危険物取扱者「人気」「難易度」ランキング!合格率と受験者数を大公開!
危険物取扱者って乙4以外にも種類があるけど難しいの?
受験してる人を見たことがないけど・・・。
危険物取扱者といえば乙4が思い浮かびますが、他にも種類があることはご存知でしょうか。
それぞれの種類で扱える危険物が違っており、必要に応じて試験を受ける必要があります。
この記事では各種危険物取扱者の合格率や受験者数を調査しましたので、ランキング形式にしてそれぞれ紹介したいと思います!
危険物取扱者の分類【乙4以外にもあります!】
ランキング紹介の前に危険物取扱者の種類を紹介しておきます。
危険物取扱者は以下のように分類されており、資格の効力の強さで並べると、甲種>乙種>丙種となっています。
名称 | 代表的な物質 |
---|---|
乙種第1類 | 酸化性固体(塩素酸カリウム、過マンガン酸カリウムなど) |
乙種第2類 | 可燃性固体(硫黄、赤リンなど) |
乙種第3類 | 自然発火性物質及び禁水性物質(ナトリウム、リチウムなど) |
乙種第4類 | 引火性液体(ガソリン、灯油、軽油、重油、エタノールなど) |
乙種第5類 | 自己反応性物質(ニトログリセリン、トリニトロトルエンなど) |
乙種第6類 | 酸化性液体(過酸化水素、硝酸など) |
丙種 | 第4類に該当する危険物の中の一部だけ取り扱いが出来る。 |
甲種 | 乙種1~6類全ての危険物の取扱いと立ち会いがが出来る。 |
甲種は乙種の範囲全てをカバーしており、丙種は乙種4類の下位互換となります。(以下の画像参照)
甲種を取得するのが一番効率良いんだね!
確かにそうなのですが、甲種には受験資格が設けられているため誰でも受験できるわけではありません。
【外部リンク】甲種の受験資格
危険物取扱者「人気」ランキング
それでは各種危険物取扱者試験の人気ランキングから紹介したいと思います。
なお、本ランキングは消防試験研究センターで公表されている令和4年と令和5年の受験者数を合算した数値を利用して作成しています。
順位 | 種別 | 受験者数 |
1位 | 乙種4類 | 348,223人 |
2位 | 丙種 | 34,996人 |
3位 | 甲種 | 32,967人 |
4位 | 乙種5類 | 18,403人 |
5位 | 乙種6類 | 18,032人 |
6位 | 乙種3類 | 17,968人 |
7位 | 乙種2類 | 14,992人 |
8位 | 乙種1類 | 14,621人 |
当然だと思いますが1位は乙種4類でした。
2位の丙種と10倍の差をつけて、2年間で34万人以上が受験していたようです。
乙種4類の次は、丙種と甲種が3万人台となっており、残りは4類以外の乙種が1万人台となっていました。
大手求人サイトのリクナビNEXTで危険物取扱者の求人を探してみるも、乙種4類以外を必要している求人はほぼ見つかりませんでした。
おそらく、乙4以外を受験している人の多くは資格マニアや資格手当目的の人ばかりだと予想されます。
受験者数のグラフ
参考までに、令和4年と5年それぞれの受験者数をグラフ化したものを載せておきます。
どちらの年度も同じくらいの人数が受験しており、面白い結果となっています。
グラフだけ見ると、危険物は乙4のためだけにあるように感じます。
危険物取扱者「難易度」ランキング
次に危険物取扱者試験の難易度ランキングを紹介します。
こちらのランキングも消防試験研究センターの令和4年・令和5年の試験結果を元に作成しています。
なお、内容が難しいと感じるかどうかは個人によって違うため、このランキングでは合格率の高低を難易度の指標とさせていただきます。
順位 | 種別 | 合格率 |
1位 | 乙種4類 | 31.7% |
2位 | 甲種 | 35.0% |
3位 | 丙種 | 49.6% |
4位 | 乙種2類 | 68.2% |
5位 | 乙種6類 | 69.2% |
6位 | 乙種1類 | 69.5% |
7位 | 乙種5類 | 69.7% |
8位 | 乙種1類 | 69.9% |
合格率が一番低かったのは乙種4類で31.7%でした。
次に丙種、甲種の順番で合格率が高くなっており、乙4以外の乙種は合格率が60%台後半とかなり高くなっています。
なぜこのような偏った結果になるのか?
これは乙4以外の試験が簡単だと言うわけでは無く、乙4受験者の勉強不足に原因があります。
乙4は人気資格だけあり、様々な人が受験します。
中には工業高校の生徒が学校の指示で受験したりすることもあり、そういったタイプの受験生は明らかに勉強不足の状態で受験します。
逆に他の種類の危険物は資格マニアや資格手当目的で受験する人が多く、自分の意志で取得を決意しているためしっかりと勉強してから受験しています。
そのため合格率がここまで高くなっているようです。
ちなみに、合格率を考慮しないで純粋に難易度をランキング化した場合、甲種>>乙種全て>丙種と順番となるはずです。
じゃあ、さっきのランキングは意味無いじゃないか!
ま、まぁそうですね・・。
合格率のグラフ
受験者数と同じように、合格率も令和4年と5年にわけてグラフ化してみました。
どちらの年度もほとんど変わらない合格率というのがすごいですね。
危険物の試験は基本的に過去問を使いまわしているため、問題の出題傾向が大きく変わらないからこその結果だと思われます。
まとめ「危険物は乙種4類があればOK」
この記事では危険物取扱者試験の受験者数と合格率の紹介をしました。
結果を見て頂ければわかると思いますが、業務上で必要だったり、資格手当が支給されない限りは、基本的に乙種4類以外は取得する必要はありません。
ちなみに危険物乙種4類は独占業務があり、求人も豊富にあるためコスパが良い資格です。
仕事探しに困っている方は是非勉強してみてください!
★危険物取扱者と同じ消防法の管轄である消防設備士もランキング化していますので、こちらも是非チェックしてみてください。
★以下の記事ではKindle Unlimitedを使って資格の教材代を節約する方法紹介しています
他のビルメン資格情報もチェック!
ビルメン関連の資格は他にもたくさんあります。
主要資格に関してはそれぞれ特集記事を書いてますので、取得方法や勉強方法が気になる方は以下のリンクからご覧ください!
- 消防設備点検資格者とは?消防設備士と何が違うの?取得方法やメリットを解説します!
- 認定電気工事従事者はビルメンにいらない?メリットは?【電工二種からのステップアップ】
- 自衛消防技術試験を解説!合格率や難易度は?ビルメンに必要なの?
- 冷凍機械責任者はビルメンに必要ない?取得方法からメリットまで徹底解説します!
- ビル設備管理技能士を解説!ビルメンに必要な資格なの?【全国ビルメンテナンス協会】
- 電験三種はすごい資格!現役ビルメンが解説します!【ビルメン3種の神器】
- ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)を徹底解説!難易度は難しいの??
- ビルメンに消防設備士はいらない?資格の必要性と勉強法などを紹介!【ビルメン5点セット】
- 講習で取得可能なビルメン資格10選!実は資格手当が貰える?【国家資格】
- ボイラー技士はビルメンにいらない?取得方法からメリットまで徹底解説します!
- ビルメンに第二種電気工事士が必要な理由は3つ!電工2種を徹底解説します!
- ビルメンに第一種電気工事士は必要なの?法律的な観点から解説します!
- 危険物取扱者乙種4類はビルメンに必要なの?未経験者のために徹底解説します!【ビルメン4点セット】
- 第一種電気工事士を電験三種で認定取得する方法を教えます!【試験無しで電工一種をゲット】
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません