東証一部上場企業と聞くと、給料が高くてホワイトなイメージがありますよね。
ビルメンテナンス会社にも証券会社に上場している企業がいくつか存在します。
この記事では上場しているビルメン会社について企業情報や平均年収などを紹介します。
そもそも上場企業ってなに?
上場企業とは、証券取引所で株式を売買できる企業のことで、株式を発行している企業を「株式会社」と呼びます。
上場することで、企業には以下のようなメリットがあります。
- 資金調達力が上がる
- 社会的信用が高くなる
- 知名度が上がり人材の確保が容易になる
証券取引所の種類と区分
日本には、東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)、札幌証券取引所(札証)など4つの証券取引所があります。
また、証券取引所ごとに市場が分かれており、例えば東証には「プライム」「スタンダード」「グロース」という区分があります。

以前は東証一部、東証二部という区分がありましたが、これらは2022年に廃止されており「プライム」「スタンダード」「グロース」に再編されています。
証券会社に上場しているビルメンテナンス会社と待遇
それでは上場しているビルメンテナンス会社をいくつか紹介します。
掲載しているデータは各企業が公開している有価証券報告書(2025年時点で最新)より引用しています。
各企業とも売上高や従業員数が多いため驚くかもしれませんが、これは設備管理以外の事業も含まれていますので、設備管理だけに限定すると大分低い数字になります。



例えば、イオンディライトでは設備・清掃・警備以外にも、建設工事や自動販売機の設置など様々な事業を手掛けています。
イオンディライト
企業名 | イオンディライト株式会社 |
株式上場 | 東京証券取引所プライム市場9787 |
資本金 | 32億3,800万円 |
売上高 | 連結:3,248億円 単体:2,598億円 |
従業員数 | 連結:21,209名 単体:4,326名 |
平均年収 | 511万円 |
イオンディライトは、ショッピングモールである「イオン」の施設管理を担っているイオングループのビルメン会社です。
ビルメンの求人情報を調べたことがある方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
イオンディライトの歴史は、かつて存在した日本の総合スーパーブランドのニチイから、株式会社ニチイメンテナンスとして設立されたのが始まりだそうです。
その後、親会社のニチイは業績不振により経営破綻となりイオングループの傘下となったことで、ニチイメンテナンスもイオンの施設管理を行っていたイオンテクノサービスと合併し、イオンディライトが誕生しました。
大企業同士の合併ということもあり、イオンディライトの従業員数や売上高はビルメンテナンス業界の中でもトップクラスとなっています。
ちなみに、イオンディライトの過去10年間の株価推移は以下のようになっています。


2025年時点では、1株4000円程度となっており庶民は買いづらい金額ですね。
なお、配当利回り(予想)は2.1%(1株87円)となっており、さらに100株保有でイオンのギフトカード2000円相当(株主優待)が貰えるようです。


日本空調サービス
企業名 | 日本空調サービス株式会社 |
株式上場 | 東京証券取引所プライム市場4658 |
資本金 | 11億3,957万円 |
売上高 | 連結:582億円 単体:399億円 |
従業員数 | 連結:2,154名 単体:1,446名 |
平均年収 | 626万円 |
日本空調サービスは、空調設備メンテナンスなどを主体に行う独立系の企業です。
空調設備のサブコン企業としてのイメージが強いですが、ビルメンテナンスの事業も行っており設備管理の求人もよく見かけると思います。
平均年収が626万円とかなり高いですが、これは工事部門が引き上げている可能性が高いです。
なお、設備管理職でも正社員採用であれば年収400万円以上はもらえるようなので、待遇はそこまで悪くないかもしれません。(下記リンクの記事参照)


日本空調サービスの過去10年間の株価推移は以下のようになっています。


2025年時点では、1株1000円前後で購入出来るため、ビルメンの給料でも買えそうですね。
なお、配当利回りは3.68%(予想)となっており、株主優待は基本的に無いようです。
ハリマビステム
企業名 | 株式会社ハリマビステム |
株式上場 | 東京証券取引所スタンダード市場9780 |
資本金 | 6億5,446万円 |
売上高 | 連結:266億円 単体:235億円 |
従業員数 | 連結:1,701名 単体:1,338名 |
平均年収 | 413万円 |
ハリマビステムは、独立系のビルメンテナンス会社でビルやマンションの総合管理を事業として展開しています。
これまで紹介してきた2社と比較して、清掃や設備管理などビルメンテナンス業務が事業の多くを占めているためか、平均年収は控えめな413万円となっていました。
ハリマビステムの過去10年間の株価推移は以下のようになっています。




2025年時点では、1株700円円前後で購入出来るため、こちらもビルメンの給料でも買えそうですね。
なお、配当利回りは3.33%(予想)となっており、株主優待は無いようです。
上場廃止したビルメンテナンス会社
2025年時点では、私が作成したビルメンランキングに掲載されている企業の中で、上場しているビルメン会社は3社だけでした。
なお、日本ハウズイングや日本管財も上場企業でしたが、日本ハウズイングは2024年9月2日に上場廃止、日本管財は2023年3月30日に上場廃止(代わりに日本管財ホールディングスが上場)しています。



日本管財ホールディングスも上場企業として掲載しようかと考えましたが、これを認めてしまうと他の系列系ビルメン会社も該当してきそうなのでやめておきました。
まとめ
この記事では上場しているビルメンテナンス会社の紹介をしました。
掲載している平均年収は、同企業の中で働く全職種の平均(残業代含む)となっています。そのため、設備員として雇用されても必ずこの金額が支給されるわけではない点にご注意ください。
なお、各企業の詳しい情報やクチコミに関しては、以下の記事でまとめていますので参考にしてください。
企業を選ぶ際は、年収だけでなく年間休日や福利厚生なども含めて総合的に判断すると良いです。
給料がいくら良くても年間休日が90日しか無ければ肉体的負担が大きく仕事が続かないですし、退職金制度が無ければ長く働く意味がありません。
ネットに公開されている情報だけで全てを調べるのは不可能なので、真剣に転職活動をしたい方は転職エージェントなどを利用して企業調査をしっかり行ってください。



どの企業も安定した経営を続けており、投資先としては悪くないのかな・・。
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