにビルメンでは電気工事士など理系資格を必要とするため、理系のほうが有利なのですが、実際に働いている人で理系の人は一部しかいないので安心してください!詳しくは以下の記事で解説しています。
【関連記事】文系はビルメンに向いてないの?
転職にはビルメン向けの転職サイトを利用してください!
ブラックビルメン会社に入社する可能性を少しでも避けるためには転職サイト選びも重要です。
以下の記事では、ビルメン歴10年の私がオススメする「ビルメン転職に強いサイト」を6つ紹介しています。
全て無料で使える転職サイトなので、上手く活用してホワイト現場を勝ち取ってくださいね!
ちなみに転職と言えばハローワークという印象が強いですが、ハローワークは無料で求人を掲載出来るため待遇の悪い企業も求人を出しているおり個人的にはオススメ出来ません。
★ビルメンに向いている人の特徴を知りたい方は以下の記事をご覧ください
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ビルメン入社5年目です。自分は今までそこそこ大変な現場しか経験がないので苦には感じませんが、中途入社の人たちで辞めた方を見てると多く見られたのが、他のビルメンから来た人が最初からきつい現場に配属され大変で辞める若しくは異動することが多かったです。ビルメンは会社や現場に左右される為なかなか選ぶのは大変だなぁと個人的には思いました。自分は今の所この仕事が好きなので辞めるつもりはありません。資格等を取り目指せるなら上にいきたいと思ってます。ビルメンを考えの皆様求人情報やビルメンの仕事柄をみて吟味してください。ヘタ•レイさんの今後の活躍をお祈り申し上げます。
私も中途入社の27歳、5年目のホテルビルメンです。
以前の仕事は、工場で、生産設備を作ったり、改造したりする仕事で、私有車で県またぎの出張、出張の手当もほぼつかない、車の買い替えも自腹、残業も全くつかず、ペアで作業できる人もいない所で、数年働いて心が病んで(自殺したいと感じるくらい)からビルメンに転職しました。
ビルメンになってからは、残業代は着く、出張もなく、周りから何かあれば手伝ってもらえたり、ペアで作業できて、助けてもらえる、あとは、考え方が真面目な人が多いですね。
勉強だけできるような真面目過ぎる人はいませんが、ビルと工場を比べると、努力している人と付き合えるのがいいですね。
最近は、指定職リーダ(営業所限定主任)になったので後輩の指導、業務量も多いですよ。
恐らく、2〜3人分くらいの仕事はしてると思いますが、人によって働き方が選べるので、いいと思いますね。
業務量は、会社都合もありますが、相談次第で、すぐには無理でも、徐々に緩やかに、変えてもらえると思います。
見積、発注、オーナーに対しての説明資料の作成、現場と工程調整、突発作業、自前作業、定期作業など、業者に依頼するような仕事も、自前で行う事があります。
また、突発で発生した作業で、そのまま、高額修理が必要だったりすると、予算都合で自前作業になることも普通にありますね。
残業は、30時間〜40時間くらい、一見多いように見えますが、以前の仕事より、残業代は、しっかり着く、出張もない、法令遵守がビルメンテンスの基本なので、格段に働きやすいと感じます。
そして、入社当時は前職より額面ベースでの年収は低かったですが、出張が多かった前職と比べて、実質賃金は同じくらい。
2年すぎてから額面ベースでも、実質賃金でも、良くなりました。